理系向きの資格をランキング形式で紹介!理系資格取得のメリットやデメリットについても解説

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はじめに

学生のうちから資格を取ることは、必要な専門知識を身に付けたり就活でのアピールに役立ったりといったメリットがあります。

その一方で、どういった資格を取れば企業担当者からの評価につながるかわからず、今持っている資格が社会に出てから役立つのか気になる学生も少なくありません。

当記事では、理系学生が多く受験する資格を対象に、理系就職に向いているものをランキング形式で紹介します。

これから何か資格を取ろうと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

【理系資格ランキング】理系資格とは?

業務に関係する専門資格は数多くありますが、なかには試験の出題内容に理系の知識が要求されるタイプのものも少なくありません。

問題を解くためには、その専門に関する知識だけでなく、物理・化学・数学といった基礎的な教養も必要となることから、理系学生が多く受験する傾向にあります。

こうした資格を一般には理系資格と呼んでいます。

たとえばITパスポートや技術士試験、危険物取扱者といった資格は、代表的な理系資格と言えるでしょう。

【理系資格ランキング】資格取得は就活に有利になるのか

業務の種類によっては、担当するうえで必ず持たなければならない資格があり、それを取得していることが就職の前提となる場合があります。

また、企業が主に取り扱っている分野について、技能を身に付けたことを証明できる資格であれば、就活において企業担当者から評価される可能性は高いでしょう。

しかし、取得した資格と業務と関係がなかった場合には直接役立てる機会がないため、就活においてはあまり意味がありません。

そのため、「何でもいいから資格を取っておけば、就活を有利に進められる」といった考えで適当な試験を受けるのは好ましくないのです。

ガクチカのエピソードなどとして扱うことはできますが、資格を持っていること自体をアピールしても特に効果がない点には注意しましょう。

【理系資格ランキング】理系向きの資格ランキング(有利な順)

ここからは、理系向きの資格について就職で有利になる順に見ていきましょう。

最も有利になる資格は、難易度がそこまで高くなく、情報社会の現代で幅広く通用するITパスポートです。

次いで、ITやソフトウェアに関して専門的な知識があることを証明する情報処理技術者や、知的財産についての実務的な知識を問われる知的財産管理技能士といった資格が就活では有利となります。

そのほかには、業務によっては必須となる危険物取扱者も取っておいて損はないでしょう。

ITパスポート

ITパスポートは、情報処理について基本的な知識を持っていることを認定する、IT人材の入門的な国家資格です。

難易度はそこまで高くないうえに、受験にあたっての条件や前提資格などもないので気軽に受験することができます。

この資格は、IT業界だけでなく、幅広い層にITについての正しい理解を広めるためのものとなっています。

そのため、ITエンジニアとして就職を考えている学生にとっては、そこまで強くアピールできる資格ではありません。

一方でほかの分野においては、近年IT関連の技術が導入され、ITリテラシーが問われるようになってきています。

そのため、IT業界に進まない人にとっても取得して損はない資格のひとつと言えます。

情報処理技術者

情報処理技術者は、IT分野における代表的な専門資格のひとつです。

ITやソフトウェアに関して、専門的な知識があることを認定する国家資格となっており、レベル別に複数の資格が用意されています。

前述のITパスポートもこの資格のひとつで、ほかに基本、応用技術者試験や情報処理安全確保支援士、ネットワークスペシャリストなどがあります。

受験の条件などは特に制限が設けられていないので、基本的に誰でも受けることが可能です。

業務に携わるうえで必要不可欠というわけではありませんが、持っていることでそれなりにインパクトのあるアピールにつながります。

IT分野を取り扱う企業へ就職を考えているのであれば、まずは情報処理技術者の取得を目指すのが良いでしょう。

知的財産管理技能士

知的財産に関する資格として弁理士が有名ですが、知的財産管理技能士という資格もあります。

知的財産の実務知識を問う試験に合格することで取得でき、1級から3級まで級位が設定されています。

1級は非常に難易度の高いものとなっているため、取得を考えるのであれば十分な準備をしておかなければなりません。

特許や商標、自社技術などを所有しているメーカーなどであれば、知的財産の管理や運用について知識のある人材が求められていますから、十分アピールできる資格と言えるでしょう。

場合によっては選考が有利に進み、知的財産を扱う部署に行ける可能性があります。

理系知識を活かして特許などを仕事で扱いたいと考えている人は、受験を検討してみると良いでしょう。

技術士

技術士試験は、公益社団法人日本技術士会が提供している、技術士や技術士補になるために必要な国家試験となっています。

技術士の資格は、機械・電気・船舶・建設・情報など専門別に21種類用意されていて、高度な研究・設計・分析・試験の指導業務を行う人材を認定するものとなっています。

技術士や技術士補の資格を取るためには、実務経験が必須です。

したがって、学生のうちは技術士補取得の要件となる技術士第一次試験を受けるところまでが可能となります。

技術士試験は、エンジニアの最高峰と言われるほどの高難易度で、資格取得が難しいものとなっており、人事担当者に積極的にアピールできる資格と言って良いでしょう。

ゼネコンや土木関連、通信メーカーなどを考えている学生は、第一次試験の通過を目指すことをおすすめします。

危険物取扱者

危険物取扱者は、可燃性物質や爆発しうる物質など、消防法上取り扱いに注意しなければならないものを管理・利用する人が必ず取得しなければならない資格です。

取り扱う危険物の範囲や種類によって、甲種・乙種・丙種という3種類の資格に大きく分類され、さらにそれぞれで細かい分類がなされています。

このうち、乙種と丙種については誰でも受験が可能ですが、甲種は大学で専門分野の単位を取る、また乙種資格を取るなどの条件をクリアしないと試験を受けられません。

ガソリンスタンドや石油貯蔵タンク、コンビナートの施設では危険物取扱者を配置しておかなければならないという決まりがあるため、需要のある人材となっています。

そのため、化学メーカーや石油プラントの技術職を志望するのであれば特に役立つ資格と言えるでしょう。

【理系資格ランキング】ほかの理系資格も紹介

上記のランキングには含めませんでしたが、そのほかにも就活において役立つ資格はいくつもあります。

その中でも、以下の項目では弁理士・アクチュアリー資格試験・G検定(ジェネラリスト検定)についてご紹介します。

弁理士資格は知的財産分野のプロフェッショナルであることを認定する資格、アクチュアリー試験は確率、統計といった数理関係の資格、G検定はAIやデータサイエンスに関する資格となっています。

上記3つの資格について、詳しく見ていきましょう。

弁理士

弁理士は、会社や個人が出願する特許や商標などの知的財産について、知的財産権の出願手続きを代理で行うプロフェッショナルです。

出願されるものが既存の知的財産と重複していないか、また他者の権利を侵害するものでないかチェックするのは主な仕事で、事務所や企業の知的財産に関する部署に所属できるほか、将来独立して弁理士事務所を立ち上げるといったことも可能です。

理系に人気の資格となっている一方、弁理士となるのは難易度が非常に高いため、就活のために受験するのは難しいジャンルの資格と言えます。

しかし、知的財産権に関することがらを専門に扱ううえでは、弁理士資格を取ることが重要となるので、学生のうちからチャレンジしておくと良いでしょう。

アクチュアリー資格試験

アクチュアリーとは、確率や統計など高度な数学的知識を活用し、将来起こりうることについての予測を立てる数理のプロフェッショナルです。

たとえば保険会社の場合、掛金の設定を行うのが一般的です。

このとき、今後死亡率がどのように変動するか、事故・災害がどの程度発生しうるか、景気の先行きや政治的な動きがどうなるかといったことを統計的な予測から割り出しています。

数学的知識を活用できる専門業務に就きたいと考えているなら、アクチュアリー資格の合格を目指すのは良い判断だと言えるでしょう。

とはいえ、非常に難易度が高く、5年で受かれば良いとさえ言われる難関資格です。

学生のうちに取得できることを前提にせず、しっかりと知識と試験対策を積み上げて取り組むべきものと言えるでしょう。

G検定(ジェネラリスト検定)

G検定は民間資格のひとつで、AIやデータサイエンスに関する専門的な知識を認定するものです。

日本ディープラーニング協会が主催しており、AI人材の需要の高まりとともに注目度が上がっている資格となっています。

G検定は、AI人材を目指す人にとって入門的な資格で、試験問題はAIに関する基本的な専門知識を問う内容で構成されています。

まだ業務に関係する資格として強みを出しにくいものではありますが、新たなアプリケーションを手がける企業からすると、G検定を取得している人材は採用したいと思える魅力を持っていると言えるでしょう。

AIやディープラーニングといった分野に関係した仕事をしたいと考えているなら一度受けてみるのもひとつの手です。

【理系資格ランキング】理系資格取得のメリット

理系資格を取得することによって得られるメリットはいくつかありますが、なかでも志望している職種や業種の就活で有利になる可能性が高いという点は大きいでしょう。

また、理系学生は専門性の高い業界に就職する傾向があるため、資格勉強を通じて専門分野の知識を身に付け、今後に役立てることができるという点もメリットと言えます。

そのほかにも、企業によっては特定の資格を保有していることで、手当金が出る場合もあるので、具体的なメリットについても把握しておきましょう。

就活で有利になる場合がある

先述したように、就職を考えている業界や職種などで必要とされる資格や、プロフェッショナルとしての能力を認定する資格を持っていることで、就活を有利に進められる場合があります。

たとえば、建築業界で設計をするのであれば、まずは二級建築士の資格を取ることから始める必要があります。

また、燃料や化学物質などを扱う企業で働くのであれば、危険物取扱者の資格を持っている方が、即戦力として期待される可能性は高いでしょう。

とはいえ、手当たり次第に資格を取得しても、就活で必ず評価してもらえるわけではありません。

あらかじめどんな業界に進みたいのか、どういった仕事に就きたいのかという方向性をある程度決めて、適切な資格を調べたうえで取得することをおすすめします。

知識が活きる

一般的に、理系学生は文系学生よりも理数分野の教育を多く受けてきていますから、就職に際してもそれらの知識が活かせる専門性の高い業界を選ぶ傾向にあります。

したがって、自分の専門性や知識をアピールできるような資格を持っていることが、企業への有効なアピールになると言えます。

また、授業や研究を通じてその分野についてある程度学んでいることから、試験対策や問題傾向の分析を進めやすいという点は大きな強みです。

自分の専攻する分野に合わせた資格を取得することで、就職後にはその知識を活かしながら業務を行うことができ、そうした点もメリットのひとつでしょう。

以上のことから、自身の専門に合わせて資格勉強に取り組む意味は大きいと言えます。

資格手当が出る場合がある

業界や企業によっては、特定の資格を持っている社員に対して資格手当を出しているところがあります。

業務の中には、建築士や危険物取扱者、弁理士などの専門の資格を持った社員でないと携われない仕事が多くあります。

また、製品開発や研究、製造を手がける際には、高い専門的知識を持った人材が中心となって工程を進めていくことになるでしょう。

そういった人材を正当に評価し、適切な報酬を支払う仕組みとして、有資格者に手当金が出る場合があるのです。

また、企業の取り組みとして、業務に関係する専門資格の取得を奨励しているところでは、すでに取得した人が入社した場合にも同様に奨励金などの手当を出すことがあります。

そうした制度を調べたうえで、学生のうちに適切な資格を取得しておくことをおすすめします。

【理系資格ランキング】理系資格取得のデメリット

理系資格を取っておくことで、就活や今後の活動に大きなメリットがあることは先に述べたとおりです。

一方で、資格勉強に取り組むことで生じるデメリットがあることも理解しておく必要があります。

理系学生は研究室に所属している場合が多く、時間の多くを研究や実験結果の分析、論文の作成や学会参加の準備などに充てなくてはならないため多忙になりがちです。

そこに加えて資格試験の勉強となると、人によってはスケジュールが厳しくなってしまいます。

きちんと時間を管理しながら取り組めるのであれば問題はありませんが、今の段階で忙しさを感じるのであれば、できるだけ学業を優先した方が良いでしょう。

もし就職の条件として、特定の資格が必要となる場合はスケジュールを調整しながら地道に勉強していきましょう。

まとめ

本記事では、理系資格について役立つものをランキング形式で取り上げました。

今回ご紹介した資格以外にも、分野ごとにさまざまな資格が存在しますし、企業によって必要とされるものも異なります。

また、学生のうちから資格を取っておく意味は大きいですが、学業優先でなければ本末転倒となってしまいます。

「とりあえず取得しよう」と安易に動くのではなく、自身の専攻や進路を考えたうえで、これから必要になる資格を取得できるよう勉強に取り組みましょう。

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