【理系学生必見】実験レポートの評価基準とは?評価の高いレポートの書き方!

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに

理系学生であれば大学の講義以外にも実験科目が必ずと言っていいほど入ってきます。

その実験科目では実験レポートを書くことがほとんどであり、実験科目の評価対象となる重要なものです。

そこで、実験レポートとは何か、また実験レポートの書き方等を説明します。

【理系必見!実験レポートの書き方】レポートとは?

レポートとは報告書等のようにGoogle検索では出てくるが、理系のレポートは報告書であることはもちろん、レポートの中で結果に対して論じることがどれだけできているかが重要になります。

また、論じることができてもそれを客観的に理解してもらう工夫が必要です。

【理系必見!実験レポートの書き方】レポートの評価基準

レポートの評価基準として、2つあります。

1つ目はレポートの構成です。

いくら報告書といっても構成が雑になってしまうと相手に読んでもらえなくなってしまうことがあり、自分のレポートの評価が下がってしまいます。

基本的な構成は変わらないですが、もし構成を変えるのであれば変えた理由を明確にすべきです。

2つ目は考察です。

前述の通り、レポートの中でどれだけ客観的に論じることができるかが評価されます。

そのため、仮に結果が思うようにいかなくても、なぜ結果が思うようにいかなかったのか、どのようにすれば良かったかを考えられればレポートの評価は上がるでしょう。

【理系必見!実験レポートの書き方】レポートのルール・注意点

ここからは、レポートのルール・注意点について説明します。

レポートのルールもレポートを提出する教授によって多少の差はあるかもしれないが、基本的なルールについて述べます。

①語尾を統一させる

まず1つ目のルールは語尾を統一させることです。

基本的にレポートでは、語尾は「だ」「である」を基本的に使います。

そのため、「です」「ます」は使わずに書きましょう。

少なくとも語尾に「である」と「です」が混在しているようなレポートは読み手が読みづらくなってしまいます。

レポートだけでなく、教科書や参考書も「だ」「である」で統一された語尾で書かれていることがほとんどです。

②誤字脱字に注意する

2つ目は誤字脱字に注意することです。

これはレポートに限らず何か書類を提出する際は注意が必要です。

例えばword等で書く場合、誤字脱字を指摘してくれるシステムがありますが、手書きの場合それがないため、しっかりと確認する必要があります。

③参考文献を記載する

3つ目は参考文献を記載することです。

特に考察の際に教科書や参考書、論文等を参考にするケースもあります。

その際はどの文献を参考にしたか記載することが必要です。

文献を書く場所は基本的に一番最後にまとめて書きましょう。

この際、インターネットのサイト等は誤りが多いため、あまり参考文献には適さず、論文等の方が信憑性が高いため、論文等を用いた方が良いです。

④引用を記載する

4つ目は引用を記載することです。

これも前述と同様ですが、引用した箇所があるのであれば、引用した文献とどの部分を引用したのか記載する必要があります。

文章を引用したのであれば、「」や” ”を用いてレポート中に記載しましょう。

その際、レポートとの文脈や内容の繋がりを考えて引用するべきであり、前後の繋がりが悪くならないようにしなければ局所的に読みづらいレポートとなってしまいます。

⑤数字や単位に気をつける

5つ目は数字や単位に気をつけることです。

理系のレポートの場合、数字を用いて定量的に評価することで比較等もできて非常に有効な手法です。

このとき、数字には有効数字に気をつけなければなりません。

これに気をつけなければレポート中に意味のない数字を記載していることになってしまうため、有効数字には気をつけましょう。

また、物理量(例えば温度や磁化率)は斜体で書くことや単位と数字の間に半角スペースを開けることもルールです。

また、単位に関しても少なくとも全てSI単位系で書かなければならないことはなく、例えば、mol/LをMのように一般的に知られている省略形であれば用いても問題はないでしょう。

ただし、自分のレポートの中で定義づけた省略形の単位を用いるのであればその定義はその単位を用いた最初に記載すべきです。

【理系必見!実験レポートの書き方】レポートの構成

理系のレポートの構成は担当教授に指定されることもありますが、ここでは一般的なレポートの構成について述べます。

構成がしっかりしていれば見やすいレポートになり、読み手が気持ちよく読むことができ、レポートで何を述べたいのか明確になるため、評価も上がるでしょう。

①実験目的

まずはなぜその実験を行ったのか、目的を明確にしましょう。

それと共に実験の簡単な概要をその目的を読んだだけで内容がある程度予測できるように記載するとなお分かりやすいでしょう。

②理論の説明

実験の原理をまとめます。

実験で扱う自然現象が理論的にどのような原理で起こっているのか理論的に説明しましょう。

理系の実験の場合、必ず扱う実験の背景にある理論があるため、それがどのような理論かまた、実験的にどのような知見を得たいのかを記載するべきです。

③実験方法

行った実験の方法を分かりやすく図やフローチャートを用いながら書きましょう。

ただ長く文章で書き連ねることが正しいとは言えません。

更にここで重要なのは、その手順を見ただけで第三者がきちんと再現がとれるかどうかです。

実験は結果がでるか否かも重要ですが、再現性がとれるか否かも重要です。

④実験結果

ここでは実験で得られた結果やデータを図や表を用いて示します。

結果をただ載せるのではなく、その結果から得られる傾向や読み取れることも記載しておくとレポートの評価があがるでしょう。

⑤考察

考察では実験結果に対する深堀りをしていきます。

仮説や理論との比較やなぜその結果になったのかを理論的に説明します。

ここで、参考文献が似たような実験を行っていたりしていた場合、それとの比較でも良いでしょう。

また、レポートの中で最も見られるのが考察であるため、考察を厚くすることでレポートの評価が上がる傾向が強いです。

⑥参考文献、まとめ

参考文献は「参考文献を記載する」で述べた通り、基本的には論文や教科書を用いて引用した箇所を明確にすることです。

また、ただ論文等の題目を記載するのではなく、著者名、書名、発行年数、巻号等を記載します。

まとめでは、実験レポート全体を通しての総括を述べ、実験をして良かった 等の感想文にならないように注意しましょう。

まとめ

実験レポートは理系の学生であれば必ず書くものです。

当然最初は書き方も不慣れではあるが、数をこなしたり、可能であれば他の人のレポートと比較して書き方を学ぶことも大事です。

後は学術論文も構成がしっかりしているため、学術論文の内容を理解するだけでなく、書き方を学ぶ目的で読んでみるとよいでしょう。

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