HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
飲料メーカーは生活に密着した業界で、CM広告などの露出も多いことから知名度の高いメーカーが多いという特徴があります。
このため、就活生からの人気も高く、倍率も高まる傾向が見られます。
このような業界での内定を勝ち取るためにはまず、人事にしっかりと刺さる志望動機を作成する必要があります。
この記事では。飲料メーカーを志望するうえで、必要な内容を解説していきます。
志望動機の例文も紹介しますので、ぜひ最後まで読み参考にしてください。
【飲料メーカー志望動機】飲料メーカーについて
コンビニやスーパー、自動販売機などで見かけることの多い飲料は、われわれにとって身近な存在です。
これらの飲料の多くは、飲料メーカーにより開発、製造されています。
各メーカーでは、お茶や炭酸飲料、果実飲料、酒類などさまざまな飲料の開発、製造を行っていますが、種類として清涼飲料、乳飲料、酒類と大きくは3つに分けられます。
時代によって需要の多さに違いはありますが、身近な存在である飲料を扱う業界としての重要性を担っています。
【飲料メーカー志望動機】職種
飲料メーカーと言っても、工場で製造しているだけではありません。
他の業種と同様にさまざまな職種があります。
以下に代表的な職種を紹介しますので、自身のスキルや将来像をイメージしながら、希望職種の検討をしてみてください。
企画・開発
企画・開発では主に既存商品や新商品の企画・開発を行っている職種です。
新たな商品を考えて作り上げるだけではなく、商品のパッケージやデザインの開発も行います。
これらは、市場調査などのマーケティングによって集まる、さまざまなデータを元にして、消費者のニーズを捉えて開発されています。
自分の感性に頼った独りよがりの発想ではなく、消費者のニーズを俯瞰でとらえて開発する能力が必要になります。
商品の売上を大きく左右することもあり、やりがいと同時に、責任も大きい職種です。
エンジニア
工場で製品を生産する上では欠かせない、設備の開発や改良を行うのがエンジニアの職種です。
各工場では生産計画に沿って商品が生産され、出荷され消費者に届きます。
設備にトラブルが発生すると、計画通りに生産できなくなるため、消費者はもちろんですが、流通などさまざまな部分に影響を及ぼします。
エンジニアはこれらのトラブルが起こらないように、設備の改良やメンテナンスを行う仕事です。
また、安全かつ早く生産するための効率も求められます。
消費者からは、想像しにくい仕事ですが、商品の生産を支える重要な職種です。
事務
当たり前ですが、飲料メーカーにも事務職は必要です。
主な販売先である、スーパーやコンビニのバイヤーとの取引だけではなく、生産する上で必要な原料メーカーとの取引もあります。
このため、来客対応や書類整理ほか、さまざまな事務対応を行うのが事務の職種です。
事務職の仕事は幅広く、資料作成や来客、電話対応、ファイリング、データの収集など、会社によって仕事の幅や深さが異なります。
最初の段階で特別なスキルは必要としませんが、ビジネスマナーやパソコンの操作スキルはあった方が良いでしょう。
営業
商品の販売にたずさわる仕事が営業の職種ですが、飲料メーカーでは直接消費者へ営業することはなく、主な営業先はスーパーやコンビニなどの小売店や飲食店が中心です。
どんなにいい商品を開発、生産してもこれらの小売店や飲食店に扱ってもらうことがなければ、消費者に商品を届けることができずに、企業に利益をもたらすこともできません。
このように営業の職種は、企業の利益に直結する責任の大きな職種でもあります。
その分、契約が取れたときには、やりがいや大きな達成感を得られるでしょう。
【飲料メーカー志望動機】飲料メーカーに向いている人
飲料メーカーでの職種を知ることにより、業界のイメージも高まったと思います。
では、飲料メーカーではどのような人物が向いているのでしょうか。
以下に飲料メーカーに向いている人材の特徴をあげていきます。
誠実さがある人
飲料メーカーの作る商品は購入者の口に入るものです。
大前提として安心、安全が担保されていることは、絶対条件です。
このため、メーカーで働く人には安全性を追求できる誠実さが求められます。
一度でもこの安全性が損なわれると、企業全体が大きなダメージを負い、回復することが困難であったり、長い期間に渡って信頼を取り戻すことが難しくなってしまいます。
したがって、飲料メーカーで働く人は消費者の安全性を第一に考えられる誠実さが求められます。
チャレンジ精神がある人
飲料メーカーでは、毎年時代に合わせた、さまざまな新商品の開発に取り組んでいます。
しかし、近年の動向としては人口の減少や個人の消費量低下などを背景に国内市場は頭打ちの傾向です。
このため多くの飲料メーカーでは海外を新たなターゲットとして、新規事業を進めるメーカーも増えてきています。
これらを背景に、最近の飲料メーカーでは、グローバルな感覚をもった、チャレンジ精神旺盛な人材が求められています。
食に興味がある人
飲料メーカーで働く人の大前提の条件として、まずは食への興味があることです。
各メーカーによってそれぞれの特徴はありますが、食を通じて多くの人に、幸せや健康を届けたいとの思いはメーカーの共通認識でしょう。
その根幹である食への興味が薄い人材であれば、企業も積極的に採用はしませんし、本人も入社しても長続きすることは難しいと思います。
基本的なことですが、重要な条件でもありますので、しっかりとアピールできるようにしてください。
【飲料メーカー志望動機】そもそも志望動機とは?
そもそも就活の定番である、志望動機は何のために聞かれているのでしょうか。
この基本的な部分をしっかりと押さえておかなければ、相手の期待とは違った回答となり、上手なアピールはできません。
企業は志望動機から「入社への意欲の高さ」と「企業とのマッチ度」を中心に知ろうとしています。
意欲やモチベーションの低い人材は入社しても活躍することは難しいでしょうし、企業とのマッチ度が低い人材については、早期退社の懸念を生みます。
企業は将来活躍する人材や、自社の利益に貢献できる人材を求めています。
学生にはビジネスでの実績はないため、志望動機の中にある熱意や、マッチ度で将来企業への貢献ができる人材かをはかろうとします。
【飲料メーカー志望動機】志望動機の作成のポイント
志望動機を作成する際には、やみくもに熱意を述べればいいわけではなく、いくつかの注意が必要なポイントがあります。
以下に代表的な注意すべきポイントをまとめていますので、伝わりやすい志望動機を作成するうえでの参考にしてください。
①結論を簡潔に述べる
志望動機は結論ファーストを意識することが大切です。
なぜその企業を志望するのかを、短い文章で最初に伝えます。
逆に結論を後まわしにすると、伝えたいことが見えにくく、何を伝えたいのかが分かりにくい内容になってしまいます。
これでは、論理的な思考ができないとマイナスの印象を与えてしまうこともあります。
結論から先に述べ、なぜこの業界、この企業を志望したのかが、簡潔に伝わる文章にすることが重要です。
②具体的なエピソードを入れる
結論を簡潔に述べたあとは、そこにつながる根拠となるエピソードを伝えると良いでしょう。
より具体性を持たせることにより、説得力が増しますので、できるだけ詳細に具体的に伝えることを意識してください。
なぜこの企業を選んだのか、理由につながるエピソードが望ましいです。
内容については、無理に立派で大きなものを選ぶ必要はありません。
あなたらしく、熱意がしっかりと伝わる内容を選ぶことが大切です。
③入社後に実現したいこと、入社意欲を伝える
志望動機の最後として、入社後のやりたいことや、どのような活躍をしたいのかを伝えると良いでしょう。
前述した具体的なエピソードにちなんだ内容を自分の強みとして伝えることができれば、さらに好印象を与えることができます。
ただ漠然と入社したい意欲を伝えても、企業側への説得力に欠けます。
日ごろから、どういった働き方をしたいかや、どのような成果をあげたいかを自分の中で明確に整理しておくとイメージが伝わりやすく、印象の良いアピールができます。
【飲料メーカー志望動機】例文
ここまでの内容を参考に、具体的な志望動機の例文を紹介します。
先ほど解説した、飲料メーカーの4つの職種ごとに志望動機を載せていますので、ご自身で志望動機を作るときの参考にして、あなたらしい志望動機を完成させてください。
企画・開発
私は身近な存在である、飲料から多くの人に健康を届けたいと考え貴社を志望しました。
大学では、食や飲料など人が摂取するものから、健康を維持する研究を行っていました。
そこでの研究では、体の健康は人が摂取するものから作られ、非常に大切であることを学び、これらを通して社会に貢献していきたいと考えるようになりました。
貴社は業界の中でも、早くから機能性飲料の開発に取り組み、昨今の健康ブームの火付け役でもあり、次々と新たな健康飲料の開発を行っています。
このような社会に大きなインパクトを与える会社の中で、企画、開発チームの一員となり、超高齢化社会を迎えようとしている日本の健康の一端を担う人材になりたいと考えています。
エンジニア
私は貴社の最先端の生産設備に興味があり、貴社のエンジニアになりたく志望しました。
幼い頃より、機械や工具類に関心があり、仕組みを理解することが好きでした。
自動車整備士をしている、父の影響もあったと思います。
以前、テレビ番組で貴社の地方工場の工場見学企画の番組を拝見しました。
その番組は、設備の特徴を細かく説明する内容で、中でもペットボトルに飲料を詰める速さと正確さが際立って目を引きました。
担当の方が、この技術は当社オリジナルで、他社にもない技術です。と胸を張って伝えてくれたのが印象深かったです。
エンジニアの仕事は新たな技術を開発し、生産効率を高めることで企業に利益をもたらす素晴らしい職種だと考えています。
業界でも最先端を行く貴社の技術集団の一員として腕を磨き、企業に利益で貢献できるエンジニアになりたいと考えています。
事務
身近な存在である飲料を通して、多くの人に豊かさや潤いを提供できる仕事と考え貴社を志望しました。
私は大学時代、ボランティアサークルの代表を務めていました。
地域の介護施設などを訪問し、お手伝いなどを行うのが主な活動内容です。
代表を努めた当初は、他のメンバーのスケジュール調整が難しく、苦戦の連続でした。
半ばカリカリし始めた私に、施設のおじいさんが、これを飲んで気分転換しなさいと貴社ブランドの缶コーヒーを差し入れしてくださいました。
その時のホッとした気持ちは、今でも私の中に深く印象付いています。
この経験から、大きな幸せを与えてくれる、貴社のコーヒーを多くの人に広めたいとの意欲が高まりました。
貴社の商品を通して世の中に豊かさを提供することができると思っています。
営業
私はお酒の持つ楽しさや、癒やしをたくさんの方々に広めたいと考え、多くの飲料メーカーの中でも特にこだわりを持って製造をしている貴社を志望しました。
このような考えを持ったきっかけは、大学時代の経験が大きく影響しています。
私は人と関わることが好きでしたので、学生時代は意識して一人旅を行うようにしていました。
見聞も広がり、貴重な経験を数多くすることができましたが、その際にお酒は大いに役立ちました。
すぐに距離も縮まり、多くの仲間と打ち解けることができました。
最近はコロナ禍の影響や若者のお酒離れと、ネガティブな話も耳にします。
私は持ち前のフットワークを生かして、お酒の持つ良さと、ポジティブなイメージを多くの方々に知ってもらい、企業の利益に貢献していきたいと考えています。
志望動機を添削してもらおう!
ここまで飲料メーカー向けの志望動機の作成方法を解説してきました。
内容が理解でき、納得のいく志望動機はできたでしょうか。
初めての経験のため、うまく書けているかも含めて、不安は尽きないと思います。
そんな時は、作成した志望動機を添削してみてはいかかでしょうか?
経験豊富な専属のアドバイザーがあなたと二人三脚で志望動機を添削し、適切なアドバイスであなたの就活をサポートしてくれます。
以下から簡単に無料登録ができますので、ぜひ活用してみましょう。
まとめ
飲料メーカーは希望者も多く、倍率の高い業界の一つです。
またトレンドの移り変わりが激しい面もあり、業界を始めとした企業の研究もしっかりと行っておく必要があります。
各メーカーにはそれぞれの得意とする分野や特徴の違いが明確にありますので、見極めをした上で、自分の特性と合わせ、企業が求める人物像を把握してから、志望動機を作成してください。
自己分析をしっかりと行い、他者との差別化ができる志望動機を作成しましょう。