【例文あり】研究職の志望動機の書くコツとポイントを徹底解説!周りと差をつける志望動機とは

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はじめに

研究職とは、その言葉の通り、研究に携わる仕事のことを言います。

何かについて深く考えたり調べたりするのが好きな人は、就職活動に向けて研究職に興味を持つかもしれません。

今回は、そんな研究職について解説していきます。

研究職に向いている人や、志望動機を書く際のポイントなども紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

 

【研究職の志望動機】研究職の種類

研究職の志望動機を作成する前に、そもそも研究職にはどのような種類があるのかについても確認しなければなりません。

大きく分けて3つに分類できるので、それぞれ一緒に確認していきましょう。

基礎研究

最も代表的な研究職の種類として基礎研究が挙げられます。

化学や技術の根本的、基本的な原理や理論を解明することを目的として行われる研究のことを指しています。

新たな知識や理解を獲得し、その知見を応用研究や開発に活かすための基盤を作るため、様々な研究の素地を作る、非常に重要な役割を担っていると言えるでしょう。

応用研究

応用研究は、基礎研究の知見を実用的な形に応用するのがメインの業務内容となっています。

特定の問題やニーズに対する解決策を提供することを目的としており、様々な手法で研究を行っていく仕事です。

応用研究は実用的なアプリケーションなどを開発し、社会や産業に価値を提供する仕事でもあり、現代において非常に重要な職業の一つであると言えるでしょう。

開発研究

開発研究は、応用研究の成果を具体的な製品やサービスに落とし込むのがメインの業務内容です。

新製品の開発はもちろんのこと、技術の開発や改良、評価などを行うのも仕事の一つと言えます。

市場に新製品や技術を導入するための準備を進めるのが仕事です。

開発研究は実用化に向けた技術や製品の具体化を担うというと、分かりやすいかもしれません。

【研究職の志望動機】研究職の就職先

研究職の種類といってもさまざまな種類があります。

大学生ならば、大学の研究員が思い浮かぶでしょう。

研究員はほかにも、民間企業や公的な機関で働いています。

自分自身の方向性や企業に合わせて、志望先を考えてみると良いです。

具体的にどのような組織で働くのか、どの分野の研究をするのかなどといったことから知ると、志望先が見つかりやすくなります。

民間企業

民間企業は、研究を活かした製品やサービスを通じて、自社の売上につなげていくところもあれば、他社からの外注で研究と開発を繰り返すところもあります。

自社でも外注でも、成果が出なければ打ち切りになるような仕事です。

民間企業はビジネスとしての研究をしなければいけないので、実用性を求められていることが少なくありません。

しかし、自分が研究したものが製品として世に出たり、日々使われている便利なサービスに適用されたりするため、大きなやりがいが感じられます。

大学の研究員

大学で行う研究は、成果を追い求めるというよりかは、長期的に取り組んでいくことが多いです。

自分の探求心で研究し続けることができるのか、またその熱意を持続させられるのかが重要になります。

ただ、やり続ける中で大きな研究成果を得られた場合は、世間的にも有名な賞にノミネートされることもあります。

ところが、大学の研究職になるには、非常に狭き門を突破しなければいけません。

博士課程を修了してから、10年ほどかかると言われています。

公的な機関

研究職における公的な機関とは、国が運営している団体の研究所を指します。

例として、農林水産省、厚生労働省の研究所や警察庁、海上保安庁の研究施設などが挙げられるでしょう。

公務員として社会貢献性が高い仕事ができるため、取り組みがいがあると言えます。

主に、国家公務員と地方公務員に分かれていますが、国家公務員の新卒採用はあまり多くないのが現状です。

また、地方公務員も定期的な採用はなく、人材が不足した際に募集しています。

【研究職の志望動機】学部卒でも研究職に就ける?

研究職を志望するには、一般的に修士課程・博士課程を修了している必要があると考えられています。

そのため学部卒(学士)でも研究職に就くことは可能かと気になっている人は多いでしょう。

結論からいうと、学士でも研究職に就くこと自体は可能です。

法律などで研究職=修士・博士課程の卒業が必須と決められているわけではないため、学部卒でも研究職を目指すことはできます。

確かに修士・博士課程を修了したうえで研究職に就くことのほうがメジャーですが、学士→研究職といったかたちでキャリアを築いている人もゼロではありません。

しかしながら、有名企業・大手企業は修士・博士の卒業が主流となっています。

そのため学部卒で研究職を目指す場合は、中小企業・ベンチャー企業を最初から視野に入れておくことが望ましいです。

中小・ベンチャーのほうが学士枠を設けて募集をかけていることが多いため、そのほうが志望するうえで現実的といえます。

なお、学士で研究職を目指すのであれば、修士・博士に負けない部分を明らかにしたうえでアピールすることが重要です。

たとえば、コミュニケーション能力、学士・修士・博士に関係なくアピールできる特殊なスキル、高い英語力などが例として挙げられます。

これらを積極的にアピールしたうえで学士枠にエントリーすれば、学部卒でも研究職になることは十分可能です。

【研究職の志望動機】研究職の志望動機を書く時に知っておいたほうがいいこと

志望動機を書くうえで、その職業についてより深くまで理解する必要があります。

仕事の内容だけでなく、その職業のメリット・デメリットなどの特徴を知ることで、志望動機が書きやすくなります。

今回は、メリット・デメリット・研究職に向いている人の特徴の三つについて紹介します。

研究職のメリットは?

はじめに、研究職の志望動機を書くうえで知っておきたいこととして、研究職のメリットを整理していきます。

研究職に就くメリットを把握しておけば、研究職の魅力を認識できます。

その魅力と自分自身の強みを照らし合わせれば、志望動機も作成しやすくなるでしょう。

研究職のメリットには、具体的には以下のことが挙げられます。

・大学で学んだことを活かせる
・研究設備が整っている
・年収が高い
・コツコツできる

いずれも研究内容を活かして就職したい人には、大きなメリットになります。

では、詳細をチェックしていきましょう。

大学で学んだことを活かせる

研究職は、大学の専攻や研究室などで学んでいたことを、そのまま仕事にできる場合が多いです。

大学で研究に没頭していくうちに、自然と「この研究を掘り下げたい」と思っている人にとっては、魅力的な仕事内容になるかもしれません。

研究職は大学院まで進学していることを求められることが珍しくなく、長く研究に没頭した人ほどチャンスが訪れます。

専門的な知識がないと難しい業界だからこそ、その道を追求してきた人たちにしかできない仕事だと言えるでしょう。

研究設備が整っている

民間企業の研究職は、大企業であればより研究環境や設備が整っています。

企業は研究の目的がしっかりしているため、成果を出さなければいけない研究に予算をかけることができるからです。

一方、大学の場合は、補助金や公費なども使用できますが、有力な研究以外での予算の使用は難しくなってしまいます。

しかし、企業は事業の目的以外の研究には予算をなかなかかけられないので、さまざまなことに挑戦できるのは大学の方と言えるでしょう。

年収が高い

研究職の平均年収は、おおよそ500万ほどだとされています。

調査によれば、日本の平均年収は430万ほどなので、上回っていることがわかります。

年収が高いことも、メリットのひとつでしょう。

ただし、この数字はあくまで平均なため、企業によって格差が生じる点に注意が必要です。

加えて、能力に応じて金額が決まる能力給に関しては、研究の成果が出ないと低水準に留まります。

そのため、自分自身でどのように研究を行うか模索し、どれほど成果を残していけるかが重要になってきます。

コツコツ取り組める

研究職は、自分の好きな分野をコツコツと取り組める人には、非常に向いている職業です。

コツコツした作業が得意な人は、結果を出すまで辛抱強く頑張ることができます。

それは、誰にでも容易にできることではないため、魅力的な長所と言えるでしょう。

そのような自分の長所や適性に合った仕事に就けば、働きやすくなるはずです。

また、仕事はチームで取り組むこともありますが、研究の内容によっては黙々と1人で作業しなければいけない場合も少なくありません。

事前に確認しておくべきデメリット

研究職の志望動機を作成するときは、メリットにあわせてデメリットも整理しておきましょう。

研究職はメリットが多く魅力的な仕事ですが、残念ながらデメリットやリスクにつながる部分も存在します。

デメリットに目を向けなければ、本当の意味で自分自身の適性を知ることはできないでしょう。

また、デメリットをあらかじめ整理しておけば、デメリットを理解したうえで研究職を志望しているという意思の強さ・覚悟を示すことができます。

研究職を表面の良さだけで見ているのではなく、しっかりと仕事内容に注目しているという、理解度の高さを示すきっかけにもなります。

具体的なデメリットは、以下のとおりです。

・キャリアチェンジが難しい
・企業の方向性と合わない場合もある
・研究成果を出すことが重要
・打ち切られる可能性もある

研究職を目指す際は、いずれもデメリットにも必ず目を向けておく必要があります。

では、一つひとつを詳しく見ていきましょう。

キャリアチェンジが難しい

専門性の高さゆえに、研究職になると、その先の汎用性がだいぶ低くなってしまいます。

研究職には、一般的な社会人として必要なビジネススキルやマナーが身についていなくてもあまり問題ありません。

メール対応や電話対応に関しても、高いレベルのものは求められていません。

違う企業や職種に転職することは、これまでの経験を幅広く活用できるようなほかの職種よりも難しいです。

また、これまで学んできた専門的な知識も、限られた範囲のものとして見られてしまうかもしれません。

企業の方向性と合わない場合もある

自分の考えや今までの研究で培ってきたものは、必ずしも企業の方向性と一致するとは限りません。

たとえ異なってしまっていても、やむを得ず従わなければいけないケースは多々あります。

研究とは、大学の教授によってさまざまな教え方があり、いくつものパターンのやり方が存在します。

そのため、自分の固定観念にとらわれすぎると、組織に属したときに苦労してしまう可能性が否めません。

企業の方向性と合わなくても、柔軟に対応することができる人は即戦力となるでしょう。

研究成果を出すことが重要

研究職は、ただ自分の興味や好奇心などで仕事を進めるのではなく、一定の成果を出すことが求められます。

会社の利益につながる成果が出ないと、場合によっては研究ができなくなってしまうかもしれません。

成果が出せなかったときの対応は、企業によります。

たとえば、ほかの研究をするように指示されたり、減給されたりするケースが挙げられます。

大学で勉強の一環として研究していたときは、成果が出なくても問題なく続けられたかもしれませんが、仕事となるとそのようにはいかないのです。

打ち切られる可能性もある

研究にはコストがかかるので、コストに見合わない成果の場合は、打ち切りの判断をされることがあります。

長い年月をかけることは事前に想定されているものの、何十年かけても結果が出ない場合は打ち切られてしまいます。

大学での研究は長期的なものになることも想定されていますが、費用に制限がかかるような中小企業の場合は、打ち切りの判断のスピードが比較的早いです。

自分がやりがいを見出していても、途中でやめるときがあるというシビアな一面も見なければいけません。

向いている人の特徴5選

ここまで、研究職のメリットやデメリットについて確認してきました。

では、実際に研究職として働いていくうえで必要な素質とは、どのようなものなのでしょうか。

向いている人の特徴を知ることは、企業が求めている人材を知ることにもつながります。

また、向いている人の特徴が、自己分析した自分に当てはまっているのかの確認にもなります。

探求心がある

探求心がある人は、わからないものをわからないままにするのではなく、追求して最後まで調べ抜く力を持っています。

研究には正解がないからこそ、出た結果に対して「どうしてそうなったのか」と論理的に結論づける必要があります。

常に考え続けなければいけない状況に置かれるので、飽きっぽい人にはあまり向いていない職業でしょう。

少しでも疑問を抱いたら、納得するまで調べることが大切であり、それが苦痛ではない人にはおすすめできます。

結果が出なくてもめげずに続けられる

研究は、成果が出るまでに時間がかかります。

なかなか成果が出ないと、モチベーションを保つのも困難になってしまうでしょう。

しかし、めげない心は持ち合わせておかなければいけません。

自分の想定していた結果が出なくても、落ち込むのではなく、すぐに次の策を実行できるかどうかが鍵になります。

成果が出ないときの乗り越え方には、人柄が表れます。

一つひとつの作業を見つめ直したり、あらゆる視点から考えたりして、取り組み続けられるのなら長所としてのアピールも可能です。

判断が早い

研究を進めるうえでは、判断力も大事です。

与えられた目標に対して、どういう風に進めていくのか、その工程や進めるにあたっての仮設立てなどは、自分自身で実行していく必要があります。

そのため、一人ひとりが進行役だという自覚を持つことが欠かせません。

判断力がある人は、長期的に物事を捉えられます。

仕事では、多くの判断を下さなければならず、時間をかけていられない場面に遭遇することも考えられます。

その都度的確な判断がスムーズにできる人は重宝されることになるでしょう。

周りとのコミュニケーションを円滑に取れる

研究職には、コミュニケーション能力も求められます。

1人で黙々と仕事をこなしていれば問題はないと思っていると、実際に働いていくうちに支障が出てしまうかもしれません。

与えられた研究を進めていくためには、他部署との連携が必要な場合もあります。

そのようなときに、ただ自分のことだけしか考えない行動は取らないでください。

組織の一員として、他人の研究内容や知見に興味関心を持ち、理解を広げていくように努めることが重要だと言えます。

常に勉強し続けることができる

世の中は、常に進歩し続け、新たな技術が開発されています。

それを担っているのが研究職であるゆえに、情報のキャッチアップは大切です。

数々の論文が発表されているので、日々学び続けるようにしましょう。

インプットとアウトプットを繰り返すことにより、自身の研究も進むはずです。

勉強し続ける姿勢を維持することができる人は、向上心のある人です。

仕事をするうえでも強みになる素質でしょう。

ぜひ日頃から、新しい情報に関心を抱くようにしてください。

【研究職の志望動機】面接官が見ているポイントとは

研究職は募集が少ないので、就職の難易度は高めだと言えます。

志望するにあたり、ESや面接の対策は欠かせません。

採用する側が、何を見ているのかを把握することが大切です。

ここからは、面接官が重視しているポイントについて解説していきます。

研究職であるからといって、研究内容やスキルだけに重きを置かず、人柄や熱意も見られていることを意識しましょう。

今までどんな研究を行っていたかと、その成果

大学で行ってきた研究内容と、それの成果は面接で必ず問われる質問です。

企業の研究内容とのマッチ度や、大学でどこまでの技術力を身につけてきたのかは、採用するにあたって重要な指標になります。

面接では、研究を通じてどのようなスキルを得たのかを、アピールしなければいけません。

ただし、結果を述べるだけにはならないように注意してください。

面接官は、結果そのものよりも、過程を知りたいのです。

力を入れた点や、工夫した点などを伝えましょう。

論理的思考力

物事の法則や仕組みを理解しやすくなる論理的思考力は、研究者にとって必須です。

得たい成果に対しての筋道を立てられなければ、研究はうまく進みません。

面接官は質問の際の自然なやりとりから、そういった論理的思考力を測っています。

面接の受け答えで矛盾が生じると説得力が失われてしまうので、聞き手にわかりやすく話すことを心がけてください。

面接官に、論理的に考えられることが伝わると、成果に向けて効率の良い仕事ができる人物だと判断されるかもしれません。

人柄や価値観

研究職において、技術力はもちろん大事な要素です。

しかし、組織に属するうえで、その人の人柄が自社に合っているのかどうかも見られるポイントのひとつでしょう。

企業理念や経営方針によって、会社の方向性は変わってきます。

どんなに能力が高い人物でも、この点が合っていなければ不合格になる可能性があります。

それを避けるために、応募する前には必ず企業の社風・理念を確認しておきましょう。

また、先輩社員などのインタビュー記事なども目を通しておくとなお良いでしょう。

入社後のビジョンが見えているかどうか

入社後のビジョンが明確であるのかどうかは、採用するうえで重視されるポイントです。

自分がどんな研究者になりたいのか、どういう研究に取り組んでいきたいのかは明らかにしておきましょう。

どのように貢献してくれるのかがわからないと、面接官の心には響きません。

その人を採用した先のことが少しでも掴めなければ、採用する側も不安でしょう。

入社後の姿をはっきりイメージできていると、仕事に対して熱意があることのアピールにつながります。

【研究職の志望動機】志望動機の書き方ー構成編

研究職の志望動機を作成するうえで、書くときの文章の構成は非常に重要なものです。

構成がしっかりしていれば内容が伝わりやすくなるため、良い内容の志望動機はより良く、またたとえありきたりな内容だったとしても、わかりやすいことで高評価につながる可能性があります。

志望動機は面接で重要視される質問です。

やはり企業は志望度が高く意欲的な学生に入社してもらいたいという気持ちが強いため、志望動機はしっかりとヒアリングしたいと考えています。

そんな志望動機に説得力と深みを持たせたうえで、魅力を感じてもらうには、構成からしっかり整えることが重要です。

具体的な構成は、次のとおりです。

志望動機の構成

①志望理由

②志望理由を裏付ける具体的なエピソード

③入社後に実現したいこと

このような流れに沿って志望動機を作成すれば、文章を書くこと・自分の意見を述べることが苦手な人でも、論理的でわかりやすい志望動機が書けるようになります。

では、フェーズごとに重要なポイントを解説していきます。

①志望理由

まずは、志望動機を結論としてはっきり述べましょう。

「私は〇〇で~、△△していたため、××と感じました。そのため〇〇と思い…」といったようにはじめから根拠・背景の部分を細かく話してしまうと、何が言いたいのか非常にわかりにくくなってしまうからです。

一方で最初に結論部分である志望動機を明確に伝えれば、話のテーマや論点がわかりやすくなります。

なお、最初に結論を伝えることは志望動機に限った話ではなく、自己PRや長所短所などを述べるときも同様に重要となります。

「私は〇〇したいと考えていたため、研究職を志望致しました」など、簡潔でわかりやすい一言から伝えていきましょう。

②志望理由を裏付ける具体的なエピソード

志望動機を作成するときは、はじめに伝えた志望動機・理由を裏付ける具体的なエピソードも必要です。

最初に志望動機をわかりやすく述べ、そのあとに動機の掘り下げ部分としてエピソードを述べていく流れになります。

結論→根拠(掘り下げ)の流れで伝えれば、最初に志望動機に説得力が増します。

どのような性格・価値観なのか、自分自身の人となりを伝えるポイントにもなります。

エピソードは自分自身ならではのことなので、よりインパクトを与えられて、採用担当者の印象にも残りやすくなるでしょう。

簡単なエピソードではなく、具体的に述べることが重要です。

③入社後に実現したいこと

研究職の志望動機を作成するときは、最初に志望動機を簡潔に述べ、続いてエピソードを伝えたうえで入社後に実現したいことを伝える流れになります。

最終的に志望動機は企業への自分の売り込み・アピールである必要があるため、最後は、どのように活躍したいのか意思表示するかたちで締めくくりましょう。

やりたいことや貢献したいことを明確に述べることで、採用担当者は入社後についてイメージをつかみやすくなります。

「こういう活躍をしてくれる人なら、ぜひ入社してほしい」と考えてもらうことが重要です。

また、自分の強みや長所、アピールできるスキルなどをあわせて意思表示することも効果的です。

採用担当者にとってより印象に残りやすくなるため、高評価につながります。

【研究職の志望動機】志望動機の書き方ーポイント3選

研究職の志望動機を作成するときは、構成以外にも注意しておきたいポイントがいくつかあります。

面接で志望動機を聞かれたときは、何を伝えれば良いのか、具体的な内容に困ってしまう学生は少なくありません。

そのため志望動機を作成する際は、採用担当者が見ているポイントを踏まえて、盛り込みたい内容を考えることが大事です。

志望動機作成のポイントは、次の3つです。

・研究内容と関連付けさせる
・企業について
・入社後のイメージ

上記のポイントを伝えれば周りとの差別化が図れるため、印象に残りやすくなります。

では、具体的に何を伝えるべきなのか、詳細をチェックしていきましょう。

研究内容と関連付けさせる

研究職の志望動機は、やはり学生時代の研究内容と絡めて伝えていくことが望ましいです。

前述のとおり、研究職を志望する際は、面接において採用担当者からは研究内容を細かくチェックされる場合が多いです。

研究内容について何も触れないで話すと、「なぜうちの企業を?」「学生時代の研究をどう活かすつもりなのかな」と疑問が残ってしまいます。

そのため研究内容と企業の取り組みや事業内容、理念などを関連させて話せば、志望度の高さが伝わりますし、志望動機にも説得力が増します。

なお、研究内容を伝えるときは初めて聞く人でもわかりやすいように、要点をしっかりまとめて話すことが重要です。

専門用語ばかりでわかりにくい内容にならないように注意しましょう。

企業について

研究職の志望動機を作成するときは、企業についても積極的に触れておきましょう。

企業理念や行っている取り組みなどが主なポイントで、触れることで企業への理解度の高さを示すことができ、それが志望度の高さアピールにつながります。

企業は自社に入社したいと強い熱意を持っている学生を歓迎しているため、志望度の高さをアピールすることは欠かせません。

そのためには、企業分析を事前に実践しておくことが重要です。

企業の歴史から事業内容、そして取り組み、理念まで詳しく分析し、求める人材の特徴を把握しておきましょう。

最終的に自分自身が企業が求める人材であることをアピールできれば、高評価につながる可能性は高まります。

入社後のイメージ

前述のとおり、採用担当者は、入社後のビジョンについて積極的に注目しています。

そのため志望動機で入社後のイメージを伝えることは、好印象を与えるために必須といえます。

入社後どのように働きたいのか、どのような点で貢献したいのかなどを明確に伝えると良いでしょう。

ビジョンが明確であればあるほど、企業は学生を採用した際のイメージをつかみやすくなります。

自分の強みやスキルを絡めて伝えること、そのうえで企業にとってプラスになる効果につながることをアピールできるのが効果的です。

【研究職の志望動機】例文を5つ紹介

面接で見られるポイントについて述べましたが、面接の前にまずは志望動機を作成しなければいけません。

志望動機とは、どのように書けば良いものなのでしょうか。

次に、研究職の志望動機の例を5つ挙げます。

例文を参考にし、実際に作成してみましょう。

自分自身の経験を踏まえて、オリジナリティのある志望動機を完成させてください。

企業の製品に対する思い

私が貴社を志望する理由は、貴社が肌の弱い人に向けた製品に力を入れているからです。

私は学生時代に肌トラブルを抱え、自分に合う化粧品になかなか出会えませんでした。

ところが、貴社の肌に優しい製品の存在を知り、諦めていたメイクを楽しむことができるようになりました。

入社後は、大学院で研究している生物学の知識を活かして、研究職として、メイクが制限されないような製品の実現に携わりたいです。

そして、私と同じように肌に悩む人の生活を彩られるよう、自分の仕事に努めていきます。

自分の研究と事業を結びつける

私は大学で電子科学の研究を行っています。

貴社は生活家電製品の開発事業に携わり、その製品は世界中で求められています。

一方、技術が発展し続ける現代社会では、環境への影響も考慮しなければいけません。

私は自分の研究において、電力を抑えて稼働することができるように、電子部品の働きについて丹念に調べています。

この私の研究を、環境問題も重視する貴社で活用したいと考え、志望しました。

貴社の一員として、これまでに培ったスキルを駆使し、事業の発展に貢献していきたいと考えています。

やりたい研究をアピール

私は機械を動かすために発生するさまざまな力を知ることに興味を持っており、大学では機械工学の研究をしています。

試行と分析を繰り返す地道な研究が重要であり、この作業にやりがいを感じています。

貴社のインターンで、品質の高い製品作りのために、細部まで心を配ることの大切さを実感し、私も製品の性能の向上に尽力したいと思い志望しました。

機械の稼働には、電気や熱、摩擦などのエネルギーが必要です。

研究職として、機械の仕組みの理解を深められるようにエネルギーの研究を続け、使いやすさや安全性も考察したいと考えています。

自分の強みが活かせる

私が貴社を志望する理由は、貴社が医療機関の現場の声を尊重したうえで、新薬の開発に取り組んでいるからです。

私はアレルギー症状に悩まされており、処方された薬が効かなかったことがありました。

しかし、新薬を勧められたことで、症状が改善しました。

現在、私は大学院で創薬と結びついた化学合成の研究を行っています。

利用者の声を大切にする貴社のもとで、学んだことも症状で悩んだことも私の強みとして活かし、利用者に寄り添って研究を続けていきたいです。

将来のビジョンと企業方針の関連性

私は環境問題に興味を持っており、大学では環境科学について研究しています。

「環境の浄化」をテーマに日々さまざまな研究に取り組んでおり、将来は人々の生活環境をより豊かにしていきたいと考えています。

貴社のインターンに参加した際、環境に対する取り組み方に感銘を受け、貴社を志望しました。

入社後は、貴社が行う環境保全活動を通じて、貴社の研究職として貢献します。

そして、経済活動の影響による環境への負荷を減らせるよう、尽力していきたいと考えています。

【研究職の志望動機】業界別:研究職の志望動機の例文

続いて、研究職の志望動機の例文について3つ紹介していきます。

業界別に紹介しているので、あなたが目指している就職先に近いものを中心に参考にしてみてください。

化学メーカー×研究職×志望動機

私が貴社を志望する理由は、先進的な科学技術を駆使して、持続可能な社会の実現に貢献したいという強い動機からです。

この志向は、大学で化学工学を専攻し、環境問題への対応策を研究した経験に根ざしています。

私の大学時代の研究は、廃棄物からのエネルギー回収に焦点を当てたものでした。

この研究を通じて、資源の有効利用と環境保護のバランスの重要性を学びました。

貴社が行っている環境に優しい製品の開発や、エコテクノロジーの研究は、まさに私が目指すべき方向性と一致しており、貴社でなければ達成できないと感じています。

貴社においては、私の化学工学の知識と、環境に配慮した技術開発に対する熱意を活かして、研究開発部門での新たな製品開発やプロジェクトに積極的に貢献したいと考えています。

食品業界×研究職×志望動機

私が貴社を志望する理由は、「身近にある食品から人々の生活を支え、向上させたい」という深い願望に基づいています。

この思いは、大学での食品工学の研究と、食糧不足に直面した地域へのボランティア活動の経験から生まれました。

大学での研究では持続可能な食品生産技術に焦点を当て、効率的な食品加工方法や栄養価の高い食品の開発に取り組みました。

この研究を通じて、科学的手法を活用して食品の価値を高めることの重要性を学びました。

貴社が展開する健康志向の食品や、革新的な食品技術に大きく共感し、この分野での貴社のリーダーシップに憧れを持っています。

貴社においては、大学で培った食品工学の知識と、実際の食糧問題への取り組み経験を活かし、新たな健康志向食品の研究開発や、持続可能な食品生産技術の向上に努めたいと考えています。

自動車業界×研究職×志望動機

私が貴社を志望する理由は、「地球温暖化が加速する中で、環境にやさしい自動車を開発し、社会に貢献したい」という強い意志からです。

この夢は大学で電気工学を専攻した経験に基づいています。

私は再生可能エネルギーを活用した新しい駆動システムの概念設計に取り組みました。

この過程で持続可能な自動車産業の重要性と、技術革新が環境問題解決に果たす役割について痛感しました。

貴社が推進している持続可能な技術開発、特に電気自動車やハイブリッド車の分野での革新的な取り組みに強く共感し、この分野での貴社のリーダーシップに惹かれています。

貴社においては、大学で培った電気工学の知識と自動車に対する情熱を活かし、次世代の環境にやさしい自動車の研究開発に尽力したいと考えています。

【研究職の志望動機】ほかの就活生と差をつけるなら

研究職を目指す人は、同じように何かの研究に没頭してきた人がほとんどです。

対策を練らないと、ありきたりな志望動機になってしまうかもしれません。

就職活動では、可能な限り企業の印象に残るようにする必要があります。

そのためには、ぜひ他社との差別化を図りましょう。

最後に、応募する前に取り組むべきことなどを紹介していきます。

コミュニケーション能力をアピール

技術力を企業が評価するのは、当たり前のことです。

そのうえで+αになるものが、潜在的に持っている人が多いコミュニケーション能力でしょう。

周囲の人とうまく連携が取れたり、チームの潤滑油のようになれたりする人材は重宝されます。

コミュニケーション能力は、自分の言いたいことを伝える力や、相手の言葉の意味を汲み取る力が大切です。

もともとの性格によるものだと判断せずに、まず相手がいることを意識して、一方的に話さないように心がけてみましょう。

その業界や企業のことまで調べる

志望動機では、自分のやりたいことをアピールするのに加えて、企業についてしっかり調べていることが伝わると良い印象を与えられます。

その業界や企業が何をやっているのかといった詳細情報の知識を持っていると、志望度の高さを伝えられるでしょう。

また、企業について調べることにより、自分の中でも志望動機がはっきりしてきます。

入社後にやりたいことが見つかりやすくなったり、自分の性格が社風に合うのかがわかったりするので、企業研究は丁寧に行うようにしてください。

インターンシップに積極的に参加する

インターンシップに参加することでさまざまな体験ができます。

しかし、インターンそのものが実績として評価されることもあります。

ほかの就活生に比べて、「より詳しい情報のアウトプットができる」と好感を得やすいからです。

事前に会社の雰囲気も知ることができるので、興味のあるインターンには積極的に参加しましょう。

採用する側も、入社意欲の高い人物を効率良く絞り込むことができるので、学生の働きぶりを丁寧にチェックします。

そのため、一挙手一投足見られていることを意識して臨むと良いでしょう。

以下の記事で理系のインターンに関する情報を紹介しているので、ぜひ確認して見てください!

まとめ

今回は、研究職の種類や向いている人の特徴などについて詳しく解説しました。

仕事として研究を続けるのなら、事前にメリット・デメリットの双方を押さえておきましょう。

また、研究職は大学で学んだことを活かしやすく、やりがいのある職種です。

研究職に興味を持っているけれども、志望動機がなかなか考えられなかった人も、この記事を参考にし、実際に作成してみてください。

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