玉手箱の時間が足りなかった...。時間内に終わらない原因とテクニックを解説!

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに

就職活動やインターンシップの選考のWebテストとして用いられている玉手箱ですが、実際に受験してみると時間内に終わらず、肩を落として帰路に着く学生が後を絶ちません。

玉手箱で最後まで問題を解答できる方が珍しく、言ってしまえばそれが普通です。

この記事では玉手箱の対策として「時間が足りなくなってしまう原因」「時間内に終わらせるためのテクニック」「玉手箱の対策方法」を順番に説明していきます。

最後に「玉手箱を採用している企業」も紹介していますので、参考にしてみて下さい。

【玉手箱の時間が足りない!】玉手箱で時間が足りないのは普通?

結論から言いますと玉手箱で時間が足りないのは普通です。

ですから、最後の問題まで解けなかったからといって「もうダメだ」「このテスト落ちた」と思わないで下さい。

TOEICで高得点を記録している学生や難関大学、有名私立大学に在籍している就活生ですら、玉手箱の問題は難しく時間が足りなくなってしまうのが現状です。

そのため、時間が足りなくて最後の問題まで辿り着かなかった場合でも、案外合格していることもあるので、そこまで不安に考えることはありません。

玉手箱は出題数に対しての制限時間が非常に短く、最後の問題まで辿り着くだけでもやっとです。

ですので、時間が足りなくなっても仕方ないことですし、それが普通と割り切って考え、その中でも多く解答できるようにしっかりと事前の対策をしていきましょう。

【玉手箱の時間が足りない!】時間が足りなくなってしまう原因

まず始めに玉手箱の「時間が足りなくなってしまう原因」を確認していきましょう。

あなたの時間が足りなくなる原因もこの中にあるはずですので、しっかり確認して下さいね。

ここでは「共通する原因」「言語」「計数」「英語」の4つに分けて深掘りして説明していきます。

共通する原因

まずは玉手箱の全ての問題に「共通する原因」を見ていきましょう。

ここでは特に多くの就活生が躓いている「100%を目指している」ことと「時間配分を理解していない」ことの2つに絞って説明していきます。

100%を目指している

多くの就活生がその真面目さゆえに玉手箱を解く時も「100%を目指している」ことが多く、完璧を目指したあまり一問一問に時間をかけすぎてしまい、時間が足りなくなってしまっています。

玉手箱では100%を目指す必要はなく、ほとんどの企業が合否のボーダーラインを60%〜70%に設定しており、30%の問題であれば間違えても良いということになります。

難関企業であればこのラインが80%以上に引き上げられていることもありますが、それでも100%は目指さなくても問題ありません。

玉手箱では100%を目指してしまうと、後半の問題に辿り着く頃ができず、結果的に正答数を減らしてしまうことに繋がってしまい、その方が大きな問題と言えます。

時間配分を理解していない

玉手箱は時間勝負なところもあり、「時間配分を理解していない」のであれば、多くの問題を解くことは難しく、攻略は困難です。

各問題に掛けられる時間がどれくらいあるのかを把握できていないと「この問題はもう少し粘っても大丈夫」「ここには時間を掛けられない」などの判断ができません。

玉手箱では「時間」がかなり重要な要素になるので、この時間配分に関しては必ず事前に確認し、その対策を行う必要があります。

その時間配分に関しては、後ほど詳しく説明していきますので、ご安心下さい。

言語

この言語問題は「論理的読解」「趣旨判定」「趣旨把握」の3つに分かれており、それぞれ与えられる制限時間は変わってきます。

論理的読解は9長文36問を15分で解くパターン、もしくは13長文52問を25分で解くパターンがあり、それぞれ1文あたり100秒、もしくは115秒が掛けれる時間になります。

趣旨判定は8長文32問を10分なので、1文あたり75秒です。

趣旨把握は10長文10問を12分なので、1文あたり72秒で解答する必要があります。

文章を読み返している

言語の問題は上記のような時間配分で600文字〜1000文字程度の長文を読む必要があるため、制限時間を考えると「文章を読み返している」時間はありません。

何度も同じ文章を読み返す分、問題を考える時間が減っていることで、最後の問題まで辿り着くことができていないという認識をしなければいけません。

そのため、文章は一度読むだけでおおよその内容を理解できるように、普段の生活から活字に慣れておく必要があります。

先に問題を読んでいない

こちらの内容も先ほどの文章を読み返していることの原因の一つですが、「先に問題を読んでいない」とどのに必要な情報が隠れているのかが判断できません。

そのため、先に問題をさらっとでも良いので1度確認してから、文章を読むようにすることで、頭の片隅に問題を置きながら文章を読むことができ効率的です。

このことは、文章を読み返すという、言語問題での一番のタイムロスの削減に必ず繋がりますので、その分問題を考える時間に割くことができるようになり、非常に有効です。

論理的読解でB・Cで迷っている

言語問題の中でも「論理的読解でB・Cで迷っている」時間がかなりのタイムロスに繋がってしまいます。

しかし分かっていても「B、本文から理論的に考えて、設問文は明らかに間違っている」「C、本文だけでは、設問文が正しいか間違っているかは判断できない」の選択肢は迷ってしまいます。

どれほど考えても迷って判断ができない場合は、直感に従って選択してしまいましょう。

長文読解は読んでいるうちに自分の中で情報は勝手に整理されていくものですので、直感的に選んだとしても自分の中ではじっくり考えたことと同じです。

悩みすぎると大きなタイムロスに繋がってしまうので、最後は自分の直感を信じましょう。

計数

続いて計数問題ですが、こちらは言語問題と違って多くの問題を限られた時間で解答していく必要があり、法則や規則性をあらかじめ把握しておく必要があります。

計数問題は「四則演算」「図表読取」「表推測」の3つに分かれており、それぞれに制限時間が設けられています。

四則演算は50問を9分で解く必要があり、1問あたり約11秒しか時間がありません。

図表読取は29問を15分で解くパターンと、40問を35分で解くパターンがあり、それぞれ1問あたり約31秒、もしくは53秒で解く必要があります。

表推測に関しては、20問を20分で解くパターンと、35問を35分で解くパターンがあり、どちらの場合も1問あたり1分での解答が求められます。

簡単な計算で電卓を使っている

玉手箱の計数問題には電卓の使用が許可されており、その電卓の活用が計数を攻略する上で非常に重要になってきます。

しかし、四則演算の足し算など「簡単な計算で電卓を使っている」とかえって時間をとられるパターンがあります。

電卓は正確に計算してくれる便利な道具ですが、打ち込む時間が必要になるので、簡単な問題であればできるだけ暗算で計算する方が、タイムロスの観点から考えると有効です。

不必要な情報に引っかかっている

四則演算では不必要な情報はありませんが、図表読解や表推測では、不必要な情報が問題に多く含まれており、計算の邪魔をしてきます。

この場合、よく問題を読み、どれが必要な情報で、どれが不必要な情報なのかを正確に見極め、情報の取捨選択をする必要があります。

不必要な情報から計算してしまい答えが導き出せない事態は、大きなタイムロスを発生させるので注意が必要です。

解答パターンがわかっていない

計数問題の中でも難易度が高い問題が表予測の問題です。

この表予測の問題は、解答を導き出すまでのプロセスにある程度のパターンがあり、その「解答パターンをわかっていない」と解答できない問題もあり、非常に厄介な問題です。

解答パターンがわかっていないと、いくら計算しても解答がわからず、大きなタイムロスに繋がってしまいます。

しかし、考え方を逆転させると、パターンさえ覚えてしまえば簡単に解答することができる問題とも考えられますので、事前にしっかり対策しておけば乗り越えられるはずです。

英語

最後は英語問題で、「論理的読解」と「長文読解」に分かれています。

それぞれの問題が24問8長文に対して制限時間は10分と設定されており、1長文あたりに掛けられる時間は75秒とかなり短くなっています。

全て日本語に変換している

英語問題でありがちなタイムロスが「全て日本語に変換している」ことが挙げられます。

私たちは日本人なので、それは当然と思うかもしれませんが、英語の長文を読み内容を解釈するために全ての文章を日本語に戻していると、莫大な時間がかかります。

その日本語に変換している時間こそがタイムロスになってしまい、長文を読み切って解釈ができた段階でかなり時間が経ってしまっており、問題を考える時間が残っていません。

玉手箱の英語問題を攻略するには、英文を英文として理解し、できるだけ早く長文を飲み切るための速読する能力も必要になってきます。

先に問題を読んでいない

これは言語問題の時と同じことですが「先に問題を読んでいない」と、どこに必要な情報が隠れているのかわからないため、英文を読み返すことになりタイムロスに繋がります。

英語の長文問題に取り組む時は、必ず先に問題を読み、キーになるフレーズを把握してから長文を読むようにしましょう。

【玉手箱の時間が足りない!】時間内に終わらせるためのテクニック

この項目では玉手箱で時間が足りないと悩んでいるあなたのために、「時間内に終わらせるためのテクニック」を説明していきます。

ここでは「共通するテクニック」「言語」「計数」「英語」の大きく4つに分けて詳しく説明していきます。

共通するテクニック

まずは「共通するテクニック」から説明していきます。

ここでは特に使える「分からない問題はとばす」と「時間をチェックしながら解く」の2つを説明していきます。

分からない問題はとばすに関しては、もう少し深掘りして説明していますので、しっかり確認しておいて下さいね。

分からない問題はとばす

計数、言語、英語のどれにも存在しているのが、いくら考えても解けない問題です。

それはこの玉手箱の問題にも存在しており、そんな難解な問題にいくら時間を費やすても、結局答えは分からないまま時間だけが過ぎていくことになり、非常に勿体無いです。

そんな時は適当に答えて「分からない問題はとばす」ようにして下さい。

玉手箱は何度も言うように時間が非常にタイトなので、解けない問題に割いて良い時間はありません。

パッと見た段階で「無理だ」と思ったらすぐ適当に答えて、次の問題に時間を使った方が良い判断だと言えます。

適当に答えて大丈夫なのか?

適当に答えて不正解だった場合、その後の問題に影響が出ないか心配と考えていませんか。結論的には問題ありません。

分からない問題は適当に答えていきましょう。

玉手箱はSPIとは違い、正答率がその後の問題に影響することはありません。

その理由は、玉手箱はあらかじめ出題される問題が決まっているためです。

それに加え、玉手箱の正答率の計算方法は、答えた問題数ではなく、答えていない問題も含めた出題総数が母数になるため、分からない問題でもとにかく埋めることが大切です。

時間をチェックしながら解く

玉手箱は時間配分が非常に重要な要素になるため、「時間をチェックしながら解く」ようにすると自分のペースが分かり調節ができるようになります。

この時間をチェックしながら解く方法は、事前の対策本などを使用した準備の段階から取り入れておくことで、本番のテストでも平常心を保つことができます。

しかし、この時間をチェックする方法ですが注意点があり、それは問題ごとにイチイチ確認していると、その時間を確認すること自体に時間が取られることになります。

また、時間のペース配分が自分の考えているペースよりも大幅に遅れている場合、その事実を把握することで余計に焦ってしまい、本領発揮できない場合もあります。

言語

長文を読み理解する必要がある「言語」の問題は時間のペース配分が難しく、時間が足りなくなってしまうことが多いです。

しかし、「1問目を先に読む」ことと「迷ったときはC」のテクニックを駆使することで、時間内に全問解答することは可能です。

1問目を先に読む

先ほどの時間が足りない原因の項目でも触れましたが、長文を読む前に問題を確認した方が良いと説明しましたが、問題を全て読んで覚えておくことは非常に難しいことです。

そのため、テクニックとしては「1問目を先に読む」ことで、その答えを探しながら長文を読み、その問題に解答できたら次の2問目を確認し、同じように文章を読んでいきます。

このテクニックを駆使することで、長文を読むことと問題を考えることを同時に行うことができ、大きな時間短縮に繋がります。

迷ったときはC

こちらも先ほど触れました論理的読解でのBとCで悩みタイムロスに繋がる問題ですが、この状況になったら「迷ったときはC」のテクニックで切り抜けましょう。

これは勘でもなく、きちんと理由があるテクニックなので安心して使って下さい。

その理由は、Bの選択肢を選ぶ場合には、長文の文中に明確な否定材料があるはずなので、ぼんやりとでも「Bかな?」と思うはずです。

しかし、「もうどっちなのか本当に分からない!」くらいに迷っている時は、文中にその判断材料が書かれていない可能性が高いです。

そのため、長文を読んでも判断ができない場合はCを選ぶことは、理にかなっていると言えるでしょう。

計数

次は特に時間がタイトな計数問題で使えるテクニックを説明していきます。

ここでは解答をより早くするために「四則逆算は一次方程式で!」と「解答パターンを覚える」2つのテクニックを説明していきます。

これら2つのテクニックは、計数問題を攻略するために必要不可欠な要素になるので、しっかり確認して下さいね。

四則逆算は一次方程式で!

四則演算では少ない時間で多くの問題を解答していく必要があり、そのためには一次方程式を用いて考えることがおすすめです。

四則演算では求めたい数値を「X」に置き換えることで、スムーズに一次方程式を組み立てることができます。

「X」と文字に置き換えることで、移行などもスムーズに行うことができ、結果的に素早く解答を導くことに繋がります。

何度も繰り返しこの方法で四則演算を解くことで、問題を見ただけで式を頭で組み立てることができるようになるので、事前にしっかり勉強しておきましょう。

解答パターンを覚える

図表読取や表推測では解答パターンがいくつか存在しており、その「解答パターンを覚える」ことが一番の対策方法になります。

そのため、対策本などで繰り返し問題を解くことが大切で、パターンを覚えそれを応用することで、難しい問題も素早く答えることが可能になります。

特に表推測に関しては、解答パターンを覚えていないと全く歯が立たない難問もあり、事前の対策は必須になります。

対策本を暗記するくらいの気持ちで、解答パターンを覚えるようにしましょう。

英語

英語問題の場合は、問題に対する対策や傾向を覚えることではなく、日常生活から英文に慣れておくことが最大の対策であり、解答を早めるためのテクニックでもあります。

玉手箱はいかに短い時間で英語の長文を読み、理解することがとても重要であり、速読力を鍛えることが攻略の鍵になります。

そのためには、普段から英文の長文を読んだり、長文の問題に取り組んだりすることが必要です。

英語問題の対策を行う時間があるようでしたら、英字新聞を読んだり、毎日英語の長文に触れる機会を作ることをオススメします。

【玉手箱の時間が足りない!】玉手箱の対策方法

玉手箱の時間が足りないと悩んでいるあなたのために、一番効果的な「玉手箱の対策方法」を説明していきます。

それは「対策本を使う」ことと「他の企業で練習する」ということです。

「なんだ、対策本は持っているし、一度玉手箱を受けたことがあるよ」と思うかもしれませんが、本当に効果がある方法で勉強できているか、そこが一番大切な要素ですよ。

対策本を使う

SPIやその他Webテストの対策として、一番ポピュラーな方法がこの「対策本を使う」方法だと思います。

もしかすると、あなたもすでに対策本を持っているかもしれませんね。

しかし、この対策本を使うという方法ですが、多くの就活生はその方法を勘違いしている傾向にあります。

多くの就活生は一周するだけで「対策本やったぞ!」と思っているのですが、玉手箱の対策方法としては、何周も同じ対策本の問題を解き、解答パターンを覚えることが正解です。

特に計数問題であれば、四則演算を一次方程式に当てはめる方法、図表読取や表推測では解答パターンに当てはめて考える方法などを暗記するまで繰り返し解くことが必要です。

また時間を実際に測って対策本の問題に取り組むことで、テスト本番を想定することができ、非常に効果的な対策ができますので、ここまで高い意識で勉強していきましょう。

他の企業で練習する

あなたが本命としている企業の選考が近い場合、対策本で勉強するのではなく「他の企業で練習する」ことをオススメします!

この他の企業で練習することは少々荒治療でもありますが、玉手箱の対策方法として一番効果的な方法でもあります。

対策本ではなく、実際のテスト会場で玉手箱を受けるので、時間配分や本番での緊張感があり、急激にあなたの玉手箱に対する経験値を上げてくれます。

実際のテスト現場での緊張感は味わってみると想像以上で、これを事前に体験しておくことは非常に大きなメリットにもなります。

【玉手箱の時間が足りない!】玉手箱を採用している企業

最後は実際に選考に「玉手箱を採用している企業」を紹介していきます。

ここで紹介する企業の多くが、インターンシップも実施しているので、早めの玉手箱の対策として受験してみるのもオススメです。

玉手箱を採用している企業

旭化成、日産自動車、任天堂、味の素、SMBC証券、NEC、NTT都市開発、サントリーHD、KDDI、オリックス、オムロン、スズキ。東京海上日動火災保険、三菱地所、三井住友銀行です。

ここで紹介している企業の他にも玉手箱を採用している企業は多く、採用ページから選考の内容を確認することで採用の有無を確認できます。

まとめ

就職活動やインターンシップの選考で必ず遭遇するのが適性検査です。

その中でも難しいと感じる就活生が多いのが玉手箱ですが、問題自体の難易度は実はそこまで高くはなく、ネックになっているのは時間配分と解答パターンです。

この2つにしっかりと対策ができれば、全問解答も夢ではなく、高得点を目指すことができます。

そのためには、しっかりとあなた自身の時間が足りない原因を見極め、それに対する対策をしっかり行っていきましょう!

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