HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
あなたはガクチカという言葉を、聞いたことはあるでしょうか?
特に就職活動をする時期に入ると、誰もが何度も耳にするようになる言葉かもしれません。
しかし、具体的にその意味を理解していない人も、まだまだ多くはないでしょう。
そして理解はできていても、一体何を書いていけば良いのか分からずにいませんか?
そんな人に向けて、本記事ではガクチカの意味から書き方などを、詳しく解説します。
【ガクチカが何もない】ガクチカとは
ガクチカは、そもそも世間一般的に企業が人事で使用している正式な言葉ではありません。
厳密には、就活生の間でよく使われている言葉だと思ってもらえば良いでしょう。
だからこそ、人によっては聞いたことがあったとしても、その意味までは知らないかもしれません。
しかし、現代では若者だけが使っている言葉ではなく、メディアでも当たり前のように使われ始めるようになり、その結果ガクチカという言葉がさらに広く知られるようになりました。
まずは具体的な意味について触れていきますので、これから就職活動を控えている人はぜひ覚えておいてください。
ガクチカとは何か
まずガクチカという言葉は、要するに「学生の時に力を入れていたこと」を略した言葉です。
つまり、あなたが現在学生なのであれば、過去だけではなく現在頑張っていることも、ガクチカに含まれることになります。
ガクチカに関する質問は、ジャンル問わずどの企業でも当たり前のように用意しているものです。
だからこそ、あらかじめガクチカに関するエピソードは、就職活動をする人全員が用意しておいた方が良いといえるでしょう。
その内容次第では強烈なアピールポイントになる可能性もあるため、あまり適当に考えるのはおすすめしません。
ガクチカと自己PRはしばしば混同されがちなので、それぞれの違いをはっきりと整理しておきましょう。
まずガクチカは学生時代に力を入れたことの略であり、就活用語です。
あなたがどのようなことに取り組んできたのか、どのようなことに熱心に取り組めるのかについて確認する際に行われる質問です。
一方で、自己PRはあなたの長所を話すフェーズであり、あなたが就職した際にどのように活躍できるのかについて焦点を当てて話すことが大切であると言えます。
いずれもエピソードを話すことに変わりはありませんが、ガクチカの焦点は力を入れたこと自体、自己PRの焦点は能力です。
【ガクチカが何もない】企業が見ている評価基準
そもそも企業は、就活生に対してなぜガクチカを聞くのでしょうか?
ガクチカにおいて何を評価しているのかということも考えた上で作成することができれば、より良い印象を与えることができるでしょう。
そもそも、企業は就活生に対してなぜガクチカ聞いてきているのでしょうか。
人物像を把握することや能力が入社後に活かせるのかについて確認している可能性が非常に高いです。
- 物事への取り組み方
- コミュニケーション能力
- 自社とのマッチ度
物事への取り組み方
まず企業は、就活生がこれまでどんな経験をしてきたのかを知りたい傾向があります。
なぜなら、その経験を通じて物事に取り組む際の姿勢がわかるからです。
例えばどんな企業も、真面目に仕事に向き合える人材を求めています。
そのため、さまざまな経験から本当に自社でも頑張ってくれそうなのかどうかを、ここで判断するのです。
だからこそ、ガクチカエピソードではできる限り、自分を採用するメリットがあることをイメージさせるようにしましょう。
そうすれば、ガクチカの内容だけで十分に高い評価を得やすくなります。
コミュニケーション能力
人材を採用することは、すなわち他のメンバーと一緒になって頑張ってもらうことになります。
つまり、そこで重要になってくるのがコミュニケーション力です。
どの企業も人材を採用する際には、お互いに気持ちよく働ける状態になることを望んでいます。
そのため、ガクチカエピソードを通じてどれくらい人と接することに抵抗がないのかをチェックすることも少なくありません。
また、面接官に対していかにわかりやすく伝えられるのか?という部分も見ています。
面接の場では相手に話の内容を理解してもらうことも大切ですので、どこまで伝える力があるのかも、非常に大切なポイントになってくるでしょう。
自社とのマッチ度
ガクチカエピソードでは、就活生のさまざまな経験だけではなく、そこからその人の個性までハッキリとイメージできます。
だからこそ、自社との相性まで量ることも決して難しくありません。
何事もお互いの相性はとても重要な要素の1つになりうるため、もちろん採用活動においても必ずといって良いほど注目される部分になってくるでしょう。
もしこれから就職活動をする場合は、その辺も意識しながらアピールすることを常に意識しておいてください。
【ガクチカが何もない】ガクチカがないと思ってしまう原因
ガクチカを振り返る際、「自分には何もない」と感じる就活生も少なくありません。
しかし、その多くは誤解や思い込みが原因です。
ここでは、ガクチカがないと思ってしまう主な原因について解説します。
どんな経験がガクチカになるのかわからないから
ガクチカがないと思ってしまう理由の一つに、「何がガクチカとして評価されるのか」を理解していないことが挙げられます。
アルバイトやサークル活動、授業での取り組みなど、日常的な経験の中にガクチカとなるエピソードは多く存在しますが、自覚がない場合、それを見逃してしまいます。
たとえば、「ただアルバイトをしていただけ」と考えていた経験も、そこで努力した工夫やチームでの協力などを掘り下げれば、立派なガクチカとなります。
熱心に物事に取り組んだ経験がないから
「熱心に取り組んだ経験がない」と感じる場合、自分に対する過小評価が原因であることが多いです。
就活生の中には、「特別な成功体験がなければアピールできない」と思い込んでしまう人もいますが、企業は大きな実績だけでなく、その過程での努力や成長を見ています。
たとえば、アルバイトや趣味、学業などで、課題を解決しようとした経験があれば、それも立派なガクチカです。
大切なのは、取り組んだ物事の中で自分が何を学び、どう行動したかを振り返り、自信を持つことです。
周りと比べてしまうから
ガクチカがないと感じてしまうもう一つの理由は、他人と自分を比較してしまうことです。
他の学生が語る派手なエピソードや明確な成果と自分を比べると、自信を失いやすくなります。
しかし、企業が重視しているのは「自分自身が何を学び、どう成長したか」です。
周囲との比較ではなく、自分が向き合った課題や乗り越えた経験に目を向けることが大切です。
たとえば、小さな成功体験や地道な努力も十分に評価されるポイントです。
まずは、自分の経験を丁寧に振り返り、ガクチカとなるエピソードを見つけましょう。
【ガクチカが何もない】よくある誤解
就職活動の中で「ガクチカが何もない」と感じる学生は少なくありません。
しかし、ガクチカに対する誤解が原因で、実際には価値のある経験を見逃してしまっていることが多いです。
以下に、ガクチカ作成でよくある誤解とその対策について紹介します。
誤解1. リーダー経験以外書いてはいけない
ガクチカエピソードの1つとして、リーダー経験があったことをアピールする人も珍しくありません。
例えば部活で部長をしていたことや、アルバイト先でバイトリーダーをしていたことを話すことができれば、それだけでも立派な話になるでしょう。
しかし、だからといってリーダー経験がなければ何も話す権利がないわけではありません。
あくまでもガクチカは学生時代に力を入れたことなら、何を話してもOKです。
重要なのは、「周囲を巻き込んで成果を上げた経験」があるかどうかです。
リーダーでなくても、周りを支えながらプロジェクトを成功させた経験や、チームでの協力を通じて目標を達成したエピソードも立派なガクチカとなります。
誤解2. 実績や成果を出した経験以外書いてはいけない
ガクチカでアピールしようと思ったら、何かしら成果を出していなければいけないと思い込んでいませんか?
もちろん1つでも大きな実績があれば、それに越したことはありません。
しかし、人によってはガクチカエピソードの中で、成功体験だけではなく失敗体験も話すことがあります。
なぜなら、企業は直面した課題に対して何を工夫したのか?そして最終的に何を学んだのか?を評価するからです。
実績や成果を出していなかったとしても、そこだけで判断されることはありませんので安心してください。
実績や成果が目に見える形で表れていなくても、挫折経験や失敗談をポジティブに捉え、その経験から得た学びをガクチカとして話すことは非常に有効です。
例えば、失敗から何を学び、その後どのように克服したかというストーリーは、あなたの成長意欲や粘り強さを示す強力なアピールポイントとなります。
このようなエピソードは、仕事で困難に直面した時の対応をイメージさせることにも繋がるので、選考で高評価につながることが多いです。
誤解3. レアな経験しか通用しない
ガクチカを通じて、面接官に強烈な印象を与えたいと思う人もいるでしょう。
人によっては他の人と差別化できるようなレアな経験を伝えることもありますが、もちろんレアじゃなければ評価されないわけではありません。
企業はレアな体験をしているかどうかではなく、あくまでも人間的にどうなのか?何ができるのか?など、その人の本質を見ようとします。
そのため、よくある経験を伝えることになったとしても、合否が左右されることは一切ありません。
インターンシップやバイトなどの経験が一般的でも、志望先の企業の業務内容に似ている場合は評価が高くなる時はあります。
実際に業務に携わり、成果を出した経験は即戦力として評価されることが多く、職務内容を理解していることから、企業側も安心して採用できる要素となります。
また、インターンシップでの目標達成や、数字に基づく成果の提示は、定量的な評価を可能にし、他の候補者との差別化に役立ちます。
誤解4. 高校の話をしてはいけない
学生時代に力を入れたことを伝えるのがガクチカですが、高校時代よりも古い話は評価されないと勝手に思い込んでいませんか?
ガクチカは言葉通り、学生時代に何をしていたのかを指すものです。
そのため、学生の間に努力したことであれば、たとえ高校時代よりさかのぼることになったとしても問題はありません。
もし大学生活中のエピソード中学時代に何か自慢できることがあるなら、むしろそこをガクチカエピソードに持ってきた方が、強いアピールになる可能性はあります。
【ガクチカが何もない】過去経験の深掘り
バイトやサークル、勉強は頑張ったけど、特に目標もなく、大きな結果も出していないから「ガクチカ」とは言えないのではないかと考えている方も多いでしょう。
そんな方のためにガクチカを見つけ出すために過去の経験をどのように深掘りすればいいのか解説します。
最も時間を使った経験を振り返る
今までの学生生活を振り返った際に、誰しも1つのことに対して時間をたくさん使ってきた経験はあるのではないでしょうか。
例えば学校での勉学よりも、部活に全力を注いできた人は、それだけでも十分にガクチカエピソードとして使えます。
もちろん学校での出来事だけではなく、プライベートやアルバイトのことでもかまいません。
時間を使ってきたことであれば、どんな人にとっても話せる内容を充実させやすいでしょう。
だからこそ、ガクチカエピソードとしては使いやすくなります。
日常の習慣や活動を振り返ることで、思いがけないガクチカのヒントが見つかることがあります。
たとえば、部活動での役割や、語学学習を続けてきた理由などが、ガクチカに活かせる要素となります。
長所を考える
ガクチカエピソードがあまりピンとこない人は、とりあえず自己分析から始めるのもありです。
特に自分の長所を考えてみることで、急に良いエピソードが思いつく人も少なくありません。
例えば長所が「何事に対してもくじけないこと」だとしたら、それに関するエピソードが何かしらあるでしょう。
なぜなら、何もないところからそんな長所を発見することはないからです。
人によっては1つだけではなく、さまざまなエピソードを思い出す可能性もあるかもしれませんので、ぜひ自分の長所に視点を置いて探してみてください。
短所から考える
ガクチカはしばしば、自分が苦手なことやできないことをどのように克服または回避してきたのかについて話します。
ということは自分の苦手なこと、つまり短所について考えることで、課題や取り組みなどについて考えることができ、整理しやすくなります。
自分の短所または苦手なこと、特に現在は克服できていることについて考えてみることで、ガクチカについて話しやすくなります。
自分の短所や挫折経験を振り返り、それをどのように克服したかを考えることも有効です。
失敗や困難に直面した際に、どんな学びを得たのか、その学びを次の行動にどのように活かしたかを深掘りすることで、ポジティブなガクチカとして高く評価されるエピソードを作り上げることができます。
周囲の人に聞く
自分の頭で考えるだけでは、なかなか難しいケースも人によってはあるかもしれません。
そんな時は、自分で解決するよりも周りの人に聞きまわってみるのがおすすめです。
例えば仲の良い学校の友達に、自分の良いところを聞いてみても良いでしょう。
または、もっとも身近な存在である家族に聞く方が、よりいっそう良いエピソードを聞けるかもしれません。
客観的な視点だからこそわかることもたくさんあるものなので、どうしてもわからない時は積極的に周りの人に頼ってみてください。
【ガクチカが何もない】これから作ることも可能
過去の経験を深掘りしても成果が見つからなかったり、他の就活生と差別化が難しいと感じる場合でも、今から強いガクチカを作ることは十分可能です。
新しい挑戦やスキル習得、社会貢献活動などに積極的に取り組むことで、他と差別化できる独自のエピソードは作り出せます。
課題設定をする
まず何でも良いので、何か課題や目標を1つ設定してみましょう。
あとはそこに対して、ひたすら努力を続けるだけでOKです。
例えば現在勤めているアルバイト先で、何か達成したいことを見つけてみるのも良いでしょう。
そこに対してどんな努力をするべきなのかを考えて実践すれば、それは十分にガクチカエピソードとして活用できます。
ちなみに、課題や目標を設定する際には、曖昧なことではなく明確に数字を決めた上で実践してください。
なぜなら、数値化しておいた方が、より相手に伝わりやすいアピールになるからです。
そして何よりも、課題や目標を達成したことのすごさまで伝わります。
たとえば、TOEIC650点(最低でも600点)の達成や、営業やマーケティングでの3ヶ月以上のインターン経験、ITパスポート合格などがおすすめです。
また、プログラミングスキルの習得やボランティア活動への参加なども有効です。
新しいアルバイトを始める
せっかくこれからガクチカエピソードを作るなら、あえて今まで体験したことがないことに挑戦してみるのも良いでしょう。
例えばアルバイト経験がないなら、今からでもアルバイトを始めてみてください。
新しい経験は必ず誰にとっても良い刺激になりますし、そこから学べることがたくさん出てくる可能性があります。
つまり、ガクチカエピソードとして使えるだけではなく、自分の成長にも大きくつながるきっかけになるのです。
何事も経験しなければわからないものなので、人生経験の1つとして新しいことに挑戦してみると、予想以上に良いエピソードが生まれるかもしれません。
インターンシップを参加する
インターンシップに参加することは、ガクチカを作るための最適な方法の一つです。
実際の業務に触れることで、職場環境や仕事の流れを体験できるだけでなく、自分のスキルや知識を実践で試す場として活用できます。
また、チームでのプロジェクトや課題に取り組むことで、コミュニケーション能力や課題解決力を鍛えることができます。
さらに、企業の社員から直接フィードバックを受けることで、自分の強みや改善点を具体的に知ることができるため、自己成長にもつながります。
インターンシップは経験を積むだけでなく、選考に役立つ実績を積む絶好の機会です。
ボランティアに取り組んでみる
ボランティア活動に参加することも、ガクチカを作る上で非常に有効な手段です。
社会貢献という意義深い経験を積むだけでなく、組織の一員として行動する中でリーダーシップやチームワーク、柔軟な対応力を養うことができます。
また、地域社会や多様な人々との関わりを通じて、視野を広げることができる点も魅力です。
こうした経験を基に、選考で自分の行動力や熱意をアピールする材料を得られるため、積極的に取り組む価値があります。
学業に専念する
学生であれば、今まさに学校の勉強に全力を注いでいる状態かもしれません。
その時点で、ガクチカエピソードとして成立します。
もちろんそこまで学業に専念していなかったとしても、今から専念すればそこから良いガクチカエピソードができる可能性は、十分にあるでしょう。
ただし、学業をガクチカエピソードにする場合は、あくまでも個人作業になってしまうことを頭に入れておいてください。
会社に入って取り組む仕事によっては、チームワークが重要視されることもあるため、応募する企業によってはあまり刺さらないおそれがあります。
そのため、必ずしもすべての企業に対して汎用的に使えるガクチカエピソードにはならないことを、理解しておきましょう。
資格を獲得する
ガクチカエピソードで、資格の取得に関することを話すのも、まったく問題ありません。
むしろ企業によっては、その資格を持っていることが最大のアピールにつながる可能性もあります。
もし資格が役立ちそうな企業に応募する場合は、何よりも資格の取得に関するガクチカエピソードを作るようにしてみてください。
ただし、勘違いしてはいけないことがあります。
それは、何でもかんでも資格を取っていれば良いわけではないことです。
もちろん資格を色々取得していること自体はすごいエピソードかもしれません。
しかし、企業にとっては何も活かせない資格も、おそらく出てくるでしょう。
それでは何もプラスになりませんし、むしろ「資格さえ取っていれば良いと思い込んでるのではないか?」と思われてしまうおそれも出てきます。
【ガクチカが何もない】よくある質問
ガクチカエピソードについて、「これはガクチカとしてアピールしても良いのか?」といった疑問が色々あるかもしれません。
そのため、ここで一旦ガクチカエピソードに関するよくある質問を2つピックアップします。
大学3年生の内容は使えるか
ガクチカといっても、大学3年生の内容になってしまうと、さすがに直近過ぎてダメなんじゃないかと考える人もいるでしょう。
結論からいうと、まったく問題はありません。
なぜなら、大学3年生であろうと、それは学生時代の経験になるからです。
大事なのはガクチカのタイミングではなく、主に何をしたのか?どんな結果が得られたのか?何を学んだのか?を、しっかり伝えることなので、何も不安に思う必要はありません。
アルバイトの内容は使えるか
すでに前述していますが、ガクチカエピソードは自分がその間に努力したことであれば、たとえ学校での出来事じゃなくても問題ありません。
つまり、アルバイト先で経験したことでも、それはガクチカエピソードとして活用できます。
だからこそ、アルバイトを通して自分がどんな努力をしたのか?そこからどう変わることができたのか?など、何かしらアピールできることがあるなら、積極的に伝えてみましょう。
むしろアルバイトでの経験は、企業も採用した際のイメージがしやすくなるため、場合によっては高い評価につながりやすくなります。
【ガクチカが何もない】書き方5ステップ
就活生の人は、これからエントリーシートを書く機会もおそらく増えてくるでしょう。
そこでガクチカエピソードを書くことも、もしかしたら出てくるかもしれません。
そんな時のために、ここではガクチカエピソードを書く際のコツを紹介します。
全部で5つのステップがあるので、この流れに沿って書いてみてください。
まず何事にもいえることですが、何かを伝える際にはいかに相手のことを考えて、わかりやすく伝えられるのかが重要です。
そのため、必ず最初に結論を持ってくるようにしましょう。
なぜなら、結論を伝えてから具体的な内容に移った方が、ストレスなく読み進めてもらえるからです。
これは普段の会話でも使える手法なので、覚えておいて損はありません。
ガクチカエピソードを話す際には、単なる経験だけを話せば良いわけではありません。
大事なのは、そのエピソードの中でどんな課題や目標があったのかを明確にすることです。
課題や目標がわからない状態だと、そもそも「なぜこの人はこんなことをしようと思ったのか?」といった疑問を、相手に持たれてしまうおそれがあります。
課題や目標に対して、自分が取ってきた行動についても熱く語るようにしましょう。
そして、なぜその行動に行きついたのか?といった考え方も話すことで、何も疑問を持たれることなく、スムーズに読み進めてもらえます。
あとはどれくらいの時間をかけて行動したのかまで伝えれば、より強いアピールになるでしょう。
たくさん頑張ってきた結果、実際にどんな結果になったのかも必ず伝えてください。
もちろん良い結果であることが望ましいですが、たとえ悪い結果になってしまったとしても問題ありません。
なぜなら、結果はあくまでも1つの要素にしか過ぎないからです。
ガクチカでは、入社後に貢献できることについて分かりやすく説明していく必要があると言えるでしょう。
なぜならば、企業の採用担当者は入社後に活躍してくれる人材を採用したいと考えているからです。
あなたがガクチカを通じて身につけた能力にどのようなものがあるのか、そしてそれがどのように活用できるのかについてわかりやすく説明していきましょう。
それが説明できれば、企業の採用担当者はあなたが就職した際に活躍してくれるイメージを持ってくれます。
また、ガクチカを通じて身につけた能力が活かせると話すということは、企業研究をしっかりと行っている人材であるということも併せてアピールできます。
あなたが企業に対して高いモチベーションを持っていること、色々と調べているということが伝わるような文章を作成することができれば、より良い印象を与えられる可能性が高まるはずです。
上記でガクチカの効果的な書き方を紹介しましたが、必ずしもこのように書かないといけないわけではありません。
他にも「入社後に自分がどう貢献できるか」ということから逆算して、自分の経験から得た学びを合致させていく方法もあります。
【ガクチカが何もない】作成時の注意点
ガクチカを作る際に、覚えておいてほしい注意点が4つあります。
この内容を理解してない状況でガクチカエピソードを作っても、決して良い結果にはなりません。
だからこそ、ここでその内容を詳しく解説します。
ガクチカエピソードで重要なポイントは色々ありますが、最初に意識してほしいのは結論だけを伝えないことです。
例えばいくら難しい資格を取得できたとしても、それまでにどんなことがあったのかがわからないと、何も努力が見えてきません。
つまり、ガクチカエピソードではできる限り細かい行動を伝える必要があります。
企業は物事に対して、就活生が何をしてきたのかを具体的に知りたいと考えているため、そこが見えてこないと何のアピールにもつながらないでしょう。
エントリーシートや面接では、ガクチカ以外にもさまざまなことを聞かれます。
例えば自己PRは何なのか?長所や短所は何なのか?のような質問は、どの企業からも問いかけられるでしょう。
そこで注意してほしいのが、ガクチカエピソードと被らないようにすることです。
もし被ってしまうと、「他に何もアピールできるところがないんじゃないか?」と思われてしまうおそれがあります。
つまり、マイナス評価になるかもしれないため、できる限り被らない内容にするのがポイントです。
当たり前のことですが、ガクチカエピソードで嘘をつくことはやめましょう。
他のライバルのことを意識しすぎると、つい話を盛りたくなるかもしれませんが、それは決してしないでください。
なぜなら、ガクチカエピソードに関するさまざまな質問が飛んでくる可能性もあるからです。
嘘をついている場合、質問によってはどう答えたら良いのかわからなくなるおそれがあります。
その結果、話の内容に矛盾点が生じることもあるため、結局バレてしまうことになるでしょう。
ガクチカの内容を盛る人もいるかもしれませんが、基本的におすすめできません。
なぜならば、ガクチカは題材が重要なのではなく、どのように取り組んできたのか、どのような能力を身につけられたのかが最も重要だからです。
ということは、例えば参加していない大会の話をしてそれに優勝したという結果を嘘をついてアピールすることが重要なのではなく実際に参加した大会、たとえそれが初戦敗退であったとしても、どのように取り組み、工夫をしたのかについて話すことが重要なのです。
内容を盛っても大してメリットは得られませんし、ばれた時に人柄を疑われるため、リスクが非常に大きいです。
よって、等身大で勝負しましょう。
【ガクチカが何もない】例文10選
ガクチカをどのように考えて作れば良いのかを理解できても、実際の話の流れをイメージするのが難しいと考える人もいるかもしれません。
そんな人のために、ここでガクチカエピソードに関する例文を10つピックアップします。
この例文をもとに、ぜひ自分でもガクチカエピソードを作ってみてください。
私は人と比べても、コミュニケーションスキルに長けていると考えています。
その理由は、学生時代にずっと飲食店でアルバイトをしてきたからです。
具体的には居酒屋でアルバイトをしてきましたが、そこでは年代問わずさまざまなお客様と接する機会がありました。
そのため、今ではどんなお客様と接する時でも、相手を思いやった接客ができるようになりました。
特に居酒屋ではお酒で酔っ払って迷惑をかけてしまう人もいましたが、そんな人に対しても真摯に対応することで、うまくトラブルにならずに乗り越えることができた経験があります。
店長からもすごく褒められたことなので、御社に入社した際にも常にお客様と丁寧に接することができる自信があります。
私はIT業界に興味があったため、ITベンチャーでの長期インターンシップに力を入れてきました。
その際に私は、主に企業が運営するブログサイトに関する集客業務を担当していました。
まだ立ち上げて3ヶ月程度しか経っていなかったのもあって、最初はなかなかアクセスが伸びずに苦労することが多かったのですが、最終的には約1.5倍ほどの集客に成功したので、とても褒めてもらえた経験があります。
なぜそんなことができたのかというと、伸びない原因をうまく見つけることができたからです。
例えばSEOを意識できていなかったり、情報量が不足していた記事も探してみるとたくさんありました。
そのため、すべてリライトしたり新規記事を増やしたりすることで、それが明確に結果として出てくるようになったのです。
御社に入社した際にも、私がいたおかげでうまくいったと言ってもらえるような活躍ができれば良いなと思っています。
私は学生時代に、ゼミを通じて外科学に関することを真剣に学んできました。
そのきっかけは、昔から私自身がすぐに怪我をしてしまうタイプだったからです。
一種のコンプレックスになるほどの悩みだったので、とにかくなんとかしたい気持ちが人よりも強くあったと思います。
特に私の場合は、小さい頃から野球選手になるのが夢でした。
でもちょっとしたことで大きな怪我をしてしまうため、早い段階から夢を諦めていました。
それがもっとも大きな原動力になったと思います。
今では外科学を学ぶだけではなく、ゼミでの活動で実際にスポーツをしている人の怪我の予防だったり、怪我の対応までするようにもなりました。
おかげで多くの人に感謝されるようになり、自分でも成長していることを実感できています。
御社でも新しいことをたくさん学ぶ機会があると思いますが、どれも積極的に実践しながら素早く自分の知識やスキルとして落とし込み、貢献していきたいと思っています。
私は主に、読書をすることに対して力を入れてきました。
実は昔から本を読むのが好きだったわけではないのですが、知り合いからたまたまおすすめしてもらった自己啓発本がとても面白くて、それがきっかけで自分から本を読み漁るようになりました。
さまざまな本を読んできて1つわかったのは、本を読んだからこそわかる人間の価値観や考え方などがあることです。
本には事細かくすべて書かれているため、読めば読むほど新しい気づきがたくさんあります。
おかげで今では、些細な行動1つとっても、意識が高くなったのを実感しています。
無駄なことをせず、常に自分のためになるようなことばかりするクセがついたため、明らかに生活のレベルが上がりました。
御社に入社した際にも、常に仕事の効率化を図ることを意識して行動できれば良いなと思っています。
私は大学時代に、英語をマスターするためにひたすら力を注いできました。
その理由は、海外の人とも積極的にコミュニケーションをとっていきたいと思っていたからです。
私はもともと海外旅行が好きで定期的に足を運ぶことがあるのですが、いつも言葉の壁を強く感じていました。
それがとても悔しくて、ただ勉強するだけではなく、TOEICでも結果を出すことを目標に日々頑張ることにしました。
その結果、見事にTOEICで810点を取ることに成功し、すごく自信を持てるようになったのが嬉しかったです。
ただ本で勉強するだけではなく、実際に外国人の話す英語を聞いたり、直接話す機会を作ったりもしたので、それが非常に大きかったと思います。
御社でも自分の英語力を使って、よりいっそうビジネスを拡大していければ良いなと考えています。
私は学生時代に、アメリカへの留学に全力を注ぎました。
なぜなら、もともと海外に対する興味があったのと、語学力も上げたいと強く思っていたからです。
特にアメリカは日本と異なる文化がたくさんあるのを感じていたため、コミュニケーションの難しさについてもすごく実感しました。
例えば大学での課題で難しい納期を要求された時に、自分は「I’ll see what I can do」と答えたのですが、この返し方を相手は肯定的に解釈したみたいです。
私としては間に合わないかもしれないと思って少し濁した形で返答したつもりでしたが、必ずしも自分の伝えたいことが伝わるとは限らないことを知りました。
このような経験を色々してきたからこそ、御社でも人とのコミュニケーションにおいて、伝え方に細心の注意を払っていける自信があります。
私は学生時代に、ひたすら他のことをせず学業に励んでいました。
その理由は、自分がしたいことを仕事にしたいと強く思っていたからです。
御社を受けることにしたのも、まさにそれが理由になります。
私が本格的に学業に力を入れ始めたのは高校1年生の時で、そこから今にかけてずっと勉強の毎日を過ごしています。
なぜそこまで頑張れたのかというと、実際に勉強した成果が数字として確認できたからです。
自分の努力が明確に数値化されるからこそ、達成感を味わえるだけではなく、次のモチベーションにも大きくつながるのを実感しました。
そんな私にも苦手な教科は色々ありましたが、頑張ればどんなことでもうまくいくんだなと思ったので、今の私は何事に対してもポジティブに考えて行動できる自信があります。
御社で仕事をする際にも、常に数字を意識しながら毎日行動していければ良いなと考えています。
そして、自分が一番貢献できる人間になって、最終的には同僚や後輩を引っ張っていける人材になれればとても嬉しいです。
学生時代、私が特に力を入れたのは、サークル活動における傾聴力の向上です。
この取り組みを始めた理由は、サークル内での意思決定過程において、メンバー各自の意見が十分に反映されていないと感じたからです。
具体的な取り組みとしては、サークルのイベント計画会議で積極的に各メンバーの意見を聞き出し、それらを総合して計画に反映させました。
また、個々のメンバーとの1対1の対話の機会を増やし、普段は言いにくい意見や提案も引き出せるよう心がけました。
これらの取り組みを通じて、サークルの活動はより多様なアイデアで彩られ、メンバーの満足度も大きく向上しました。
この経験から、相手の言葉に耳を傾け、そのニーズや意見を理解し、それを活動や計画に反映させることの重要性を深く学びました。
企業においても、この傾聴力を活かし、チームメンバーやクライアントのニーズを的確に捉え、それに基づいた提案やプロジェクトの遂行を行うことができると考えています。
学生時代に最も力を入れた活動は地域での炊き出しボランティアです。
この活動に取り組んだ理由は、社会貢献をしたいという思いです。
多くの経済的に困窮する人々と接する機会があり、それらの人々にいかに食事を提供できるかを日々考えるようになりました。
この経験は私にとって非常に貴重なもので、食の重要性と、フードロスの問題に目を向けるきっかけとなりました。
この経験を活かして、私はフードロス削減に焦点を当てたサークルを立ち上げ、仲間たちと共に活動を展開しました。
この活動を通じて、食品の安全性や保存技術、持続可能な消費など、食に関わる様々なルールや知識を深めることができました。
貴社に入社した際には、この学びを活かして、多くの人々に安全で美味しい食品を届けることに貢献したいと考えています。
特に品質管理の分野で、私の経験と知識が貴社の価値創造に大いに役立つと信じております。
学生時代に力を入れたのは、アルバイトでの新人教育でした。
私は副店長を務めていたため、新入社員の教育を主に任されていました。
最初は慣れておらず、ミスに強い口調で叱ってしまうことも多かったのですが、新人だった頃、先輩に優しく指導された時の感謝の気持ちを思い出し、それからは新人に寄り添う形での指導に切り替えました。
これにより、新人スタッフも信頼してくれるようになり、その結果、彼らは迅速に成長し、今では店舗運営において欠かせない戦力となっています。
この経験を通じて、人は自分が未熟だった時のことを忘れがちであると学びました。
また、寄り添う姿勢での指導方法の方が余計な緊張感を与えず、リラックスして学べることも学びました。
貴社に入社した際には、この経験を活かして、初心を忘れずに、新入社員やプロジェクトチームのメンバーに寄り添い、プロジェクトマネージャーとして貢献したいと考えています。
ガクチカに自信がない人はジョブコミットがおすすめ
この記事を読んでガクチカを作成しても自信がない人は就活エージェントという無料の就活相談サービスを活用するといいでしょう。
特に「ジョブコミット」というサービスは徹底的にマンツーマンで、就活のプロがESの添削や面接練習等も付き合ってくれるため、非常におすすめです。
就活コンサルタント木下より
リーダー経験があると評価が高くなるのは事実ですが、評価されるのは単にリーダーを務めたという肩書きではありません!