HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
就活を始めようとしてる皆さん、就活の軸は考えていますか?
就活の軸は自身が企業選びをするときに必要なため、あらかじめ考えていたほうが良いのですが、最近では面接でも良く聞かれる質問になっています。
今回はものづくりが就活の軸になるかを中心に、軸の考え方やポイントを解説していきます。
エピソードの例も紹介してますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
【ものづくりを就活の軸に】ものづくりは就活の軸にしても良い?
ものづくりに興味がある人は就活の軸にしたいと考えると思いますが、可能でしょうか?
結論からいうと、全く問題ありません。
実際にエンジニアやメーカーの技術職志望で、ものづくりを就活の軸にしている人は多くいます。
このため、自分自身のエピソードや言い換えで差別化が必要になってくるでしょう。
自分らしい工夫があると良いです。
【ものづくりを就活の軸に】就活の軸とは?
就活の軸とは企業選びや仕事選びの基準のことをいいます。
単に基準を決めるのではなく、企業選びの上で絶対に譲れない条件や大切にしていきたい条件などを軸にします。
また、軸については1つではなく、3〜4つ程度用意しておくのが良いでしょう。
軸が少ないと多くの企業からの選択が難しくなるため、3〜4つ程度の軸を決めて企業をふるいわけていくほうが自分にあった企業を効率良く探せます。
さらに多くの学生は本音の軸と建前の軸を持っています。
本音の軸を実際の企業選びに使い、面接時には建前の軸を話すなどの使い分けを行っていることも多くあるため、両方の準備をしておくのが良いでしょう。
【ものづくりを就活の軸に】就活の軸はなぜ大切?
最近の就活では、就活の軸が大切といわれていますがなぜでしょう?
理由をしっかりと理解することで、評価される就活の軸を作成できます。
以下に理由を解説していますので、参考にしてください。
就活が効率的になる
就活の軸をしっかりと決めることで、効率的な就活を行うことができます。
主な理由としては以下があげられます。
- 軸に合致しない企業の説明会への参加や、エントリーを減らすことができる。
- 複数の内定をもらった場合、軸を振り返ることで決めやすくなる。
- 入社後の理想とのギャップやミスマッチを気にすることがなくなる。
このような点で、就活を効率的に進めることができます。
現在では、多くの企業や仕事が存在しますが、これらを1つ1つ自分に合うのかを確認するのは大変な作業です。
軸を決めておき、最初の段階で選別することで、かなり効率は増すでしょう。
また、軸を決める作業の中では、自分が大切にしている部分や、強みや弱みが理解できるため、自己分析にも深みが増します。
これらは自己分析以降の就活準備のステップに抜かりのない状態で進むことができます。
志望動機に説得力が生まれる
志望動機は、就活の軸を基準にして選んだ企業や仕事に対しての志望する理由です。
初めに就活の軸を作ることで、志望企業の魅力に感じたポイントも明確にできます。
本来は最初に就活の軸を決めなければ、志望動機を定めることもできないはずです。
基本に戻って就活の軸を設定した上で、志望動機を考えることで、その内容に説得力も生まれます。
また、「ものづくりという軸で就活をしており、この軸を達成できるのは貴社だけだと考えています」などのように志望動機を書くことで、その企業でなければならない理由を明確にできます。
これらの表現は同時に、この企業でなければならないことへのアピールにもつながるため、積極的に活用するのが良いでしょう。
面接対策になる
就活の面接ではさまざまなことを聞かれますが、多くは想定できる内容であり、突拍子もない質問をされることはそれほど多くはありません。
このため、想定される部分については、事前に考えておき、スムーズに回答できるのが望ましいです。
就活の軸の質問も想定できる質問の1つであり、志望動機や自己PR、ガクチカの次に良く聞かれる質問です。
このため事前に準備しておくことが必要であり、面接時にこの質問が出た際には、しっかり答えられることが重要です。
【ものづくりを就活の軸に】就活の軸が面接で質問される理由
前述でも少し触れていますが、面接で就活の軸を質問されることは多くあります。
なぜ、企業は就活の軸を知りたがるのでしょうか?
企業が学生の就活の軸を知りたい理由をしっかりと理解しておくことは、自分自身が軸を考える上で重要です。
志望度の確認
1つ目の理由としては、志望度を確認するためです。
就活の軸は簡単にいうと、企業や仕事を選択するための基準になるものです。
これらは、志望動機とすり合わせることでより説得力が増します。
しっかりと検討されたかや、徹底的に準備したかを確認することで志望度の高さを確認することが可能です。
面接で質問があった際には、志望動機としっかりとすり合わせて回答することで、志望度の高さを採用担当にアピールすることができ、良い評価を得ることができるでしょう。
ミスマッチを防ぐため
就活の軸を定めておくことは、企業とのミスマッチの予防にも役立ちます。
企業側に軸を確認されたときに、実際の企業の内容と就活生のイメージに乖離があった場合には、事前に落とすことや、説明して辞退させるなどで、お互いにとっての得になる場合もあります。
例えば、将来は海外赴任でキャリアを積みたいと考えていても、海外への転勤を設けていない会社などもあります。
自分の中でしっかりと軸を決めることで、このようなミスマッチを事前に回避できます。
【ものづくりを就活の軸に】ものづくり業界ウケのいい軸の例
「ものづくり」特有の魅力や実感を強調することが、業界での評価を高めるポイントとなります。
例えば、プログラミングを通じて新しい技術を生み出す喜びや、自分のアイデアを形にし、それを世の中に広める過程で感じる達成感などが挙げられます。
また、チームで協力しながら高品質な製品を作り上げることの楽しさや、社会貢献を果たすことへの誇りも大切です。
さらに、グローバルな視点で製品の設計や開発に携わり、世界中の人々に価値を提供することへの挑戦心も、ものづくりの軸として魅力的です。
- プログラミングを通じたものづくり
- 世の中に「新しい価値」を作ること
- 自分のアイデアを形に、商品を世の中に広めたい
- チームで協力し合いながら、高品質な製品を作る仕事をしたい
- 環境に配慮した製品開発を通じて、社会貢献できる仕事をしたい
- グローバルに展開する製品の設計や開発に携わる仕事をしたい
【ものづくりを就活の軸に】ものづくりに関するエピソード
実際にものづくりを就活の軸として使っていた人のエピソードをいくつか紹介します。
解説も含めていますので、これらの内容を参考にしながら、自分自身のものづくりのエピソードを考えると良いでしょう。
卒業研究でプログラミングをした経験
プログラミング経験がものづくりに入るのかと考える人もいるかも知れません。
しかし、システムを作るという意味ではものづくりに含まれると考えていいでしょう。
授業や研究で試行錯誤を繰り返しながらプログラミングを行い、結果としてシステムが正常に動いたときの感動や達成感、やりがいなどを感じ、ものづくりを軸にしたいと考えるようになったとのエピソードです。
プログラミングの経験やスキルも同時にアピールできます。
演劇など作品を作り上げたエピソード
演劇や映像制作など、サークルで作品を作り上げたエピソードです。
自らの手で作り出した作品が、他者の目に触れることで感動や共感を与えることができ、やりがいを感じた経験から、自分の手で商品を作り上げ人々に感動を与えたいといった流れに繋げています。
この内容では、文系の学生でもものづくりをアピールすることが可能です。
また、チームワークや他者と協力しながら、企画を進める能力を持っていることをアピールできます。
【ものづくりを就活の軸に】ものづくりの就活の軸の言い換え
ものづくりを就活の軸にする人は多くいます。
そのため、単にものづくりがしたいといった表現では、埋もれてしまい印象に残りにくいことも考えられます。
言い換えを使って具体化し、ものづくりを通して成し遂げたいことを追加することで印象づけることができます。
例えば、IT業界などでは「自らがシステム制作に携わり、より便利な世の中を作っていきたい」などと表現することです。
【ものづくりを就活の軸に】ものづくり業界の軸の作り方
ものづくり業界において就活の軸を作る際には過去の出来事とどうつなげるかがポイントになってきます。
今から紹介する以下の順番で作ると上手に仕上げることができるでしょう。
過去の出来事を振り返る
就活の軸をものづくり業界で作るときにやることとして初めに過去の出来事を振り返っていくことが大切です。
自身が過去のどういったタイミングでどういったきっかけをもとにものづくりに興味を持ったのか思い出しましょう。
小学校の自由研究・工場見学など
ものづくりに関連してあることであればなんでも大丈夫です。
そうすることでものづくりを就活の軸にした理由が深堀でき説得力を持たせられます。
感じたことを具体的にする
次に先ほどの振り返りからそこで何を感じたか自分の中で感じたことを具体的にします。
感じたことを具体的にすることで自分自身もその業界に絞った理由を再確認でき志望動機に繋げることができます。
例:【小学校の時】工場見学→「すごい」
【現在】当時の工場見学について「何がすごいと感じたのか」「どうすごいと感じたのか」「学べた点」など深く言語化することが必要
社会人としてのビジョンに繋げる
感じたことを具体的にすることができたら最後に「社会として今後どんなビジョンで進んでいきたいのか」について考えてみましょう。
そこで決めたビジョンを取り入れることで就活の軸が明確になり、聞いている面接官からも良い印象を得られます。
ビジョンのための「理想」を述べるのではなく「そのために何を取り組んでいるか」など面接ではアピールすることが大切
【ものづくりを就活の軸に】ものづくりを就活の軸にするときのポイント
ものづくりを就活の軸にするときには、どのような点を意識して作成したら良いでしょうか?
以下にポイントを5つ紹介します。 自身がものづくりを就活の軸にするときには、参考にして作成してください。
企業理念を調べておく
「ものづくり」を就活の軸に据える際、まず志望する企業の理念やミッションをしっかりと理解しておくことが重要です。
企業の理念が自分の価値観や目指す方向と一致していない場合、入社後にミスマッチが生じる可能性があります。
特に、企業が何を大切にし、どのような価値を社会に提供しようとしているのかを理解することで、自分がその企業で働く意義を見出すことができます。
企業の社会に対しての貢献を知っておく
志望する企業が社会に対してどのような貢献をしているかを理解することも、「ものづくり」を軸にした就活において重要なポイントです。
企業がどのような製品やサービスを通じて社会に影響を与えているのかを知ることで、自分が入社後にどのような形で社会貢献ができるのかを具体的に想像することができます。
また、企業の取り組みと自分の価値観が一致していることを示すことで、自分の志望動機に一貫性と説得力を持たせることが可能になります。
toBとtoCのどちらのものづくりか明確にする
toBとtoCどちらのものづくりに携わりたいかを明確にすることが大切です。
多くの就活生は、そこまでの深掘りができていないため、差別化の大きなポイントになります。
toBのものづくりの特徴としては、大規模なものづくりに携われることや、社会貢献性が高いことなどがあげられます。
また、toCのものづくりの特徴としては、製品を生活の中で感じられることや、消費者の反応に直接触れられる機会が多いなどの特徴があります。
軸は2つ以上用意する
就活の軸については、2つ以上の軸を考えておいた方が良いでしょう。
仮にものづくりの軸だけでは、ITやメーカー、エンタメなどの多くの業界で当てはまってしまう可能性があり、企業の絞り込みができません。
複数の軸を用意することで、志望する業界や企業の絞り込みができますので、いくつかの軸を用意して業界や企業を効率的に絞り込んでいきましょう。
企業の理念や製品について理解を深める
ものづくりを就活の軸にする場合、企業の理念や製品について深く理解することが重要です。
企業の理念は、その企業が何を大切にし、どのような社会的使命を果たそうとしているかを示しています。
これを理解することで、自分の就活の軸と企業の理念を一致させることができ、面接官に対して強い共感と意欲を伝えることができます。
面接官に響く自己PRをするためには、自分の志向が企業の理念とどれだけ一致しているかを明確に示すことが大切です。
さらに、企業の製品についても詳しく知ることが重要です。
製品の特性や市場での位置づけ、技術的な優位性などを理解することで、自分のものづくりへの情熱や関心を具体的に伝えることができます。
このように、企業の理念や製品について理解を深めることが重要なポイントとなります。
【ものづくりを就活の軸に】ものづくり業界でしてはいけない注意点
「ものづくり」を就活の軸に据えることは、ものづくり業界において非常に魅力的なアプローチですが、いくつか注意すべきポイントがあります。
以下に、ものづくり業界で避けるべき注意点をまとめました。
- 「やりがい」を軸にする
- 自己中心的にならない
- 特定の商品を中心とした軸
「やりがい」を軸にする
「やりがい」を就活の軸にすることは、どの業界でも共通して言えることであり、競合他社でも同様の理由が通じてしまうため、特にものづくり業界では注意が必要です。
面接官から「他の会社でも良いのでは?」と思われてしまうと、選考通過が難しくなる可能性があります。
就活の軸としてものづくりを選ぶ際には、やりがいを強調するのではなく、自分がなぜその業界でものづくりに携わりたいのか、過去の具体的な経験を基にした明確な理由を示すことが重要です。
自己中心的にならない
自分の希望や理想だけを語るのではなく、企業にどのように貢献できるかを示すことも求められます。
面接官は、あなたの軸が企業の目指す方向性と一致し、それが会社の成長にどう寄与するかを知りたいと考えています。
そのため、自分のものづくりに対する意欲を語るだけでなく、それをどのようにして企業のプロジェクトや目標に活かせるかを明確にすることが重要です。
特定の商品を中心とした軸
「その企業のある特定の商品が好きで志望した」といったニュアンスが伝わってしまう就活の軸は避けたほうがいいといえるでしょう。
ものづくりのきっかけとして簡単に紹介するのは問題ないですが、必ずその商品に携われるわけではない、またほかの業務への関心を疑われる可能性があります。
限定した軸の言い方はある程度気を付けたほうが良いでしょう。
【ものづくりを就活の軸に】就活の軸の答え方
前述していますが、面接時に就活の軸を聞かれる場面は多くあります。
面接で「就活の軸を教えてください」と言われた時に効果的に伝えるための方法を知っておくと慌てることなく答えられるので、次の解説を参考にしてください。
軸の数
軸が複数ある場合には、はじめに軸の数を答えると良いでしょう。
先にいくつの軸を持っているかを答えることで、話を構造化して伝えやすくなりますし、分かりやすく伝えることができます。
例えば、「私の就活の軸は2つあります」などのように、最初に軸の数を伝え話しを進めて進めて行くのが良いでしょう。
軸の内容
次に軸の内容についてを伝えていきます。
このとき、前に答えた複数の軸の内容を一気に伝えるのではなく、1つずつに区切って伝えるようにしましょう。
複数の軸を一度に伝えてしまうと、内容が分かりにくくなるため、採用担当の印象にも残らなくなります。
分けて伝えることで、記憶にも残りやすくなるため、「1つ目の軸は〇〇です。理由は~~です。2つ目の軸は〜」のように分けて伝えると良いでしょう。
軸にした理由
軸の内容を述べた後にその理由を話していきます。
なぜその軸を選んだのかといった理由を説明していきますが、きっかけとなったエピソードを交えながら話すのが良いでしょう。
何となくこれを基準にしたのでは伝わらないですし、高給な仕事をしたかったのも正直ですがあまり良い理由とはいえません。
また、理由を話すときには必ず原体験に基づくものにするのが良いでしょう。
【ものづくりを就活の軸に】ものづくりを活用した例文
ここからは就活の軸にものづくりに関することを使用した例文を紹介します。
ものづくりと言ってもプログラミングや物理的なものなど多種多様なので、自分の志望に近いものを参考にしてください。
私の就活の軸は、プログラミングを通じたものづくりです。
私は学生時代に複数のプログラミングプロジェクトに取り組み、自らの手でソフトウェアやアプリケーションを作り上げる喜びを実感しました。
特に印象に残っているのは、友人と協力して開発した学習支援アプリです。
このアプリは、学生の学習進捗を管理し、効果的な学習計画を立てる手助けをするもので、多くの学生に利用してもらいました。
開発過程では、ユーザーのニーズを徹底的に分析し、UI/UXデザインにも工夫を凝らしました。
この経験を通じて、ユーザーにとって本当に価値のあるものを作り上げるには、技術だけでなくユーザー視点を持つことの重要性を学びました。
これからもプログラミングを通じて、社会に貢献できるものづくりを続けていきたいです。
私の就活の軸は、世の中に「新しい価値」を作ることです。
大学時代、演劇サークルに所属し、多くの舞台作品を手掛けました。
特に、脚本の執筆から演出、舞台セットのデザインに至るまで、自分たちで一から作品を作り上げる過程に強い情熱を持って取り組みました。
一番印象に残っているのは、卒業公演で取り組んだオリジナルの舞台作品です。
テーマ設定からキャスティング、リハーサルの進行まで、全ての工程をチームで協力して行いました。
この経験を通じて、ものづくりにはチームワークが不可欠であること、そして各メンバーが持つ才能を最大限に活かすことが重要であると学びました。
私は貴社の理念である「創造と革新」に共感しており、共に新しい価値を創り出すことに挑戦したいです。
【ものづくりを就活の軸に】ものづくりを就活の軸にしている人におすすめの記事
ものづくりを就活の軸にしたい方は、エンジニアやメーカーなどの記事を読むと参考になる部分が多くあるでしょう。
エンジニアでは、ITエンジニアを指す場合が多いですが、ソフトの設計、開発を行ったり、プログラムを作成するなどの広い意味での、ものづくりの仕事を行っている業種です。
また、メーカーでの仕事も職種によって、食品メーカー、ハウスメーカー、飲料メーカーなど多岐に渡っていますが、こちらは直接見る機会や触れる機会などが多いため、イメージが付きやすく軸のヒントも見つけやすいと思います。
まとめ
ものづくりを就活の軸にしたときのポイントを中心に解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
就活の軸は、突然思いついて答えられる内容ではないため、事前の準備が必要です。
しっかりと準備を行い、志望動機につながる軸を考えて、就活を優位に進めましょう。