HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
航空業界を志望されている学生の方は、面接に向けて就活の軸は考えたでしょうか?
最近は面接で就活の軸を聞かれることが増えているようです。
志望先を考える上で、就活の軸は大切ですので、せっかくなら面接で評価をもらえる内容にしたいですね。
本記事では、航空業界にウケのいい就活の軸の作り方を紹介します。
人事も納得する就活の軸の考え方を紹介しますので、参考にして自分らしい就活の軸を完成させましょう。
【航空業界志望の就活の軸】就活の軸とは?
そもそも就活の軸とはどのような意味を持ち何を指す言葉でしょうか?
言葉の意味を理解しなければ、就活の軸を決めることはできません。
就活の軸とは、志望する企業や仕事を考えるときの基準や指針です。
自分の中での譲れない条件や大事にしてることなどを踏まえて軸を決め、志望先の検討に活かします。
このため、将来の自身のキャリアなども考えて検討する必要があります。
また、軸については複数個考えておくのが良いでしょう。
数ある企業の中から、1つずつ自分に合う企業を探し志望企業を見つけるのは大変な作業です。
自分の中で明確な軸を複数持つことで、
志望する企業を早く絞り込むことができます。
【航空業界志望の就活の軸】就活の軸はなぜ大切?
就活の軸は必ずしも作らなければならないものではありませんが、非常に大切と言われており、作成するメリットは多くあります。
以下にメリットをいくつか紹介していきます。
就活が効率的になる
1つ目は就活の軸を決めることで、就活を効率的に行うことが可能になります。
前述でも触れていますが、多くの企業の中から自分にあった志望先を探すのは大変な作業です。
一生を決める大切な志望先ですから、迷いも生じるでしょう。
このようなときに、あらかじめ軸をいくつか決めておくことで、軸に沿って効率的に志望する企業を選ぶことができます。
また、このように選択をすることで、むだな説明会への参加やエントリーも減らすことができるため、時間効率が良くなります。
その他にも、複数社で内定をいただいたときにも、基準になる軸があることで判断が早くなったり、入社後のキャップやミスマッチを減らすことも可能です。
軸を決める作業の中では、自己分析を行うことが必要になります。
自分自身が大切にしている部分や、長所や短所、将来のなりたい自分を反映して軸を作成するため自己分析に深みを増す効果も得ることができます。
志望動機に説得力が生まれる
就活の軸を決めることで、志望動機に説得力を生む効果があります。
本来、就活の軸と志望動機はリンクしているものであり、就活の軸を設定することで、志望企業のどのような部分に魅力を感じているのかも明確になるはずです。
自身の就活の軸と、志望動機がリンクしていることを表現することで、志望動機に説得力を持たせ、企業の担当者へのアピールも可能になります。
例えば、「◯◯という軸で就活をしており、この希望する軸を達成できるのは貴社だけと考えております。」といった形で志望動機を作成することで、その企業でなければならないことをアピールできます。
このような表現は、企業の採用担当者への良いアピールにつながるため、積極的に活用するのが良いでしょう。
面接対策になる
最近の面接では、就活の軸を聞かれることが多くなっています。
就活の軸については、志望動機ともリンクしているため、もし事前に準備をしていない状態で聞かれた場合、アドリブで返すのは難しく、整合性を取りながら一瞬で返答するのは難しいでしょう。
このため、事前に就活の軸を考えておくことは、面接対策にも有効です。
事前に準備をしておけば、このような質問を受けた場合でも、慌てることなくしっかりと答えることができます。
【航空業界志望の就活の軸】就活の軸が面接で質問される理由
最近の面接では、就活の軸が良く聞かれることは説明しましたが、企業の担当者はなぜ就活の軸を質問するのでしょうか?
理由を理解しておくことで、的を得た的確な回答が可能になります。
以下の理由を確認しておきましょう。
志望度の確認
企業側は面接のなかでさまざまなことを尋ねますが、全てに意図があって質問をしています。
その中でも、企業に対する志望度の高さは重要な確認事項です。
せっかく入社しても、すぐに辞めては意味がないですし、モチベーションの低い人材にも入社して欲しくはないと考えています。
このため就活の軸を確認して、志望動機と比較することで、志望度の高さを測ることができます。
面接で質問された際には、志望動機と合わせて回答することで、志望度の高さをアピールしましょう。
ミスマッチを防ぐため
最初に面接の段階で軸を聞くことで、企業とのミスマッチを防ぐことにも役立ちます。
自身が考えている就活の軸と企業の実態に乖離があった場合には、早期退社などにつながり、両者にとって不幸なことです。
このため、事前に就活の軸を確認しておくことで、このようなミスマッチを防ぐこともできます。
就活の軸では、絶対に譲れない条件などをあらかじめ決めておくことで、このようなミスマッチの予防にも役立ちます。
【航空業界志望の就活の軸】就活の軸の種類
就活の軸を決めるときには、いくつかの種類があると思います。
仕事の内容や、働き方、将来のキャリア形成などですが、これらを種類ごとに分けて考えたほうが、軸は決まりやすいでしょう。
以下に紹介しますので、参考にして軸を考えてみてください。
仕事内容
これはどんな仕事や業務に携わっていきたいのかを中心に軸を検討します。
重要な部分ですので、しっかりと考える必要があります。
軸を決める上では、「どのようなことを成し遂げたいのか」→「そのためにはどのような業務に関わりたいのか」という流れで考えると良いでしょう。
また、成し遂げられた際には、世の中はどのように変わっていくのかまでを考えられると、さらに深みが増し説得力のある軸ができます。
社風・人
会社の社風や働いている人などに着目した軸の決め方もあります。
例えば「自由でオープンな社風」であったり、「希望すれば大きな仕事を任せてくれる」などといった社風や、「尊敬できる上司のもとで働きたい」などのように人に着目した軸などです。
このように社風や人を軸にする場合も多くあります。
ただし、このような社風や働いている人のことは、外から見ているだけでは分かりません。
会社説明会やインターンシップへの参加を積極的に行い、OB訪問なども実施することで、理解できるようになるでしょう。
企業理念
企業理念に共感して軸に設定する場合も多くあります。
企業のHPなどで理念を知り、例えば「顧客視点を大切にする企業」などのような理念に共感して就活の軸にしたなどの場合がそうです。
このような、企業理念にフォーカスした軸を設定する場合には、必ず原体験を含めることが重要です。
それらがない状態で軸に設定した話をしても、説得力に欠けるため信頼を失ってしまうこともあります。
必ず、原体験のエピソードもセットで考えましょう。
福利厚生
実際に志望企業を決めるにあたっては、給料や勤務地、働く環境などの福利厚生は非常に重要な要素です。
しかし、面接でこれらにこだわった回答を行うのはおすすめできません。
とはいっても、これらを全く鑑みないで志望企業を決めることはできないため、本音の軸として持っておくのが良いでしょう。
建前の軸として使用することはできないため、面接のときはできるだけこの軸は答えないようにした方が良いです。
【航空業界志望の就活の軸】就活の軸の決め方
ここまでで就活の軸が必要なことは理解できたと思います。
次に実際の軸の決め方を考えていきましょう。
具体的な軸の決め方を以下で紹介します。
大切なことは原体験に基づく理由で、これがなければ説得力に欠けることに注意が必要です。
自己分析で過去を振り返る
一番最初に行うこととしては、自己分析で過去の経験を振り返ることです。
具体的には「楽しかった経験」「辛かった経験」「頑張れた経験」を振り返ります。
この3つから、自分が希望する条件、嫌なことを避けるための条件、自然と頑張れる条件、現在何に興味があるのかの4つを見つけることができます。
航空業界を希望している場合には、空港や機内での経験が関係しているエピソードを振り返ると志望動機に結びつきやすくなります。
将来の姿を想像する
次は自分の将来の姿を想像して見ることです。
特に5年程度のスパンで「どんな生活をしていきたいか」を想像してみます。
5年、10年のスパンで将来を想像したときには、家族がいたり生活環境が今と変わっているかもしれません。
それらを想像することで、将来の年収の条件や、リモートや休日を含めた働き方の軸を決めることができます。
企業が提供する価値を考える
志望する企業ごとに軸を変えていきたい場合には、その企業が提供している商品やサービスにどのような価値があるかを考えてみることです。
単に運輸業として、お客様を目的地に届けているだけではなく、航空を通じて届けているテーマや理念など企業ごとの特徴があるはずです。
例えば、「快適な空の旅を実現することで、心地よい旅の始まりと終わりを提供していく」などの理念があれば、これらを基本にして軸を検討していくと良いでしょう。
【航空業界志望の就活の軸】航空業界内定者が使っていた就活の軸
就活の軸の作り方が何となく理解できてきたと思いますが、実際に航空業界を志望し、内定した方たちが使っていた就活の軸を紹介します。
なかなか建前の軸が思いつかなくて苦労している方は、これらを参考にまねをしてみるのも良いと思います。
グローバルに働くこと
航空業界で働くことは、国内外を問わず必ず外国人のお客様とのコミュニケーションが必要な場面や、外国人の関係者との協業する機会などがあります。
そのため、グローバルに働きたいことを就活の軸に設定することは正しい軸の設定です。
ただし、グローバルの意味を理解することや、業務内容とグローバルの接点を明確にすることは必要です。
単純にグローバルに英語を使って外国人と仕事をしたいであったり、業務として関わっていきたいだけでは薄く、説得力にも欠けるため、ここからもう一歩踏み込んだ内容にすることで、評価が得やすくなります。
また、グローバルに働くという軸1本では、他のさまざまな業界にも当てはまってしまうため注意が必要です。
顧客ファーストで仕事ができること
サービス業をはじめとした多くの業界で顧客ファーストは重要な考え方ですが、大手航空会社の求める人物像などから、航空業界では特に重要視していることが推測できます。
そこから逆算して「誰かに喜んでもらうことに嬉しさを感じた経験」などのエピソードを考えます。
このような経験から「顧客ファーストで仕事ができる」や「顧客ファーストの意識が強い会社」などを就活の軸にしたいとつなげることが可能です。
チームワークが結果に直接繋がる仕事
航空業界はチームワークが非常に重要な業界であり、このような業界は他に多くはありません。
空港の運営には、多くの職員が関わっており、それぞれの役割をこなしながら協業しています。
また、非常時の案内や機長と管制塔のコミュニケーション、機内のお客様対応など、連携がうまくとれていなければ、お客様の生命に関わる場合もあります。
その他にも、発着時刻のずれや満足度など、結果に直接の影響を与えます。
このような仕事であるために、チームワークを発揮して働きたい人にはぴったりの軸です。
【航空業界志望の就活の軸】就活の軸の答え方
面接の際に就活の軸を聞かれることは最近では多くあります。
「あなたの就活の軸を教えてください」と問われたときに、全く考えていなければうまく答えることはできないでしょう。
以下に効果的に答えるための方法を解説しますので、参考にしてください。
軸の数
まずはじめに軸の数を答えることで、その後の話も聞きやすくなります。
最初の段階で「私の就活の軸は2つあります」といったように軸の数を伝えましょう。
こうすることで、聞き手側も話しの長さを理解することができるため、集中して聞いてもらうことが可能になります。
このため、最初は軸の数を必ず伝えるようにしましょう。
軸の内容
次に軸の内容の説明を行っていきます。
このときには、複数の軸の内容を一気に答えようとすると内容が分かりにくくなるため、1つずつに区切って伝えるようにします。
長々とどこまで続くか分からないような話し方が、聞き手側にもいろいろと考えさせて集中できないため、印象に残りません。
1つずつ軸と理由を区切って説明することで、記憶にも残りやすくなります。
軸にした理由
最後に軸を決めた理由を述べていきます。
ここでは、どのようなきっかけがあって軸を決めたかなどのエピソードも一緒に話せると良いでしょう。
実際のエピソードを伝え、そのような理由で就活の軸にしたとの内容があると、全体的に信ぴょう性が高まり、評価も高くなります。
このエピソードや理由については、原体験に基づいたものにするのが良いでしょう。
【航空業界志望の就活の軸】業界別軸の例
1つ目の軸はチームワークが重要となる仕事です。
中高や大学で所属していた〇〇部ではチームワークが非常に重要であり、うまく連携が取れて結果がでた時に嬉しさや達成感を感じてきました。働く上でもチームワークが結果に繋がりやすい仕事をしていきたいと考えています。
2つ目の軸は顧客ファーストの意識が強い会社であることです。
カフェのアルバイトではお客様が払う値段以上の価値がある体験を届けたいと考え、さまざまな工夫を凝らして接客しています。このアルバイトを通して、お客様からの感謝の言葉が自身のやりがいになると気がつきました。社会人として働く上でも、顧客視点を大事にしたいと考え、全体で顧客視点を第一にしている企業を志望しています。
チームワークが重要な仕事、顧客ファーストの意識が強い会社であること、この2つの軸を満たす企業は御社だけだと考えています。
まとめ
航空業界を志望する方に向けた就活の軸の作り方を解説しました。
いかがでしたでしょうか?
就活の軸は志望動機ともリンクしているため、最近の就活では聞かれる場面が非常に多くなってきました。
また、航空業界も人気の業界で志望する学生が多いため、就活の軸や志望動機では、他の志望者との差別化が必要になるでしょう。
今回の解説した内容をしっかりと理解して、他の人とはひと味違う、担当者の記憶に残る軸の作成を目指して、就活を優位に進めましょう。