HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
就職活動で良く聞くWebテストと言えばSPIや玉手箱ですが、エンジニア職の選考では違うテストが実施されているらしいと噂で聞いたことはありませんか?
その噂は本当で、もしあなたがエンジニア職を目指しているのであれば、それに対する対策が必要になってきます。
しかし、どのようなWebテストが実施されているのかも分からないままでは対策の打ちようがありません。
この記事ではエンジニア職の選考で受ける可能性のあるWebテストの紹介から、エンジニア職に向いている人の特徴、Webテストの対策方法などを説明していきます。
【エンジニア職Webテスト】エンジニア志望のWebテストは何がある?
まずは気になっているであろう「エンジニア志望のWebテストは何がある?」の質問に答えていきましょう。
ズバリエンジニア職の選考で出会う可能性があるテストは大きく分けて「CAB」「GAB」「ATPP」の3種類存在します。
それぞれの特徴を詳しくみていきましょう。
CAB
エンジニア志望の就活生が出会う可能性が高いWebテスト1つ目は「CAB」です。
CABとはSHL社がサービス提供を行っているWebテストの1つです。
エンジニア職の中でも特にSEやプログラマー職の選考時に使われることが多いWebテストになっています。
その出題範囲は広く、暗算・法則性・命令表・暗号問題だけでなく性格診断の問題もあります。
問題の難易度自体はそこまで高くはないものの、全体的に時間設定がタイトであるという特徴があります。
そのため本番の雰囲気に緊張しアタフタしていると、あっという間にテスト終了の時間を迎えてしまうということもあり得ます。
CABテストでは素早く問題を解くことを求められるため、普段勉強する時から時間を意識しておく必要があると言えます。
GAB
エンジニア志望の就活生が出会う可能性が高いWebテスト2つ目は「GAB」です。
こちらのGABに関しても先ほどのCABと同様、SHL社がサービス提供を行っているWebテストの1種です。
GABテストに関してはエンジニア職だけでなく、主に理系の就活生を募集している幅広い業界で利用されています。
GABの出題範囲は、言語・計数・性格とシンプルに見えますが総合適性診断テストになってるためしっかりとした対策が求められます。
試験方法はWebテストだけでなく筆記形式やテストセンター受験のパターンもあり、あらゆる想定をしながら勉強する必要があります。
またGABよりもさらに難易度が高いGAB Compactや新卒者向けに科目が追加されたWebGAB Plus Oneという種類もあります。
ATPP
エンジニア志望の就活生が出会う可能性が高いWebテスト3つ目は「ATPP」です。
このATPPはIBM社がサービス提供しているWebテストの1種で、CABと同様にエンジニア職やプログラマー職向けとして利用されることが多い傾向にあります。
出題範囲は、数列・算数・様々な文字を含んだ5×5のマトリックスになっています。
ATPPは難易度自体そこまで高くはないものの出題数が多く、その上時間制限があるため対策が必要です。
またATPPは過去問が公開されていないという特徴があるため、事前に勉強するための参考書などはありません。
しかし、問題の出題傾向はCABと似ていると言われているため、CABの参考書を購入し過去問を解いて対策する方法を取ると良いでしょう。
【エンジニア職Webテスト】合格ラインはどのくらい?
エンジニア志望の就活生が出会う可能性が高いWebテストの種類が把握できたところで、次はそれらの「合格ラインはどのくらい?」の質問に答えていきましょう。
Webテストの合格ラインは6割程度と考えられています。
しかし、この合格ラインは企業によっては基準が引き上げられている場合があります。
就活生から特に人気の高い企業や業界最大手企業などの場合、合格ラインが7割、高い企業では8割に設定されていることもあります。
「ちょっと厳しいな」と感じる就活生が多いと思いますが、逆に言えば10割を求めてくる企業は存在しないと言い換えることもできます。
そのため、Webテストでは「この問題全く分からないな」「ちょっとこれは解けない」と感じたら飛ばして他の問題に取り掛かる方が良いと言えるでしょう。
【エンジニア職Webテスト】エンジニア職に向いている人
Webテストの合格ラインが企業によって違うことが理解できたところで、次はそもそも「エンジニア職に向いている人」の特徴を紹介していきます。
ここでは代表的な「論理的な思考が出来る」「コツコツ勉強を続けられる」「知的好奇心が高い」「コミュニケーションに苦を感じない」「問題解決能力に長けている」「忍耐力に自信がある」の5つの特徴を紹介していきます。
論理的な思考が出来る
エンジニア職に向いている人の特徴1つ目は「論理的な思考が出来る」ことです。
エンジニア職の業務内容の中にはクライアントや顧客と直接接点を持ち仕事をすることもあります。
例えばニーズを引き出すためのミーティングや打ち合わせなどです。
その際に相手の情報を正確に把握し自分の中で噛み砕いて理解してから、相手にとって必要な情報やリアクションを取ることが求められます。
そのためには、相手が何を求めているのかを建設的、論理的に考え行動する必要があります。
また、プログラミングを組み立てる際も論理的に考え作業する必要があるため、エンジニアとして働く上で論理的な思考力は必須の能力と言えるでしょう。
コツコツ勉強を続けられる
エンジニア職に向いている人の特徴2つ目は「コツコツ勉強を続けられる」ことです。
エンジニア職は大きな分類で言えば技術職に振り分けられるような職業です。
つまり、職人仕事と言っても過言ではないということです。
エンジニア職として働いていく上であなたの価値を証明するためには、他の人にはない経験や専門的な知識があることが求められます。
そのため、常日頃から勉強をコツコツと続けていくことが重要であり、これができないと成長が止まってしまいます。
新しい技術や技術革新が起こりやすい業界だからこそ、日々の積み重ねがとても大切な職種と言えるでしょう。
知的好奇心が高い
エンジニア職に向いている人の特徴3つ目は「知的好奇心が高い」ことです。
先ほど説明しましたが、エンジニア職の技術は日々新しいものが開発されたり、アップデートされるため、それらに対するアンテナを常に張っておく必要があります。
その上、情報として理解するだけでなく自分自身でそれらの新しい技術を扱い、クライアントや顧客の問題を解決することが求められます。
そのため、現状に満足せず「どうしたらもっと効率的に作業出来るんだろう」「もっと良いリソースはないのかな?」と考えながら新しい技術や情報を身につけていくことが重要と言えます。
新しい技術や情報を身につけることは、あなた自身の価値を自ら高めることにも繋がるため、働く上でとても大切だと断言できます。
コミュニケーションを苦に感じない
エンジニア職に向いている人の特徴4つ目は「コミュニケーションを苦に感じない」ことです。
もしかすると「エンジニア職の人は寡黙で黙々と作業している人だと思っていた!」という就活生が多いかもしれません。
確かに黙々とパソコンの画面に向き合う時間も多いですが、それだけがエンジニアの仕事ではありません。
クライアントとのミーティングや打ち合わせ、プロジェクトメンバーとの進捗確認やスケジュール調整など、社内外問わずコミュニケーションを積極的に取る必要があります。
それだけではなくシステムトラブルの対応やクレーム対応などの業務もあるため、円滑に仕事を行うためにはコミュニケーション能力は必須の能力と言えます。
問題解決能力に長けている
エンジニア職に向いている人の特徴5つ目は「問題解決能力に長けている」ことです。
エンジニア職の主な業務内容は、クライアントが持っている問題をシステムなどの力を使って解決することにあります。
そのため、クライアントの何が一番の問題なのかを分析し正確に把握した上で、最適なサービスを提案し解決する必要があります。
またサービスを提供するだけではなく、システム障害やエラーが起きた際に素早く対応し解決することが求められます。
これらの業務内容に共通していることは問題点やその原因を正確に把握することと、それに対してきちんと対応する必要があることです。
この作業がスムーズに行える人材はエンジニア職に向いていると言えるでしょう。
忍耐力に自信がある
エンジニア職に向いている人の特徴6つ目は「忍耐力に自信がある」ことです。
エンジニア職の業務はクライアントの希望に合わせて行われることが多く、時には体力的にも精神的にもキツい要求をされることもあります。
「今日中にどうにかして欲しい」「明日の朝イチにはこのシステムを使いたい」といった要求に答えるために夜通し作業をする場合もあります。
そのため、キツい状況にも耐えることが出来る忍耐力に自信がないと、長く仕事を続けることができない可能性があります。
また、トラブルやクレーム対応が続くと精神的に辛くなり高いストレスがかかることも想定されます。
エンジニア職は高ストレスかつ長時間労働でも体調を維持できるタフな精神力と体力が求められる職種だと言えます。
【エンジニア職Webテスト】Webテストの対策方法
エンジニア職に向いている人の特徴が分かったところで、ここからはより具体的な「Webテストの対策方法」を紹介していきます。
Webテストの対策方法としては参考書を購入し、過去問などに取り組む方法がベターです。
しかしここで注意して欲しいことがあり、それは何冊も参考書を購入する必要がないということです。
CABやGABなどの対策として効果的なのは、出題傾向を正確に把握し素早く公式を導き出すことです。
そのため、何冊も参考書を購入し1周だけ解くのではなく、1冊を何周も解くことが一番効率的な対策方法と言えます。
問題を見ただけで解くための公式が浮かぶくらいに勉強をやり込みましょう。
【エンジニア職Webテスト】おすすめの問題集
Webテスト対策として「おすすめの問題集」を紹介していきます。
ここでは「これが本当のCAB・GABだ!」と「CAB・GAB完全対策」の2冊を紹介します。
実際に本屋さんで手に取って、どちらが自分に合っているかを必ず確認してから購入するようにしましょう。
これが本当のCAB・GABだ!
エンジニア職のWebテスト対策向けのおすすめの問題集1冊目は「これが本当のCAB・GABだ!」です。
これはもしかするとあなたもすでにご存じかもしれませんね。
SPIノートの会で一番有名なCAB・GABの対策問題集と言っても過言ではありません。
豊富な問題数とその後の丁寧で分かりやすい解説が人気のポイントです。
これを繰り返し解くことで確実に知識として身に付くはずです。
CAB・GAB 完全対策
エンジニア職のWebテスト対策向けのおすすめの問題集2冊目は「CAB・GAB完全対策」です。
実務教育出版から発売されているCAB・GAB対策の問題集で、完全対策と銘打たれているだけあって、その内容はとても充実しています。
全体的にシンプルなデザインで作られているため、問題に集中して取り組みやすいと言えます。
【エンジニア職Webテスト】IT業界の優良企業なら!
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まとめ
エンジニア職は技術職であるが故、その専門的な知識を求められる傾向にあります。
そのためWebテストではCABやGAB、ATPPなどの特殊なテストが実施され、それに対する対策が必要になってきます。
それと同時にWebテストで行われる性格診断向けに、エンジニアに向いている人の特徴を把握しておく必要もあります。
知識の面での対策としては1冊の問題集を何周も繰り返し取り組むことで、出題傾向をしっかりと確認しておきましょう。
企業選びは1人で行うのではなく、ジョブコミットを活用しエージェントと一緒に取り組むことで視野を広げることができるため、選択肢の1つとして検討してみて下さい。