
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
就職活動では「あなたが大切にしている価値観は何ですか?」という質問が頻繁に登場します。突然聞かれると戸惑う人も多いですが、企業が応募者の考え方や行動の判断基準、仕事への向き合い方を理解するための質問です。ESでは価値観を一つ挙げ、その理由と実際の経験を具体的に伝えましょう。
本記事では、「es 大切にしている価値観」をテーマに、価値観の意味や就活の軸との違い、企業が質問する意図、そして回答を作成するための具体的なステップまでを網羅的に解説します。
さらに、業界別・職種別の例文テンプレートも紹介しているため、読み終えたころには自分の価値観を明確に言語化できるはずです。
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【ES】大切にしている価値観とは?
ESでよく問われる「大切にしている価値観」。そもそも価値観とは、個人が何に意味や意義を見出すかという「考え方」のことを指します。
自己PRや志望動機にも影響し、就活の軸を定める上でも欠かせません。
この価値観を明確にすることで、ESや面接で一貫性のある発言ができ、企業との相性も深く考察できます。
以下で、就活の軸との違いを具体的に確認しましょう。
就活の軸との違い
「価値観」と「就活の軸」は関連していますが、それぞれ異なる役割を持っています。
価値観は、人生全般にわたって一貫して影響する根本的な考え方であり、何に喜びや充実感を感じるかという「内面の基準」です。
一方、就活の軸は、企業や仕事を選ぶ際における「外面の判断基準」であり、どのような条件や環境を優先するか明確なものです。
例えば「人と信頼関係を築くことに価値を感じる」人が、「顧客と深く関わる営業職」を就活の軸に選ぶように、価値観が軸の背景になります。
このように、価値観をもとに就活の軸を決めることで、自分に合ったキャリアが選択できます。
ガクチカ・自己PRとの違いを整理しよう
「大切にしている価値観」「ガクチカ」「自己PR」は、ESの定番設問としてセットで問われることが多いです。
しかしこの3つは、企業が確認したいポイントがまったく異なります。
違いを整理せずに書くと、3つの設問で同じ内容を書いてしまい「使い回し感」が出てしまいます。
まず以下の比較表で違いを把握した上で、それぞれの設問に合った内容を書きましょう。
| 大切にしている価値観 | ガクチカ | 自己PR | |
|---|---|---|---|
| 目的 | 行動・判断の軸となる考え方を知る | 力を入れた経験と成長プロセスを知る | 強み・特性と入社後の再現性を知る |
| 企業が確認するポイント | 企業文化・理念とのカルチャーマッチ | 主体性・行動力・課題解決のプロセス | 強みの根拠と入社後の活躍イメージ |
| 書くべき内容の核 | なぜその価値観を持つようになったかの背景・原体験 | 何に取り組み、どう行動して何が変わったか | 自分の強みが何で、なぜそれを言えるか |
「大切にしている価値観」で見られること
「大切にしている価値観」は、企業との価値観・カルチャーマッチを確認するための設問です。
この設問で伝えたい重要な点の一つは、「なぜその価値観を持つようになったのか」という背景・原体験です。
「誠実さを大切にしています」と宣言するだけでは、誰でも言える言葉になってしまいます。
「アルバイトで〇〇という経験をしたことで、誠実に向き合うことの大切さを痛感した」という形で、価値観が生まれた原点を示すことが重要です。
また、価値観は入社後の行動・判断の軸として機能するかどうかも見られています。
「その価値観を持っているから、入社後にこういう場面でこう行動できる」という接続ができると、採用担当者に活躍イメージが伝わります。
ガクチカや自己PRとの違いを意識しながら、価値観の「なぜ」と「これから」を丁寧に言語化しましょう。
「価値観」と「強み・スキル」を混同しない
ESを書く際に最も多いミスのひとつが、価値観と強み・スキルを混同してしまうことです。
価値観とは行動・判断の軸となる考え方(例:「誠実さ」「挑戦心」)であり、強みとは得意なこと・能力(例:「分析力」「コミュニケーション力」)です。
この2つはまったく別のものですが、混同したまま書いてしまうと採用担当者に「設問の意図を理解できていない」と判断されます。
以下のNG例と改善例で、違いを確認しておきましょう。
NG例:価値観とスキルが混同されている
私が大切にしている価値観は、コミュニケーション力です。
大学のゼミやアルバイトを通じて、人と話すことが得意になりました。
この力を活かして、入社後も多くの人と関わる仕事で貢献したいと思います。
OK例:価値観として正しく言語化されている
私が大切にしている価値観は、「人との信頼関係を誠実に築くこと」です。
カフェのアルバイトで、常連のお客様から「あなたがいるから来る」と言っていただいた経験が原点です。
その一言で、スキルより「誠実に向き合う姿勢」こそが信頼を生むと気づきました。
入社後も、顧客との長期的な関係構築を大切にしながら営業に取り組みたいと考えています。
コミュニケーション力はスキル・強みの話です。
「なぜそのスキルを大切にするのか」を一段掘り下げると、その背景にある価値観が見えてきます。
「コミュニケーション力が高い」→「なぜ?」→「人との信頼関係を大切にしているから」——この順番で掘り下げることで、強みの裏にある価値観を言語化できます。
【ES】企業が大切にしている価値観を問う理由
価値観の意味を整理したところで、次はあなたも気になっているであろう「価値観が求められる理由は?」について説明していきます。
ここでは企業の採用担当者があなたの価値観から汲み取っていることとして「人柄の確認」「企業とのマッチ度の確認」「仕事に対する向き合い方の確認」の3つのポイントに焦点を当てて説明していきます。
人柄の確認
あなたの大切にしている価値観を聞く理由の1つ目は「人柄」を知りたいからです。
企業の採用担当者は自己PRやガクチカなどの内容からもこの人柄を汲み取っています。
しかし、その2つのエピソードだけではその経験の背景にある判断基準までは伝わらないこともあります。価値観を尋ねることで、応募者の考え方をより詳しく理解しようとしています。
大切にしている価値観を聞いて、あなたの考え方や大切にしていることに対する理解が深まります。
このことはあなたの本当の魅力に気づくためにとても大切な要素であるため、しっかりとあなたのことを伝え努力をしましょう。
企業とのマッチ度の確認
あなたの価値観を聞く理由の2つ目は企業との「マッチ度」を知りたいからです。
企業が選考時に確認する観点の一つはあなたと会社の相性が良いかどうかです。
あなたの価値観が会社のビジョンとあるのか、社風とあなたの人柄があるのかを判断するためには、あなたが大切にしている価値観を知る必要があると言えます。
あなたが優秀でも、会社の雰囲気や価値観と合っていないと力を発揮できないだけでなく、仕事にやりがいを感じることはできないと認識されてしまいます。
仕事に対する向き合い方の確認
あなたの価値観を聞く理由の3つ目は「仕事に対する向き合い方」を知りたいからです。
あなたの大切にしている価値観はあなたの仕事への向き合い方に直結するため、重要な手がかりになります。
また、大切にしている価値観から仕事に取り組むときにモチベーションの源泉も認識することができます。
この仕事への向き合い方は上手に伝えることができれば大きなアピールに繋がります。
そのため、事前にしっかりと準備しておく必要があると言えます。
【ES】大切にしている価値観を問う企業は多い
就職活動の選考に関してあなたの「価値観を問う企業は多い」と言えます。
確かに自己PRや志望動機、ガクチカとは異なる観点から質問される場合もあり、鉄板質問の1つと言います。
質問されたときに具体的な経験と結びつけて答えられるよう、事前に整理しておくと安心です。
ESだけでなく面接でも、価値観を大切にする理由や実際の行動について説明できるようにしましょう。
価値観・理由・経験を一貫して伝えることが、回答のわかりやすさにつながります。
自分の経験に合った言葉で価値観を説明できるよう準備しましょう。
【ES】大切にしている価値観を知るメリット
エントリーシートにおいて「大切にしている価値観」を明確にすることは、単なる自己分析を超えて、就活全体の軸を定める重要なポイントとなります。
「自分がどのような企業で働きたいのか」、「なぜその企業を志望するのか」、「入社後どんなビジョンを描いているのか」といった問いに対して、価値観は一貫性をもたらしてくれます。
ここでは、価値観を把握することで得られる3つのメリットについて詳しく解説します。
企業選びに役立つ
自分の価値観を明確にすることは、企業選びを効率的かつ的確に行うための大きな助けになります。
たとえば「安定性」や「ワークライフバランス」を大切にしている人にとっては、福利厚生や勤務環境が整っている企業が魅力的に映るでしょう。
反対に「スピード感」や「成長環境」を重視するなら、若手が活躍できるベンチャー企業の方が適している可能性があります。
このように、価値観は企業文化とのマッチ度を判断する基準となり、面接や入社後のミスマッチを防ぐことにもつながります。
事前に価値観を言語化しておくことで、企業研究の精度も上がり、自分に合った企業との出会いが近づきます。
志望理由の根拠になる
志望動機に説得力を持たせるためには、「なぜその企業を選んだのか」という根拠が必要です。
このとき、自分の価値観をベースにした説明は非常に有効です。たとえば「挑戦する姿勢を大切にしている」という価値観を持つ人が、新規事業に積極的な企業を志望する場合、その理由に一貫性と納得感が生まれます。
逆に、表面的な情報だけで企業を選んでしまうと、面接で深掘りされたときに回答が浅くなってしまうリスクもあります。
価値観は自分の軸であり、志望理由の土台になります。だからこそ、早い段階で価値観を整理し、言語化することで、ES全体の精度が高まり、他の就活生との差別化にもつながります。
ビジョン設計に役立つ
就職活動における「価値観の言語化」は、内定獲得だけでなく、入社後のキャリアビジョンの形成にも深く関わってきます。
どのように働きたいのか、将来的にどんな自分でありたいのか。こうした問いに答えるとき、価値観は明確な道しるべになります。
たとえば「誰かの成長を支えることに喜びを感じる」という価値観を持つ人は、人材育成や教育、カスタマーサクセスなどの領域で力を発揮しやすいでしょう。
逆に、「自分のアイデアを形にしたい」という価値観が強ければ、企画や商品開発などが視野に入ります。
自分らしいキャリアを実現するためにも、まずは価値観を明らかにし、それを出発点として将来像を描いていくことが重要です。
【ES】自分の価値観に合致している企業を見つける方法
価値観をはっきりさせることは、就活において企業選びやエントリーシート作成の土台となります。
しかし、それだけでは十分ではなく、自分の価値観に合致した企業を見つけることも同じくらい重要です。
ここでは、価値観とマッチする企業を見つけるために実践すべき具体的な方法を3つ紹介します。
自己分析を行う
自分にとって何が大切かを理解するには、まず自己分析から始めることが必要です。
過去の経験を振り返り、「どんなときにやりがいを感じたか」「何に納得がいかなかったか」を考えることで、自分の価値観を言語化できます。
たとえば「チームでの協働を重視する」「結果よりもプロセスを大切にする」など、判断の基準となる価値観をリストアップしましょう。
価値観が明確になることで、どのような社風や制度を持つ企業が自分に合うかを見極めやすくなり、企業選びの軸がぶれにくくなります。
その結果、より満足度の高い企業との出会いにつながります。
企業の採用サイトを確認する
企業選びの際には、公式の採用サイトを活用することが有効です。
採用サイトでは、その企業の理念、ミッション、ビジョン、さらには求める人物像や社員インタビューなど、企業文化を知るための情報が豊富に掲載されています。
自分の価値観と照らし合わせながら「共感できるか」「違和感を感じないか」といった視点で読み進めることで、表面的な条件だけではわからない企業の本質が見えてきます。
また、採用サイトに書かれている言葉のトーンや重点の置き方からも、企業の価値観や考え方を読み取ることができます。
こうした情報収集は、エントリーシートの志望動機作成にも役立ちます。
インターンシップや会社説明会に参加する
価値観に合う企業を見極めるには、実際に企業の雰囲気を体感することが効果的です。
インターンシップや会社説明会に参加することで、ホームページではわからない社内の空気感や社員の人柄、職場の風通しなどを肌で感じることができます。
また、社員との会話を通じて、自分の価値観と合致する姿勢や考え方が企業内に根付いているかを確認できます。
形式的な説明だけでなく、現場のリアルな声を聞くことで、より具体的な判断が可能となります。
実際に企業を体験することは、選考対策だけでなくミスマッチの防止にもつながる重要なプロセスです。
【ES】自分だけの価値観を見つける方法
エントリーシートで大切にしている価値観を伝えるためには、まず自分自身の価値観を明確にすることが欠かせません。
価値観は「自分が何を重視しているのか」「どんな行動基準を持っているのか」を映す指針であり、就活の軸や志望動機の土台となります。
しかし、漠然と「誠実さ」「努力」と言っても説得力は弱く、具体的な裏付けが必要です。
そこで効果的なのが、過去の経験を振り返ったり、印象的な出来事を深掘りしたり、他者の目線を借りて分析することです。
こうした作業を通じて自分だけの価値観の源泉を発見し、説得力ある言葉で表現する力が身につきます。
過去の経験を可視化してみる
価値観を探る第一歩は、過去の経験を振り返って「楽しかったこと」「辛かったこと」「夢中になったこと」を書き出すことです。
その際、単なる出来事の羅列ではなく「なぜその時に感情が動いたのか」を深掘りしてみましょう。
例えば、部活動で仲間と困難を乗り越えたときに達成感を強く感じたなら、そこには「協力」や「挑戦」といった価値観が潜んでいます。
また、逆にストレスを感じた場面を考えることも有効です。
なぜ不快だったのかを分析すれば、自分が何を重視しているかが見えてきます。
このように過去の経験を可視化することで、表面的な言葉ではなく根拠ある価値観をESに落とし込むことが可能になります。
印象に残っていることについて深掘りする
自分の価値観を明確にするには、心に強く残っている出来事を掘り下げることが効果的です。
たとえば「大会で負けた悔しさ」「アルバイトで感謝された嬉しさ」など、感情が大きく動いた瞬間を振り返ると、その背景に価値観が隠れています。
単に「悔しかった」ではなく「努力が報われないのが悔しい」と考えるなら、それは「努力や成果を大切にする価値観」を表しています。
一つの出来事を繰り返し問いかけ、「なぜ自分はそう感じたのか」と掘り下げていくことで、自分でも気づいていなかった本質的な価値観が浮かび上がります。
印象的な出来事を深掘りすることは、他の就活生と差別化できる説得力ある価値観を見つける鍵になります。
「他己分析」で客観的な視点を取り入れる
自分だけで価値観を探そうとすると、どうしても思考が偏ってしまいます。
そこで役立つのが「他己分析」です。
友人や家族、アルバイト先の先輩などに「自分の強みや特徴」を尋ねてみましょう。
意外な指摘を受けることで、自分が無意識に大切にしている価値観に気づけることがあります。
例えば「いつも周囲を気遣っている」と言われれば、それは「思いやり」や「協調性」といった価値観の表れです。
また、他者からの言葉は客観性があるためESに説得力を加える効果もあります。
他己分析は、自分では気づけない価値観を浮き彫りにし、言語化を助ける重要なプロセスです。
【ES】大切にしている価値観を効果的に伝えるポイント
企業があなたの価値観を聞いてくる理由が分かったところで、次はより具体的にあなたの価値観を伝えるための「エピソードを選ぶポイント」を説明していきます。
ここでは特に大切な「価値観に順位をつける」「ターニングポイントから選ぶ」「企業の求める人物像を把握する」の3つに絞って詳しく説明していきます。
価値観に順位をつける
エピソードを選ぶポイント1つ目は「価値観に順位をつける」ことです。
大切にしている価値観と聞かれて思い浮かんだ順番通りに1つひとつエピソードをつけて行くのは効率的とは言えません。
確かに多くの候補があるのは良いことですが、ここで大切なことは「本当にあなたにとって重要なことなのか」ということです。
聞かれている質問は「あなたにとって大切な価値観は?」なので、本当に大切だと思っているエピソードを選ぶ必要があります。
そのため、思い浮かんだエピソードを書き出し、自分で優先順位を決めてから上位の価値観にエピソードを書き加えていきましょう。
ターニングポイントから選ぶ
エピソードを選ぶポイント2つ目は「ターニングポイントから選ぶ」ことです。
あなたの今の価値観を形成する上で重要だった出来事や経験から選ぶことで、説得力のあるエピソードを組み立てることができます。
例えば海外留学したこと、部活動に入部したこと、今研究していることに出会ったことなど、印象的な出来事を中心に考えてみましょう。
印象的な出来事である程、エピソードは濃い内容に仕上げることができるはずです。
企業の求める人物像を把握する
エピソードを選ぶポイント3つ目は、「会社の求める人物像を考える」ことです。
ESで自身の価値観を伝える際には、エピソード選びが重要です。
そのポイントとして、会社の求める人物像を理解することが挙げられます。
自分が大切にしている価値観を明確にしつつ、それが会社の価値観や企業文化と一致しているかを確認することが重要です。
もし自分の価値観が会社の求める人物像と合っていないと感じた場合、無理に合わせることは避けるべきです。
なぜなら、入社後にそのギャップを感じ、結果的に離職に繋がる可能性があるからです。
【ES】大切にしている価値観を選ぶ際の注意点
エントリーシートで「大切にしている価値観」を問われたとき、適切に答えるためにはいくつかの注意点があります。
価値観はその人の人柄や働き方への姿勢を表すため、選び方を誤るとES全体の印象や信頼性に影響を及ぼしかねません。
条件と混同しないこと、嘘をつかないこと、表現をあいまいにしないことなど、基本的ながら見落とされがちなポイントに注意することで、より魅力的な価値観の伝え方が可能になります。
ここでは、価値観を選ぶ際に気をつけたい5つの視点について詳しく解説します。
条件を価値観にしない
価値観を選ぶ際の注意点1つ目は「条件を価値観にしない」ということです。
よく勘違いされがちですが、あなたの価値観と働く上での条件は別物として考えましょう。
ありがちなのが「できるだけ定時で帰りたい」と考える就活生は多いですが、これは条件であり価値観ではありません。
価値観とは「なぜ定時に帰りたいのか」の本質的な理由のことを指します。
「できるだけ自分の時間を大切にしたい」「何事も時間内にまとめたい」など、その背景となる理由を考えてみることで価値観を知ることができるでしょう。
嘘をつかない
価値観を選ぶ際の注意点2つ目は「嘘をつかない」ことです。
この嘘をつかないということ「当たり前です!」と皆さん言います。
しかし、就職活動では意外と多くの嘘が横行しており、そのほとんどがバレています。
仮にESを嘘のエピソードで通過したとします。
しかし、面接で深掘り質問され、あたふたしてしまうと「この学生自分の話なのになぜ分からないんだ」と疑われるようになります。
この疑念が残ったままでは次の選考に進むことは難しく、嘘をつくことでその場をしのげても結局のところいつか落ちると断言できます。
あいまいな表現を避ける
価値観を選ぶ際の注意点3つ目は「あいまいな表現を避ける」ことです。
価値観を具体的に明示し、自分の人柄を明確に伝えるためには、「自分の価値観はこれであり、なぜならこうだから」といった一貫した説明が求められます。
例えば、「成長」という価値観を挙げる場合、「成長が大切だと思う」とだけ述べるのでは不十分です。
「成長を大切にする理由は、新しいことに挑戦することで自己のスキルや知識を高められるからです」といった具体的な理由を示すと効果的です。
あいまいな表現を避け、具体的で一貫性のある説明を心がけてください。
ESのその他の内容と矛盾が出ないようにする
価値観を選ぶ際の注意点4つ目は「ESのその他の内容と矛盾が出ないようにする」ことです。
エントリーシート(ES)では、志望動機や自己PRなど複数の設問に答えることが求められますが、それぞれの回答に一貫性があることが非常に重要です。
たとえば、「大切にしている価値観」として「挑戦し続ける姿勢」を挙げているにもかかわらず、志望動機では「安定した環境で働きたい」と書いていた場合、企業側は「本音がどこにあるのか」と疑問を持つ可能性があります。
一つひとつの回答がバラバラだと、ES全体に違和感が生まれ、信頼性や誠実さが損なわれるリスクがあります。
そのため、価値観を記述する際には、自己PRや志望動機と内容が食い違っていないかを必ず確認しましょう。
全体を読み直し、自分の価値観が軸となって他の回答にも一貫して現れているかを意識することが大切です。
労働条件を価値観にしない
価値観を選ぶ際の注意点5つ目は「労働条件を価値観にしない」ことです。
「大切にしている価値観」を問う設問で、労働条件に関すること(たとえば、休暇の取りやすさや残業の少なさ、勤務地の近さなど)を中心に記述するのは避けるべきです。
たしかに働く上で労働環境は重要ですが、それを価値観として書いてしまうと、採用担当者には「条件さえ良ければどの企業でも良いのではないか」と受け取られてしまう可能性があります。
企業は、自社の理念や文化、仕事の進め方に共感してくれる人材を求めており、表面的な条件だけで志望している印象を持たれると、志望度や熱意が伝わりにくくなります。
価値観とは、自分が何に意義を見いだし、どのような働き方を理想とするかという“内面的な判断基準”です。
労働条件を挙げるのではなく、「成長」「信頼」「挑戦」「誠実さ」といった本質的な価値観を伝えることが、好印象を与えるポイントとなります。
【一覧50選】大切にしている価値観の例
「価値観の例が思いつかない」という就活生のために、ESの回答を考えるヒントになる価値観を50個まとめました。
価値観は「People・Profession・Philosophy・Privilege」の4Pフレームワークで整理すると、自分がどのカテゴリを重視しているかが見えやすくなります。
一覧を眺めながら「これは自分に当てはまる」と感じるものに印をつけ、自分の価値観を言語化するヒントにしてみてください。
People(人・チームワーク)に関する価値観 10選
一緒に働く人や人間関係・チームのあり方に関する価値観です。
「なぜ人やチームを大切にするのか」という原体験とセットで語ると、説得力が増します。
- 誠実さ:相手に対して正直であり、約束を守り続ける姿勢
- 信頼:言葉と行動を一致させ、周囲から頼られる関係を築くこと
- 協調性:異なる意見や立場を尊重しながら、チームとして動くこと
- 思いやり:相手の状況や感情に寄り添い、行動に移せること
- 多様性の尊重:価値観・背景・考え方の違いをプラスとして捉えること
- 傾聴:相手の話を最後まで丁寧に聞き、理解しようとする姿勢
- 感謝:周囲のサポートや関わりに対して、常に感謝の気持ちを持つこと
- 率直さ:思っていることを正直かつ建設的に伝えられること
- チームへの貢献:個人の成果より、チーム全体の成功を優先して動くこと
- 心理的安全性:誰もが発言・挑戦しやすい雰囲気をつくること
Profession(仕事・事業)に関する価値観 10選
仕事の進め方・取り組み姿勢・事業への向き合い方に関する価値観です。
仕事に関する価値観は、志望動機や入社後のビジョンと結びつけて説明しやすいカテゴリです。
- 挑戦:失敗を恐れず、新しいことに積極的に取り組む姿勢
- 成長:現状に満足せず、常に学び続けて自分をアップデートすること
- 専門性:特定の分野で深い知識・スキルを磨き、プロとして認められること
- 主体性:指示を待つのではなく、自ら課題を見つけて行動すること
- 創造性:既存の枠にとらわれず、新しいアイデアや方法を生み出すこと
- こだわり:品質・完成度・細部まで妥協せずに追求する姿勢
- スピード:判断と行動を素早く行い、機会を逃さないこと
- 結果へのコミット:プロセスだけでなく、成果にまで責任を持つこと
- 顧客視点:常に相手の立場に立ち、本当に必要なことを考えること
- 改善意識:現状をよりよくするための工夫を継続的に行うこと
Philosophy(理念・使命)に関する価値観 10選
社会・世界・未来に対してどう貢献したいかという、大きな視点の価値観です。
Philosophy系の価値観は企業の経営理念への共感と結びつけやすく、志望動機の深みが増します。
- 社会貢献:自分の仕事が社会や人々の生活をよりよくすることへの意識
- 公平さ:立場・背景に関わらず、すべての人を平等に扱うこと
- 責任感:自分の言動・判断に対して最後まで責任を持つこと
- 持続可能性:環境・社会・経済のバランスを考えた長期的な視点で行動すること
- 誠意:利益や都合に関わらず、正しいことを正直にやり続けること
- 使命感:自分がこの仕事をやるべき理由・目的を強く持つこと
- 倫理観:社会的に正しいかどうかを常に判断基準に置くこと
- 透明性:情報をオープンにし、隠しごとなく関わり合うこと
- 長期的視点:目先の利益より、将来的な影響や価値を優先して考えること
- 変革への意志:現状を疑い、より良い社会・仕組みをつくろうとする姿勢
Privilege(制度・環境)に関する価値観 10選
働く環境・制度・ライフスタイルに関する価値観です。
Privilege系の価値観は「なぜその環境が必要なのか」という理由とセットで話すと、条件面だけを重視している印象を回避できます。
- ワークライフバランス:仕事とプライベートの両方を充実させ、長く働き続けること
- 成長環境:学べる機会・挑戦できる場が整っている職場を重視すること
- フラットな組織:肩書きや年齢に関わらず意見が言える、対等な関係性を大切にすること
- 安定性:長期的に腰を据えて働き、専門性を深められる環境を求めること
- 自律性:自分で判断・裁量を持って動ける環境を重視すること
- 柔軟性:働き方・場所・時間の選択肢が広い環境を大切にすること
- 評価の透明性:成果が公正に評価される仕組みがある環境を求めること
- 多様な経験:様々な業務・役割・プロジェクトに携われる環境を重視すること
- 健康経営:心身の健康を守る制度・文化が整った職場を大切にすること
- チャレンジを奨励する文化:失敗を責めず、挑戦を称える組織風土を求めること
その他・複合的な価値観 10選
上記の4Pには分類しにくいものの、ESの回答を考えるヒントになる価値観をまとめました。
複合的な価値観ほど「なぜその価値観を持つようになったのか」という原体験の説明が重要になります。
- 自己表現:自分らしさを大切にしながら、個性を発揮して働くこと
- 好奇心:知らないことへの興味を持ち続け、学びを楽しむ姿勢
- 粘り強さ:困難な状況でも諦めずに取り組み続けること
- 謙虚さ:自分の至らなさを認め、常に学ぼうとする姿勢
- 情熱:仕事や目標に対して、強いエネルギーを持って取り組むこと
- 論理的思考:感情や直感だけでなく、根拠をもとに考え・判断すること
- 行動力:考えるだけでなく、すぐに動いて結果を出そうとすること
- バランス感覚:物事を一面的に見ず、多角的な視点でとらえること
- 楽観性:困難な状況でも前向きに可能性を見出す思考の習慣
- 継続性:すぐに結果が出なくても、地道に取り組み続けられること
【ES】大切にしている価値観の書き方・構成
エントリーシート(ES)で「大切にしている価値観」を伝えるには論理的かつ一貫性のある構成が重要です。
内容がどれだけ良くても、伝え方にまとまりがなければ評価されにくくなってしまいます。
そこでここでは、企業の採用担当者に価値観をわかりやすく伝えるための基本構成を4つのステップに分けて解説します。また、PREP法という文章構成方法を活用すると説得力のある文章に仕上がります。下記で詳しく解説するので参考にしてみてください。
各パートを意識して書くことで、説得力のあるESに仕上がります。
PREP法とは、面接やエントリーシートなどで説得力のある文章や話し方をするためのフレームワークの一つです。
PREPは「Point(結論)」「Reason(理由)」「Example(具体例)」「Point(再主張)」の頭文字を取ったもので、簡潔に論理的な構成で伝えることができます。
まず最初に結論から述べることで、聞き手や読み手に伝えたいことを明確に示します。
次に、その理由を説明することで納得感を高めます。
さらに、具体的なエピソードや事例を加えることで信頼性が増し、印象に残りやすくなります。
最後にもう一度結論を繰り返すことで、メッセージを強調し、相手に伝えたい内容が確実に届きます。
PREP法を意識することで、話の流れが整い、相手にわかりやすく伝える力が身につくため、就活のあらゆる場面で活用することができます。
①結論(大切にしている価値観)
エントリーシートで大切にしている価値観を問われた際には、最初に結論から伝えることが大切です。
冒頭に自分が何を重視しているのかをはっきり述べることで、採用担当者に主張が明確に伝わり、読みやすい印象を与えることができます。
また、先に結論を提示することで後に続く理由やエピソードとのつながりも自然になり論理的な文章構成が整います。
たとえば「私は誠実さを大切にしています」と一言で伝えるだけでも、読み手はその後の内容をイメージしやすくなります。
②その価値観を大切にしている理由
価値観の結論を述べたら、次に「なぜその価値観を大切にしているのか」という理由を説明しましょう。
ここでは、あなた自身がどのような考え方や経験を通じてその価値観に至ったのかを語ることで内容に深みを持たせることができます。
就職活動におけるESでは、この部分がエピソードへの導入にもなるため説得力を高めるためにも重要なパートです。
価値観はあなたの人柄を映す要素でもあるため、理由の説明にはあなたらしさを意識するとより魅力的に伝わります。
③具体的なエピソード
価値観を裏付ける理由を述べた後は、それを体現した具体的なエピソードを盛り込みましょう。
企業が大切にしている価値観を知りたい理由の一つは、行動の裏にある思考や人間性を知るためです。
そのため、自分の価値観がどのような場面で表れたかを具体的に示すことで、説得力が増します。
エピソードはアルバイト・部活動・ゼミ・ボランティアなど、実際に取り組んだ経験の中から選び、数字や役割を交えて描写するとイメージが伝わりやすくなります。
④再度結論で締めくくる
エントリーシートの締めくくりでは、冒頭に述べた価値観をもう一度明示しそれを今後どのように活かしたいかを述べましょう。
再度結論を繰り返すことで、内容に一貫性が生まれ、読み手に印象を残しやすくなります。
さらに、入社後の具体的な行動に落とし込むことで、「この価値観を持った学生が実際にどう活躍するか」を採用担当者がイメージしやすくなります。
自分の価値観を企業でどのように活かしたいかを具体的に伝えることで説得力あるESが完成します。
【ES】大切にしている価値観のタイプ別参考例文集
エントリーシートで問われる「大切にしている価値観」は、自己分析の深さや企業理解の程度を測る重要な設問です。
そのため、どの企業に応募するか、どの職種を志望するかによって効果的な表現方法やエピソード選びは変わってきます。
ここではリーダーシップや人間性、チャレンジ精神、信頼関係構築力などのタイプ別に参考例文を提示します。
また、総合商社・メーカー・コンサル・ITベンチャーなど企業ごとの問いかけ方に対応した形で整理しているため、実際の選考対策に直結させることが可能です。
ぜひ自分の強みに合うタイプを見つけ、企業の特性に応じてアレンジしてください。
リーダーシップを大切にする例文
リーダーシップを価値観として掲げる際には、単に「引っ張った経験」を述べるだけでなく「なぜリーダーシップを大切にしているのか」という背景を示すことが重要です。
さらに、組織の成果やチームメンバーの成長にどのような影響を与えたのかを具体的に説明する必要があります。
ここでは業界や職種ごとに異なるリーダーシップの在り方を意識し、状況に応じたエピソードを選ぶことがポイントです。
注意点として、自己中心的に見える表現は避け、周囲を尊重しながら導いた姿勢を強調しましょう。
【総合商社・大手企業向け】チームを牽引するリーダーシップ
私は「チームを牽引するリーダーシップ」を大切にしています。
なぜなら、組織の成果は個人の力だけでなく、多様なメンバーをまとめ、共通の目標へ導くことで最大化されると考えるからです。
大学時代、ゼミの研究発表において、役割分担が不十分で進行が遅れる課題がありました。
私はリーダーとして進捗管理シートを作成し、定期的なミーティングを通じて情報共有を徹底しました。
その結果、全員が責任を持って作業を進められるようになり、学会発表で高評価を獲得しました。
この経験から、リーダーシップとは単に指示を出すことではなく、チームの力を最大限に引き出す仕組みづくりだと学びました。
入社後も周囲を巻き込みながら成果を出すリーダーシップを発揮したいと考えています。
チームの課題を把握し、進捗管理シートや定期ミーティングという具体的な仕組みで改善した点がポイントです。
リーダーシップを「指示する力」ではなく、周囲が動きやすい環境を整える姿勢として説明できています。
さらに良くするポイント:「高評価」の内容や、進行がどの程度改善したかを事実に基づいて補足すると、成果がさらに伝わります。
【メーカー・小売業向け】課題解決を主導するリーダーシップ
私は「課題解決を主導するリーダーシップ」を大切にしています。
理由は、ものづくりや販売の現場では小さなトラブルが成果全体を左右するため、率先して改善に動く姿勢が必要だからです。
アルバイト先の小売店で売上が低迷した際、私は在庫管理と販売データを分析し、売れ筋商品の陳列方法を改善する提案をしました。
スタッフに役割を割り振り、効果検証を行った結果、翌月の売上は20%向上しました。
この経験を通じて、リーダーシップとは単に前に立つことではなく、課題を発見し解決策を実行に移す推進力であると学びました。
メーカーや小売業でも現場で課題に向き合い、改善を主導できる存在を目指します。
販売データから課題を発見し、陳列改善をチームで実行した点がポイントです。
課題の分析から改善策の提案、スタッフとの協働、成果確認まで一連の行動が示されており、現場での主体性が伝わります。
さらに良くするポイント:売上20%向上の比較期間や、陳列変更以外の要因も確認できると、成果の説明に説得力が増します。
【コンサル・金融向け】合意形成を促すリーダーシップ
私が大切にしているのは「合意形成を促すリーダーシップ」です。
理由は、異なる立場や意見を持つ人々をまとめることが、成果を出すための前提条件だと考えるからです。
大学のプロジェクト活動では、進め方を巡ってメンバー間に対立が生じました。
私は双方の意見を整理し、共通の目標を改めて提示することで歩み寄りを実現しました。
最終的にメンバー全員が納得した形で進行でき、コンテストでは上位入賞を果たしました。
この経験から、リーダーシップとは意見を押し通すことではなく、相手の立場を尊重し合意形成を導く力であると学びました。
金融やコンサルの現場でも、多様な関係者と調整し最適解を導くリーダーシップを発揮したいです。
対立する意見を整理し、共通目標を提示して合意形成につなげた点がポイントです。
自分の意見を押し通すのではなく、関係者の立場を踏まえて調整した行動が、コンサルや金融の業務にも通じる強みとして伝わります。
さらに良くするポイント:どのような意見の対立があり、どんな提案で解消したのかを具体化すると、調整力がより明確になります。
【IT/メガベンチャー向け】イノベーションを生み出すリーダーシップ
私は「イノベーションを生み出すリーダーシップ」を大切にしています。
理由は、急速に変化する業界において、新しい発想を形にできる力が競争優位に直結するからです。
大学のハッカソンでは、既存のアイデアでは評価が得られない状況に直面しました。
私はチームに「一度前提を疑ってみよう」と提案し、議論を重ねて新しいアプリの仕組みを考案しました。
結果的に、その独自性が評価され優勝につながりました。
この経験を通じて、リーダーシップとは単に方向を示すのではなく、新しい価値を創出する場を整える力であると学びました。
入社後も変化を恐れず挑戦し、チームの創造性を高めるリーダーとして活躍したいです。
従来の発想を見直す提案を行い、チームで新しいアイデアを生み出した点がポイントです。
変化への対応力だけでなく、周囲の創造性を引き出すリーダーシップを具体的な経験から説明できています。
さらに良くするポイント:考案したアプリの特徴や、審査で評価された独自性を補足すると、成果が具体的に伝わります。
【ベンチャー企業向け】ゼロから1を創り出す、巻き込み型のリーダーシップ
私が大切にしているのは「ゼロから1を創り出す巻き込み型のリーダーシップ」です。
理由は、ベンチャーのようにリソースが限られる環境では、一人で成果を出すよりも周囲を巻き込みながら挑戦する姿勢が求められるからです。
大学時代に立ち上げた学生団体では、最初はメンバーも資金もなく困難が多くありました。
私はSNSでの呼びかけや企業協賛の依頼を通じて人と資源を集め、仲間を鼓舞しながら活動を進めました。
その結果、100人以上が参加する大規模イベントを実現できました。
この経験から学んだのは、リーダーシップとは自分が先頭に立つだけではなく、周囲を巻き込みゼロから新しい価値を創り出す力だということです。
ベンチャーでも柔軟に挑戦し、仲間とともに成果を築くリーダーでありたいと考えています。
人員や資金が不足する状況で、自ら協力者を集めて企画を実現した点がポイントです。
SNSでの募集や企業への協賛依頼など、限られた資源の中でも行動を起こした経験から、主体性と周囲を巻き込む姿勢が伝わります。
さらに良くするポイント:集めたメンバー数や協賛獲得までの工夫を補足すると、行動の成果をより具体的に示せます。
信頼関係構築力がある人向けの例文
信頼関係を築く力は、多くの企業が重視する資質の一つです。
特にコンサルや金融のように顧客との信頼が成果に直結する業界、サービス業のように顧客満足を左右する業界、そしてマネジメント職や大手企業の社内ではチーム運営や組織の安定に不可欠です。
信頼関係は一度築くのは難しく、失うのは一瞬だからこそ、誠実さ・正確性・傾聴姿勢・約束を守る行動が重要になります。
ESで書く際は「どんな行動を通じて信頼を得たのか」を具体的に示し、入社後もどう活かせるかを語ることが効果的です。
【コンサル向け】顧客の課題に深く寄り添い、築いた信頼関係
私が大切にしている価値観は「顧客に寄り添い信頼関係を築く姿勢」です。
理由は、顧客の課題を本質的に理解することでこそ、最適な解決策を提示できると考えるからです。
大学のビジネスコンテストで地域企業の課題解決に取り組んだ際、私は経営者へのヒアリングを重ね、表面的な課題の裏に潜む本当の要因を突き止めました。
そのうえで提案内容を調整し、企業から「実際に導入したい」と言っていただく成果を得ました。
この経験を通じて、相手に寄り添い信頼を築くことで、より実効性のある成果を生めると学びました。
コンサル業界でも顧客との信頼を第一に考え、課題解決に貢献したいです。
経営者へのヒアリングを重ね、表面的な問題の背後にある課題を探った点がポイントです。
相手の話を丁寧に聞く姿勢が、提案内容の改善につながったことを示しています。
さらに良くするポイント:当初の課題認識とヒアリング後の発見を比較すると、価値観が成果に結びついた過程が明確です。
【金融業界向け】誠実さと正確性を貫き、築いた信頼関係
私が大切にしている価値観は「誠実さと正確性」です。
理由は、金融業界において信頼は最大の資産であり、誠実な態度と正確な対応が不可欠だからです。
大学での会計学ゼミで、グループ発表に必要な数値計算を担当しました。
一つの誤りが全体の評価を左右するため、私は徹底して確認を行い、メンバーにも共有しながら進めました。
その結果、発表は高評価を得ることができ、教授からも「正確性がチームを支えた」と言っていただきました。
この経験を通じて、誠実さと正確性が信頼を生む土台だと実感しました。
金融業界でも一つ一つの業務に誠実に取り組み、信頼される人材を目指します。
数値計算の正確さに責任を持ち、確認内容をメンバーとも共有した点がポイントです。
正確性を個人の作業で終わらせず、チームの信頼につなげた姿勢が伝わります。
さらに良くするポイント:どのような確認手順を設けたか示すと、入社後の業務でも再現できる行動として伝わります。
【サービス業向け】相手の期待を超える行動で築いた信頼関係
私が大切にしているのは「期待を超える行動で信頼を築く姿勢」です。
理由は、サービス業において顧客満足を生むのは、マニュアル通りの対応以上の一歩先の配慮だと考えるからです。
飲食店でのアルバイト時、お客様が小さなお子様連れだった際、混雑を避ける席を提案し、子供向けの食器を用意しました。
その後「またこのお店に来たい」と言っていただき、常連客として通っていただけるようになりました。
この経験を通じて、相手の期待を超える配慮が信頼を深めると学びました。
サービス業でも顧客の満足を超える体験を提供し、信頼を築いていきたいです。
お客様の状況を観察し、依頼される前に席や食器を用意した点がポイントです。
「相手の期待を超える」という価値観が、相手の立場に立った具体的な接客行動に表れています。
さらに良くするポイント:その配慮を行った理由や、ほかの接客でも実践している工夫を加えると、継続的な姿勢として伝わります。
【マネジメント職向け】傾聴と支援で築いたチーム内の信頼関係
私が大切にしているのは「傾聴と支援による信頼構築」です。
理由は、メンバーが安心して意見を言える環境こそがチームの力を最大化すると考えるからです。
大学でゼミのリーダーを務めた際、メンバーが発表準備に行き詰まり悩んでいました。
私はまず話を丁寧に聞き、解決策を一緒に考え、必要なサポートを提供しました。
その結果、メンバーは自信を取り戻し、最終発表は全員が力を発揮できました。
この経験から、傾聴と支援が信頼関係を深め、チームの成果を引き出すことを実感しました。
マネジメント職においてもこの姿勢を貫き、組織の力を最大化したいです。
悩んでいるメンバーの話を聞き、必要な支援を一緒に考えた点がポイントです。
傾聴を目的にせず、相手が自信を取り戻すための行動につなげています。
さらに良くするポイント:どんな悩みがあり、どの支援が効果的だったのかを具体化すると説得力が高まります。
【大手企業向け】約束を守ることで築いた社内の信頼関係
私が大切にしている価値観は「約束を守ること」です。
理由は、組織の中で信頼関係を築く上で最も基本的でありながら重要な行動だからです。
大学のサークル活動でイベント準備を担当した際、短い納期の中で多くのタスクを任されました。
私は一つ一つの期限を必ず守り、途中経過も共有することで周囲を安心させました。
その結果、サークル全体の信頼を得て、後輩からも「任せたい」と言ってもらえる存在になりました。
この経験を通じて、小さな約束を積み重ねることが大きな信頼につながると実感しました。
大手企業でも誠実に約束を果たし、長期的な信頼を築きたいです。
期限の遵守に加え、途中経過も共有して周囲の不安を減らした点がポイントです。
信頼は大きな成果だけでなく、日々の約束を守る行動の積み重ねで生まれると示しています。
さらに良くするポイント:複数のタスクをどのように管理したかを加えると、仕事での再現性が伝わります。
職種別の大切にしている価値観例文
職種ごとに求められる価値観は異なります。
営業職では顧客との信頼関係、企画・マーケティングでは好奇心や創造力、エンジニアでは探究心、コンサルタントでは論理的思考、人事では利他主義など、それぞれの職種に直結する要素があります。
エントリーシートでは「その職種だからこそ求められる価値観」と「自分の経験」が結びついていることを示すことが大切です。
単なる一般論ではなく、実際にどう行動したか、どんな成果につながったかを具体的に書くことで、説得力のある自己PRになります。
【営業職】顧客との「信頼関係」を第一に考える価値観
私が大切にしているのは「顧客との信頼関係」です。
理由は、営業において商品やサービスの提案は信頼が前提であり、信頼がなければ成果にはつながらないからです。
アルバイト先で常連のお客様との接客を担当した際、私は売上を優先するのではなく、お客様の要望を丁寧に聞き取り、最適な商品を提案しました。
その結果、売上が増えただけでなく「あなたから買いたい」という言葉をいただきました。
この経験から、顧客との信頼関係こそが営業の基盤であると実感しました。
入社後も顧客の立場に立ち、長期的に信頼される営業を目指します。
売上を優先せず、顧客の要望を聞いて商品を提案した点がポイントです。
信頼関係を大切にする価値観が、目先の販売成果より相手の納得を重視する行動に表れています。
さらに良くするポイント:ヒアリング内容と提案の工夫を具体化すると、営業職で活かせる姿勢がより明確です。
【企画・マーケティング職】好奇心で新しい価値を創造する価値観
私が大切にしているのは「好奇心」です。
理由は、新しい情報やトレンドに敏感であることが、新しいアイデアや価値を生む原動力になるからです。
大学でのゼミ活動では、SNSを活用した調査を提案し、従来のデータでは得られなかった顧客層のニーズを明らかにしました。
その結果、研究発表では「斬新な視点」と高い評価を得られました。
この経験を通じて、好奇心が新しい価値の創造につながると学びました。
マーケティング職でも常に情報を収集し、新しい発想で市場に価値を提供したいです。
既存の調査方法にとらわれず、SNSを使った新たな調査を提案した点がポイントです。
好奇心が情報収集で終わらず、調査方法の提案と顧客ニーズの発見につながっていることが伝わります。
さらに良くするポイント:調査対象・分析方法・発見したニーズを具体的に示すと、企画職に必要な分析力も伝えやすくなります。
【エンジニア職】「探究心」を持ち技術で課題を解決する価値観
私が大切にしているのは「探究心」です。
理由は、技術職において常に新しい知識を学び、課題解決に応用する力が求められるからです。
大学の研究でプログラムが思うように動かず苦戦した時、私は何度も文献やサイトを調べ、試行錯誤を繰り返しました。
結果としてシステムを完成させることができ、教授からも高い評価をいただきました。
この経験から、探究心が問題解決の原動力になると確信しました。
エンジニア職でも探究心を持って学び続け、技術で社会に貢献したいです。
原因が分からない不具合に対し、資料を調べて検証を繰り返した点がポイントです。
探究心が単なる興味ではなく、技術的な課題の解決に向けた継続的な行動として伝わります。
さらに良くするポイント:調査した内容と不具合の解決方法を具体的に示すと、技術職との関連が強まります。
【コンサルタント】「論理的思考」で顧客の成功に貢献する価値観
私が大切にしている価値観は「論理的思考」です。
理由は、複雑な課題を整理し最適な解決策を導くためには、論理に基づいた分析が不可欠だからです。
大学のケーススタディで課題解決を行った際、私はデータを整理し仮説を立て、因果関係を検証しました。
その結果、チームの議論が整理され、教授からも「筋道の立った提案」と高評価をいただきました。
この経験を通じて、論理的思考は課題解決を推進する力だと学びました。
コンサル業界でも論理を武器に顧客の成功に貢献していきたいです。
データ整理、仮説設定、因果関係の検証という手順で議論を進めた点がポイントです。
論理的思考を能力の名称だけで終わらせず、実際の判断の仕方として示しています。
さらに良くするポイント:「論理的思考」というスキルを重視する理由まで掘り下げ、価値観として言語化するとより適切です。
【人事】「利他主義」を胸に組織と人の成長を支える価値観
私が大切にしている価値観は「利他主義」です。
理由は、組織において人の成長を支えることが最終的に組織全体の成果につながるからです。
大学のサークルで新入生の育成を担当した際、私は一人一人の悩みに耳を傾け、練習計画を個別に調整しました。
その結果、新入生が自信を持ち活動を継続でき、サークル全体の雰囲気も向上しました。
この経験を通じて、他者を支える姿勢が組織全体の力を高めると実感しました。
人事職でも社員一人一人に寄り添い、組織の成長を支えたいです。
新入生一人ひとりの悩みに耳を傾け、練習計画を個別に調整した点がポイントです。
他者の成長を支えるという価値観が、相手に合わせた具体的な支援として表れています。
さらに良くするポイント:支援前後の変化や、相手の希望をどう反映したかを補足すると伝わりやすくなります。
【ES】大切にしている価値観のNG例と改善例
大切にしている価値観をESで伝える際は、価値観の選び方だけでなく、具体的な説明の仕方にも注意が必要です。
特に、価値観と労働条件の混同、抽象的な表現、企業に合わせすぎた回答は、採用担当者に自分の考え方が伝わりにくくなる原因です。
ここでは、よくあるNG例と改善例を比較しながら、説得力のある回答にする方法を紹介します。
NG例①:労働条件だけを価値観として伝える
給与や休日、勤務地などの条件は企業選びで重要ですが、ESで価値観を問われた際には、その条件を重視する理由まで掘り下げる必要があります。
私が大切にしている価値観は、残業が少なく、休日が多い環境で働くことです。プライベートの時間を確保できる企業を希望しています。
改善例
私が大切にしている価値観は「限られた時間の中で成果を最大化すること」です。
大学のゼミ活動では、学業とアルバイトを両立するために作業の優先順位を明確にし、計画的に研究を進めました。
この経験から、時間を有効に使いながら成果に責任を持つ姿勢を大切にしています。
働く条件そのものではなく、その背景にある考え方を伝えることが改善のポイントです。
NG例②:抽象的な言葉だけで終わっている
「努力」「挑戦」「誠実さ」などは価値観の候補になりますが、言葉を挙げるだけでは自分らしさが伝わりません。
私が大切にしている価値観は挑戦です。何事にも積極的に取り組み、成長し続けたいと考えています。
改善例
私が大切にしている価値観は「失敗を恐れず、新しいことに挑戦すること」です。
大学のゼミでは、経験のなかったデータ分析を担当しました。初めは分析方法が分からず苦戦しましたが、参考資料を調べ、教授に質問しながら学習を進めました。
この経験から、未知の課題にも自ら行動して向き合うことを大切にしています。
価値観を裏付ける経験と、そのときの具体的な行動をセットで伝えると説得力が増します。
NG例③:企業の理念に合わせすぎている
企業理念への理解は大切ですが、自分の経験と結びつかない価値観を無理に選ぶと、面接で深掘りされた際に説明が難しくなることがあります。
私が大切にしている価値観は革新です。貴社が革新を重視しているため、私も常に革新的な人材でありたいと考えています。
改善例
私が大切にしている価値観は「現状に満足せず、改善を続けること」です。
アルバイト先では、商品の案内方法を見直し、スタッフ間で接客の工夫を共有しました。
この経験から、小さな改善の積み重ねが成果につながると学びました。入社後も課題を発見し、自ら改善に取り組みたいと考えています。
企業との共通点を探すことは有効ですが、自分の経験に基づいた価値観を優先することが重要です。
【ES】大切にしている価値観に関するよくある質問
大切にしている価値観を考える際には、「複数あってもよいのか」「企業に合わせるべきか」など、さまざまな疑問が生まれます。
ここでは、ES作成時に迷いやすいポイントをQ&A形式で解説します。
大切にしている価値観は複数書いてもよい?
設問に指定がなければ複数の価値観を書くこと自体は可能です。ただし、文字数が限られている場合は、最も伝えたい価値観を1つに絞ることをおすすめします。
複数の価値観を並べると、それぞれの理由や具体的な経験を十分に説明できなくなる可能性があります。
「誠実さ」と「挑戦心」など複数の価値観がある場合は、応募企業との関連性やエピソードの具体性を比較して選びましょう。
企業が求める価値観に合わせた方がよい?
企業の求める人物像や理念を理解することは大切ですが、無理に価値観を合わせる必要はありません。
自分が実際に大切にしている価値観と、企業が重視する考え方の共通点を探すことがポイントです。
共通点が見つからない場合は、企業研究を深めるとともに、自分に合った環境なのかを見直してみましょう。
大切にしている価値観が思いつかない場合は?
価値観が思いつかない場合は、過去に嬉しかったことや悔しかったこと、努力を続けられた経験を振り返ってみましょう。
例えば、仲間から感謝されて嬉しかった経験には「他者への貢献」、難しい課題を乗り越えた経験には「挑戦」や「成長」といった価値観が隠れている可能性があります。
経験そのものよりも「なぜその出来事が印象に残っているのか」を考えることが重要です。
「協調性」や「コミュニケーション力」を価値観にしてもよい?
協調性やコミュニケーション力は、一般的には強みや能力として使われることが多い言葉です。
価値観として伝える場合は、「なぜその力を大切にしているのか」を掘り下げましょう。
例えば「コミュニケーション力」なら「相手の考えを尊重し、信頼関係を築くこと」、「協調性」なら「異なる意見を受け入れ、チーム全体の成果を重視すること」と表現できます。
能力の名称ではなく、行動の背景にある考え方を伝えると、設問の意図に合った回答になります。
面接で大切にしている価値観を深掘りされたらどう答える?
面接では「なぜその価値観を大切にしているのか」「ほかにその価値観を発揮した経験はあるか」「入社後にどう活かせるか」などを質問されることがあります。
そのため、ESに記載したエピソードだけでなく、価値観が形成された背景や、日常的にどのような行動を取っているかも整理しておきましょう。
回答を丸暗記するのではなく、自分の経験をもとに説明できるよう準備することが大切です。
まとめ
本記事では、エントリーシート(ES)で「大切にしている価値観」を問われた際の考え方や書き方、企業が質問する理由、価値観50選、業界・職種別の例文を紹介しました。
価値観とは、自分が何を重視し、どのような基準で物事を判断するかという根本的な考え方です。企業はこの質問を通じて、応募者の人柄や仕事への向き合い方、自社との相性を確認しています。
ESを作成する際は、労働条件だけを価値観として挙げたり、あいまいな表現で終わらせたりしないよう注意しましょう。
大切なのは、自分の価値観を明確にし、その価値観を持つようになった理由や具体的な経験を伝えることです。
今回紹介した価値観50選や例文を参考に、自分らしい回答を作成し、納得のいく就職活動につなげましょう。