HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
面接時間が短いと見切りをつけられてしまったのか、相手が興味を失ってしまったのかと思い「もうダメだ、不合格だ」と思う人も多いです。
しかし、結論として、面接の時間の短い・長いなどの問題は、実はそこまで大きなことではないのです。
本記事では、自分が内定を得られたのか、もしくは落とされてしまったのか判断する材料となるポイントや、面接の時間はどのくらいなのかについても紹介していきます。
少しでも面接に関する不安を解消できるよう、解説していくため、ぜひ参考にしてください。
【面接時間:合否に影響】面接時間の短さは必ずしも不利ではない
まず結論として、面接時間が短かったとしても必ずしも不利になるとは限りません。
面接官があなたの能力をすぐに判断でき、十分採用に値する人物であると判断した場合は、その時点で面接を終わらせてしまい、他の就活生の面接に余裕を持って取り組めるように終わらせている可能性すらあります。
よって、面接がすぐに終わってしまったからと言って必ずしも落とされたというわけではありません。
「面接時間が短い=合格」というわけではありませんが、時間が短く、そこまで相手の雰囲気も悪くなかった場合は、心配する必要はないと言えます。
【面接時間:合否に影響】面接の平均時間を理解する
面接の平均時間を理解することで、自分の面接がどの程度標準的なのかについて把握できます。
あまりにも平均的な時間から逸脱していると心配になる可能性もありますが、多少のずれは問題ありません。
次の部分で面接の平均時間をフェーズごとに紹介します。
ぜひ、確認してみてください。
【面接時間:合否に影響】面接フェーズごとの時間の違い
続いて、ここからは面接フェーズごとの時間の違いについて確認していきましょう。
一次または二次面接、最終面接によって、それぞれ割り当てられる時間は実は異なる場合が多いです。
自分がこれから望む面接はどのくらい時間を設けられる可能性が高いのかについて確認し、心に余裕を持って取り組めるようにしましょう。
・一次または二次面接
一次または二次面接の場合は30分程度に設定されていることが多いです。
最初の段階なので効率的に行おうとしている企業が多いと言えます。
応募者の基本的な適正や経験を確認した上で大量の応募者の中からまずざっくりと適切な候補者を選別することを目的としています。
一人一人と深く掘り下げて話すというよりも、多くの応募者を効率的に確認することを目的としています。
応募者の基本情報や職務経験、働きたい理由や能力などをしっかりと確認できる長さでありながら、1日に複数の人数の面接を行える時間です。
二次面接も、より詳細な質問を行い、スキルや業務経歴について深く質問することは多いですが、それでもまだ全体像をつかむ段階であるため、だいたい30分程度に設定されることが多いです。
・最終面接
一次または二次面接である程度人材をふるいにかけることはできているので、多くの企業は最終面接にしっかりと時間を使って就活生が採用に値する人物か確認します。
1時間というお互いを深く理解するのに十分な時間を使って面接を行っていくのです。
応募者の経験やスキル適正、そして企業分解の適合性を評価するために十分な時間です。
また、応募者からしても逆質問を行い、今後のキャリアの目標について話す機会を持てます。
応募者が自分の経験や実績を具体的な例を用いて説明するのにもある程度時間がかかりますし、そのような観点から1時間という比較的長い時間を設けているのです。
また1時間という区切りの良い設定をしておくことで1日に何人対応できるかについてもあらかじめ明確にできます。
例外もある!
一次または二次面接、そして最終面接における平均的な時間について説明してきましたが、もちろん例外も存在します。
企業の規模や業種によって求める人物像は異なり、その結果面接の形式や内容は大きく変わることがあります。
例えば、ベンチャー企業などは柔軟性や創造性を重視するため、対話形式での議論を好むことが多く、時間がかかる場合もあります。
一方、大企業の場合は多くの応募者を効率的に評価しなければならないため、面接時間を短く設定し、決まった質問のみを行うことが多いです。
また、専門的な職種の場合は、専門知識やスキルを評価するために、技術面接が含まれることがあり、これには時間がかかります。
また、接客業などの場合は、コミュニケーションスキルや対人スキルを評価するために、ロールプレイやグループディスカッションなどを行う場合もあるので、面接の時間が一般的なものと異なっていたとしてもそこまで面食らう必要はありません。
【面接時間:合否に影響】面接の時間が短い理由
ここまで面接の時間が短くても大丈夫という話をしてきましたが、それでも不安な人は多いはずです。
そこで、ここからは面接の時間が短い他の理由についても紹介していきます。
多くの応募者がいるため
有名企業や人気のある企業の場合、非常に応募者数が多いため、それぞれの面接時間を短く設定していることがあります。
多くの就活生がいると、一人一人に30分も1時間も設けている時間がないからです。
よって、どのくらい応募者がいるのか事前に確認できれば、面接の時間が短くとも心配する必要はありません。
書類選考段階で既にほぼ採用が決まっている場合
書類選考の段階ですでにほとんど採用が決まっている場合も、面接の時間が短くなります。
つまり、あなたが素晴らしいESを提出している、または素晴らしい資格(例えば、不動産業界ならば宅建を持っているなど)の場合、採用を前提として面接が始められます。
つまり、実際に会ってみて、あなたの印象が悪くなければ、その時点で採用ということです。
深く掘り下げる必要がないため、すぐに面接が終わる場合があるのです。
採用の決め手となる発言が早い段階で出た場合
採用の決め手となる発言が早い段階で出てしまった場合、面接時間を短くして切り上げる場合も多いです。
最初の数個の質問の段階で、あなたが素晴らしい回答を用意しており、面接官をうならせるような「ぜひこの人と一緒に働きたい」と思う回答が出た場合、もうそれ以上質問をする必要はないため、早く切り上げることがあるのです。
【面接時間:合否に影響】面接の時間が長い理由
反対に面接の時間が長いこともあります。
「前回は短かったのに、二次面接は想像より長い」ということも考えられます。
このような際に考えられる理由は大きく分けて2つあるため、覚えておきましょう。
採用担当者が悩んでいる場合
面接が長い理由として、最も可能性が高いのが、採用担当者が悩んでいる場合です。
あなたが魅力的な人材ではあるものの、他に複数の優秀な人材がいる、または枠が非常に少ないなどの理由で、比較検討を行っている場合は、面接時間が長くなることもあります。
最終的な決定をするためには慎重な審査が必要であり、そのために時間をかける必要があるからです。
採用の決め手となるポイントが明確でない場合
採用の決め手となるポイントが明確でない場合も、時間が長くなることがあります。
ほとんど内定の前提で話を進めているものの、まだ懸念点がいくつか存在する場合、面接でその点を解消しようとするために時間がかかる場合があります。
候補者の能力や組織との適合性をより深く理解するために、様々な質問を投げかける必要があるためです。
【面接時間:合否に影響】合格フラグだと判断できる場合
続いて、合格フラグについて確認していきましょう。
以下のような特徴が当てはまる場合、採用される可能性が高いと考えて問題ありません。
心に余裕を持つためにも一緒に確認していきましょう。
面接官の深掘りが多い
面接官が過去の経歴や取得した資格に関する質問に積極的に反応し、いろいろと質問もしてくる場合は合格のフラグとみなすことができます。
採用するつもりがない人材にいろいろ聞いてくる面接官はほとんど存在しないからです。
反対に、ぜひ採用したい、一緒に働きたいと考えている人材の場合、特に問題点がないか、何かしら改善してもらうべき点はないかなどについて確認し、本当に採用するべき人材かどうか最終確認をその場で行ってしまっていることがあります。
掘り下げた質問を複数される場合は、合格フラグだと考えて問題ありません。
面接官に褒められた
面接官に褒められた場合も、合格フラグである可能性が高いです。
自分のアピールが企業の求めるスキルと一致していると評価され、「弊社でも活躍が期待できますね」などと言われた場合は合格である可能性が高いと言えます。
面接官から保持しているスキルや資格、強みについて褒められ、業界や職種に適性があると判断された場合は、非常に良い印象を持ってもらえていると判断して問題ありません。
【面接時間:合否に影響】不合格フラグだと判断できる場合
反対に、不合格のフラグだと判断できる場合も存在します。
もちろん、以下の2点が当てはまったからといって必ず落とされるというわけではありませんが、合格できる可能性は低いと思っておいた方が良いです。
面接官がメモを取らない
あなたが色々話をしているにもかかわらず、面接官が全くメモを取らない場合、採用される可能性は低いと言えます。
面接官は複数の応募者を審査し、内定を決定します。
つまり、面接中に印象や回答を記録し、全ての選考が終了した後に候補者を比較するという作業を行うのです。
つまり、面接中に一切メモを取らない場合、すでに選考から落とされてしまっている可能性もあります。
相手が社長などの全ての責任を委ねられている人物ならば可能性はありますが、非常に稀なケースであり、メモを取らない場合は合格している可能性は低いと思っておいた方が良いです。
面接の礼儀礼節で指摘された
面接の礼儀礼節において何かしら指摘をされた場合、ほぼ100%に近い確率で不合格であると考えて問題ありません。
あなたのマナーや振る舞いなどについて批判的な意見が述べられた場合は、非常に悪い印象を与えている可能性が高いです。
もちろん、何も言わずに採用にすることもできますが、わざわざ指摘するということは、問題が非常に目立ち、面接官が不快に思い、我慢できずに言っているということです。
あなたが礼儀礼節に絶対の自信を持っており、「明らかに向こうがおかしい」と思う場合は、圧迫面接など、あえて変わったことを言って反応を見ている場合もあるかもしれません。
しかし、基本的にはそうではなく、単純に不合格フラグと思っておいた方が良いです。
【面接時間:合否に影響】面接時間が短い場合のポジティブなシグナル
面接時間が短い場合における、あなたが内定している可能性の高いポジティブなシグナルについても一緒に確認していきましょう。
面接官のあなたの経験やスキルについて色々と深く質問してきたり、入社後のビジョンについて話したりしてきた場合は、非常に良い兆候であり、内定を得られている可能性が高いです。
「入社後は〇〇のプロジェクトで活躍できそうですね」「しっかり土日は休んでくださいね」など、入社後について色々と話がされる場合は、あなたが入社する、つまり内定を出す前提で話が進んでいる場合が多いと考えて問題ありません。
【面接時間:合否に影響】面接後の振り返り
面接を行った後、果たして内定を得られたのかどうか、色々と振り返って確認したい人も多いはずです。
そこで、ここからは自分の振り返りや回答を客観的に振り返り、次のステップに活かすための方法を6つ紹介していきます。
それぞれ一緒に確認していきましょう。
STEP1 自分の回答を振り返る
面接が終わったら、一度自分の回答について振り返ってみましょう。
自分の職務経験の話やスキルが適切に伝わっていたか、面接官の質問の意図を正確に理解できていたかなどについて評価できます。
面接中には自己紹介はもちろん、これまでのアルバイトなどの経験の説明、あなたの能力について話すエピソードなど、様々な質問が投げかけられます。
これらの質問に対して、具体的な例やデータを用いて、自分の能力や経験を効果的に伝えられたかについて考えてみましょう。
また、単に質問の表面だけをとらえるのではなく、どのような意図を持って面接官が質問をしてきていたのか、そしてそれに適切に答えられていたのかについても考えることが重要です。
STEP2 面接官の反応を思い出す
面接官の反応を思い出すことで、自分が内定を得られていたのかどうかについて確認できます。
表情や身振り手振り、言葉遣いなどのコミュニケーションは、あなたに対する感想や感情を表す重要な手がかりのひとつです。
面接官が積極的に頷いてくれたり、笑顔を見せてくれたり、また、興味深そうに深い質問をしてきた場合など、あなたに対して好意的な印象を持ったことがなかったかどうか思い出してみましょう。
言葉遣いが適当であったり、話題を急に変えられてしまった場合は、何かしらの懸念や疑念を抱いている可能性もあります。
STEP3 非言語的コミュニケーションを評価する
非言語的コミュニケーションを評価するのも、面接においては重要です。
自分の身振り手振りや表情、視線のやり取り、姿勢など、言葉以外の様々な要素において適切に振る舞えていたのかについて再度確認してみましょう。
例えば、正しい姿勢を取れていたか、適切にアイコンタクトをできていたかなどを振り返ってみましょう。
また、身振り手振りがうまくできれば、話している内容を強調し、より明確に伝えることも可能です。
反対に、目をそらしてしまう、落ち着きがないなど、自信がなさげな反応は、非言語的コミュニケーションとして悪い印象を与えるものなので、もし行っていた場合は、今後の面接において修正が必要です。
STEP4 面接の流れを振り返る
面接がどのような流れで行われていたのかについても振り返ることが重要です。
面接はスムーズに進んだのか、適切に答えられていたのかなどについて振り返ることで、面接の出来栄えについて確認できるだけでなく、今後の対策として活用することもできます。
自分が準備した内容をどれだけ適切に伝えることができたか、面接官の質問に対して適切に回答できたかなどについて考えていきましょう。
特に自己紹介や職務経歴の説明、スキルや経験に関する質問への回答など、面接において特に重要視されている部分について適切に答えられていたかどうかについて考えることが大切です。
また、面接中につまずいた部分や不安になった瞬間などがあった場合は、それがなぜだったのかについて振り返ることで、今後の面接に役立てます。
STEP5 自己PRが十分だったかを考える
面接はあなたの魅力を十分に伝え、あなたを採用したいと面接官に思ってもらうための非常に重要なステップの1つです。
よって、自分の強みや成果を効果的にアピールできたか、または改善の余地があるかなどについて判断できます。
自分の強みや特技、成果を具体的な例やデータを用いて説明できたか、自分の経験やスキルを抽象的に述べるのではなく、具体的に説明できたかなどを振り返ってみましょう。
適切に説明ができていた場合は自信を持って良いですし、もしできていなかった場合は、今後の面接のために対策をしておきましょう。
STEP6 逆質問の有効性を評価する
自分が行った逆質問が果たして効果的なものであったのかについても再度確認が必要です。
逆質問を通じて、あなたがその企業に対して強いモチベーションを持っているか、関心があり、さらに情報を得るために積極的に質問をしているという印象を与えられたかについて振り返ってみましょう。
また、逆質問を行う段階での自分の聞き方や反応についても振り返ってみましょう。
面接官からの回答に対して適切に反応し、関心を示しながら対話的な関係を築けていたかどうかについて振り返ることが重要です。
ただ相槌を打っているだけでなく、相手の話に興味があることを示しながら話せていたか確認しましょう。
【面接時間:合否に影響】面接結果を前向きに捉える
就活を進めていくにあたり、面接において様々な不安を抱く人は多いです。
就活は人によっては人生を左右する重要なものであり、1つの企業から落とされてしまっただけで世界が終わったかのような絶望感を感じる人も少なくありません。
しかし、面接結果に一喜一憂せず、それを自己成長の機会として捉えることが大切です。
もし不合格であったとしても、自分のどのような回答が良くなかったのか、どのような態度が良くなかったのかについて振り返ることで、今後面接を受ける際に重要なフィードバックとして活用できます。
不合格だった場合は、まだ自分には伸びしろがあるとポジティブに捉え、就活を前向きに進めていきましょう。
【面接時間:合否に影響】面接で差をつけるコツ
就活はしっかりと対策できれば、他の就活生に差をつける非常に大きなチャンスの1つです。
様々なポイントがありますが、最も重要なのは逆質問も有効に活用することと言えます。
他の就活生が行かないような本質的であり、企業研究をしっかり行っていることが伝わる逆質問ができれば、モチベーションの高さや素晴らしい着眼点などについてアピールすることが可能です。
また、自己PRを行う際は、面接官に印象を残すためのキャッチフレーズを用意できればなお良い印象を与えられます。
しっかりと対策を行い、良い印象を与えられる準備をしましょう。
【面接時間:合否に影響】まとめ
今回は、面接時間が短い場合に考えられる理由や、内定を得られている可能性が高い相手の反応、反対に不合格の可能性が高いケースなどについて紹介してきました。
面接は就活において非常に重要なパートの1つであり、しっかり対策が必要ですが、一つひとつの結果に一喜一憂する必要はありません。
不合格であったとしても、成長の機会と捉え、前向きに就活を進めていきましょう。