【業界別例文あり】志望動機が書けない人必見!対処法や効果的な志望動機作成のポイントを紹介

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに

就職活動が本格的に始まり、周りの友人たちもエントリーシートに取り組み始めているので、そろそろ自分もやらないといけないとパソコンに向かってはみたものの。

想像以上に言葉が出てこなくて焦っていませんか?

この記事ではエントリーシートの中でも特に難しい志望動機にフォーカスし、書けない理由や作成するための準備、実際の書き方などを順番に説明していきます。

途中にテンプレと最後に例文を用意していますので、是非参考にしてみて下さいね。

【志望動機書けない】志望動機が書けない要因

まずはあなたが「志望動機が書けない要因」について考えていきましょう。

ここでは志望動機が書けない代表的な理由として「自己分析不足」「企業研究不足」「具体性がない」「志望動機の書き方がわからない」の4つに絞って詳しく説明していきます。

自己分析不足

志望動機が書けない要因の1つ目は「自己分析不足」が考えられます。

自己分析とはあなたの今までの経験や印象に残った出来事を振り返ることで、あなたにどんな強みや弱み、価値観や興味があるのかを自分で理解することを指します。

この自己分析が不十分であると、なぜその業界を選んだのか、なぜその企業を選んだのか、なぜその職種を希望するのかという理由が明確に説明できません。

自己分析にしっかりと取り組むことで、この「なぜ」に対する答えが自分の中で明確になるため、志望動機が書きやすくなると言えます。

企業研究不足

志望動機が書けない要因の2つ目は「企業研究不足」が考えられます。

志望動機とは、あなたがその企業を志望した理由を簡潔に述べるための項目です。

そのため、なぜその企業なのかという明確な理由が必要になってきます。

しかし、企業研究が不十分であると、同業他社との違いや業界内での立ち位置、社風や将来のビジョンに対する知識が足りず、ぼやけた理由しか書けません。

企業の公式ホームページや採用ページなどを活用し、しっかりと企業研究に取り組みましょう。

具体性がない

志望動機が書けない要因の3つ目は「具体性がない」ことも考えられます。

この具体性がないというのは、その企業でないといけない理由が抽象的であるということを意味しています。

例えば「人として成長したい」「多くの人に影響を与えたい」「スーツを着た仕事がしたい」など、これらの理由はどの企業でも使えるためどこかしっくりきません。

また、エピソードの内容がぼやけている場合も具体性に欠けるため、できるだけ具体的かつ定量的に書くことを意識しておきましょう。

志望動機の書き方がわからない

志望動機が書けない要因の4つ目はそもそも「志望動機の書き方がわからない」ということが考えられます。

文章力に自信がなく、構成の仕方や書き方がそもそもわからないという就活生はとても多いのが現状です。

どんなにいいエピソードを持っていても、それを正しく表現するための方法がわかっていないと伝えることは難しいと言えます。

この記事では「志望動機の構成」の項目で詳しく説明していきますので、その前に一旦書くまえの準備方法を確認していきましょう。

【志望動機書けない】志望動機を作成するための準備

志望動機が書けない要因が理解できたところで、次は「志望動機を作成するための準備」の方法を説明していきます。

ここでは特に重要な準備として「業界研究」「企業研究」「自己分析」の3つに絞って深掘りして説明していきます。

業界研究

志望動機を作成するための準備の1つ目は「業界研究」です。

あなたが志望する企業が属する業界への理解はとても大切です。

その理由は業界の動向や将来性、業務内容などを正しく把握することで、あなたが志望する企業の良いところが浮き彫りになるためです。

業界研究にしっかり取り組むことで、志望動機の質を向上させることができると言っても過言ではありません。

業界研究の詳しい方法は下記のリンク記事を参考にしてみて下さい。

企業研究

志望動機を作成するための準備の2つ目は「企業研究」です。

業界研究と同じく志望動機の作成に欠かせないのが企業研究です。

その企業の価値観や将来のビジョン、掲げる目標やミッションだけでなく、求める人物像を把握することも企業研究の内の1つです。

これらをきちんと把握することで、志望動機の内容をより具体的に書くことができるようになります。

企業研究の詳しい方法は下記のリンク記事を参考にしてみて下さい。

自己分析

志望動機を作成するための準備の3つ目は「自己分析」です。

自己分析は志望動機だけに関係するのではなく、自己PRやガクチカにも大きく関わるため、必ず取り組んでおくべきだと言えます。

あなたの過去の経験や印象的な出来事を振り返ることで、その企業を志望するきっかけになった出来事を洗い出します。

それを深掘りすることで、より説得力のあるエピソードを組み立てることができるようになります。

自己分析の詳しい方法は下記のリンク記事を参考にしてみて下さい。

【志望動機書けない】志望動機の構成

志望動機を書くために必要な準備がわかったところで、次は「志望動機の構成」の方法を確認していきましょう。

ここでは構成の順番通りに「結論」「根拠」「今後の展望」の3つの項目に分けて詳しく説明していきます。

それぞれにテンプレを用意していますので、是非参考にしてみて下さい。

結論

志望動機は端的に「結論」を述べることから始めましょう。

ここでいう結論とは、あなたがその企業を志望する理由のことを指します。

最初に結論である志望した理由を述べることで、相手に伝わりやすい文章に仕上げることができます。

この結論ファーストの書き方は、自己PRやガクチカでも使えるテクニックですので、早めに習得しておくことをおすすめします。

冒頭の掴みの部分になりますので、あなたらしい言葉使いで差別化できるように意識して書きましょう。

志望動機の「結論」のテンプレ

  • ・私は貴社の【企業理念】に強く共感したので志望いたしました。
  • ・私は貴社独自の【技術やサービス】に将来性を感じたため志望しました。
  • ・私は貴社の【将来のビジョン】に共感し、共にそれを目指したいと考え志望しました。
  • ・私は【業界名】業界の中でも特に環境問題に取り組んでいる姿勢に魅力を感じ志望しました。
  • ・私は貴社の【社風】という社風が自分に合っていると感じたため志望しました。

根拠

志望動機の結論が書けたら次はそれを補足する「根拠」を書いていきましょう。

根拠とはなぜその結論に至ったのかという理由の部分であり、この部分はあなたの価値観や人柄を判断される重要な部分です。

ここではあなたの過去の経験をエピソードとして盛り込み、具体的かつ定量的に述べることで、文章全体の信憑性を高めることができます。

あなたにしか書くことができない内容を意識し、他の就活生と上手く差別化していきましょう。

志望動機の「根拠」のテンプレ

  • ・私は大学◯年生の時から【専攻した分野】を学んでおり、それは貴社の【具体的な職種】で十分活かせると感じたためです。
  • ・私は学生の時にラグビーをしており、その時も【企業理念や社是】を常に意識していたため、価値観が合うと考えたためです。
  • ・私は幼い頃から【企業が属する業界】に対する憧れがあり、その影響から【専攻した分野】のある大学に進学し、知識を深めてきたためです。
  • ・私は大学の時に学んだ【専攻した分野】の知識が活かせる仕事を考えた時、真っ先に浮かんだのが【業界名】業界であり、その中でも【企業の特徴】という特徴が魅力的に感じたためです。
  • ・私は貴社の説明会で【将来のビジョン】を聞き、私もそれを達成する一員になりたいと強く感じたためです。

今後の展望

志望動機は最後に「今後の展望」を書いて文章を締めましょう。

今後の展望とは、あなたがその企業に入社してどのように活躍していきたいと考えているかを伝える部分です。

この部分は具体的である方が相手にイメージさせやすくなるため、事前に企業研究に取り組み業務内容を正しく把握しておきましょう。

できるだけポジティブで前向きな内容で書くことで、「この人と一緒に働いてみたい」と思わせることができ好印象を与えることができます。

志望動機の「展望」のテンプレ

  • ・入社後は【専攻した分野】の知識を活かし、【具体的な職種】で1日でも早く一人前になれるように努力したいと考えております。
  • ・入社後は強みである【自身の強みや長所】を活かし、【具体的な職種】で誰よりも頼りになる人材を目指し頑張ります。
  • ・入社後は貴社の掲げる【将来のビジョン】を達成すべく、【自身の強みや長所】を活かして日々の業務に取り掛かりたいと思っております。
  • ・入社後は【過去の経験やエピソード】を活かし、できるだけ多くの人と連携をとりながら1つひとつの仕事に取り組みたいと考えております。
  • ・入社後は【自身の強みや長所】を最大限活かし、【その企業が属する業界】業界に欠かせない人材に成長していきたいと考えております。

【志望動機書けない】完成度の高い志望動機にするには

志望動機の構成の仕方がわかったところで、次はより「完成度の高い志望動機にするには」どうすればいいのかを説明していきます。

ここでは「具体的なエピソードを含める」「企業が求める人物像を理解する」「文章を簡潔にする」の3つの具体的な方法を紹介していきます。

具体的なエピソードを含める

志望動機の完成度を高めるためには「具体的なエピソードを含める」ことを意識しましょう。

就職活動が始まるとあなたは多くの企業にエントリーシートを提出することになります。

それと同時に企業の採用担当者は何十、何百というエントリーシートを受け取り、一つひとつに目を通すことになります。

そのため、抽象的なエピソードや不鮮明なエピソードは記憶に残らず、スルーされてしまうことになります。

そうならないためにも、エピソードは具体的かつオリジナリティ溢れる内容で書くように意識しておきましょう。

企業が求める人物像を理解する

志望動機の完成度を高めるためには「企業が求める人物像を理解する」ことが必要です。

あなたがどんなに優れた能力やスキルを持っていても、企業がそれを求めていなければ効果的なアピールにはなりません。

そのため、志望動機を書く前に必ずこの企業が求める人物像を把握しておく必要があります。

少しでもその内容に被っているエピソードを選び志望動機を書くことで、効率的にアピールすることができるためです。

これは企業研究に取り組んでいれば問題ないと言えます。

文章を簡潔にする

志望動機の完成度を高めるためには「文章を簡潔にする」ようにしましょう。

「え?具体的に書くなら1文が長くなるのでは?」と感じた就活生も多いと思います。

しかしながら決して長く書くからと言って文章が具体的になるとは限りません。

意識して欲しいのが文章が縦に落ちていくイメージです。

短い文章で志望動機を組み立てることで、相手に伝わりやすい文章にすることができます。

1文は長くても50文字程度を意識して書くと良いでしょう。

しかし、意識しすぎて文章が破綻してもいけませんので、あくまで意識するというスタンスで考えておきましょう。

【志望動機書けない】業界別:志望動機の例文

志望動機の書き方の輪郭がわかってきたところで、「志望動機の例文」を確認していきましょう。

ここでは人気の業界である「食品業界の志望動機」「広告業界の志望動機」「人材業界の志望動機」「専門商社の志望動機」「研究職の志望動機」「コンサルタントの志望動機」の6つの例文を用意しました。

是非、参考にしてみて下さいね。

食品業界の志望動機

私は家族みんなが笑顔で楽しめる食卓を作り出したいと思い貴社を志望しました。

私の弟は小麦アレルギーがあり、うどんやラーメン、パンなどの小麦が使われている食品を食べることができません。

弟は自分だけメニューが違うことに、いつも不満そうでした。

そんな中貴社から発売されている〇〇という商品を見つけました。

〇〇は小麦アレルギーの人でも食べられる麺ということで、早速買って帰りその日の晩御飯にしました。

最初はちょっと怖がっていた弟も、麺が食べられるという体験に半ば興奮気味で、美味しいとすごく喜んでいた表情が印象に残っています。

私はこの経験から、小麦アレルギーに苦しみ食べるものを制限されている人がたくさんいるのだと再認識しました。

と同時に私のように〇〇を求めている人も多くいると感じました。

貴社に入社後は強みであるコミュニケーション能力を活かし、営業職として〇〇をもっと広げることに挑戦したいと考えております。

広告業界の志望動機

私は時代を代表するような広告作りに挑戦したいと思い貴社を志望しました。

私は小学生の時に夢中になっていたお菓子がありました。

それには「小さな1粒に無限の可能性」というキャッチフレーズがつけられており、その当時の私はなんていい言葉なんだと呟きながらそのお菓子を頬張っていました。

この経験は私だけでなく、その当時の小学生全員に当てはまると言っても過言ではない程にみんながこのキャッチフレーズを知っていました。

つい先日、そのキャッチフレーズを手掛けたのは貴社であるということを会社説明会で教えてもらい、とても懐かしい気持ちになりました。

この経験から、私も多くの人の心に残る広告やキャッチフレーズに携わる仕事がしたいと考えるようになり、その中でも挑戦することを一番大切にしてる貴社に興味が湧きました。

私は強みである発想力を活かし、貴社で時代を代表するような広告作りに挑戦したいと考えております。

人材業界の志望動機

私が貴社を志望した理由は、誰にでも最適な職場を提供することに挑戦したいと考えているためです。

私は大学1年生の時から居酒屋でアルバイトをしており、そこでバイトリーダーをしています。

シフト調整や新人教育などを通じて感じたことは、人によって向いている仕事が全然違うということです。

私はバイトリーダーをしていますが、当初はシフトの組み方や人の配置に失敗しよく悩みました。

キッチンが得意だがホール苦手という人もいれば、その逆の人もおり、それらの特徴を正しく把握するのに時間がかかりました。

この経験から、人によって得意不得意があり、不得意な仕事についているのであれば得意な仕事に導いてあげたいと考えるようになりました。

貴社は人材業界の中でも特に飲食店の転職に強く、私の経験が活かせるのではないかと考えております。

入社後は強みである傾聴力を活かし、誰にでも最適な職場を提供することに挑戦したいと考えております。

専門商社の志望動機

私が貴社を志望した理由はグローバルな仕事がしたいと思っているためです。

私は父の仕事の影響で生まれはアメリカで、小学校から中学校まで台湾に住んでいました。

そのため、英語と中国語は日常会話程度話すことができ、仕事に活かすことができると考えております。

それに加え、大学ではフランス語を専攻し、3年生の時に半年間パリへ留学していた経験もあり、パリに支社がある貴社に興味を持ちました。

また、今後日本国内市場は縮小傾向になるため、〇〇業界の中でいち早く海外展開を決断し、5カ国に支社があるのも魅力と感じました。

そのどれもが私の言語圏内であるため、どこに行っても働けると自負しております。

〇〇業界の中で海外事業のリーディングカンパニーでありながら、挑戦し続ける姿勢は私が普段から意識しているものと一致します。

入社後は、語学力と強みである継続力を活かし、貴社と共に挑戦を続けたいと考えております。

研究職の志望動機

私が貴社を志望した理由は食で人を支えたいという貴社の理念に共感したためです。

私は大学で食品工学の研究をしており、その中でも特に栄養価の高い食品の開発に力を入れ研究しておりました。

そのきっかけになったのが被災地へのボランティア活動に参加したことでした。

被災地には多くの支援物資が届く中、一番被災者の方から喜ばれていたのが食品でした。

悲惨な状況下でありながらも、復興するためには栄養補給をしなければならない。

しかし、火も電気も使えない場所では、食べれるものは限られてしまい、そのことが復興への作業を遅らせていると感じました。

この経験から、機能性食品の重要性を再認識しました。

貴社は機能性食品を多く抱えており、この分野でのリーディングカンパニーとして日々新しい技術の開発に取り組んでいる姿勢に魅力を感じました。

入社後は学んだ知識を活かし、人々の生活に寄り添った機能性食品の開発に挑戦したいと考えております。

コンサルタントの志望動機

私が貴社を志望した理由は誰かの役に立つ仕事ができるためです。

私は大学でサッカー部に所属していました。

最初は選手として部活に参加しておりましたが、大学2年生の時に負った膝の怪我が治らず、そこからはマネージャーとしてチームに貢献しました。

最初は悔しくて泣いた時もありましたが、自分のためではなくチームメイトのための仕事に次第にやりがいを感じるようになりました。

この経験から私は誰かのために何かをすることに大きなやりがいと、それが上手く行った時の喜びを感じる性格であることがわかりました。

私はこのことから、誰かの役に立つことができるコンサルタントの仕事に興味を持つことになり、その中でも特に中小企業向けに強みを持つ貴社に魅力を感じました。

入社後は強みである問題解決能力を活かし、クライアントの問題点を明確にし様々な提案を行うことで、結果を出して役に立っていきたいと考えております。

【志望動機書けない】どうしても志望動機が作成できない場合

例文を参考に書いてみたけど「どうしても志望動機が作成できない場合」は志望動機作成ツールを活用してみることをおすすめします。

志望動機作成ツールとは、簡単に隙間時間を活用して効率的に完成度の高い志望動機を作成することができるツールです。

志望動機作成ツールの詳しい内容が知りたい場合は、下記の記事を参考にしてみて下さい。

【志望動機書けない】志望動機が作成出来たら

「志望動機が作成出来たら」必ず添削するようにしましょう。

自分で添削するのもいいですが、おすすめの方法は第三者に添削してもらうことです。

友人や家族に添削してもらうことで、自分では気づけなかったミスを発見できるはずです。

しかし、知り合いに頼むのはちょっと恥かしいという場合は、就活エージェントを活用するのがおすすめです。

まとめ

志望動機とはあなたがその企業に入社したい理由を述べる項目です。

この志望動機はエントリーシートの中でも言わずもがな重要な項目であり、あなたの選考の結果に大きく関係してくると言っても過言ではありません。

書こうと思っても書けない場合は、「自己分析」「業界分析」「企業分析」にまず取り組みましょう。

この3つの要素がある程度準備出来ていれば、あなたの志望動機のクオリティは自然に上がってくるはずです。

それでも書けないと頭を抱えている場合は、志望動機作成ツールを活用し、効率的に完成度の高い志望動機を作成することをおすすめします。

添削もお忘れなく!

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