HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
就活の自己PRでは自分の強みを企業にアピールする必要がありますが、その中でも「真面目」という特徴を強調したい方も多いと思います。
ただ真面目というのは多くの人がアピールできる特徴であり、差別化が難しいことも事実です。
この記事を読んで他の就活生と差別化して効果的にアピールする手法をインプットしてください。
真面目な人の特徴
真面目な人は、日常生活や仕事において信頼される存在です。
彼らは一貫して高い基準を持ち、周囲からの期待に応えようと努力するため、多くの場面で頼りにされます。
以下に、真面目な人の代表的な特徴をいくつか紹介します。
自分に厳しい
真面目な人は、自分に対してストイックで厳しい面を持ってて、自らに高い基準を設定し、それに従って行動します。
自己管理が徹底しているため、健康管理や時間管理にも優れており、計画をしっかり守ることができます。
目標を達成するためには、時には自分に対して厳しい判断を下し、妥協せずに努力を続ける姿勢が特徴的で、この姿勢は仕事をする上でも非常に魅力的です。
向上心が高い
真面目な人は、常に自己成長を目指して努力を惜しみません。
物事に対して深い探究心を持ち、途中で諦めることを嫌い、納得するまで徹底的に取り組み、結果が出るまで努力を続けます。
この向上心の高さは、仕事や学業においても顕著に表れ、周囲からの信頼を得る要因となります。
また、失敗を恐れずにチャレンジし続ける姿勢は自分自身を更に成長させることができます。
コツコツ積み重ねることが出来る
目標を設定したら、それを達成するために真面目な人はコツコツと努力を積み重ねることができます。
短期的な成果だけでなく、長期的な視点を持ち、計画的に物事を進めることが得意です。
地道な努力を厭わず、一歩一歩着実に前進することで、目標を確実に達成していき、この粘り強さと計画性が、真面目な人の大きな強みと言っていいでしょう。
成果をいきなり出すことは仕事でも難しいので、この意識は非常に大切です。
優しい
真面目な人は、他者に対して優しさと思いやりを持っています。
なので、周囲の人々に対して気配りができ、困っている人がいれば親身になってサポートします。
アドバイスをする際も、相手の立場に立って考え、無理のない提案を行うことができます。
このような優しさが、真面目な人が信頼される理由の一つで、また、他人の意見に耳を傾け、柔軟に対応する姿勢も周囲から評価される要因になります。
長所と自己PRの違い
長所と自己PRは、どちらも自分の良い面をアピールするものですが、その目的や視点が異なります。
長所は、自分自身が優れていると感じる性質や能力を、自分目線で紹介するものです。
例えば、努力家である、コミュニケーションが得意である、など、日常生活や仕事で発揮できる個人の特徴を伝えます
一方で、自己PRは、企業目線で自分の能力や経験をアピールするもので、企業が求める人材像にどれだけ自分が合致しているかを示すことが目的です。
自己PRでは、企業が求めているスキルや経験と自分の強みを結びつけて、具体的に自社でどのように活躍できるかを伝える必要があります。
つまり、自己PRでは単に自分の強みを述べるだけでなく、それが企業の業務や目標にどう役立つかを具体的に説明することが求められます。
向いている職業
真面目な人が向いている職業としては、緻密さや計画性、忍耐力が求められる職種が挙げられます。
こうした職業では、コツコツとした努力や細かい作業に取り組む姿勢が大切であり、真面目な人が持つ責任感や集中力が活かされます。
公務員
公務員は、国や地方自治体の運営を支える重要な役割を担う職業で、真面目な人に向いています。
公務員の仕事は、規則やマニュアルに従って行動することが多く、その中での正確な対応や手続きが求められます。
また、行政サービスを提供する際には、住民に対する誠実な対応が重要です。
業務内容が広範囲にわたるため、粘り強く、コツコツと取り組む姿勢が評価されます。
システムエンジニア
システムエンジニアは、ソフトウェアやシステムの設計・開発を担当する職業です。
この職種では、細かなプログラミングやテスト作業が求められるため、真面目で忍耐強い人が適しています。
また、技術が日々進化する分野であるため、継続的な学習が必要であり、努力を惜しまない姿勢が大切です。
システムの安定性や信頼性を確保するため、計画的に業務を進める力が活かされます。
Webマーケター
Webマーケターは、デジタルマーケティングの戦略を立案し、実行に移す職業です。
華やかなイメージがありますが、実際にはデータ分析やPDCAサイクルを繰り返し、戦略を改善していく地道な作業が必要です。
真面目な人は、このような継続的な取り組みや計画に基づいた実行が得意で、マーケティング活動の成果を着実に上げることができます。
真面目な人が併せ持つことが多い、計画性と分析力が求められる職種です。
Webライター
Webライターは、Webサイトやブログなどに掲載する記事を作成する職業です。
執筆には正確な情報のリサーチや、文章の構成力が必要であり、締め切りを守る責任感も重要です。
真面目な人は、細かい内容のチェックや、読者にとってわかりやすい文章を書くための努力を惜しまないため、Webライターとして活躍することができます。
また、日々の執筆活動を通じてコツコツとスキルを向上させることも得意です。
真面目の言い換え
真面目な性格を持つ人には、多くの企業で求められるさまざまな資質が備わっています。
しかし、真面目さを効果的にアピールするためには、その言い換え表現を理解し、適切な文脈で活用することが重要です。
真面目さをより具体的に表現するための言い換え例をいくつか紹介します。
責任を持って一生懸命取り組む
真面目な人は、何事にも責任を持って取り組む姿勢が特徴で、途中で投げ出すことを嫌い、最後までやり遂げることに強い意志を持っています。
たとえ困難な状況に直面しても、自らの責任感を原動力にして問題解決に取り組みます。
また、周囲の期待にも応えようとする意識が強く、他者からの信頼を得るために全力を尽くします。
例えば、プロジェクトのリーダーとして、メンバーの意見を尊重しつつ、自ら率先して行動し、チーム全体を成功に導くような姿勢を見せることができるでしょう。
自己PRでは、このような具体的なエピソードを交え、責任感の強さと努力を惜しまない姿勢を強調することで、面接官に強い印象を与えることができます。
正義感が強い
真面目な人は、正義感が強く、公正で誠実な行動を心がけます。
不正や不公平な状況に対して敏感であり、そうした場面に直面したときには、自己の信念を貫き、改善に向けた行動を取ることができるのが特徴です。
また、他人に対しても公正であることを重視し、チームメンバーの中で不公平な扱いがあれば、それを解消するために積極的に働きかけます。
例えば、職場での不平等な待遇やルール違反に対して、見過ごすことなく、適切な対処を行うことで、周囲の信頼を得ることができます。
正義感の強さは、チーム全体の士気を高めることにも繋がり、リーダーシップを発揮する上で重要な要素となります。
企業は、倫理観を持った人材を求めることが多いため、この特性をうまく伝えることで、採用の可能性が高まります。
努力家
努力家としての真面目さは、目標に向かってコツコツと努力を積み重ねる力にあります。
真面目な人は、短期的な成果にとらわれず、長期的な視点で成長を続ける姿勢を持っています。
たとえば、資格取得や新しいスキルの習得のために、日々の忙しい業務の合間を縫って、自己研鑽を怠らない姿勢がその一例です。
こうした地道な努力を続けることで、最終的には大きな成果を上げることができるのが、真面目な努力家の特徴です。
努力を惜しまない姿勢は、どの職場においても高く評価される要素であり、自己PRの中でこの点を強調することで、面接官に好印象を与えることができます。
さらに、自分の努力が具体的にどのような成果を生んだのかを示すことで、より一層の説得力を持たせることが可能です。
最後までやり遂げる
真面目な人は、どんなに困難な状況でも、途中で諦めず、最後までやり遂げる力を持っています。
目標達成のために必要な努力を惜しまず、たとえ予期しない障害が現れても、冷静に対処し、問題を解決して前進します。
例えば、大規模なプロジェクトの中で、予算オーバーやスケジュールの遅延といったトラブルが発生した際にも、適切なリーダーシップを発揮し、プロジェクトを成功に導くことができるのです。
このような「最後までやり遂げる力」は、企業にとって非常に重要な資質であり、どんな困難にも立ち向かい、責任感を持って仕事を完遂することが期待されます。
自己PRでは、このような具体的なエピソードを通じて、真面目さと粘り強さをアピールすることでより効果的になります。
計画性がある
真面目な人は、目標達成のために綿密な計画を立て、それを着実に実行する力を持っています。
目標を達成するためには計画が不可欠であることを理解しており、そのために必要なステップを一つひとつ丁寧に実行します。
たとえば、プロジェクトの初期段階で詳細なスケジュールを作成し、それに基づいてチーム全体の動きを統括することも得意です。
また、予測できるリスクや障害に対しても、事前に対策を講じることで、計画通りにプロジェクトを進める能力を持っています。
このような計画性は、企業にとっても非常に貴重なスキルであり、プロジェクトの成功率を高めるために重要です。
計画性をアピールする際には、具体的なエピソードを交えながら、計画を立て、実行し、成功に導いた経験を伝えることが効果的です。
忍耐強い
真面目な人は、一度決めたことをやり抜く強い意志を持ち、どんな困難にも立ち向かう忍耐力があります。
目標に向かってコツコツと努力を積み重ねることで、最終的に成果を上げることができるのが特徴です。
長期的なプロジェクトにおいて、途中で困難な状況が訪れたとしても、決して諦めず、粘り強く取り組む姿勢を見せます。
こうした忍耐力は、特に困難な状況に直面したときに発揮され、周囲からも高く評価されるポまた、忍耐力を持って取り組んだ結果として、どのような成果を上げたのかを示すことで、より強い説得力を持たせることができます。
企業においても、忍耐力のある人材は、長期的なプロジェクトや難しい課題に対しても、確実に成果を出せると期待されます。
責任感との違い
「真面目」と「責任感」は、どちらも人の性格や行動を評価する際に使われる言葉ですが、それぞれに異なるニュアンスがあります。
真面目とは、嘘をつかず誠実であり、物事に対して真摯に取り組む姿勢を指します。
また、感情や態度が安定しており、冷静かつ慎重に物事を進めることができるため、信頼されることが多いです。
一方、責任感とは、与えられた仕事や役割に対して責任を持ち、その遂行に対して真摯に取り組む姿勢を指します。
責任感のある人は、自分の行動や決断に対して自覚を持ち、結果に対して責任を取る覚悟があります。
このように、真面目さは全般的な誠実さや堅実な態度を表すのに対し、責任感は具体的な役割や任務に対する意識や行動に焦点を当てています。
責任感と二つ書いていい?
就活の自己PRで「真面目」と「責任感」の両方を用いることは、非常に効果的です。
これらを組み合わせることで、あなたの人柄や働き方をより具体的に伝えることができます。
例えば、「責任感が強い真面目タイプ」と表現することで、仕事に対して誠実であり、常に責任を持って取り組む姿勢をアピールできます。
企業は、真面目で誠実な人材を求める一方で、与えられた役割に対して責任を持ち、自発的に問題解決に取り組む人を高く評価してくれるのでとても有効です。
書き方
就活で自己PRを書く際、「真面目さ」をアピールすることは多くの企業で好印象を与えるポイントとなります。
しかし、ただ「真面目です」と述べるだけでは不十分なので、ここでは真面目さを効果的にアピールするための自己PRの書き方を説明します。
結論
まず、結論として自分の強みである「真面目さ」を端的に伝えることが重要です。
たとえば、「私は一度決めたことは必ずやり遂げる、真面目さを持っています」と明確に伝えます。
採用担当者が多くのエントリーシートを目にする中で、最初に結論を示すことで、あなたの自己PRをしっかりと読んでもらえる可能性が高まります。
仕事でも結論から簡潔に伝える技術は非常に重宝されます。
具体的なエピソード
次に、真面目さを発揮した具体的なエピソードを述べます。
例えば、大学のゼミでのプロジェクトで、メンバー全員が忙しい中、あなたが率先して進捗管理を行い、プロジェクトがスムーズに進むようにサポートした経験を挙げます。
このとき、5W1H(いつ・どこで・誰と・何を・なぜ・どうやって)を意識し、「なぜその行動を取ったのか」を追求することで、エピソードに説得力を持たせることが重要です。
入社後に貢献したいこと
最後に、あなたの真面目さが入社後にどのように企業に貢献できるかを述べます。
例えば、「私の真面目さを活かし、プロジェクトの進行管理やチームのサポート役として、効率的に業務を進め、企業の目標達成に貢献したい」といった形で、具体的にどのような場面で強みを発揮するかを示しましょう。
このように、真面目さが実際にどのように仕事で活かされるかをイメージさせることで、企業の採用担当者に対して強い印象を与えることができます。
例文
ここからは自己PRで真面目さを上手くアピールできている例文をいくつか紹介します。
様々なシチュエーションで真面目さを強調している例文を集めたので、責任感との違いを意識しながら参考にしてみてください。
責任感は誰かに与えられた役割等にフォーカスしているので、以下に挙げる例文では基本的に自発的な行動に関連する「真面目さ」をアピールしています。
勉強で真面目さをアピール
例文
私は、最後まで取り組む真面目さを持っています。
大学の学業でGPAを1.0向上させることができたのは、真面目にコツコツと努力を積み重ねた結果です。
初めは思うように成績が伸びず、原因を分解して分析しました。
その結果、特に弱点となっている科目や学習方法に改善が必要であると気づきました。
その後、授業内容を事前に復習し、わからない部分はすぐに教員や友人に質問するなど、地道な努力を続けました。
週末には自己復習の時間を確保し、常に進捗を確認しながら、目標達成に向けた計画を着実に実行しました。
この真面目さを活かし、どんなに困難なプロジェクトであっても、計画的かつ着実に目標を達成するための行動を継続し、貴社の発展に貢献していきたいと考えています。
私はこの目標に向かって最後まで挑戦し続ける力を職場でも発揮したいと強く考えています。
塾講師で真面目さをアピール
例文
私は、どんなことにも一生懸命取り組む真面目さを持っていますが、塾講師のアルバイトでは、教える方針や覚えるべきことが多く、最初はとても大変でした。
しかし、私は真面目に取り組み、電車の隙間時間を使って教材を確認したり、独自に進捗シートを作成することで効率的に覚えることができました。
また、生徒一人ひとりの理解度を把握するため、授業後に毎回フィードバックを記録し、それをもとに次の授業での改善策を講じました。
これらの努力を通じて、生徒の成績向上に貢献できたことに大きな達成感を感じました。
この真面目さを活かして、貴社のプロジェクトや業務においても、常に一生懸命取り組み、効率的かつ質の高い成果を上げることができると確信しています。
常に努力を惜しまず、真面目さを武器に組織に貢献していきたいと考えています。
バイトリーダーで真面目さをアピール
例文
私は、正義感を持って取り組むことができる真面目さを持っています。
バイトリーダーとして、メンバーの欠員が出たときに、店舗運営が難しい状況に直面した際に、この強みは発揮されたと感じています。
当時、私はリーダーとしての責任感と真面目さを持って、効率的に作業を再配分し、スムーズに店舗が運営できるように調整しました。
また、メンバー一人ひとりの負担を軽減するため、業務の優先順位を見直し、可能な限り全員が気持ちよく働ける環境を整えました。
その結果、チーム全体の士気が向上し、業務の質も上がり、お客様からも温かい言葉を沢山もらえるようになりました。
この正義感を持った真面目さを糧に、リーダーとしての役割を果たし、チームの調和を保ちながら、効率的で質の高い成果を上げることに貢献したいと考えています。
私は、常に公平で誠実な姿勢を貫き、組織の成長に寄与できる自信を持っています。
部活動で真面目さをアピール
例文
私は、責任を持って一生懸命取り組む真面目さがあることが一番の強みであると自覚しています。
学生時代にサッカー部でキャプテンを務めた際、チームの士気が低下している状況に直面しました。
私はこのままではいけないと感じ、真面目に率先して練習に取り組み、他のメンバーにも積極的に声をかけ、モチベーションを上げる努力をしました。
また、チーム内でのコミュニケーションを重視し、練習メニューの工夫や、チーム全体が一体となれるようなイベントを企画するなど、士気の向上を図りました。
その結果、チームは再び活気を取り戻し、大会で優秀な成績を収めることができました。
この真面目さを活かし、貴社でのプロジェクトやチーム活動において、責任感を持ってリーダーシップを発揮し、組織の目標達成に貢献したいと考えています。
私は、常に誠実に、そして全力で取り組むことで、チームを支えていきたいと強く思います。
注意点
真面目さをアピールする際、自己PRにおける注意点を意識することで、より効果的な表現が可能になります。
以下に挙げる注意点を踏まえ、真面目さを的確に伝えられるよう工夫しましょう。
一つのエピソードに絞ってしまっている
自己PRでは、複数のエピソードを用いるのも効果的ですが、特に真面目さをアピールする場合、一つのエピソードに絞って深掘りすることが重要です。
一つの経験を徹底的に掘り下げることで、面接官に対してあなたの真面目さの本質を伝えることができます。
また、面接においても同じエピソードを元にさらに詳しく質問される可能性があるため、事前に自己分析をしっかり行い、準備を整えておくことが大切です。
客観的な文章であるか
真面目さとその結果を客観的に示すためには、数字を用いた文章が効果的です。
たとえば、「前年よりも良い結果を出すことができた」という表現よりも、「前年よりも1.5倍の成果を上げた」というように具体的な数字を使うことで、より説得力が増します。
数字を取り入れることで、自分の取り組みや成果を具体的かつ客観的にアピールすることが可能になります。
誤字脱字に気をつける
真面目さをアピールする文章において、誤字脱字があると、相手にしっかりとした準備や配慮が欠けていると見なされる恐れがあります。
文章の誤字脱字を防ぐためには、少なくとも2回以上の添削を行い、しっかりと文章をチェックすることが必要です。
特に自己PRは第一印象を左右する重要な要素であるため、細部にまで気を配る姿勢を持ちましょう。
また、真面目であるという強みを強調するのであればなおさらです。
まとめ
真面目という強みは比較的一般的なものなので、企業としてもそこまで驚きはありません。
なので具体的なエピソードに独自性を持たせたり、企業分析をしっかりとした上で自分の真面目さがどのように業務で活用できるか上手くアピールすることが重要です。
特に人気企業は多くの就活生がエントリーするので強みも被りやすいので、差別化を徹底的にする意識を強く持って準備をすることをおすすめします。