
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
皆さんは「早期選考」を受けていますか?
特に大学3年生の皆さんは夏になると「早期選考」という言葉を聞くことが増えると思います。
早期選考とはいったいどういったものなのでしょうか。
早期選考の開始時期や受けるメリットや対策を含めて紹介をします。
早期選考はいつからだ?と焦っている就活生は特に確認してください。
【早期選考いつから】早期選考とは
早期選考は始まりの時期にルールがあるわけではありません。
一般的に就活の情報解禁、エントリー開始とされる大学3年生の3月1日以前に実施される選考に関してはすべて早期選考と呼んでいるのです。
ただし、企業によっては大学4年生の6月前に動く選考を早期選考と言うケースもあり、定義があるわけではありません。
早期選考という言葉にとらわれすぎないようにしましょう。
【早期選考はいつから】27卒の早期選考はすでに始まっている
2027年卒の皆さんは、まだ入学して数年しか経っていない感覚かもしれませんが、就職活動の現場ではすでに早期選考の火蓋が切って落とされています。
多くの学生が本格的に動き出すのを待っていては、希望する企業の枠が埋まってしまう可能性さえあるのです。
企業側は、従来の採用スケジュールにとらわれず、優秀な人材を他社よりも早く確保しようと躍起になっています。
自社が求めるレベルの高い学生を他社に奪われてしまうという危機感を常に抱いているからです。
特に人気企業や成長企業ほどこの傾向は顕著であり、水面下での争奪戦は年々激化しています。
皆さんがのんびりと構えている間に、感度の高い学生はすでに内定に近づいているのが現実です。
早期選考はすでに動き始めているという事実を直視し、今すぐに行動を開始することが、納得のいく就職活動への第一歩となります。
早期選考のエントリーはいつまで?
早期選考のエントリー締め切りは、企業や業界によって大きく異なりますが、一般的な傾向としては、本選考よりもはるかに短い期間で募集が締め切られることが多いです。
多くの企業では、大学3年生の夏から秋にかけてインターンシップや説明会を開催し、そこでの評価をもとに年内から年明けにかけて早期選考の案内を出します。
そのため、エントリーの機会を逃すと二度とチャンスが巡ってこないというケースも珍しくありません。
本選考のように数ヶ月にわたって募集が続くわけではなく、わずか数週間で締め切られることもあるため、情報のキャッチアップスピードが勝負を分けます。
特に外資系企業やベンチャー企業では、募集定員に達し次第、予告なく選考を終了することもあります。
ですから、志望度の高い企業の採用ページや就活サイトをこまめにチェックし、募集開始のタイミングを見逃さないようにしましょう。
情報は待っているだけでは手に入らないという意識を持ち、自分から積極的に取りに行く姿勢が、早期選考を勝ち抜くためには不可欠です。
スケジュール管理を徹底し、優先順位をつけて効率的に動くことを強くおすすめします。
【早期選考はいつから】本選考とのスケジュールの違い
就職活動には、大きく分けて早期選考と本選考という2つの異なるタイムラインが存在します。
これらは単に時期がずれているだけでなく、選考のプロセスや求められる準備の質も異なります。
多くの就活生が混乱しやすいポイントですが、この2つのスケジュールの違いを正確に把握しておくことは、戦略を立てる上で非常に重要です。
それぞれの選考が持つ特徴と流れを理解することで、どの時期に何に注力すべきかが明確になり、無駄のない動きが可能になります。
また、早期選考と本選考は完全に独立しているわけではなく、早期選考の結果が本選考に影響を与える場合や、逆に早期選考で落ちても本選考で再チャレンジできる場合など、企業によって対応は様々です。
しかし、一般的には早期選考の方が競争倍率は高いものの、内定を獲得できれば精神的な余裕を持ってその後の活動を進められます。
早期選考と本選考の違いを明確に意識し、自分の志望業界や企業がどちらに重きを置いているかを見極めることから始めましょう。
早期選考のスケジュール
早期選考のスケジュールは、大学3年生の夏にピークを迎え、本選考が始まる前にほとんどが終了するという特徴があります。
具体的には、3年生の6月頃からサマーインターンシップのエントリーが始まり、8月から9月にかけてインターンシップが実施されます。
このインターンシップで高い評価を得た学生に対して、10月頃から早期選考の特別ルートや面接の案内が届き始めます。
その後、年内に複数回の面接が行われ、早ければ年内、遅くとも大学3年生の3月までには内定が出るという流れが一般的です。
このスケジュール感で動くためには、大学3年生の春には自己分析や業界研究をある程度済ませておく必要があります。
周囲がまだ就活モードになっていない時期から準備を進める必要があるため、高い自律性が求められます。
しかし、ここで内定を一つでも確保できれば大きな自信に繋がります。
また、早期選考で場数を踏むことで面接スキルが向上し、その後の本選考でも有利に立ち回ることができるでしょう。
早期選考は準備の早さがすべてと言っても過言ではありませんので、早め早めの行動を心がけてください。
本選考のスケジュール
本選考のスケジュールは、長らく日本企業の間で共通のルールとして運用されてきたため、早期選考に比べて画一的で分かりやすいのが特徴です。
一般的には、経団連の指針に基づき、大学3年生の3月1日に広報活動、つまり企業説明会やエントリーが解禁され、大学4年生の6月1日から面接などの選考活動が解禁されるという流れになっています。
多くの日系大手企業はこのスケジュールに沿って採用活動を行うため、3月に入ると一気に就活ムードが高まり、合同説明会なども盛大に開催されます。
しかし、近年はこのルールも形骸化しつつあり、建前上は6月選考開始としていても、実際には水面下でリクルーター面談などを行い、実質的な選考を進めている企業も少なくありません。
とはいえ、早期選考に比べれば準備期間に余裕があり、多くの学生が一斉にスタートラインに立つため、周囲と情報交換をしながら進められるという安心感はあるでしょう。
ただし、その分ライバルも多く、競争は激しくなります。
3月の解禁と同時にロケットスタートを切るためには、それまでの期間をどのように過ごすかが鍵となります。
【早期選考いつから】エントリーしたい企業の選考開始時期を把握する方法
早期選考への参加を希望していても、気付いたときにはすでに募集が終わっていたという事態は絶対に避けなければなりません。
早期選考は本選考のように大々的に告知されるとは限らず、対象者限定や期間限定でひっそりと行われることも多いため、情報のアンテナを常に高く張っておく必要があります。
自分から能動的に情報を取りに行く姿勢がなければ、スタートラインに立つことさえできないのが早期選考の厳しい現実です。
志望企業の選考開始時期を正確に把握し、エントリーのチャンスを逃さないためには、複数の情報源を組み合わせた多角的なリサーチが欠かせません。
ここでは、就活生が実践すべき具体的な情報収集の方法を紹介しますので、これらをルーティンに組み込み、ライバルよりも早く動き出せる体制を整えておきましょう。
エージェントに相談する
早期選考の探し方に関して、エージェントを相談するというのは有効な手段です。
エージェントは企業側から採用を任されている企業だからこそ、多くの企業を案内することが可能です。
ただ、エージェントサービスによって扱っている業界が違ったり、エージェントがお客様にしている企業の案内のみになることもあるため、簡単に情報収集を行うこと、就活の動き方や対策、自分に合った企業の探し方のアドバイスを聞くことができると良いでしょう。
インターンシップに参加する
インターンシップが早期選考に繋がることもあるため、気になる企業があればインターンシップに積極的に参加しましょう。
インターンシップに参加をしたからと言って早期選考に進めるわけではないため、その点は企業の採用ページを確認してみてください。
OB・OG訪問を行う
OB・OG訪問は選考における必須項目ではありません。
ですが、OB・OG訪問を行うことによって実際の社員から話を聞くことができる点においては早期選考に限らず自身の就活の役に立つでしょう。
イベントに参加する
早期から動いている企業の合同説明会や小規模イベントなどがあるため、そういったものを探してみても良いでしょう。
イベントに参加して満足するのではなく、自分の視野を広げてやるべき対策などにも目を向けることで、自身の力になるでしょう。
企業の採用ページを確認する
気になる企業があるのであれば、企業のページを直接確認してみてください。
企業の新卒採用ページやキャリアという欄にだいたい情報が載っています。
自分が欲しい情報は自分でつかみ取りに行きましょう。
【早期選考いつから】早期選考を開催する意図
それではなぜ企業は早期選考を開催するのでしょうか。
企業が早期選考を開催する意図について紹介します。
自社に合う学生と多く出会いたい
自社に合う学生と多く出会いたいというのは企業の本音です。
やはり採用活動が本格化している最中、もしくは採用活動が落ち着いてきた頃に採用活動を始めてしまうと、出会える就活生の数が減ってしまいます。
他の会社で志望度高く就職活動を進めていることもあれば、すでに内定承諾をして優秀な学生が就職活動を終えているなど、自分の会社に合う人材と出会う機会が物理的に少なくなります。
そういった状況を避けるために、早期から採用活動を始めています。
志望度の高い学生と出会いたい
自社に合う学生と多く出会いたいと似ていますが、志望度の高い学生と出会いたいというのも大きな理由の1つです。
早期から採用活動を開始して応募してくれる就活生は志望度が高い可能性が高いです。
熱意があるからこそ早期選考の動きに対して敏感に動いてくれているということも考えられるため、採用活動が効率よく進められると考え早期に動き始めます。
教育に力を入れたい
教育に力を入れたいというのも企業側の考えです。
人事部は何人採用してどういう風に育成をしていくかという計画を立てて基本的には動いています。
その計画が遅れるということは経営に支障が出る可能性もあるため避けなければなりません。
だからこそ、早期で採用を行い、その計画がずれないように動きたいのです。
【早期選考いつから】早期選考を受けるメリット
企業が早期選考を行う意図はわかりましたが、就活生側にメリットはあるのでしょうか。
複数に分けて早期選考に参加するメリットを紹介します。
早期に内定を獲得できる
早期に内定を獲得できるというのは大きなメリットではないでしょうか。
早期から動き内定を獲得することによって、自身の大学生活を謳歌する時間があることはもちろん、内定先の内定者インターンに参加し、他の内定者と差をつけることも可能です。
内定承諾をしない場合だとしても、内定を獲得した経験が自分の自信になり他の選考でも活かせるでしょう。
選考の課題解決ができる
早期選考を受けることによって、本格化するといわれている3月までに自分の課題を見つけ、解決の動きを取ることができます。
やはりどれだけ選考対策を行っていても、実際の選考を受けることとは違います。
早期選考として実際に選考を受けることで見える自分の強み弱みから対策を行っていきましょう。
他の就活生の考えを知ることができる
これは早期選考に限らずですが、インターンシップを含め、早期選考を受けることによって、自然と他の就活生と関わる機会が増えます。
他の就活生と関わる機会は直接的なものか間接的なものかはわかりません。
直接の場合はいろいろ聞ける情報が増えますし、間接の場合は集団面接などでどのようにアウトプットしているかを知ることができます。
自分の主観だけにならず、周りの考えを知るというのは一つの対策になるでしょう。
特別な選考フローの可能性がある
早期選考が通常の選考フローと違う可能性があります。
通常よりも選考が免除されている可能性もあれば、全く別の内容が入っている可能性もあります。
また、面接を受ける中で次の選考は免除という風に、面接の評価次第で変わる可能性もあるため、就活を早く終わらせたいと考えている人は意欲的に早期選考に参加をしましょう。
【早期選考いつから】早期選考を受ける注意点
戦記選考を受けるメリットを記載しましたが、早期選考を受ける際には注意しておかなければいけないことも多々あります。
メリットを見るだけでなく、注意点も確認したうえで行動しましょう。
対策が間に合わない
早期選考に限ったことではないですが、誰でも通過できる選考はありません。
早期選考の意図にあるように、企業側は志望度が高い自社に合う人材を採用したいと考えているため、対策ができていないととりあえず受けに来た子だと認識してしまう可能性があります。
いつ選考を受けるかによって、しっかり事前に確認しておきましょう。
本選考にはエントリーできなくなる
早期選考を受けて落ちてしまった場合、本選考を受けられない可能性があります。
どの選考フェーズでも落ちてしまったらもう受けられない場合もあれば、特定の選考フェーズで落ちてしまった場合は再エントリー可能等、企業や企業内の職種によってもばらばらです。
早期選考を受けた場合絶対に本選考にエントリーできなくなるかといわれるとそうではないかもしれませんが、もう再エントリーできないという覚悟を持って選考を受けるようにしましょう。
優秀層が多い
早期から就活を行っている就活生は、就活に対する意識が高い人が多いです。
もちろん周りが動いているから自分も動いたという就活生も多いですが、早期の動きに合わせて対策をしてきている就活生も多くいるため、その点は意識しておきましょう。
内定獲得後の動き
内定獲得が早期でできるのは大きなメリットではありますが、それが枷になってしまう可能性があることも考えておかなければなりません。
内定を獲得できたとしても、内定をずっと保有できるわけではありません。
内定には承諾期限というのが設けられており、期限は企業によってばらばらです。
内定承諾の期限が切れてしまうと内定は取り消され、後から入社したいと思ってももう入社を選択することはできません。
内定承諾後に就活を続けることに関しては下記の記事で詳しく紹介しているため、不安な方は確認してください。
【早期選考はいつから】早期選考を実施している業界
早期選考はすべての業界で一律に行われているわけではありません。
業界の特性やビジネスのスピード感、さらにはグローバルな競争環境にさらされているかどうかによって、採用活動の開始時期は大きく異なります。
したがって、自分が志望する業界が早期選考を実施しているかどうかを知ることは、就活戦略を立てる上で必須の作業です。
業界ごとの動向を正しく理解しておくことで、エントリーの機会損失を防ぎ、適切なタイミングで対策を打つことができます。
ここでは、特に早期選考に積極的な業界をピックアップして解説します。
これらの業界を志望する場合は、一般的な就活スケジュールよりも数ヶ月、場合によっては半年以上早く動く必要があることを覚悟してください。
逆に言えば、これらの業界の選考フローを経験することで、他の就活生よりも圧倒的に早く実戦経験を積むことができるとも言えます。
各業界の採用トレンドを把握し、自分の興味や適性と照らし合わせながら、挑戦すべき企業を見定めていきましょう。
外資系コンサル
新卒採用において最も早く動く業界の一つが、外資系コンサルティングファームです。
この業界では、大学3年生の夏に行われるインターンシップが事実上の本選考となっているケースが多く見られます。
具体的には、サマーインターンシップに参加するための選考自体が非常に難関であり、筆記試験やケース面接などを通過しなければなりません。
そして、インターンシップ期間中に高いパフォーマンスを発揮した学生に対して、そのまま内定、あるいは最終面接へのパスが出されます。
そのため、大学3年生の年内には内定を持っている学生も珍しくありません。
外資系コンサルが求めるのは、論理的思考力や課題解決能力といった、ビジネスの基礎体力とも言えるスキルです。
これらは一朝一夕に身につくものではないため、選考時期が早いことに加えて、入念な対策が必要となります。
もしこの業界を本気で目指すのであれば、大学3年生の春、あるいはそれ以前から対策本を読み込み、模擬面接などを繰り返す必要があります。
高難易度ですが成長環境としては最高の業界ですので、実力試しとして挑戦する学生も多くいます。
情報通信業(IT)
Webサービスやアプリ開発を行うIT企業も、近年早期選考を積極的に行っている業界の一つです。
この業界は、技術の進歩が早く、優秀なエンジニアやデザイナー、そしてビジネス職の需要が常に高いため、採用活動を早期化することで優秀な人材を他社より早く確保しようと動いています。
特にメガベンチャーと呼ばれる大手IT企業では、サマーインターンシップからの早期選考ルートが確立されており、実務に近い課題解決型の選考が行われるのが特徴です。
エンジニア職であれば、技術課題の提出やハッカソン形式の選考もあり、スキルの有無がダイレクトに評価されます。
また、IT業界は通年採用を取り入れている企業も多く、一度落ちても再チャレンジできる機会があるなど、柔軟な採用形態をとっていることもあります。
しかし、人気企業の内定枠は早期に埋まってしまう傾向にあるため、やはり早めの動き出しが肝心です。
変化の激しい業界だからこそ、新しい技術やトレンドへの感度が高い学生が好まれる傾向にあります。
自身のポートフォリオを作成したり、個人的にサービスを開発したりといったアウトプットがあると、早期選考でも強力なアピール材料になるでしょう。
外資系メーカー
外資系メーカーも、早期選考を実施する代表的な業界の一つです。
特に消費財を扱うFMCG企業や、医療機器、産業機器を扱うメーカーは、グローバルでの採用戦略に基づき、日本の採用スケジュールに先行して動く傾向があります。
これらの企業では、マーケティング職やサプライチェーン職など、職種別採用を行っていることが多く、専門性の高い人材を求めています。
選考プロセスの中に数日間のインターンシップが組み込まれていることが多く、そこでのリーダーシップやチームワークが厳しく審査されます。
選考時期は外資系コンサルや金融に次いで早く、大学3年生の秋から冬にかけて内定が出るパターンが一般的です。
英語力が求められる場面も多いため、語学力に自信がある学生にとっては有利なフィールドと言えるでしょう。
ただし、単に英語ができるだけでなく、論理的に物事を考え、多様なバックグラウンドを持つ人々と協働できる力が重視されます。
グローバルな環境で若いうちから活躍したいと考えているなら、外資系メーカーの早期選考は見逃せないチャンスです。
早めに企業研究を進め、各社の求める人物像を明確にしておきましょう。
外資系金融
外資系金融業界は、外資系コンサルと並び、最も早く選考が開始される業界の一つです。
投資銀行部門やマーケット部門などは、大学3年生の夏に開催されるインターンシップへの参加が内定へのほぼ唯一のルートとなっている場合が多く、その競争率は極めて高いものになります。
インターンシップに参加するためには、難解な筆記試験や複数回の面接をクリアする必要があり、参加できた時点でかなりの実力者であると見なされます。
そして、インターンシップで優秀な成績を収めたごく一部の学生だけに、オファーが出されます。
この業界の選考は非常にスピーディーかつシビアで、結果がすぐに出る一方で、不合格の通知も容赦なく届きます。
高いストレス耐性と数字への強さ、そして圧倒的な熱量が求められる世界です。
しかし、その分報酬やキャリアパスは魅力的であり、トップ層の学生たちがこぞって挑戦します。
厳しい選考を勝ち抜くための入念な準備はもちろんのこと、金融業界に対する深い理解と、なぜその会社でなければならないのかという強い志望動機が不可欠です。
生半可な気持ちでは太刀打ちできない業界であることを肝に銘じておきましょう。
総合商社
日本の就職活動において常に高い人気を誇る総合商社も、近年は早期選考の動きを見せています。
かつては経団連の定めた採用スケジュールに厳格に従う傾向がありましたが、外資系企業や他の人気企業との人材獲得競争が激化していることを受け、優秀な学生を逃さないための策として早期選考を実施するようになりました。
表向きは6月選考開始としていても、実際にはインターンシップ参加者限定のイベントや懇親会を通じて学生を囲い込み、事実上の早期選考ルートに乗せるケースが増えています。
特に、秋から冬にかけて開催される数日間のワークショップやインターンシップは重要です。
ここで社員と深く関わり、高い評価を得ることができれば、本選考での面接回数が免除されたり、リクルーターがついたりと有利に進めることができます。
総合商社は人物重視の採用を行う傾向が強いため、学歴や能力だけでなく、人間的な魅力やタフさも評価対象となります。
OB訪問などを通じて社風を理解し、熱意を伝えることが早期内定への近道です。
従来のスケジュールを過信せず、インターンシップ情報は必ずチェックするようにしてください。
ベンチャー企業
成長意欲の高いベンチャー企業も、早期選考を積極的に実施する業界の筆頭です。
特にシード期やアーリーステージにある企業は、一刻も早く事業を成長させるために、優秀な人材を早期に迎え入れたいという強いニーズがあります。
また、メガベンチャーと呼ばれるような上場企業であっても、大手企業との人材争奪戦に勝つために、大学3年生の早い段階から接触を図ってきます。
ベンチャー企業の選考の特徴は、スピード感と経営陣との距離の近さにあります。
社長や役員が直接面接に出てくることも多く、その場で内定が出ることも珍しくありません。
ベンチャー企業では、即戦力となり得るスキルやマインドセットを持っているかどうかが重視されます。
長期インターンシップ経由での採用も非常に多く、実際に業務に携わりながら適性を見極められ、そのまま正社員としてのオファーをもらうケースも一般的です。
もしあなたが、圧倒的な成長環境を求めているのであれば、長期インターンシップに参加し、そこから早期選考に繋げるのが最も確実なルートと言えるでしょう。
実力次第で学年に関係なく評価されるため、早期にキャリアをスタートさせたい学生には最適な環境です。
マスコミ・テレビ業界
マスコミ、特にテレビ局や大手新聞社などの業界も、採用活動の早期化が進んでいる業界の一つです。
この業界は、一般的に選考開始が遅いイメージがありますが、一部の企業では、優秀な学生を青田買いするために、水面下で早期選考の準備を進めています。
特にアナウンサー職や技術職、クリエイティブ職などの専門職は、一般職よりも早く選考が始まることが多く、大学3年生の夏や秋にはすでに募集が開始されています。
また、数日間の実践的なワークショップを通じて学生を選抜する手法もとられています。
テレビ局などのキー局では、秋から冬にかけて開催されるインターンシップや講座が、本選考への重要なステップとなることが多いです。
ここで現場の社員に顔を売っておくことは、その後の選考を有利に進める上で非常に大きな意味を持ちます。
マスコミ業界は独特な選考課題が出されることも多いため、早めに情報を入手し、対策を練っておく必要があります。
倍率が非常に高い人気業界だからこそ、早期選考の枠は見逃せません。
クリエイティブな才能や独自の視点をアピールできるよう、日頃からアンテナを張って生活することが大切です。
【早期選考いつから】早期選考に向けた対策
早期選考を受けるにあたって、しっかり対策を行いましょう、
やるべき対策をまとめたため、準備をして挑みましょう。
テスト対策をする
早期選考やインターンシップに向けて、テストを設ける企業も多いです。
SPI・玉手箱・デザイン思考テストなど、テストの種類は様々です。
どの企業でどのタイプが出るのかをリサーチしたうえで対策の時間を作りましょう。
ただし、テストのために時間を使ってテストが受かったとしても、そのあとの面接で伝える内容が浅いものだともちろん受かることはできません。
バランスを見て対策の時間を取りましょう。
自己分析を行う
自己分析は必ず行いましょう。
自己分析を行わないことには自分のことをアピールできませんし、自分のキャリアも描けず、どういった企業を受けるべきかも見えてきません。
過去の経験ややりがいなどの振り返り、未来の自分がどんな姿であることが理想か、その理想に対して自分はどんなキャリアを目指すべきなのか。
自己分析は必ず行いましょう。
業界・企業分析を行う
自分のことを知るだけではなく、相手となる企業や業界について知ることも大切です。
業界の過去・現状・未来を知ることや、企業のサービス・顧客・想いについて知ることなど、難しい部分もありますが、知るために学ぶことが大切です。
ESを作成する
ESの提出も行われることが多いため、基本的なESの内容は作成しましょう。
ESに関してはガクチカ・自己PR・志望動機がメインの内容です。
下記記事でそれぞれ説明しているため確認してみてください。
面接対策を行う
ESが通過した先にあるのが面接です。
面接の対策も行いましょう。
面接に関しては話す内容だけでなく立ち振る舞いなどのマナーも含まれるため、基本的なところから内容のアウトプットまで対策しましょう。
【早期選考いつから】よくある質問
早期選考はいつからだんだろうと疑問に思う就活生が感じている質問をまとめたので、気になる質問があれば確認してみてください。
Q.早期選考は受かりやすい?
早期選考は受かりやすいわけではありません。
早期だからこそ厳しい目で見る企業もあります。
ただベンチャー企業は基本的に早期で採用を行っていることもあり、募集人数によっては受かりやすいと感じる企業もあるかもしれません。
ここははっきり答えられる内容ではありません。
Q.早期選考の内定率は?
早期選考の内定率に関して、早期の定義を大学3年生の3月1日までとした場合、25卒の実績としては40.3%でした。
内定率は毎年上がってる状態なため、26卒も多くなると予測されます。
ただしこの数字は内定獲得であり、就活を終えた割合ではないため注意してください。
Q.早期選考を受けないでも内定取れる?
早期選考を受けなくても内定は獲得できます。
ただし、企業によっては早期選考を受けないといけないところもあるため採用ページを確認してください。
また、早期選考は4年生の3月1日までに面接等を行っている企業のことを指しているため、ベンチャー企業は早期選考が本選考であることもあります。
言葉に惑わされず就職活動を進めましょう。
まとめ
早期選考がいつからなのかを含めて説明をしました。
まだ先だろうと思っていた就活が実は目の前まで来ていた!と焦る就活生も多いかもしれません。
たくさんの情報があるからこそ惑わされず、わからないことは採用活動を行っているプロに相談し、自分に合う企業で就活を終えられるように進めていきましょう。
