HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
クリエイターという職種は専門性が高い仕事な分、自己PRもしっかりと独自性のあるものを用意しておく必要があります。
この記事では、クリエイター志望の就活生がどんな自己PRを書けばいいのか、ポイントや注意点について徹底解説します。
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【クリエイターの自己PR】人事が自己PRを聞く理由
自己PRは、採用担当者にとって応募者の本質を見極めるための重要な材料です。
特にクリエイターの場合、自己PRを通じて、その人がどれだけ創造力や独自性を持ち合わせているか、さらにその強みやスキルが自社のニーズにマッチしているかを確認します。
また、自己PRは応募者がどのような思考プロセスを持ち、どのように自分を表現するかを見る機会でもあります。
これにより、企業は応募者が入社後にどれだけ活躍できるか、またどれほど早期に離職するリスクがあるかを判断します。
読み手の考慮した文章で書かれているか知りたい
自己PRでは、誰が読んでも理解しやすい文章を書くことが求められます。
特にクリエイターの自己PRでは、創造力や独自性を表現することが重要ですが、それ以上に文章がわかりやすく整理されていることが求められます。
採用担当者は、自己PRを通じて応募者のコミュニケーション能力や説明力を評価しています。
特にクリエイターとしてのポジションを狙う場合、複雑なアイデアやコンセプトを簡潔に説明できる能力は、プロジェクトを成功に導くために必要不可欠です。
強みやスキルが自社とマッチしているか知りたい
採用担当者は、自己PRを通じて応募者の強みやスキルが自社のニーズにどれだけ合致しているかを確認しようとします。
クリエイターの場合、創造力や独自性が重視されますが、これらのスキルが企業のプロジェクトや文化にどの程度フィットするかが鍵となります。
自己PRで示された強みが、自社のプロジェクトにどのように貢献できるのか、また応募者がその強みをどのように活用してきたのかを詳しく知ることで、採用担当者は応募者が自社で成功する可能性を測ります。
入社後に活躍できる人材なのか知りたい
自己PRのエピソードは、応募者が過去にどのような経験を積み、どのようなスキルを習得してきたかを示す重要な要素です。
特にクリエイターのポジションでは、創造力や技術力だけでなく、実際にプロジェクトを完遂した経験や、チームでの協力が求められます。
自己PRで応募者がどのように困難を乗り越え、どのような成果を上げたかを具体的に示すことで、採用担当者はその人物が入社後にどれほどの価値をもたらすかを評価します。
【クリエイターの自己PR】クリエイターとは?
クリエイターとは、何かを創造する人、すなわちアイデアやコンセプトを形にすることで新しい価値を生み出す人物を指します。
この役割は多岐にわたり、デジタルコンテンツを制作するWebデザイナーや動画編集者から、アートや音楽を創り出すアーティストまで、さまざまな分野に存在します。
クリエイターの本質は、形のある材料やデジタルツールを使って新しいものを作り出すことにありますが、それだけに留まりません。
前例のないアイデアやコンセプトを生み出し、形のないものを形にすることも可能です。
【クリエイターの自己PR】デザイナーとの違い
クリエイターとデザイナーはしばしば混同されがちですが、両者には明確な違いがあります。
デザイナーは、クライアントやプロジェクトの要件に応じて、特定のビジュアルや機能を設計・制作する専門家です。
一方で、クリエイターはより広範な意味で創造を行います。
クリエイターの活動は、デザインに限定されず、アート、音楽、コンテンツ制作、さらには新しいビジネスモデルの開発まで、多岐にわたります。
【クリエイターの自己PR】未経験からクリエイターに就く方法
クリエイターになるためには、経験が必ずしも必要ではありません。
特にWebデザインやデジタルコンテンツ制作の分野では、スキルや資格が重要な役割を果たします。
例えば、「Webデザイン技能検定」などの資格を取得することで、未経験者でもスキルを証明し、自己PRの材料とすることが可能です。
また、クリエイターとしてのキャリアをスタートさせるためには、ポートフォリオを作成することが非常に有効です。
【クリエイターの自己PR】クリエイターに求められる強み
クリエイターとして成功するためには、いくつかの重要な強みが求められます。
これらの強みは、自己PRにおいて効果的に伝えることで、採用担当者に自分の価値を理解してもらうことができます。
創造力
創造力は、クリエイターにとって最も重要な資質の一つです。
創造力の高い人は、既存の情報やアイデアを組み合わせて、独自の視点や考え方を取り入れながら、新しい価値を生み出すことができます。
この能力は、特に競争の激しいクリエイティブ業界においては、差別化の要となります。
自己PRにおいては、具体的なプロジェクトや経験を通じて、自分の創造力がどのように発揮されたかを示すことが効果的です。
例えば、限られたリソースの中でどのように新しいアイデアを形にし、それがどのような成果をもたらしたのかを説明することで、自分の創造力の高さをアピールできます。
また、創造力は単なるアイデアの豊富さにとどまらず、それを実行に移す力や、実際の成果に結びつける能力も含まれます。
発想力
発想力は、柔軟で自由な思考の中から新たなアイデアや解決策を生み出すスキルを指します。
クリエイターは、既存の枠にとらわれず、新しい視点から物事を捉えることで、従来の方法では解決できない問題に対処することが求められます。
発想力のあるクリエイターは、クライアントのニーズや市場のトレンドを先取りし、新たな価値を提案できる存在です。
自己PRにおいては、自分がどのように発想力を活かしてプロジェクトに取り組み、新しい解決策を提案したのかを具体的に示すことが重要です。
たとえば、既存の製品やサービスに新しい機能を追加することで競争力を高めた経験や、まったく新しいコンセプトを提案し、それが成功を収めた事例を紹介するとよいでしょう。
コミュニケーション能力
クリエイターにとって、アイデアやビジョンを他者に効果的に伝えるためのコミュニケーション能力は欠かせません。
特にプロジェクトにおいては、チームメンバーやクライアントと意思疎通を図り、共通の目標に向かって協力することが求められます。
コミュニケーション能力が高いクリエイターは、自分のアイデアを的確に伝えるだけでなく、他者の意見を受け入れ、それを基にさらに良いアイデアを生み出すことができます。
自己PRにおいては、過去のプロジェクトでのコミュニケーションの取り方や、どのようにしてチーム全体をまとめ上げたのかを具体的に示すことが有効です。
例えば、異なる意見を持つメンバー間での調整役を果たし、最終的にプロジェクトを成功に導いた経験を紹介するとよいでしょう。
好奇心旺盛
現代のクリエイティブ業界では、新しい技術やトレンドが次々と生まれており、それに対応するための好奇心旺盛な姿勢が求められます。
好奇心旺盛なクリエイターは、常に新しい情報や技術に目を向け、自己成長を続けることができます。
これにより、どんな状況においても柔軟に対応し、時代の変化に適応することができます。
自己PRにおいては、どのようにして新しい技術やトレンドをキャッチし、それを自分の仕事に取り入れているのかを具体的に伝えることが重要です。
例えば、独学で新しいソフトウェアを習得し、それを用いて新たなプロジェクトに挑戦した経験や、業界のトレンドをリサーチして新しい提案を行った事例を紹介するとよいでしょう。
【クリエイターの自己PR】自己PRの書き方
クリエイターとして自己PRを書く際には、明確な構成と具体的なエピソードが求められます。
以下に、順を追って書き方のポイントを詳細に解説しますので、参考にしてみてください。
結論
自己PRの冒頭では、はっきりとした結論を述べることが重要です。
採用担当者は多くのエントリーシートや履歴書を目にするため、最初に強いインパクトを与えることが必要です。
クリエイターとしての強みやスキルを簡潔に述べ、一文で何が言いたいのかが明確になるようにしましょう。
例えば、「私は創造力と発想力を駆使して、クライアントの期待を超える成果を生み出すクリエイターです」といった具合です。
具体的なエピソード
結論を述べた後には、それを裏付ける具体的なエピソードを記載しましょう。
エピソードは、5W1H(誰が、何を、いつ、どこで、なぜ、どのように)を用いた文章で構成することで、採用担当者が状況をイメージしやすくなります。
例えば、プロジェクトの初期段階でどのような課題に直面し、それをどのように解決したのか、その結果がどのように成功に結びついたのかを詳細に記述します。
具体的な数字や成果を用いることで、エピソードに説得力を持たせることができます。
入社後に貢献したいこと
企業は、応募者がどのようにして自社の業績に貢献できるかを見極めたいと考えています。
クリエイターとしての強みを活かし、どのようにして新しいプロジェクトを成功に導けるのか、どのようにして企業のブランド価値を高めることができるのかを明確に示しましょう。
例えば、「私の創造力と発想力を活かし、御社のデジタルマーケティング戦略に新たなアイデアを提供し、売上を向上させることができます」といった形で、自分の強みが具体的に企業の成功に寄与する方法を示すことが効果的です。
【クリエイターの自己PR】ポートフォリオ作成するのはじめて...
クリエイターとしてのスキルをアピールする際、ポートフォリオの作成は非常に重要です。
ポートフォリオとは、過去に手掛けた作品やプロジェクトをまとめたもので、自分のスキルやスタイルを視覚的に示すためのツールです。
初めてポートフォリオを作成する場合、どのように構成するか、どの作品を選ぶかに悩むことが多いでしょう。
しかし、効果的なポートフォリオを作成することで、自己PRの説得力が大幅に向上するので、是非用意してください。
【クリエイターの自己PR】自己PRのポイント/注意点
クリエイターの自己PRを書く際には、いくつかのポイントと注意点を押さえておくことが重要です。
これらのポイントを意識することで、自己PRの質を高め、採用担当者に自分の価値をより効果的に伝えることができます。
キャッチコピーを考える
自己PRでは、まず最初にインパクトのあるキャッチコピーを考えることが効果的です。
「私は向上心があります」「私は行動力があります」といった一般的な表現ではなく、自分ならではの言葉で強みを表現しましょう。
キャッチコピーは、自己PR全体のトーンを決定する重要な要素であり、それが読み手にどのような印象を与えるかを左右します。
採用担当者にクリエイターとしての独自性をアピールするためには、他の応募者とは一線を画す表現を考え出すことを意識してください。
数字を用いた文章にする
自己PRでは、可能な限り具体的な数字を用いて自分の成果を示すことが効果的です。
例えば、「イベントで多くの人を呼んだ」よりも、「イベントで1,000人を呼んだ」と具体的な数字を示す方が、よりインパクトがあり、説得力があります。
数字を用いることで、自分の実績がどれほどの規模であるかを明確に伝えることができ、採用担当者に対して強い印象を与えることができます。
エピソードは一つに絞る
自己PRで複数のエピソードを挙げることは効果的に思えるかもしれませんが、実際には一つのエピソードに絞る方が、より深く印象に残る自己PRを作成することができます。
複数のエピソードを紹介すると、それぞれのエピソードが薄くなり、どのエピソードも十分に伝わらない可能性があります。
むしろ、一つの強力なエピソードを選び、そのエピソードに焦点を当てて詳しく説明する方が、採用担当者に対して強い印象を残すことができます。
誤字・脱字はしない
自己PRを書く際に、誤字や脱字は絶対に避けなければなりません。
大きな書き間違いがあると、面接官にマイナスな印象を与えてしまいます。
さらに、間違いがあっても二重線やマーカーで直すことは厳禁です。
自己PRは自分の能力を示す機会であり、その中に誤字や脱字があると、注意力が欠けていると見なされる可能性があります。
また、誤字や脱字が多いと、不信感を与え、自分の自己管理能力やプロフェッショナルさが無いと疑われることになります。
使いまわさない
企業や職種によって求める人物像は異なります。
そのため、自己PRを他の応募先でそのまま使い回すことは避けるべきです。
使い回すと、その企業にフィットしない内容になり、採用担当者に対して不誠実な印象を与える可能性があります。
各企業の求める人物像や企業文化に合わせて、強みや長所を言い換えたり、エピソードを調整することで、自己PRをカスタマイズすることが大切です。
【クリエイターの自己PR】例文
ここからはクリエイター志望の就活生の自己PRの例文をいくつか紹介します。
サークルやゼミ等、身近な事例を用いて上手く強みをアピールできている例文ばかりなので、是非参考にしてみてください。
サークル
私はサークル活動を通じて、柔軟な発想力を磨いてきました。
特に、新メンバーを増やすための活動では、SNSを活用した広報戦略を立案し、実行しました。
日々の情報収集から得たインサイトを元に、ターゲット層に響くコンテンツを制作し、発信することで、短期間で30名もの新規メンバーを獲得することに成功しました。
この経験は、限られたリソースの中で最大の効果を生み出すための創造的な発想力を求められる場面で、私の力を存分に発揮する機会となりました。
入社後は、この発想力をさらに研ぎ澄まし、御社のプロジェクトに新しい視点やアイデアを提供し、チームや組織全体の成長に貢献していきたいと考えています。
常に新しいチャレンジに対して柔軟に対応し、クリエイティブな解決策を提案することで、御社の目指す目標達成に寄与できると確信しています。
ゼミ
ゼミ活動において、私は企画研究会の動画制作プロジェクトでリーダーを務めました。
このプロジェクトでは、複数のメンバーと協力し、コンセプトの立案から編集までを手掛けました。
私が特に力を入れたのは、メンバー間のコミュニケーションの円滑化です。
各メンバーの意見やアイデアを積極的に吸い上げ、全員が納得する形で制作を進めることができた結果、プロジェクトは予定よりも早く、かつ高品質な仕上がりとなりました。
この経験を通じて、私は相手の意見を尊重しながらも、迅速に物事を進めるコミュニケーション能力を身につけました。
また、困難な状況でもチームのモチベーションを維持するために、リーダーシップを発揮する重要性を学びました。
入社後は、このコミュニケーション能力を活かし、チームの連携を強化しつつ、クリエイティブなプロジェクトを効率的に推進し、御社の発展に貢献していきたいと考えています。
趣味
私は趣味で動画制作を行っており、これまでに多数の作品を制作してきました。
その中でも特に評価を受けたのが、地域の展示会で公開された動画です。
独自の視点から制作したこの作品は、多くの来場者から高い評価を得ることができ、私自身も非常に大きな達成感を得ました。
クリエイティブなプロセスの中で、自分のアイデアを形にする楽しさと、その作品が人々にどのような影響を与えるのかを学ぶことができました。
また、この経験を通じて、他者のフィードバックを反映させることで、作品の質を向上させる重要性も理解しました。
入社後は、この創造力を存分に発揮し、御社のプロジェクトに新しい価値を提供することを目指しています。
既存の枠にとらわれない発想で、常に新しい挑戦に取り組み、御社のブランド力向上の力になっていきたいと強く思っています。
長期インターン
私は長期インターンシップで、デジタルマーケティングの分野において分析力を磨いてきました。
特に、自社ウェブサイトのPV数を前年比120%に引き上げたプロジェクトでは、ヒートマップを用いてユーザーの行動パターンを詳細に分析し、その結果に基づいてコンテンツの配置やデザインを改善しました。
この結果、ユーザーエンゲージメントが大幅に向上し、会社全体のマーケティング戦略にも貢献することができました。
私の強みである分析力は、データから有効なインサイトを導き出し、それをもとに具体的な改善策を実行に移す力です。
また、チームとの密な連携を通じて、効果的なコミュニケーションを図りながら、プロジェクトを成功に導くことができました。
入社後は、この分析力を活かして、御社のデジタル戦略をさらに強化し、目標達成率を高めることで、持続的な成長に貢献していきたいです。
【クリエイターの自己PR】面接で聞かれること
クリエイターとしての面接では、単にスキルや経験だけでなく、どのような働き方や価値観を持っているかが重視されます。
特に、変化に対する対応力や、ネガティブな状況にどう対処するか、また自身の成功の定義について問われることが多いです。
以下に、よく聞かれる質問に対する回答のポイントをまとめます。
働き方が変わり、どう対応するか
現代のクリエイティブ業界では、働き方が急速に変化しています。
リモートワークやプロジェクトごとのチーム編成など、従来とは異なる働き方が求められる中で、プレッシャーや変化にどう対応するかが問われることがあります。
この質問に対しては、まず変化に対する前向きな姿勢を示すことが重要です。
例えば、リモートワークにおいても生産性を維持するための具体的な方法を紹介すると良いでしょう。
変化に柔軟に対応しながらも、自分のスタイルを確立していることをアピールすることが大切です。
あなたの作品・アイデアが受け入れられない場合はどうするか?
クリエイターとして、自分の作品やアイデアが受け入れられない場合にどう対処するかは、面接でよく聞かれる質問の一つです。
これは、自分の作品に対する所有感が強いクリエイターにとって、非常に重要なポイントです。
この質問に対しては、まずネガティブなフィードバックをどのように受け止め、ポジティブに転換したかを具体的に説明することが求められます。
例えば、フィードバックを冷静に分析し、改善点を見つけ出してプロジェクトの質を高めるために活用した経験を述べると良いでしょう。
あなたにとっての成功とは何ですか?
面接で「あなたにとっての成功とは何ですか?」という質問が出された場合、自分の価値観やモチベーションを明確に伝えることが求められます。
この質問に対しては、成功の定義が個人的な目標であるのか、チームや企業全体に対する貢献であるのかを明確にすることが重要です。
例えば、自分が設定したクリエイティブな目標を達成することが成功だと感じている場合、その目標がどのように企業やクライアントに価値を提供するかを説明することが効果的です。
まとめ
クリエイターは数ある職種の中でも、技術やセンス、コミュニケーション力等様々な能力を複合的に活用しないと成功が難しい職種です。
自己PRを作成する際は、自分がどんなクリエイターになりたいのか?という点をしっかりと言語化し、企業が求める人材をイメージすることが重要です。
クリエイターは競争も激しい世界ですが、その分社会に与えるインパクトは大きく、やりがいに満ち溢れています。
この記事を参考に、クリエイターへの第一歩を踏み出してください。