【回答例文100選の一覧付き】面接で話せる特技がない人必見！見つけ方と就活でのアピール方法を紹介

Digmedia監修者

伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに

面接では、特技を聞かれることがよくあります。

特技を通じて、応募者の個性や人柄、強みを知ることが目的ですが、特技がないと感じる就活生も少なくありません。

しかし、特技とは必ずしも特別なスキルである必要はなく、考え方を変えるだけで見つけられるものです。

本記事では、面接で特技が求められる理由や、特技が見つからないときの対処法、効果的な伝え方について詳しく解説していきます。

【面接で特技がない】そもそも特技とは

特技とは、ほかの人と比べて特に自信のある技術や能力のことです。

必ずしも高度なスキルである必要はなく、日常生活の中で人より少し得意なことでも特技としてアピールできます。

例えば、整理整頓が得意だったり、人の顔と名前を覚えるのが早かったりすることも立派な特技です。

また、特技は継続していることや、自分の強みと結びついていることが重要です。

【面接で特技がない】面接官が特技を聞く意図

面接官が特技を聞く意図としていくつかのパターンが考えられます。

以下、そのパターンごとに説明していきます。

アイスブレイクのため

志願者に特技を聞いて緊張感を解くことによって、発言しやすい環境を作るために聞いている場合があります。

面接の場では多くの学生が緊張してしまい、自分の実力を発揮しにくくなることがあります。

そこで、特技という比較的答えやすい質問をすることで、面接の雰囲気を和らげ、リラックスしてもらう意図があります。

リラックスできると、より自然体で話すことができるため、面接官も志願者の本来の姿を見やすくなります。

人柄や性格を知るため

特技にはその人の性格や人柄が濃く現れるといわれています。

さらに、物の見方や価値観を知ることもできるため、企業は応募者がどのような人物であるかを理解しようとします。

例えば、「整理整頓が得意」という人は、几帳面で計画性があることを示せます。

また、「人を笑わせることが得意」という人は、明るく周囲とのコミュニケーションを大切にする性格をアピールできます。

このように、特技を通して自分の強みや性格を伝えることが可能です。

コミュニケーション能力を見るため

簡単な会話でも面接官は応募者のコミュニケーション能力を見ています。

特技の説明の仕方や、エピソードの伝え方によって、話の構成力や表現力が問われることになります。

たとえば、「筋トレが特技です」と言うだけではなく、「毎日30分の筋トレを3年間継続しており、計画的に取り組む力があります」と説明すれば、説得力が増します。

このように、特技をただ述べるのではなく、エピソードを交えて伝えることが重要です。

継続力を見るため

特技をどれだけ継続して続けられているか知ることで、面接官はあなたの継続力を見ています。

企業にとって、継続力のある人材は貴重であり、入社後も粘り強く業務に取り組むことが期待されます。

そのため、特技をアピールするときは、どのくらいの期間継続しているのかを具体的に伝えるとよいでしょう。

たとえば、「3年間ブログを書き続け、毎月1万PVを達成しています」といった具体的な数字を含めることで、継続力を強く印象づけることができます。

【面接で特技がない】見つけられないときの対処法

面接で特技を聞かれたとき、すぐに答えられないと焦ることがあります。

しかし、特技とは必ずしも「他人よりも優れていること」だけを指すわけではありません。

ここでは、特技がないと感じるときの対処法について、具体的な方法を解説します。

考え方を変える

多くの人は「誰よりも優れていること」や「他人に自慢できること」を思い浮かべがちです。

しかし、特技とは必ずしもそうした能力に限りません。

たとえば、時間を守ること、整理整頓が得意なこと、物事を最後までやり遂げることなども、十分に特技として語ることができます。

特に面接では、「何ができるか」よりも「どう活かすか」が重要視されます。

そのため、自分が普段から自然にやっていることを見直し、それがどのような強みにつながるのかを考えてみると良いでしょう。

周りに聞く

自分では気づいていない特技も、他人から見ると「すごい」と思われていることがあるかもしれません。

家族や友人、アルバイト先の同僚などに「私の得意なことって何だと思う？」と聞いてみるのも有効な方法です。

意外な視点から、自分の強みを発見できることがあります。

また、他人から見た印象を知ることで、自分の長所や個性を客観的に理解することにもつながります。

周囲の人が挙げてくれた特技をそのまま使うのではなく、自分の経験やエピソードと結びつけて話せるようにしておくと、面接でも自然に伝えられるでしょう。

長所から考える

特技が見つからない場合、自分の長所に目を向けるのも良い方法です。

長所とは、自分が比較的得意とすることや、周囲から評価されるポイントのことを指します。

たとえば、「慎重な性格」であれば、「ミスを防ぐ力」や「計画的に行動する力」が特技と言えます。

また、「人と話すのが好き」であれば、「初対面の人とすぐに打ち解けられる」といった強みにつながるでしょう。

特技は、何か特別な技術や能力である必要はありません。

自分の性格や普段の行動の中から、長所を活かせるポイントを見つけてみましょう。

短所から考える

短所はネガティブに捉えられがちですが、見方を変えると特技に変換できる場合があります。

たとえば、「心配性な性格」ならば、「慎重に物事を進める力」と言い換えることができます。

また、「飽きっぽい」と感じている人でも、「好奇心が強く、新しいことに積極的に取り組める」と表現することができます。

短所は一見マイナスに思えますが、見方を変えれば長所にもなります。

自分の短所を分析し、どのようにポジティブな要素として活かせるかを考えてみましょう。

過去の経験から考える

特技を見つけるためには、自分の過去の経験を振り返ることも有効です。

たとえば、学生時代に続けていたこと、成果を出したこと、何かに熱中した経験などを思い出してみましょう。

たとえば、「文化祭の準備を率先して行っていた」ならば、「リーダーシップ」や「計画性」が特技になります。

また、「毎日欠かさず日記を書いていた」ならば、「継続力」や「文章を書く力」を特技として挙げることもできます。

趣味から考える

特技が見つからない場合、自分の趣味を分析してみるのも良い方法です。

趣味の中には、特技につながる要素がたくさんあります。

たとえば、「ゲームが好き」ならば、「集中力が高い」「戦略を考えるのが得意」といった特技に結びつけられます。

また、「映画鑑賞が好き」であれば、「作品の魅力を分かりやすく伝える力」があると言えるでしょう。

趣味は面接でも話しやすく、自然に自分の強みをアピールすることができます。

自分の好きなことを深掘りし、それをどう特技として活かせるかを考えてみましょう。

【面接で特技がない】特技を伝える際の注意点

面接で特技を伝える際、単に自分の得意なことを話せば良いわけではありません。

選ぶ特技によっては、面接官に悪い印象を与えてしまう可能性もあるため、慎重に選ぶ必要があります。

以下では、特技を伝える際に注意すべきポイントについて解説します。

伝えないほうがいい特技もある

面接で特技を伝える際、単に自分の得意なことを話せば良いわけではありません。

選ぶ特技によっては、面接官に悪い印象を与えてしまう可能性もあるため、慎重に選ぶ必要があります。

たとえば、「競馬の予想が得意」「パチンコで勝率が高い」といった特技は、面接官に不誠実な印象を与えかねません。

また、政治や宗教に関する話題は、人によって考え方が大きく異なることもあるので避けましょう。

そして、当然のことながら、法律に違反する行為や、それに関連する特技を話すのはNGです。

「特技はありません」と答える

面接で「特技は何ですか？」と聞かれた際に、「特技はありません」と答えるのは避けるべきです。

特技がないと答えてしまうと、面接官に「準備不足だな」「自分の強みを理解していないのかな」と思われてしまう可能性があります。

また、「何もアピールすることがない＝やる気がない」と受け取られてしまうこともあるため、非常にもったいない回答です。

特技は、何か特別な才能である必要はありません。

たとえば、「人の話をしっかり聞くことができる」「計画を立てて行動するのが得意」「コツコツと努力を続けられる」なども立派な特技になります。

嘘をつく

面接官は毎年何百人もの学生を見てきているため、嘘をついているかどうかはすぐに見抜かれます。

たとえば、「ピアノが特技です」と言いながら具体的なエピソードを話せなかったり、「マラソンが得意です」と言いながら具体的な記録を聞かれて答えられなかったりすると、不信感を抱かれてしまいます。

また、面接で話した内容が入社後に矛盾を生む可能性もあります。

たとえば、「英語が得意です」と答えて内定後に英語を使う業務を任された場合、実力が伴わないと評価を落としてしまうことになりかねません。

【面接で特技がない】伝える際の文章構成

面接で特技を伝えるときは、ただ「〇〇が得意です」と答えるだけではなく、相手に伝わりやすい構成で話すことが重要です。

特に面接では結論を先に伝える「結論ファースト」の話し方が求められます。

また、特技を裏付ける具体的なエピソードを交えることで、説得力を持たせることができます。

結論：伝える際の特技は1つに絞る

面接では、できるだけ簡潔に伝えることが求められます。

特技が複数ある場合でも、1つに絞ることで、その特技の希少性や強みをより強調できます。

たとえば、「文章を書くのが得意」「人と話すのが得意」「スポーツが得意」といくつも挙げると、どれも中途半端な印象になってしまいます。

しかし、「文章を書くのが得意です」と断言し、エピソードを踏まえて話すことで、その特技がより魅力的に伝わります。

また、面接では結論ファーストが基本です。

最初に「私の特技は〇〇です」と端的に述べることで、面接官に話の要点が伝わりやすくなります。

具体例：特技を裏付けるエピソードを話す

特技を伝える際には、それを裏付けるエピソードを必ず加えるようにしましょう。

単に「私の特技は〇〇です」と言うだけでは説得力に欠けてしまうため、実際の経験やエピソードを交えて話すことが大切です。

たとえば、「私の特技はプレゼンテーションです」と伝える場合、特技がどのような場面で発揮されたのかを具体的に話すことで、面接官にもイメージが伝わりやすくなります。

結論：その特技をどう活かしたいか話す

最後に、その特技をどのように仕事に活かせるのかを伝えることで、話の流れが自然にまとまります。

企業は、面接での回答から「この人が自社でどのように活躍できるか」を見極めています。

そのため、特技を仕事に結びつけることで、面接官に「この人は即戦力になりそうだ」と思ってもらいやすくなります。

このように締めくくることで、「特技が仕事に直結している」という印象を与えることができます。

特技をただ伝えるだけでなく、「企業にとってどのような価値があるのか」を意識することが大切です。

【面接で特技がない】評価されるコツ

面接で特技を伝える際には、ただ「〇〇が得意です」と話すだけでは十分なアピールになりません。

伝え方次第で、特技の印象は大きく変わります。

具体的な数字を交えることで説得力を増し、志望企業と関連のある特技を話すことで即戦力をアピールできます。

また、簡潔に話すことで、論理的思考力があることを示すことも可能です。

ここでは、面接で特技を効果的に伝えるためのコツを解説します。

具体的な数字を使う

特技を伝える際に、できるだけ具体的な数字を交えることで、説得力が増します。

「努力してきた」「成果を出した」といった抽象的な表現では、どの程度の能力があるのかが伝わりにくくなります。

たとえば、「私は文章を書くのが得意です」と話すよりも、「私は週に5本の記事を執筆し、累計で50本以上のコンテンツを作成しました」と話す方が、面接官に具体的な実績を伝えられます。

また、「継続力がある」と伝えたい場合も、「毎日英単語を100語ずつ覚え、半年で1万語を学習しました」と数値を示せば、その継続力がより明確になります。

志望先と関係がある内容を話す

特技を伝える際に、志望企業の業務と関連のある内容を選ぶことで、面接官に対して好印象を与えることができます。

たとえば、営業職を志望している場合、「人と話すのが得意です」と伝えるだけではなく、「アルバイトでお客様と接する機会が多く、1日平均20人以上の対応を行いました」と具体的な経験を加えると、即戦力としての可能性をアピールできます。

面接官が「この人が入社したらどのように活躍できるか」をイメージしやすくなるため、志望企業との関連性を意識して特技を選ぶようにしましょう。

簡潔に話す

面接での回答は、長すぎても短すぎてもよくありません。

簡潔に要点をまとめることで、要約力や論理的思考能力があると評価されることにつながります。

面接官は多くの応募者と面接を行うため、冗長な話は集中力を削ぎ、伝えたい内容のインパクトを弱めてしまいます。

そのため、面接官の質問に対しては30秒～1分以内にまとめ、端的に答えることを意識しましょう。

無駄な情報を削ぎ落とし、結論を先に伝え、具体例を交えながらわかりやすく話すことが大切です。

【面接で特技がない】特技の例

面接で特技がないと感じる場合、日常生活や習慣の中から強みとなるものを見つけることが重要です。

たとえば、「人を笑わせること」や「人の顔と名前をすぐ覚えられる」といったコミュニケーション能力に関する特技は、対人関係が重要な職種で評価されやすいでしょう。

また、「整理整頓」や「掃除」は、計画性や几帳面さをアピールするのに役立ちます。

「筋トレの継続」や「スポーツの実績」は、継続力や努力を伝えることができ、「フルマラソン」や「トライアスロン」などの挑戦経験は、体力や忍耐力の強さを示せます。

さらに、「デザイン・イラスト作成」や「データ分析・Excelスキル」といった実務に直結する特技も、業界によっては高く評価されるでしょう。

コミュニケーション系

業界や職種にかかわらず、多くの仕事で必要とされるのが円滑なコミュニケーション能力です。

話す力だけでなく、相手の意図をくみ取る力や協調性も含まれます。

対人関係を重視する職場で特に重宝される特技がそろっています。

企画・アイデア系

新しい企画や価値を創出する業務に携わりたい人におすすめの特技です。

柔軟な発想力や問題解決力、計画を立てて形にしていくスキルは、広告や商品開発、イベント運営などで活かされます。

創造力と実行力がカギになります。

計画・管理系

物事を計画的かつ効率よく進める能力は、多くの会社で求められる基本的なスキルです。

特に事務、物流、企画職などでは、進行管理やスケジュール調整、数値管理が日常的に必要とされるため、大きな武器になります。

スポーツ・体を動かす系

身体能力や体力に自信がある人は、スポーツで培ったスキルを特技としてアピールすることができます。

協調性、忍耐力、リーダーシップなど精神面での強みも評価されやすく、教育やスポーツ業界でも活かされます。

科学・技術系

ITやエンジニア、研究職などを志望する方に向いているのが、技術や理論に基づいた専門的なスキルです。

実務に直結する知識や経験が評価されやすく、客観的な実績があると説得力が増します。

デザイン・アート系

デザインや映像などの創作活動に関わる業界では、感性や表現力に加えて、実際に手を動かして作るスキルが強みとなります。

ツールの習得や作品の制作経験は、ポートフォリオとともに高評価されやすいです。

言語系

語学力や文章表現力は、グローバル企業や出版・メディア業界で重宝される特技です。

正確に伝える、翻訳する、理解する力は、他者と情報を正しく共有するうえで重要な役割を果たします。

営業・接客系

人と関わる機会の多い職種では、営業力や接客スキルが大きな強みになります。

顧客のニーズをくみ取り、信頼を築く力や課題解決につなげる力は、業績への貢献にも直結します。

事務・バックオフィス系

縁の下の力持ちとして組織を支える役割を担う事務職では、正確性や効率性が重要視されます。

情報管理や書類作成のほか、オフィスソフトを使いこなす力も特技として十分アピールできます。

心理・人間関係系

人の気持ちを理解し、支えることができる力は、対人支援を中心とした仕事で活きるスキルです。

共感力や傾聴力、関係構築の調整力などは、チーム全体の調和にも大きく寄与します。

まとめ

面接で特技を伝えることは、自分の強みをアピールする絶好の機会です。

特別な才能がなくても、日常の習慣や継続していることを特技として活かすことができます。

また、伝え方を工夫することで、面接官に好印象を与えることも可能です。

本記事で紹介した方法を参考に、自分の特技を見つけ、自信を持って面接に臨みましょう。

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