
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
- 4月から就活を始める人向けの対策方法
- 何割の就活生が4月時点で内定を得ているか
- 4月から挽回する方法
- 4月まで就活をあまりしてこなかった人
- 周りが内定を獲得して焦っている人
- 具体的に今、何をすべきかわからない人
大学4年の4月から就活を始めるのは手遅れなのか
大学4年の4月から就活を始める人も少なくありませんが、自分が「手遅れ」とも呼べる状態ではないか、不安に思っている方も多いでしょう。
結論として、4月から就活を始めることは手遅れではありません。
とはいえ、ライバルに比べてスタートが遅いということは間違いないため、効率的な対策が必要になります。
ぜひ本記事で紹介するポイントやコツを踏まえた上で、スムーズに対策を行っていきましょう。
一般的な就活スケジュールにおける4月の位置づけ
4月は3月に解禁されたエントリーの流れを受けて多くの企業が説明会や一次選考を終え、面接やグループディスカッションが実施されることが増えてくる時期です。
また、ベンチャー企業や採用枠が比較的少ない企業では早い企業では二次・三次面接、最終面接などが実施されることもあります。
企業によって選考スピードは様々であるため「4月までに準備をしてきたか」だけでなく「どのような企業を受けているか」によって進捗格差が出やすい時期です。
一般的な就活生にとっての4月
- 4月時点の内定率
- 4月時点のエントリー状況
- 4月時点の選考状況
一般的な就活生にとっての4月はどのような時期と言えるのでしょうか。
4月時点での内定率、エントリー状況、選考状況などを確認してみましょう。
4月時点の内定率
4月時点ではすでに6割の学生が内定を獲得していると言われています。
これは3年生のうちからインターンシップに参加したり、早期選考に参加したりする学生が多いからです。
特に大手企業や人気の企業は早期選考を積極的に進めており、情報解禁前から選考を開始しているケースも珍しくありません。
したがって、4月に入るとすでに内定を獲得しているライバルが目立つようになってきます。
しかし、この数字に焦る必要は全くありません。
まだ採用活動を続けている企業もかなりの数ありますし、4月以降でも内定を獲得するチャンスは残されています。
大切なのは自分の状況に合わせて効率よく動くことです。
4月時点のエントリー状況
4月1日時点での平均エントリー提出数は約11.4社とされています。
多くの学生が3月中に積極的にエントリーを進め、複数の企業で選考に進んでいることが推察できます。
この段階でエントリーを進めていない方はやや遅れを取っていることを理解したうえで、スピーディーに対策を進めた方が良いでしょう。
とはいえ、まだまだエントリーを受け付けている企業は多くありますし、特に中小企業、ベンチャー企業は4月以降も積極的にエントリーを募集しているケースが多く見られます。
よって、今からでも十分に巻き返すことは可能です。
のんびりしている時間はありませんが、焦らなければいけない時期でもないため、必要なことを一つひとつ行っていきましょう。
4月時点の選考状況
4月までに約8割の学生が一度は面接を経験していると言われています。
また、4月の終わりには9割の学生が面接を経験しているとされており、選考はかなり進んでいる状況です。
早い段階で動き出している学生はすでに複数の選考を受けて手応えを感じているかもしれませんし、内定を獲得している人も一部います。
よって、4月から就活を始める方は効率よく面接対策を進める必要があると言えます。
まず、自己PRや志望動機をしっかりと整理し、企業ごとの特徴に合わせたオーダーメイドの回答を準備しておきましょう。
また、面接に不安がある人は大学のキャリアセンターや就活エージェントを活用して、本番さながらの質の高い模擬面接に取り組んでおくことを推奨します。
就活における4月の特徴
- 多くの学生が一度は面接を経験している
- 企業によっては募集が締め切られる
- すでに内定を出している企業もある
就活において4月がどのような時期であるのか客観的に理解しておくことで、取り組むべき対策や自分がどのような状況にいるのかがより明確になります。
落ち着いて対策を進めるためにも、4月がどのような位置づけなのか確認しておきましょう。
多くの学生が一度は面接を経験している
4月になると、多くの学生がすでに一度は面接を経験しているのが特徴です。
3年生のうちからインターンや早期選考に参加していた学生が多く、選考の中で面接を経験してきたためです。
特にインターンの選考は実際の選考と同様の流れで面接が行われる場合が多く、そこでの経験が本選考にも活かされる場合は少なくありません。
このような状況から、4月に入って初めて面接や就活を始める方は周囲との差に焦りを感じることもあるでしょう。
しかし、今からでも挽回は可能であるため、焦らず取り組むことが大切です。
企業によっては募集が締め切られる
4月は企業によってはすでに募集を締め切っている場合もあります。
人気企業や採用人数が限られている企業は3月中にエントリーが殺到して早期に募集を締め切ってしまうことも少なくありません。
したがって、4月に入るとエントリーできる企業の数はやや減少傾向にあります。
よって、4月以降は企業の採用情報をこまめにチェックすることが重要です。
特に企業の公式サイトや採用情報サイトを活用し、募集状況を把握しておく必要があります。
また、エントリー可能な企業を見つけたら、締め切られる前に応募できるよう、できるだけ早く行動することが大切です。
すでに内定を出している企業もある
すでに募集を締め切っているどころか、内定を出している企業もあるということは見逃せないポイントの1つです。
外資系の企業やマスコミ、ベンチャー企業、中小企業などは就活解禁を待たずに独自のスケジュールで選考を進めている場合も多いからです。
早い段階で就活を開始し、早期選考ですでに内定が出ている就活生も少なくありません。
もし志望する企業がこのようなスケジュールで採用活動を行っている場合は、今すぐにでも情報をチェックして、エントリーの機会を逃さないように注意しましょう。
募集の告知が大々的に行われない企業もあるため、SNSや企業の採用ページを定期的に確認することが大切です。
4月から就活を始めても巻き返せる理由
- 4月時点で内定をもらっていない学生も半数いる
- 4月や5月から選考の始まる企業が多数
- 多くの企業が二次募集を行う
4月から就活を始めても、内定を得られないわけではありません。
これは「慰め」で言っているわけではなく、実際に4月は「まだ巻き返すことが可能な時期」です。
就活開始が遅くなってしまったからと言って落ち込む必要は全くないため、ぜひ以下の理由を確認し、モチベーションを高めてください。
4月時点で内定をもらっていない学生も半数いる
確かに、内定をもらっているライバルが少なくないことは事実です。
とはいえ、4月時点で内々定を獲得している学生の割合は約63.2%であり、約40%の学生はまだ内定をもらっていないということです。
4月から就活を始めても内定を獲得するチャンスは十分に残されていますし、就活の進み具合には個人差もあります。
内定が早い人もいますし、じっくりと企業研究を進めながら5月、6月に内定をもらう人もいます。
よって、焦らず進めることができれば、十分に巻き返すことは可能です。
自己分析を行い、自分に合った企業を探して、入念に選考対策を行うことが重要であると言えます。
4月や5月から選考の始まる企業が多数
就活は3月に情報解禁となりますが、すべての企業が3月に選考を開始するわけではありません。
特にBtoB企業や中小企業、ベンチャー企業の中には3月の選考ラッシュを避けて4月や5月に選考を開始する企業も多いです。
3月はどうしても大手企業やBtoC企業に応募者が集中するため、時期をずらすことで、じっくりと学生と向き合いたいと考える企業もあるのです。
そのため、4月以降に選考を始める企業は意外と多く、これから就活を始める方にとっては大きなチャンスとなります。
こうした企業は採用のタイミングが遅い分、応募者が少なくなる傾向にあり、競争率は低いですが、油断せずにしっかりと対策を進めましょう。
多くの企業が二次募集を行う
多くの企業が二次募集を行うということも覚えておきましょう。
あなたが目指している企業が一次募集を締め切ってしまったからといって、絶対に入社できないわけではありません。
3月に一次募集を行い、その状況を見ながら6月に二次募集を行うこともあるでしょう。
内定辞退が発生しやすい5月、6月は企業が採用枠を再調整するタイミングです。
ただし、こうした二次募集は表立って告知されない場合もあるため、企業の公式サイトや採用サイト、キャリアセンターなどでこまめに情報をチェックすることを心がけてください。
4月から就活を始めて巻き返す方法
- 就活スケジュールを作成する
- 自己分析をする
- 業界・企業研究をする
- 興味のある企業へとエントリーをする
- 説明会に参加する
- インターン・OB訪問に参加する
- ES・履歴書作成
- Webテストの対策
- 面接対策
ここからは皆さんが最も知りたいであろう、4月から就活を始めて巻き返す方法について紹介します。
4月から就活を始める方の割合こそ多くありませんが、今から始めても、挽回が不可能というわけではありません。
以下の9個の対策をしっかり行えば、内定を獲得できる可能性は十分にあるため、ぜひ集中して取り組んでみてください。
1.就活スケジュールを作成する
何と言ってもまずは就活のスケジュールを作ることが大切です。
4月から就活を始める方は他の方に比べて余裕がないことは間違いないため、まずは明確なスケジュールを立てましょう。
就活の流れを理解し、いつまでにエントリーするのか、いつまでに自己分析や面接対策を終わらせるのかなど、具体的な計画を立ててください。
特にエントリーの締め切りや選考日程は企業ごとに異なるため、スケジュールを「見える化」して管理することが大切です。
また、短期間で結果を出すためには優先順位を決めることも同様に重要です。
「志望度の高い企業を優先してエントリーを進める」「同時に選考が進みそうな企業のスケジュールも把握しておくなど」効率よく進めることを意識しましょう。
2.自己分析をする
自己分析を徹底して行うことは就活を成功させるために不可欠です。
自己分析を通じて、自分がどのような価値観を持ち、どのような強みがあるか明確にすることで、就活の軸が明確になります。
学生時代に力を入れたことや自己PR、強みなどを自己分析の段階で明確にしておけば、今後のエントリーシート作成や面接対策の時間を一部省略することも可能です。
また、自己分析が1人ではうまく進まない場合は、自己分析ツールを活用しても良いでしょう。
弊社が提供しているツールを利用すれば、52個の質問に答えるだけで簡単に自己分析ができるため、気になる方は利用してみてください。
3.業界・企業研究をする
自己分析ができたら、次は業界・企業研究に取り組みましょう。
まず、興味のある業界の特徴や今後の動向を調べ、自分がどのようにその業界に貢献できるのかについて考えてみてください。
表面的な情報を集めるだけでなく、企業の理念や事業内容、将来的なビジョンにも目を向けることが大切です。
実際に働いている人のインタビュー記事や口コミ、SNSなどを活用して、企業研究を深めることを推奨します。
そして得た情報と自分の就活の軸と照らし合わせて「自分がのびのびと働けそうだ」「理念に共感できる」などと思える企業に絞りましょう。
4.興味のある企業へエントリーする
業界研究や企業研究が終わったら、興味のある企業にエントリーしてみてください。
4月以降は人気のある企業や募集枠が少ない企業は早めにエントリーを締め切ってしまう可能性が高いため、少しでも興味があれば早めにエントリーしましょう。
また、ただ数をこなすだけでなく、自分の就活の軸に合った企業を選び、質の高いESを提出することを意識してください。
「70%のクオリティのESを20社に提出する」よりも「100%のクオリティのESを10社に提出する」方が良いです。
エントリーは就活のスタートラインに立つための大事なステップなので、気になる企業があれば積極的に応募してみましょう。
5.説明会に参加する
説明会は企業が自社の事業内容や採用方針、社風などを詳しく説明してくれるため、企業理解をスムーズに深めることができます。
最近ではオンラインでの開催が増えているため、移動の手間が無く、気軽に参加できることも多いです。
説明会では、企業が求める人物像や採用スケジュールについて具体的に教えてもらえるだけでなく、質疑応答の時間も設けられるため、気になることを質問できます。
複数の企業の理解を深めたい場合は合同説明会を、特定の気になる企業がある場合はその企業が主催している説明会に参加しましょう。
6.インターン・OB訪問に参加する
インターンやOB訪問は非常におすすめの対策であるため、ぜひとも取り組んでほしいものの1つです。
企業説明会や公式サイトでも情報は得られますが、いずれも会社に対する「表面的」かつ「良い情報」しか得られないことが多いです。
実際に現場を体験できるインターンや、現場で働いている先輩社員と直接話せるOB訪問は良い情報も悪い情報もリアルに得られる貴重な機会になります。
「入社前に抱いていたイメージと、実際に働いてからのギャップ」など、リアルな声をOB訪問で聞いてみましょう。
また、SNSや大学のキャリアセンターを活用すれば、効率よく訪問先やインターン先を見つけることも可能です。
7.ES・履歴書作成
インターンやOB訪問が終わったら、エントリーシートや履歴書の作成に取り組んでください。
まずは先ほど行った自己分析を元に、自分の学生時代に力を入れたことや強みを整理し、魅力的な内容に仕上げることを心がけてください。
4月からの就活ということであまり時間はないため、まずはたたき台となる志望動機、自己PR、ガクチカを作成し、その後、目指す企業に応じて修正しながら完成させる方法が良いでしょう。
また、履歴書はあなたの基礎的な情報を企業に提供するためのものですが、書き方次第で印象が良くも悪くもなり得るため、こちらも同様に丁寧に作成することを心がけてください。
8.Webテストの対策
一部の企業は選考においてWebテストも実施するため、ある程度は対策を行っておかなければなりません。
SPIや玉手箱、TG-WEBなどが実施されることが多いですが、出題傾向が異なるため、それぞれに応じた対策が求められます。
過去問や模擬問題を活用して問題の傾向に慣れておきましょう。
短期間でスコアを上げるためには、間違えた問題を重点的に復習することがおすすめです。
移動時間やスキマ時間を使って、スマホのアプリなどでこまめに練習するのも良いでしょう。
Webテストは事前の準備の有無が結果に大きく影響するため、早めの対策を心がけてください。
9.面接対策
就活で最も重要な対策の1つとして、面接対策が挙げられます。
自己PRや志望動機を何度も確認し、スムーズに答えられるようになっておきましょう。
まずはよく聞かれる質問に対する答えを準備しておくことが大切です。
「自己紹介」「学生時代に力を入れたこと」「志望動機」「自己PR」「入社後に挑戦したいこと」はほとんど100%の確率で聞かれるため、答えを事前に言語化しておくとスムーズに答えられます。
また、実際に声に出して練習することで、話し方や表情、目線なども意識できるようになります。
友人やキャリアセンターのスタッフ、就活エージェントなどに面接官役になってもらい、練習すると良いでしょう。
4月から就活を成功させるためのコツ
- 1人で進めず、周りを頼る
- スケジュール管理ツールを使う
- 周りの学生と比べない
- ぶれない就活の軸を持つ
4月から就活を成功させるためには以下の4つのコツも、ぜひ押さえておいてほしいところです。
ここまで必要な対策などについて紹介してきましたが、以下の4つのコツを踏まえた上で取り組めば、よりスムーズに就活対策が進むはずです。
1人で進めず、周りを頼る
4月からの就活ではスピード感が重要になります。
1人で全てを進めようとはせず、積極的に周囲の力を借りると良いでしょう。
情報収集や選考対策だけでなく、就活エージェントを利用することがおすすめです。
自分に合った企業の紹介をしてもらえるだけでなく、エントリーシートの添削や面接対策など、実践的なサポートも得られます。
また、すでに就活を経験している先輩や友人から話を聞けば、選考の流れや企業の雰囲気についての貴重な情報も得られることが多いです。
1人で考えてしまうと視野が狭くなりがちであるため、周りの意見やアドバイスを取り入れることを推奨します。
スケジュール管理ツールを使う
複数の企業の選考が一気に進むのが4月以降の就活の特徴であるため、スケジュール管理を徹底することが大切です。
説明会やエントリーの締め切り、面接の日程など、様々な予定が重なる時期であるため、つい予定を忘れてしまうこともあります。
そこで、スケジュール管理ツールを活用して各企業の予定をしっかりと把握しておくことを推奨します。
スマホのカレンダーアプリやスケジュール管理アプリを活用すれば、日程が重複することなく効率よく日程を組むことが可能です。
また、リマインダー機能を使って事前に通知を設定しておくと、うっかり忘れも防げます。
特にオンラインの説明会や面接は対面と違って忘れがちなので、注意が必要です。
周りの学生と比べない
4月になると、すでに内定を獲得している人が増え始めるため、焦りを感じてしまうことも多いでしょう。
しかし、就活の進み具合は人それぞれであり、周囲とあまり比べすぎないことが大切です。
大切なのは周りに流されず自分にとって最適な企業を見つけることです。
例えば、ゼミのメンバーのほとんどが内定をもらっていたとしても、焦りすぎないようにしてください。
焦って、自分に合わない企業に応募して内定を承諾してしまうと、将来後悔する可能性が非常に高いでしょう。
自分の目標や価値観、就活の軸を明確にした上で、納得のいく企業選びをすることが大切です。
ぶれない就活の軸を持つ
4月から就活を始めて巻き返すためには「ぶれない就活の軸」を持つことが重要です。
就活の軸とは「企業選びで何を重視するか」という基準のことです。
成長できる環境が整っている、自分のスキルが活かせる、福利厚生が充実しているなど、人によって重視するポイントは様々あります。
まずは自己分析をしっかりと行い、自分が大切にしたい価値観や働き方、キャリアビジョンを明確にしましょう。
また「このような企業は絶対に嫌だ」という軸も設けておくと、企業をさらに絞り込みやすくなります。
就活の軸を設けることで、就活がスムーズに進むだけでなく、面接で聞かれた際にも胸を張って答えやすくなるため、ぜひ明確な軸を設けておいてください。
まとめ
今回は4月から就活を始めた場合でも手遅れではないということに焦点を当てて、今からどのような対策をしなければならないのか、どのようなコツを意識しながら取り組めば内定を得られるのかについて紹介しました。
6割近くのライバルが内定を獲得している時期であるため、焦っている方も多いでしょう。
しかし、就活のペースは人それぞれですし、妥協して企業を選んでも、将来的に後悔する可能性が高いです。
周りと比べすぎず、納得できる企業に内定できるよう、一つひとつの対策に取り組んでください。