
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
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【5月から就活は遅い】大学4年の5月から就活を始めるのは遅いのか
大学4年の5月から就活を始めるのは遅いと言えます。
周囲と比較し、遅れているため危機感が必要です。
「就活はなんとかなるだろう」「周囲の友人もまだ就活している」など、悠長に考えていると志望企業から内定を獲得できるチャンスを逃します。
本記事では、就活を5月から始めた人向けに、巻き返すために必要なポイントを解説します。
何から始めるべきか理解できていない就活生は、ぜひ参考にしてください。
【5月から就活は遅い】一般的な大学4年生の5月の就活
本章では、一般的な大学4年生の5月の就活について解説します。
周囲の就活生が、どう行動しているのか理解することで、あなたが行動するべきことを明確にしましょう。
就活は、闇雲に行動しても遠回りになります。遅れた分を取り戻すためにも、まずは現状を把握してください。
まず、行動したくなる気持ちは理解できます。
しかし、焦って誤った方向に進まないためにも、本章の解説を最後まで読んでください。
5月時点の内定率
就職みらい研究所の就職プロセス調査によると、2024年5月1日時点での内定率は72.4%でした。
過去の調査では、2023年で65.1%、2022年は58.4%といった結果です。
近年は、就活の早期化傾向にあるため、2025年5月1日ではさらに内定率は高くなると推測できます。
確かに、内定率72.4%は高い数値です。
しかし、全員が5月1日で就活を終えるわけではありません。
そのため、必要以上に落ち込む必要はありません。
今からでも、きちんと対策し、行動することで挽回は可能です。
また、卒業年の3月時点を見ると内定率は、2022年と2023年ともに96%を超えています。
つまり、5月以降に内定を獲得する人がいることは明らかです。
過去の内定率を理解し、今後のスケジュールに役立ててください。
出典:就職プロセス調査(2025年卒)「2024年5月1日時点 内定状況」 | 就職みらい研究所
選考の多くは面接
5月に入ると、選考の多くは面接の段階に入ります。
3月や4月を経て、書類選考を突破する就活生が増えるからです。
そのため、5月は面接に参加する人数が増えることを理解しましょう。
もちろん、すべての企業が面接するわけではありません。
5月からエントリーする企業もあるでしょう。
しかし、就活における5月は、面接が多くあることを理解してください。
面接に参加するには、書類選考を突破する必要があります。
そこで、5月から就活を始めた人は、企業にエントリーしたのち書類を提出しましょう。
書類の書き方については、以降の章で詳しく解説します。面接に参加するために参考にしてください。
エントリーを締め切る企業が多い
5月は、エントリーを締め切る企業が多くなります。
3月の情報解禁と同時にエントリーを開始し、5月ごろに採用人数に達するからです。
企業によっては選考を続けることもあります。
しかし、多くの企業が一度エントリーを締め切る時期であることを理解しましょう。
採用人数に達しない企業や内定辞退により、枠に空きができた企業は二次募集することもあります。
一方で、あなたが志望する企業が二次募集するかどうかは不明です。もし、採用人数に達していた場合、今年度中のエントリーはできません。
そのため、志望企業を見つけた場合、すぐにエントリーすることをおすすめします。
「あとで対応しよう」「時間ができたら」と考えると忘れるため、注意してください。
【5月から就活は遅い】5月からの就活が遅い理由
続いて、5月からの就活が遅い理由を解説します。
理由は以下の2つです。
- ライバルと差がついている
- 募集の枠が少ないから
5月からの就活が遅い理由を理解することで、適切な対策が可能です。
本章を最後まで読むことで、自分が何を対策するべきか明らかになります。
就活の遅れを取り戻すための材料にしてください。
ライバルと差がついている
5月からの就活が遅い理由の1つ目は、ライバルと差がついているからです。
近年の就活は、開始時期が早期化しています。早くから活動している人の場合、大学3年の春から始めます。
遅い人でも3月の情報解禁日から就活を始めます。
つまり、5月から就活する人は、少なく見積もって2〜3か月程度、遅れていることを自覚しましょう。
就活における数か月は、非常に大きな差を生みます。そのため、5月から動き始めた人は、ライバルとの差を縮めるための行動が必要です。
たとえば、志望企業が決まっている人と就職したい企業がわからない人では、取れる行動が異なります。
後者の方が取るべき行動が多く必要になり、内定獲得まで時間がかかるでしょう。
就活早期化の実態をデータでみてみましょう。
dodaキャンパスの「2025年卒大学生夏のインターンシップ(以下インターンシップ)」に関する調査によると、
- インターンシップの情報収集を始めた時期で最も多かったのは「大学3年生4月」(28%)
- 57.6%の学生が、大学3年生の秋頃(9~11月)までに希望業界を絞っている
- 85%の学生が、大学4年の6月までには就活を終わらせたいと考えている。
- 74%の学生が、大学3年の1月調査時点で1社以上の選考を受けている。
これらのデータから、25卒の就活生も大学3年生のかなり早い段階から就活を始めていたことが分かります。26卒の就活はさらに早期化していると考えられるので、5月から就活を始める就活生は周りに追いつけるよう頑張りましょう。
募集の枠が少ないから
5月からの就活が遅い理由の2つ目は、募集の枠が少ないからです。
早期選考と本選考は、3月〜4月前半の間に多くの募集の枠が埋まります。
その結果、エントリーできる企業が限られ、内定獲得のチャンスは限られるでしょう。
場合によっては、志望企業が見つかっても、募集が締め切られており、落ち込むかもしれません。
また、募集枠が少ないことで、採用倍率が高くなります。本来の選考であれば、採用になっていた就活生でも、採用枠の影響で不採用になるでしょう。
そのため、5月から就活を開始する人は、自分が出遅れていることを理解し、厳しい就活になることを想定してください。
【5月から就活は遅い】5月から巻き返すために今すぐすべきこと
5月から巻き返すために今すぐするべきことは、以下の5つです。
- 自己分析をして就活の軸を決める
- エントリーしながら業界・企業研究をする
- ES・履歴書を作成する
- Webテストの対策をする
- 面接対策をする
5月から挽回するには、効率よく対策する必要があります。
適当に就活していては、募集締め切りに間に合わないかもしれません。
そこで、本章の解説を読み、必要な行動が何かを知るきっかけにしてください。
自己分析をして就活の軸を決める
まずは、自己分析をして就活の軸を決めましょう。
あなたの強みや価値観が明確になり、就活の軸が作りやすくなるからです。
たとえば、チームで協力して取り組むことで、実力が発揮できる人がいたとします。
その場合、個人で働くよりも、組織単位での業務が多い企業に応募した方が、強みを発揮できるでしょう。
もし、個人プレーが多い企業に就職すると、自分の得意が活かせません。仮に内定がもらえたとしても、大きな後悔を生んだり、早期離職につながったりします。
納得のいく企業から内定を獲得するためにも、最初は自己分析から始めてください。
自己分析の結果をもとに就活の軸を決めることで、自分の価値観にマッチしたものが完成します。
エントリーしながら業界・企業研究をする
5月から就活する人は、エントリーしながら業界・企業研究してください。
同時進行することで、出遅れた分を取り返せるからです。気になる業界・企業にエントリーしつつ、業界・企業ごとに研究を進めましょう。
業界研究するには、業界の特徴や流行を調査してください。
また、企業について知るには、業界内での立ち位置や経営方針が重要です。自分の価値観にあった業界、企業を選択することで、強みが発揮でき、選考を通過しやすくなります。
業界・企業研究の方法のポイントは、次の翔で詳しく解説します。業界・企業研究を意識せずに実施していた就活生は、解説を読みやり方を変えましょう。
業界は1つに絞る
5月から就活し始めた人は、業界を1つに絞りましょう。
就活を始めて、1週間程度が理想です。1つの業界に絞ることで、業界・企業に関する理解が深まります。
たとえば、食品に興味がある人は食品業界に専念してください。
ITや建築などの別業界まで調べると時間が足りません。そこで、食品業界に絞って研究してください。
確かに、複数の業界を研究することで、エントリーできる企業数は増加します。
しかし、きちんとした研究が済んでいない業界に応募しても、不採用になる可能性が高くなるでしょう。
志望動機や自己PRなどが曖昧になり、あなたの魅力をアピールできないからです。
そのため、早期に業界を絞り「食品業界の情報なら負けない」と自信が持てるように行動しましょう。
ベンチャーや中小企業も見る
ベンチャーや中小企業も見ることも重要です。エントリーできる企業数が増え、自分の価値観に合った企業に出会える可能性が高くなります。
就活を始めると大手企業や有名企業に目がいきがちです。TVCMやインターネット広告により、親近感を覚えているからです。
しかし、5月から就活する人は、大手企業ばかりでなく、ベンチャーや中小企業も候補に入れましょう。
大手企業は、多くの就活生がエントリーし、就活難易度は高くなります。一方で、ベンチャー企業や中小企業であれば、採用枠に余裕があり、5月からでも間に合うでしょう。
大手企業ばかりに応募したくなる気持ちは理解できますが、大手企業のみのエントリーは危険です。
エントリー数が限られ、内定獲得に遠ざかる可能性があります。
ES・履歴書を作成する
続いてES・履歴を作成しましょう。
エントリーすると、企業からESと履歴書を提出するよう指示されるからです。
ESと履歴書は、企業との最初の接点になります。
面接官が読んだ結果「この就活生と会ってみたい」と思わせる内容にしましょう。
ESは、企業が求める人物像とあなたが、マッチしているか確かめるための書類です。
あなたの強みや特性、入社意欲を伝えましょう。
一方で、履歴書はあなたの基本情報を伝える書類です。学歴や資格、連絡先など選考を受けるにあたって必要な情報を提供します。
2つの特徴を理解し、混同しないようにしましょう。
以下で、さらに詳しくESと履歴書の作成方法を解説します。
添削をしてもらう
完成したESと履歴書は、第三者に添削してもらいましょう。自分以外の視点を加えることで、気がつかなかったミスを発見できるからです。
たとえば、就職エージェントや大学のキャリアセンターが挙げられます。就職に関するプロにチェックしてもらうことで、効果的に添削してもらえるでしょう。
とくに就職エージェントがおすすめです。書類添削はもちろんのこと、面接対策にも力を貸してくれます。
あなたに特化したプランを練ってくれるため、効率よく選考を突破できるようになるでしょう。
志望動機の使いまわしは絶対にダメ
志望動機の使い回しは絶対にダメです。面接官は、面接のプロであるため、使い回したことを見抜きます。
たとえば、不採用になったA社の志望動機を、そのままB社に提出するのは危険です。入社意欲のアピールにつながらず、内定獲得に近づけません。
確かに、同じ業界には似た企業が存在します。しかし、同じ志望動機になるのは、自己分析と企業研究が足りない証拠です。
時間が惜しいと思う気持ちは理解できますが、企業ごとに志望動機は変えてください。
Webテストの対策をする
Webテストの対策も欠かせません。
Webテストは、書類選考と同時、もしくは書類選考を通過した人が受けるテストです。
就活生の基礎能力や性格や特性をチェックする意味があります。Webテストは、時間制限が存在します。
問題の解き方を知っておくことで、効率よく回答することが可能です。もちろん、その場で考えられる人もいるでしょう。
しかし、面接へのチャンスがかかった場面で運に任せるのは危険です。あらかじめWebテスト対策をおすすめします。
事前にテストの種類を調べる
まずは、事前にテストの種類を調べてください。
Webテストには、いくつかの種類が存在します。テストごとに問題傾向が違うため、あらかじめ調査・対策しましょう。
たとえば、SPIや玉手箱、TG-WEBなどが挙げられます。志望企業の種類を把握することで、適切な対策が可能です。
就活サイトやSNSを通じて情報収集しましょう。
また、勉強教材は書籍がおすすめです。ジャンルごとに頻出問題をまとめてくれています。
1週間前から対策をする
Webテスト対策は、1週間前から対策しましょう。
きちんと対策すれば点数は上がるからです。
直前や当日の対策では、幅広い問題範囲をカバーできません。Webテストは、解法を知っているか知らないかで大きく点数が変わります。
そのため、出題範囲を一周できる時間を確保しましょう。また、コツコツ勉強することで、1日あたりの勉強時間が少なくて済みます。
ほかの対策にも時間がかかるため、バランスよく進めましょう。
面接対策をする
最後は面接対策です。
面接は、直接あなたの魅力をアピールできる機会になります。事前に準備を重ねましょう。面接対策には相手が必要です。
そこで、就職エージェントをおすすめします。就活のプロがあなたの良い点と改善点を教えてくれます。
指摘されたポイントを意識し、改善することで効率よく成長することが可能です。
以下では、詳しく対策するべき点を解説します。
頻出質問に対する答えを作る
最初に頻出質問に対する答えを作ってください。頻出質問とは、どの企業の面接でも質問される質問のことです。
一度対策しておくことで、さまざまな面接に転用できます。
たとえば、自己紹介や自己PR、ガクチカなどです。ほかにも志望動機も挙げられます。
企業独自の質問に対策するのは困難です。
しかし、頻出質問であれば、ある程度の対策ができます。また、回答を用意した質問がくることで、落ち着いた状態で対応できます。
一次・二次・最終面接ごとに対策をする
面接対策は一次・二次・最終面接ごとに対策しましょう。面接で見られるポイントが、選考フローによって異なるからです。
たとえば、一次面接は基本的な情報を確かめる面接になります。社会人に必要なコミュニケーション能力を持ち合わせているか、チェックしています。
二次・最終面接では、企業との相性や将来性が重要です。面接ごとに対策するべきポイントを理解し、適切に準備しましょう。
【5月から就活は遅い】5月から巻き返すためのコツ
5月から巻き返すためのコツは、以下の5つです。
- スケジュール管理ツールを使う
- ぶれない就活の軸を持つ
- 面接対策の時間は必ず作る
- 選考の振り返りをする
- 持ち駒の管理をする
- 5月から就活を始めた人は、追いつくための工夫が必要です。
周囲の就活生と同じペースで進めると差は縮まりません。
本章では、巻き返すためのコツを解説します。
内定を少しでも早く獲得したい人は、ぜひ参考にしてください。
スケジュール管理ツールを使う
まずは、スケジュール管理ツールを使いましょう。就活は、さまざまな企業の選考が同時進行で進むからです。
たとえば、就活を始めると「A社は明日面接がある」「B社の書類提出は明後日まで」「C社の企業説明会は14時から」など、さまざまな情報を扱います。
もし、1つでも予定を忘れてしまうと、内定獲得のチャンスを失うことになります。
そのため、スケジュール管理ツールの使用が欠かせません。
管理するにあたってアプリや紙媒体がありますが、どちらでも大丈夫です。
自分が使い慣れており、定期的に確認する癖のあるものを選択してください。
また、スケジュール管理は自分の現在地を確認するのに役立ちます。
自分の状況を可視化することで、内定獲得に必要な行動が明らかになります。
ぶれない就活の軸を持つ
ぶれない就活の軸を持つことが重要です。
就活は、さまざまな企業に出会います。
それぞれに魅力があるため、判断基準に迷うでしょう。
そこで、活躍するのが就活の軸です。
ぶれない就活の軸を持つことで、企業選びに割く時間を削減できます。
さらに、面接でも一貫した答えが可能です。
もし、志望動機が書類と面接で異なる回答をしたとします。
面接官は、どちらの発言が正しいのか判断できません。
その結果、入社意欲が伝わらず、次の選考に進める可能性が低くなります。
5月から就活を始めた人は、早期からぶれない就活の軸を持つようにしましょう。
ぶれない就活の軸を持つには、自己分析が重要です。
見つからない人は、一度立ち止まり、考えてみましょう。
面接対策の時間は必ず作る
面接対策の時間は必ず作ってください。面接は練習した分、うまくなるからです。
面接に苦手意識がある人は、練習時間が足りていない可能性があります。
そのため、面接日までにきちんと時間を確保しましょう。
たとえば、作成した回答を口に出してみてください。
想像することと口に出すことはまったく違います。
質問された際、スラスラ言えるように練習しましょう。
近年は、AIで面接練習ができるようになりました。スマートフォンに向かって話すことで、AIが改善点を教えてくれます。
自分では気がつきにくい表情や身振り、言葉遣いを把握するきっかけになるでしょう。
面接に慣れるには練習が欠かせません。いきなり本番を迎えるのではなく、練習を重ねて対策しましょう。
選考の振り返りをする
選考を振り返ることも重要です。
面接の多くは同じ質問もしくは、似た質問が投げられます。
そこで、面接で聞かれた内容と自分の答えた内容をメモしましょう。
面接中にはメモできないため、終了次第で記録してください。
面接官から受けた質問を集計することで、次の面接を対策する材料になります。
とくに同じ業界を志望する場合、質問が被る可能性が高くなります。
初見の際はうまく回答できなくても、回数を重ねることで、自分の意見をうまく伝えられるようになるでしょう。
もし、選考を振り返らないと、自分の改善点に気がつけません。同じミスで選考に落ちる可能性があります。
自分で期限を設けて、定期的に選考を振り返ってください。
持ち駒の管理をする
持ち駒の管理も大切です。
持ち駒とは、企業にエントリーし、選考結果を待っている企業の数です。
志望企業にエントリーすることで増加し、合否の連絡を受け取ることで減少します。
5月から就活を始めた人は、10社以下をキープしましょう。
持ち駒が少ないと内定を獲得できる可能性が低くなります。
一方で、持ち駒が多すぎると管理できません。
1社あたりにかけられる時間が少なくなり、対策がおろそかになる危険性があります。
そのため、10社いかない数を維持してください。
5月は周囲と比較して遅れているとはいえ、適当に応募するのは避けましょう。
就活の軸と比較し、エントリーしても問題がないかチェックしてください。
早く内定を獲得したい気持ちは理解できますが、管理できる範囲内で行動することが重要です。
持ち駒の管理は、限られた時間の中で最善の結果を引き出すための“戦略”です。数を増やすことに意識が向きがちですが、むしろ「自分の就活軸に合った企業に、しっかり向き合う姿勢」が成功の鍵を握ります。10社以下という目安は、集中力や選考対策の質を保つうえで非常に現実的です。焦るあまりに手当たり次第エントリーするのではなく、冷静に優先順位をつけ、自分が納得できる選考に臨んでください。それが、最短で内定にたどり着く近道でもありますよ。
【5月から就活は遅い】5月から就活を成功させるための注意点
5月から就活を成功させるための注意点は、以下の3点です。
- 周りの学生と比べない
- 選考結果に一喜一憂しない
- 適度に息抜きをする
5月から就活を始めた人は、焦りや不安を覚えている人も多いでしょう。
しかし、闇雲に行動しても就活はうまく進みません。
そこで、本章の解説を読み、就活に役立ててください。
周りの学生と比べない
5月から就活を成功させるための注意点の1つ目は、周りの学生と比べないことです。
周囲と比較することで、気持ちが落ち込むからです。
5月から就活を始めた人は、周囲と比較して出遅れています。
そのため、他人よりも対策に時間をかける必要はあるでしょう。
しかし、必要以上に他人と比較して、モチベーションが下がるのは避けてください。
自分の現在地を冷静に把握する程度に留めましょう。
確かに、早くから就活している人を羨ましく感じたり、内定を多く獲得した人を見て落ち込んだりするかもしれません。
一方で、就活は自分が納得した企業に就職することが重要です。
他人が満足する企業にあなたが就職する必要はありません。
周りの学生との比較は、ほどほどにしましょう。
選考結果に一喜一憂しない
5月から就活を成功させるための注意点の2つ目は、選考結果に一喜一憂しないことです。
就活は長期目線で行動する必要があります。
選考結果によって気分が上下すると、長期間にわたって活動するのが難しくなります。
とくに悪い結果が続くと、就活のモチベーションが大きく低下するでしょう。
選考を突破するたびに、嬉しくなる気持ちは理解できます。
しかし、テンションを上げ過ぎると、落ちたときの反動が大きくなります。
気分を一定に保つためにも、一喜一憂しないよう意識してください。
就活における不採用は、あなたのすべてを否定するものではありません。
企業との相性が悪かった可能性があります。
選考結果には、過剰に反応せず、客観的に受け止めましょう。
適度に息抜きをする
5月から就活を成功させるための注意点の3つ目は、適度に息抜きをすることです。
良い心身の状態を維持することで、高いパフォーマンスを発揮できます。
そのため、就活の合間をぬって休憩する時間を設けてください。
たとえば、友人とカフェに行ったり、趣味に没頭したりするのがおすすめです。
就活以外に時間を使うことでリフレッシュできます。
5月からの就活は、周囲と比較して出遅れています。
しかし、納得いく就活にするためには、ペース配分が重要です。
焦る気持ちは理解できますが、定期的に休憩しましょう。
途中で気持ちが切れたり、やる気を失ったりする可能性があるので注意してください。
【5月から就活は遅い】5月からの就活が不安な人におすすめの対処法
5月からの就活が不安な人におすすめの対処法は、以下の2つです。
- 大学のキャリアセンターを活用する
- 就活エージェントを活用する
就活は1人で実施するイメージがあるかもしれません。
しかし、あなたをサポートしてくれる存在がいます。
本章の解説を読むことで、不安を解消した状態で就活に挑めるでしょう。
不安な気持ちを持つのは自然なことです。
自分の気持ちを自分だけで抱えるのではなく、うまく外部の力を利用してください。
大学のキャリアセンターを活用する
大学のキャリアセンターを活用するのがおすすめです。
大学のキャリアセンターは、選考対策に加え、先輩の情報など大学独自の情報を持っています。
そのため、効率よく就活対策が可能です。
就活を始めると、何から行動すればいいか迷う人もいるでしょう。
しかし、キャリアセンターに相談することで、就活の流れをわかりやすく説明してください。
就活の全体像がわからない、志望業界が見つかっていないなど、準備が完了していない人は、利用を検討しましょう。
ほかにも、キャリアセンターを利用することで、大学と提携している企業を紹介してもらえます。
大学と関係性があるため、選考を突破するために必要な情報を多く持っているでしょう。
就活エージェントを活用する
就活エージェントの利用も効果的です。
就活のプロに相談することで、総合的なサポートが受けられます。
たとえば、書類添削に始まり、面接対策や企業紹介です。
就活エージェントは、非公開求人を持っています。
非公開求人とは、就活サイトには掲載されていない貴重な求人です。
就活エージェントから見て、企業との相性が良いと判断された求人を紹介してもらうことで、選考が突破しやすくなります。
もちろん、必ず内定がもらえるわけではありません。
しかし、あなたの価値観とマッチしているため、志望動機や自己PRが作成しやすくなります。
また、一般的な求人と比較して、エントリー数が少ないのが利点です。
倍率が低くなるため、プレッシャーを感じにくくなります。
【5月から就活は遅い】5月に就活をする26卒が知っておくべき内定獲得のチャンス
5月に就活をする26卒が知っておくべき内定獲得のチャンスは、以下の3つです。
- 夏採用・秋採用
- 通年採用
- 就活留年・浪人からの第二新卒就活
5月に就活する人は、どういったチャンスが身近にあるのか理解しましょう。
チャンスはチャンスと認識しないと、掴み取れません。
本章では、5月以降に就活する人向けに、内定獲得のチャンスを解説します。
自分の身の回りにどういった機会があるか、チェックしてください。
夏採用・秋採用
5月から就活する人は、夏採用・秋採用を視野に入れてください。
5月になると春採用の募集が締め切られるため、次の採用に移りましょう。
夏採用は6月から8月に行われ、秋採用は8月末から11月ごろまで実施される採用です。
5月に就活することは大切ですが、次の採用に向けての準備も忘れてはいけません。
夏・秋採用は、春採用と比較して、募集人数が少ない傾向にあります。
春採用で枠に空きができた企業が、夏や秋に追加募集するからです。
そのため、より一層対策に力を入れてください。
また、夏・秋採用は大手企業よりも中小企業やベンチャー企業に多い傾向があります。
エントリー数を担保するためにも、大手企業以外も選択肢に入れるようにしましょう。
通年採用
通年採用も選択肢の1つになります。
通年採用とは、1年を通して常に採用活動する採用です。
企業は、留学生や第二新卒、特定のスキルを持った人を幅広く採用する目的で実施します。
時期に関係なくエントリーできるため、5月から就活する人もチャンスがあります。
通年採用は、一般的な採用と異なり、就活スケジュールが就活生次第です。
応募した段階からスケジュールが決まるため、自分自身のペースに合わせた就活ができます。
きちんと企業研究が終わった段階でエントリーしましょう。
一方で、自分で就活スケジュールを管理する必要があります。
「あとでエントリーしよう」「明日、書類を提出しよう」など、ダラダラ就活する原因になります。
自分で期限を設けて就活しましょう。
就活留年・浪人からの第二新卒就活
就活留年・浪人からの第二新卒就活も可能です。
5月から就活を始めるのは遅れているため、来年から就活を始める方法になります。
現在は、少子化かつ人手不足により、必ずしも新卒の必要はありません。
そのため、企業は第二新卒も視野に入れた採用を計画します。
新卒採用と同様で、社会経験よりもポテンシャルが重要視されるため、チャンスがあります。
ただし、5月からの就活でも年内の内定獲得は可能です。
まだ、チャンスは残っているため、挑戦してみることをおすすめします。
努力した結果、第二新卒就活になるのであれば問題ありません。
就活を問題の先送りにしないようにしましょう。
5月以降の就活にも、実はまだ多くの「内定獲得のチャンス」が残されています。夏・秋採用や通年採用はもちろん、第二新卒枠など、現在の就活市場は多様化が進んでおり、柔軟な選択が可能になっています。「自分にはどんな可能性があるか」を理解し、それに合った行動をとることが今は大切です。特に通年採用では、自分のペースで進められる反面、スケジュール管理の自己責任が求められます。就活を先延ばしにせず、「このタイミングからでも本気で向き合えば結果がついてくる」という姿勢で、ぜひ一歩踏み出してください。焦らず、でも確実に、自分の未来を切り拓いていきましょう。
まとめ
本記事では、就活を5月から始める人が巻き返すためのポイントを解説してきました。
就活を5月から始めるのは、周囲と比較して遅れています。
しかし、効率よく対策・準備することで、内定獲得は可能です。
とくに、就活エージェントの力を借りることをおすすめします。
書類の添削から面接対策と包括的なサポートが受けられます。
5月は遅れているとはいえ、挽回のチャンスがある時期です。
諦めずに内定獲得に向けて行動しましょう。
伊東美奈
(Digmedia監修者/新卒リクルーティング本部幹部)
伊東美奈
(Digmedia監修者)
5月からの就活スタートに対して焦りを感じるのは自然なことですが、実際にはここからの行動次第で十分に巻き返せる時期でもあります。企業の選考はまだ続いており、夏採用や秋採用を積極的に行う企業も少なくありません。大切なのは「遅れた」ことに意識を向けすぎず、今、何をすべきかにフォーカスすることです。自分の軸を明確にし、短期集中で準備を進めていくことで、納得のいく進路を実現するチャンスはまだ十分に残されていますよ。