
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
就職活動、お疲れ様です。
いよいよ選考が進み、面接を控えている方も多いのではないでしょうか。
面接は、企業とあなたが直接対話できる貴重な機会ですが、何をどう準備すれば良いのか、不安に感じることもありますよね。
この記事では、新卒の面接で聞かれることの決定版として、頻出質問から回答のコツ、事前準備の方法まで、就活生の皆さんが知りたい情報を網羅的に解説します。
この記事を最後まで読めば、面接に対する不安が自信に変わるはずです。
一緒に内定獲得に向けて、しっかり対策を進めていきましょう。
新卒の面接でよく聞かれる質問について
新卒の面接では、あなたの潜在能力や人柄、そして何より企業とのマッチ度を測るために、様々な角度から質問がされます。
面接官は、学生時代の経験や考え方を通して、あなたがどのような人物で、入社後にどう活躍してくれる人材なのかをイメージしようとしています。
そのため、どの質問にも必ず意図があります。
ただ質問に答えるだけでなく、その背景にある企業の視点を理解することが、他の就活生と差をつける重要なポイントになります。
この章では、面接官が重視する点と、質問の意図を理解する大切さについて詳しく見ていきましょう。
面接官が重視するポイントとは
面接官が新卒の学生に求めるものは、現時点での高いスキルや知識だけではありません。
それ以上に、入社後の成長可能性、いわゆるポテンシャルを重要視しています。
具体的には、新しいことを素直に学ぶ姿勢、困難な課題にも前向きに挑戦する意欲、そしてチームの一員として周囲と協力できる協調性などです。
また、自社の社風やビジョンに共感し、長く一緒に働き続けたいと思える人材かどうかも大きな評価ポイントです。
面接官は、あなたの回答の一つひとつから、こうした人柄や価値観を読み取ろうとしています。
そのため、自分を偽るのではなく、これまでの経験で培ったあなた自身の考えや強みを、自信を持って伝えることが大切です。
企業が求める人物像と自分の特徴がどう合っているのかを分析し、アピールできるように準備しておきましょう。
質問の意図を理解する重要性
面接での全ての質問には、必ず面接官の意図が隠されています。
例えば、志望動機を聞くのは、企業への熱意や理解度を知るためです。
学生時代に力を入れたこと、いわゆるガクチカの質問は、あなたの行動特性や課題解決能力を見る目的があります。
この意図を正確に理解せずに回答してしまうと、的外れなアピールになりかねません。
重要なのは、質問の表面的な意味だけでなく、なぜ面接官はこの質問をするのだろうかという視点を持つことです。
意図を理解することで、企業が求めている情報を的確に伝えられるようになります。
例えば、長所を聞かれた際に、ただ明るい性格ですと答えるのではなく、その明るさがチームの雰囲気作りにどう貢献できるかまで話すことで、より高い評価に繋がるのです。
しっかり質問の意図を考え、的を射た回答を心がけましょう。
新卒面接での聞かれる質問リスト
ここからは、新卒の面接で実際に聞かれることの多い質問をカテゴリ別に紹介します。
自己紹介から逆質問まで、面接の一連の流れをイメージしながら読み進めてください。
それぞれの質問には、面接官が何を知りたいのかという意図があり、それに応じた回答のポイントが存在します。
あらかじめ頻出質問を知っておくことで、心の準備ができ、落ち着いて面接に臨むことができます。
ここで紹介する質問例と解説を参考に、あなた自身の経験や考えを整理し、自分だけの回答を作成していきましょう。
これらの質問はあくまで基本であり、ここからさらに深掘りされることも意識しておくことが大切です。
自己紹介・自己PRに関する質問
自己紹介や自己PRは、面接の冒頭で必ずと言っていいほど求められます。
これは、あなたがどんな人物なのか、その第一印象を把握するための質問です。
ここで面接官は、コミュニケーション能力や、要点を簡潔にまとめる力を見ています。
単に大学名や氏名を述べるだけでなく、自分の強みや人柄が伝わるようなエピソードを簡潔に盛り込むことが重要です。
例えば、1分程度で自己紹介をしてください、あなたの強みを教えてください、自己PRをお願いしますといった形で聞かれます。
ESに書いた内容を丸暗記して話すのではなく、自分の言葉で、熱意を持って伝えましょう。
あなたという人材の魅力を最初にアピールする絶好の機会と捉え、自信を持ってハキハキと話すことを意識してください。
具体的な質問例10選
- まず、1分程度で自己紹介をお願いします。
- あなたの強みと、それを裏付ける具体的なエピソードを教えてください。
- あなたにキャッチフレーズをつけるとしたら何ですか。理由も教えてください。
- 周りの友人や家族からは、どのような人だと言われることが多いですか。
- 自分を動物やモノに例えると何ですか。その理由も教えてください。
- 学生時代に得たスキルや能力の中で、当社で最も活かせるものは何だと考えますか。
- あなたのセールスポイントを3つ、簡潔に教えてください。
- これまでで最も自分らしさを発揮できた経験は何ですか。
- 当社の求める人物像と、ご自身の合致する点を教えてください。
- これまでの人生で、最も誇れることは何ですか。
志望動機やキャリアビジョンに関する質問
志望動機やキャリアビジョンに関する質問は、企業への入社意欲や、仕事に対する価値観を確認するために非常に重要です。
面接官は、なぜ他の多くの企業ではなく、自社を選んだのか、その理由を知りたいと考えています。
ここでの回答を通じて、あなたの企業研究の深さや、業界への関心の高さが判断されます。
例えば、当社の志望動機を教えてください、入社後、どのような仕事に挑戦したいですか、5年後、10年後のキャリアプランをどう考えていますかといった質問が代表的です。
これらの質問には、企業の事業内容や社風、ビジョンをしっかり理解した上で、自分の経験や目標とどう結びついているのかを具体的に説明する必要があります。
一貫性のある回答で、御社でなければならない理由を明確に伝え、入社への熱意をアピールしましょう。
具体的な質問例10選
- 当社の志望動機を教えてください。
- この業界を志望する理由は何ですか。
- 数ある企業の中で、なぜ当社に興味を持ったのですか。
- 入社したら、具体的にどのような仕事に挑戦してみたいですか。
- 5年後、10年後のご自身のキャリアプランを教えてください。
- 仕事を通じて成し遂げたい目標や夢はありますか。
- 当社の事業内容やサービスについて、どのような点に魅力を感じますか。
- あなたの仕事選びの軸を教えてください。
- 他社の選考状況はいかがですか。
- 当社以外に、他に興味のある業界はありますか。
学生時代の経験に関する質問
学生時代の経験に関する質問、特にガクチカは、あなたの行動特性や思考のプロセスを知るための定番の質問です。
面接官は、あなたが過去の経験から何を学び、その学びを今後どう活かしていくのかに関心を持っています。
学業やゼミ、アルバイト、サークル活動など、どんなテーマでも構いませんが、重要なのはその経験の中で直面した課題に対し、どのように考え、行動し、結果として何を獲得したのかを具体的に話すことです。
学生時代に最も力を入れたことは何ですか、チームで何かに取り組んだ経験を教えてください、最大の失敗経験と、それをどう乗り越えたか教えてくださいなどが頻出です。
エピソードを通して、あなたの主体性や課題解決能力、チームワークなどをアピールする絶好の機会となります。
具体的な質問例10選
- 学生時代に最も力を入れて取り組んだことは何ですか。(ガクチカ)
- その経験の中で最も困難だったことは何ですか。また、それをどう乗り越えましたか。
- チームで目標を達成した経験と、その中でのあなたの役割を教えてください。
- アルバイトの経験から何を学びましたか。
- 大学でのゼミや研究で、特に力を入れたテーマについて教えてください。
- これまでの人生で最大の失敗経験と、そこから学んだことは何ですか。
- 周囲と意見が対立した際に、どのように対応しましたか。
- あなたがリーダーシップを発揮した経験について教えてください。
- 目標達成のために、誰かを巻き込んで行動した経験はありますか。
- 粘り強く努力を続け、成果を出した経験について教えてください。
長所・短所に関する質問
長所と短所に関する質問は、自己分析がどれだけ深くできているか、そして自分自身を客観的に把握しているかを見るためのものです。
長所については、ただ私の長所は〇〇ですと答えるだけでなく、その強みが企業の業務や社風にどう貢献できるのかを具体的に結びつけて説明することがポイントです。
あなたの長所を教えてくださいと聞かれたら、具体的なエピソードを添えて説得力を持たせましょう。
一方、短所を伝える際は、正直に認めつつも、それを改善するためにどのような努力や工夫をしているかをセットで話すことが重要です。
あなたの短所は何ですかという質問に対し、ネガティブな印象で終わらせず、成長意欲や課題解決への前向きな姿勢を示す機会と捉えましょう。
具体的な質問例10選
- あなたの長所を教えてください。それを仕事でどう活かせますか。
- あなたの短所を教えてください。それを克服するために何かしていますか。
- 自分の性格で、ここは誰にも負けないという点をアピールしてください。
- ストレスを感じるのはどのような時ですか。また、どう解消しますか。
- あなたのモチベーションの源泉は何ですか。
- 苦手なタイプの人と、どのように関わっていきますか。
- あなたの長所が、裏目に出てしまった経験はありますか。
- ご自身の課題は何だと認識していますか。
- あなたは周囲からどのような人だと言われることが多いですか。自己評価と違いはありますか。
- 困難な状況に陥ったとき、どのように考え、行動しますか。
逆質問の重要性と例
面接の最後に「何か質問はありますか」と聞かれる逆質問は、あなたの入社意欲や企業への関心の高さを示すための最後のチャンスです。
ここで「特にありません」と答えてしまうと、企業への興味が薄いと判断されかねません。
事前に企業研究をしっかり行い、いくつか質問を用意しておくことが不可欠です。
良い逆質問は、企業の事業内容や働き方について、より深く理解しようとする姿勢を示すものです。
例えば、「若手社員の方が活躍されている事例について、具体的に教えていただけますか」「御社で働く上で、最も大切にすべき価値観は何だとお考えですか」といった、調べただけでは分からない情報を聞くのがおすすめです。
ただし、給与や福利厚生など、待遇面に関する質問は、状況によっては避けた方が良い場合もありますので注意しましょう。
新卒の面接での回答のコツ
面接で聞かれる質問が分かっても、伝え方が悪ければあなたの魅力は半減してしまいます。
面接官にあなたの考えや経験を的確に理解してもらうためには、回答の仕方にいくつかのコツがあります。
どんな質問に対しても、分かりやすく、説得力のある話し方を意識することが重要です。
この章では、面接官に良い印象を与え、あなたの評価を高めるための具体的な回答のテクニックを3つ紹介します。
これらのコツを実践することで、あなたの話はより魅力的になり、面接官の心に響くはずです。
面接はコミュニケーションの場であることを忘れずに、対話を楽しみましょう。
結論ファーストで答える
面接での回答は、まず結論から話すことを徹底しましょう。
これはPREP法(Point, Reason, Example, Point)とも呼ばれる話し方で、最初に要点(結論)を伝え、次にその理由、具体的なエピソード、そして最後にもう一度結論を述べる構成です。
最初に結論を話すことで、面接官は何について話しているのかをすぐに理解でき、その後の話に集中しやすくなります。
特に、面接という限られた時間の中では、冗長な話は避けなければなりません。
例えば、「私の強みは課題解決能力です」と最初に言い切ってから、その理由と根拠となる具体的なエピソードを話すことで、非常に分かりやすく、論理的な印象を与えることができます。
質問に対して、まず「はい、〇〇です」と端的に答えることを常に意識してください。
具体的なエピソードを交える
自分の強みや考えをアピールする際には、必ず具体的なエピソードを交えて話すようにしましょう。
抽象的な言葉を並べるだけでは、あなたの主張に説得力が生まれません。
例えば、単に「私にはコミュニケーション能力があります」と伝えるのではなく、アルバイト先で意見の違うメンバーの間に立ち、双方の意見を調整してチームをまとめた、といった具体的な経験を話すことで、あなたの能力にリアリティと深みが加わります。
面接官は、あなたがどのような状況で、何を考え、どう行動したのかというプロセスを知りたいのです。
自己分析を通じて、自分のアピールしたい強みや特徴を裏付けるエピソードをいくつか用意しておきましょう。
その経験を通して何を学んだのかまで伝えられると、さらに評価が高まります。
自分の言葉で伝える
面接対策本や就活サイトに載っている例文を丸暗記して話すのは避けましょう。
面接官はこれまで何人もの学生を見てきており、借り物の言葉はすぐに見抜かれてしまいます。
重要なのは、あなた自身の経験や考えを、あなた自身の言葉で表現することです。
たとえ少し言葉に詰まっても、一生懸命に自分の思いを伝えようとする姿勢は、面接官に熱意として伝わります。
もちろん、事前に話す内容を整理し、準備しておくことは必要ですが、本番ではそれを自然な言葉で話すことを意識してください。
自分の考えや気持ちがこもった言葉には、魂が宿ります。
あなたという人物のユニークな魅力や人柄を伝えるためにも、自分らしさを大切にしたコミュニケーションを心がけましょう。
新卒の面接の準備をするためのステップ
新卒の面接を成功させるためには、事前の準備が何よりも重要です。
行き当たりばったりで臨んでしまうと、自分の魅力を十分に伝えきれず、後悔することになりかねません。
しっかりとした準備は、自信を持って面接に臨むための土台となります。
また、準備の過程で自分自身や企業への理解が深まり、回答に一貫性と説得力が生まれます。
この章では、面接本番までに必ずやっておくべき準備のステップを3つに分けて具体的に解説します。
このステップを着実に踏むことで、面接への不安を解消し、万全の態勢で選考に挑むことが可能になります。
自己分析を行う
面接準備の最初のステップは、徹底した自己分析です。
自己分析とは、これまでの人生経験を振り返り、自分の強み、弱み、価値観、興味関心などを深く理解する作業です。
なぜなら、面接で聞かれる多くの質問は、あなた自身について問うものだからです。
自己分析ができていないと、自己PRや志望動機に説得力を持たせることができません。
具体的な方法としては、自分史の作成、モチベーショングラフの作成、信頼できる友人や家族に自分の印象を聞くことなどがおすすめです。
また、大学のキャリアセンターが提供する自己分析ツールやイベントを活用するのも良いでしょう。
この過程で、自分が仕事を通じて何を実現したいのか、どのような環境で成長したいのかという就活の軸を明確にすることが、企業選びにも繋がります。
企業研究を徹底する
自己分析で自分自身の理解が深まったら、次に関心のある企業について徹底的に研究します。
企業研究の目的は、その企業がどのような事業を行い、どのような人材を求めているのかを正確に把握することです。
企業の公式ウェブサイトや採用ページを隅々までチェックするのは基本中の基本です。
それに加えて、IR情報から経営状況を分析したり、業界全体の動向をニュースで確認したりすることも重要です。
可能であれば、OB・OG訪問やインターンシップ、説明会に参加して、実際に働く社員の方から雰囲気や仕事のやりがいといった生きた情報を得ることを目指しましょう。
企業研究が深まれば深まるほど、志望動機に具体性と熱意が生まれ、逆質問の質も高まります。
他社との違いを明確に説明できるレベルまで研究しておくことが理想です。
模擬面接を実施する
自己分析と企業研究で話す内容が固まったら、最後は模擬面接で実践練習を繰り返しましょう。
頭の中で回答を準備していても、実際に声に出して話してみると、うまく言葉が出てこなかったり、話が長すぎたりするものです。
模擬面接は、本番さながらの緊張感の中で、時間配分や話し方の癖、表情などを客観的にチェックする絶好の機会です。
大学のキャリアセンターや就活エージェントが実施する模擬面接サービスを積極的に活用しましょう。
また、友人や家族に面接官役をお願いして、フィードバックをもらうのも非常に有効です。
録画して自分の姿を見返すことで、自分では気づかなかった改善点を発見できます。
練習を重ねることで、自信がつき、面接本番でも落ち着いて本来の力を発揮できるようになります。
新卒の面接当日の心構え
いよいよ面接当日。
どれだけ準備を重ねてきても、当日の心構え一つで結果は大きく変わってしまいます。
最高のパフォーマンスを発揮するためには、スキルや知識だけでなく、万全のコンディションで臨むことが不可欠です。
緊張するのは当然のことですが、その緊張を良い方向に活かすための準備も大切です。
この章では、面接当日に意識すべき身だしなみやマナーといった基本的な部分から、緊張を和らげるための具体的な方法まで、あなたが安心して面接に挑むための心構えについて解説します。
最後の準備をしっかり行い、自信を持って面接会場へ向かいましょう。
身だしなみとマナーの確認
面接では、話の内容はもちろんのこと、第一印象も非常に重要です。
そして、その第一印象を大きく左右するのが身だしなみとマナーです。
清潔感のある服装は、社会人としての基本であり、相手への敬意を示すことにも繋がります。
スーツにシワや汚れがないか、髪型は整っているか、靴は磨かれているかなど、出発前に必ず鏡で全身をチェックしましょう。
また、受付での挨拶の仕方、待合室での姿勢、入退室の際のお辞儀の角度といった基本的なビジネスマナーも、事前に確認しておくことが大切です。
これらのマナーがしっかりしているだけで、面接官にしっかりとした学生であるという好印象を与えることができます。
細かい部分まで意識を向けることが、あなたの評価を高めることに繋がります。
緊張を和らげる方法
面接で緊張するのは、あなただけではありません。
多くの就活生が同じ気持ちを抱えています。
大切なのは、緊張している自分を受け入れ、それをコントロールしようとすることです。
まず、会場には時間に余裕を持って到着し、場所の雰囲気に慣れる時間を作りましょう。
早く着きすぎた場合は、近くのカフェなどでリラックスするのもおすすめです。
面接を待つ間は、深呼吸を繰り返すことで心拍数を落ち着かせることができます。
また、これまでの努力を思い出し、ここまで準備してきたんだから大丈夫と自分に言い聞かせることも有効です。
面接官は敵ではなく、あなたのことを知ろうとしてくれているパートナーだと考え方を変えてみるのも良いでしょう。
笑顔を意識することで、自然と気持ちも前向きになります。
新卒の面接での良くある失敗と対策
万全の準備をして臨んだとしても、面接本番では予期せぬ事態が起こることもあります。
頭が真っ白になってしまったり、答えにくい質問をされたりすることもあるでしょう。
しかし、大切なのは失敗しないことではなく、失敗したときにどう立て直すかです。
パニックにならず、冷静に対処する姿を見せることで、かえってあなたの問題解決能力や誠実さをアピールする機会にもなり得ます。
この章では、多くの就活生が経験しがちな面接での失敗例を挙げ、それぞれの状況に応じた具体的な対処法と対策を解説します。
事前に知っておくことで、いざという時に落ち着いて行動できるようになります。
回答に詰まった時の対処法
面接中に突然頭が真っ白になり、回答に詰まってしまうことは誰にでも起こり得ることです。
そんな時、一番やってはいけないのが、焦って黙り込んでしまうことです。
沈黙が続くと、コミュニケーション能力がないと判断されかねません。
もし回答に詰まったら、まずは正直にその状況を伝えましょう。
「申し訳ありません、少し考えるお時間をいただいてもよろしいでしょうか」と丁寧に断ることで、誠実な印象を与えつつ、思考を整理する時間を稼ぐことができます。
また、質問の意図を再確認するために、「〇〇というご質問は、△△という観点でお答えすればよろしいでしょうか」と聞き返すのも有効な方法です。
焦らず、落ち着いて対応する姿勢を見せることが、何よりも重要です。
不適切な質問への対応
ごく稀なケースですが、面接官から家族構成や思想・信条など、プライベートに関する不適切な質問をされることがあるかもしれません。
こうした質問に対しては、答える義務はありません。
しかし、ただ拒絶するだけでは場の雰囲気を悪くしてしまう可能性もあります。
スマートに対応するためには、まず質問の意向を受け止めつつ、業務との関連性が低いことを理由に、回答を控える旨を丁寧に伝えましょう。
例えば、「そのご質問は、私の業務能力とは直接関係がないように思いますので、申し訳ありませんがお答えを控えさせていただきます」といった形で、冷静かつ毅然とした態度で伝えることが大切です。
あなたの毅然とした姿勢は、自己を尊重する能力の表れとして、むしろポジティブに評価される可能性もあります。
おわりに
ここまで、新卒の面接で聞かれることについて、質問の意図から回答のコツ、具体的な準備方法まで網羅的に解説してきました。
面接は、自分という商品を企業に売り込むプレゼンテーションの場です。
この記事で紹介した内容を参考に、自己分析と企業研究を深め、あなただけの言葉で熱意と魅力を伝えてください。
面接対策に不安はつきものですが、しっかり準備をすれば、それは必ず自信に繋がります。
面接はあなた自身が企業を評価する場でもあります。
ぜひ、対等な立場で、面接官との対話を楽しんでください。
あなたの就職活動が成功し、希望するキャリアの第一歩を踏み出せることを心から応援しています。
インターンシップにこれから参加される学生さんはこちらの記事も参考にしてみてください。