業界分析
2019/7/29
総合商社の業界研究なら基本から!歴史や主要企業の特徴を解説
2019/7/29
業界分析
2019/7/29
2019/7/29
人気の高い総合商社を狙うなら、徹底した業界分析と自己分析が必須。
この記事では総合商社の歴史や主な事業、5大総合商社の特徴まで解説します。
まずは基本的なことを理解しましょう。
CONTENTS
毎年多くの学生が内定を目指す総合商社。
総合商社のことをしっかりと理解していなければ、内定を勝ち取ることは厳しいでしょう。
そこで今回は、総合商社の特徴や活躍するために必要な特性、5大総合商社の特徴などを解説していきます。
総合商社の基本をきちんと知り、内定を勝ち取りましょう。
“総合商社”とは商社の種類のひとつ。
総合商社の起源は明治時代で、大商人や政商から発展したのが始まりです。さまざまなジャンルの商品を扱う問屋として、国内の流通機能を担っていました。
簡単にいえば、買いたい人と売りたい人を繋げる役割を果たしています。
広く手を広げるのが総合商社ですが、主な事業は2つです。
それぞれの詳細は次から解説します。
もう一つの商社の形として“専門商社”があります。
“専門”とつくことからもわかるように、特定の分野に絞って取引をおこなう商社のことです。医療・医薬、鉄鋼、食品などを専門に扱う企業があります。
総合商社の1つ目の事業が“トレーディング”です。
貿易と販売がメインの事業。
安く買った商品に利益を乗せて販売することで、販売した際の収益や売買の仲介手数料が利益となります。
幅広い分野を取り扱えることも特徴で、あらゆる産業のさまざまなジャンルの流通に携わります。
例えば、トレーディングで扱う商材は以下のようなものがあります。
総合商社の2つ目の事業が「事業投資」です。
さまざまな事業に投資をして利益を得ます。
資金力やノウハウを投入することで有望と思われる企業へ投資を行います。
企業買収や投資先の経営改革、経営指導などをおこなうこともあります。
買収企業の業績を好転させることで、出資比率に応じて利益を受け取ることができるためです。
また、グループ会社を持つことで、さまざまな分野のビジネスに対応することが可能です。
マルチに活躍できる企業として認知されています。
事業投資の投資対象は「利益になる」と判断されたものすべて。
不動産や証券会社、海外政府など、多岐にわたります。
総合商社で募集のある職種は、次の4種類です。
自社の製品やサービスを売るだけでなく、企画や事業をつくる営業。
総合商社の中心的職種ともいえるでしょう。
トーク力や企画力などが優れていれば、入社直後から活躍することもできるかもしれません。
花形であるため、とても人気のある職種です。
営業担当者のサポートをする営業事務。
電話対応や受発注に関する手続きを、営業担当者に代わって進めていきます。
自社の商品やサービスについての知識も必要ですが、営業担当者の思いを汲み取るスキルも必要です。
貿易事務は、商材を輸出入する際の手続きを進める職種。営業事務職に含まれることもあります。
税関を通すための業務を進めたり、時には外国語での対応を求められたりすることも。
事業企画は、新規事業を立ち上げる際に企画を立案し、事業計画を立てる職種です。
どのような事業を立ち上げ、どの企業に投資をしていくかなどを企画・立案し、事業計画を作成します。
時には取引先企業の経営方針立案にも携わるなど、企業の経営を支援することもあります。
ここからは、一度は耳にしたことがある“5大総合商社”の特徴について解説します。
5大総合商社とは、次の5つの企業のことをさします。
どれも有名なので、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。どの企業も人気が高く、毎年多くの学生がエントリーしています。
三菱商事は、金属事業や生活産業事業に強みを持つ総合商社です。
複数の事業をバランスよく経営しているのも魅力。
川上から川下までの商流をおさえたビジネスを展開し、各業界を牽引する企業です。
「組織の三菱」といわれることもあり、協調性や年功序列が重視される社風があります。
ビジネスでも倫理観が強く意識されています。
伊藤忠商事は、非資源分野に強みを持った企業。
繊維や食料事業にも強く、原料価格の変動リスクが小さいため、安定した利益を生み出しています。海外展開も進めており、海外の有力企業と業務・資本提携をしています。
伊藤忠商事は周りに流されずに挑戦する社風です。
優等生よりも、ひとつの物事に愚直に取り組んできたエネルギッシュな人が集まるといわれています。働き方改革にも積極的に取り組み、他社では見られないユニークな取り組みもおこなっています。
住友商事は、メディアと不動産に強みを持った企業です。
「飽くなき挑戦」を掲げ、事業投資に積極的な姿勢を見せています。
2020年3月期までに国内外で不動産事業に投資をする計画や、2018年より事業部門を再編し6つのセグメントに分けるなど、積極的な変革をおこなっています。
住友商事は腰が低く、堅実で落ち着いた社風の企業。採用フローの公開などフェアプレーの意識も高い企業です。
丸紅は、電力・プラント事業に強みを持ち、同社では花形部門といわれている事業です。
世界各地で発電所を運営し、17年3月末時点での発電能力は総合商社では首位です。電力小売事業にも参入し、影響力はより大きくなっていくでしょう。
丸紅の社風は風通しがよく親しみやすく「若手だからこそ」の風土で相手の意見に耳を傾ける文化があります。役職や先輩後輩に関係なく、意見を出せる社風が魅力です。
三井物産は、資源分野に強みを持った企業です。
資源価格の変動の影響をダイレクトに受けてしまった経験を教訓に、非資源分野へ舵を切り替えています。また新たな成長分野の確立も視野に、アジアや北米などを中心に新たなターゲットを模索中です。
三井物産は個人が尊重される社風。個々の適性に合わせた働き方を尊重し、部署移動を活発におこなうこともあります。そのため配属リスクがなく、部署異動を希望すれば柔軟に転籍が可能といわれています。
総合商社で活躍するために必要なスキルや特性を2つご紹介します。
▼体力
総合商社の仕事は忙しく海外出張も多いため、体力は必須です。毎日目まぐるしく過ぎていくことが予想されるので、体力と精神的なタフさが求められるでしょう。
▼語学力
総合商社では海外取引が多いため、英語が話せることは強みになります。また、近年マーケットが賑わっている中国や東南アジアの言語が話せると即戦力として期待されるでしょう。
主に2つの事業を中心に展開する総合商社は、職種や企業によって仕事内容が変わってきます。
5大総合商社であっても、企業ごとに注力している事業や社風が異なります。
自分の性格や興味のある分野に合わせて志望先を決めるといいでしょう。
人気が高く応募者の多い総合商社では、業界分析と自己分析が内定を獲得するカギ。
しっかりと対策をして臨みましょう。
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