【ガクチカのコツ】テーマや書き方をチェック項目ごとに攻略して最強のガクチカを作成しよう!(例文あり)

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【ガクチカのコツ】上手く文章化できないあなたへ!

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就職活動が始まり、ガクチカを作ってはみたもののパッとしない、納得のいく文章を組み立てられないと頭を抱える就活生はとても多く、悩んでいるのはあなただけではありません。

そこでこの記事では、ガクチカの定義のおさらいからはじめ、企業側の意図や評価のポイント、ガクチカは使い回しできるのかなどを説明していきます。

その後、具体的なガクチカのテーマの決め方や書き方、構成の仕方などを順番に説明し、最後に最強の例文3つとその解説をしていきますので、是非参考にしてみて下さい。

この記事を読んでわかること

ガクチカの評価ポイント
ガクチカの書き方
ガクチカを魅力的な内容にするコツ

【ガクチカのコツ】ガクチカの定義をおさらい

まず最初に「ガクチカの定義をおさらい」しておきましょう。

ガクチカとは学生時代に力を入れて取り組んだことの略称です。

部活動やサークル活動、アルバイトや学業など、人によって力を入れて取り組んだことは様々ですが、意外とその内容はかぶりがちです。

そのため、ガクチカの内容は他の就活生と差別化できるように、具体的に書く必要があります。

ここで注意が必要なポイントとしては直近の学生生活で取り組んだことを書く必要があることです。

大卒であれば大学生活、専門卒であれば専門学校での出来事をできるだけ選んで書くようにしましょう。

高校生の時のエピソードでも悪くはありませんが、大学、専門学校時代に何もしていなかったのかと思われてしまう可能性があるためです

「ガクチカ=すごい事を成し遂げた」は間違い

ガクチカを書く際によくありがちなのが「ガクチカ=すごい事を成し遂げた」は間違い」であるという事です。

もちろんあなたが凄く努力し、その努力が報われ全国大会で優勝したり、バイト先の売上が300%になったり、英語がペラペラになった場合は大きな評価ポイントになります。

しかし、同じだけ努力しても報われない就活生の方が圧倒的に多いため、評価のポイントは残した成績や結果ではなく、その努力の過程にしている場合がほとんどです。

困難に直面した時にどのようにして工夫し乗り越えたのか、諦めずに粘り強くチャレンジできたのかなど、成績や結果だけで語れない部分にこそ、真の価値があります。

そのため、嘘をついて優勝したことにする必要はありませんので、等身大のあなたで勝負していきましょう。

【ガクチカのコツ】企業側の質問の意図6つ

ガクチカの定義を振り返ったところで、次は「企業側の質問の意図6つ」を説明していきます。

ガクチカを聞く意図として特に押さえておきたい

即戦力になるかを評価したい
② 就活生の自発性を確認したい
モチベーションがどこにあるか知りたい
④ 目的や課題への姿勢を見たい
入社意欲を確認したい
「伝える力」があるかを評価したい

の6つのポイントを順番に説明していきます。

①即戦力になるかを評価したい

企業側の質問の意図1つ目は「即戦力になるかを評価したい」ことにあります。

ここでいう即戦力とは、すぐに営業に行って売上を稼いでくるというよりも、社会に出て働くための思考を持っているかということになります。

例えばPDCAサイクルを回して考えることができる、スケジューリング能力があることなど、最初からその能力があれば対象が変われど対応できるはずと判断され、即戦力になり得ると考えられます。

また、専門職に就職する場合は、研究室での研究内容などから、すぐに現場に入ることができることなどを判断され、それも即戦力と考えられると言えます。

②就活生の自発性を確認したい

企業側の質問の意図2つ目は「就活生の自発性を確認したい」ことです。

今までの学生生活では、先生やキャリアセンターの方々が「次はあれをしてください」「次はこれして下さい」と指示を与えてくれていたのではないでしょうか。

しかし、社会に出て仕事をする上では、このような指示待ちでは何の成果も上げられないため、自ら考え行動する必要があります。

そのため、ガクチカのエピソードから自発性があるかを確認しようとしています。

③モチベーションがどこにあるか知りたい

企業側の質問の意図3つ目は「モチベーションがどこにあるか知りたい」ことです。

あなたが学生時代に力を入れて取り組んだのは誰のため、何のためかを突き詰めることで、仕事に取り組む上でのモチベーションを汲み取ることができます。

そのため、人のためなのか自分の成長のためなのか、はたまたお金のためなのかはとても重要で、このモチベーションの源泉から企業とのマッチ度も判断することができると考えられています。

④目的や課題への姿勢を見たい

企業側の質問の意図4つ目は「目的や課題への姿勢を見たい」ことにあります。

このガクチカへの取り組む姿勢は、仕事に取り組む姿勢と直結していると考えられる傾向にあるため、とても重要なポイントになります。

例え趣味だとしても熱心に取り組む姿勢を伝えることで、仕事にも真面目に取り組んでくれると思わせることができます。

逆にサークルだからと手を抜いて適当にこなしていたと思われるようなエピソードだと、仕事もサボる印象を与えてしまうため、注意が必要です。

⑤入社意欲を確認したい

企業側の質問の意図5つ目は「入社意欲を確認したい」ことにあります。

③や④にもある通り、ガクチカでは企業とのマッチ度を判断する場合が多く、業界・企業研究をしっかりとしている就活生は、間違いなくリンクさせ書きます。

そのため、ガクチカの内容と企業の社風や企業理念、求める人材とかけ離れた内容をアピールしていると、志望度が低いと判断されると断言できます。

あなたと企業のマッチ度が高い事をアピールするためには、業界・企業研究を事前にしっかりと行い、それにリンクさせる内容で組み立てる必要があります。

⑥「伝える力」があるかを評価したい

企業側の質問の意図6つ目は「伝える力」があるかを評価したいことにあります。

社会人として働いていく上で、この伝える力はとても大切なポイントです。

ある程度のコミュニケーション能力や文章を組み立てる能力がないと、他のスキルがどんなに優れていても活かしきれないと判断される場合が多いです。

エントリーシートであれば端的に伝える文章力、面接であれば大きな声ではっきりと相手に伝える事を意識しておくと、伝える力があると思わせることができるはずです。

【ガクチカのコツ】自己PR・志望動機・強みとは評価ポイントが違う?

ガクチカを聞く企業側の意図が分かったところで、次は「自己PR・志望動機・強みとは評価ポイントが違う?」について説明していきます。

多くの就活生がごっちゃにしてしまっているのが、ガクチカと自己PRと強みです。

簡潔にそれぞれを説明していくと

強みとはあなたがどのような能力やスキルを持っているのかを説明する項目です。

例えば運転免許証やTOEICなどの資格、パソコンスキルなどを単に説明する部分です。

それをどのようにして入社後に活かすのかをアピールするのが自己PRです。

TOEICの資格を活かして海外貿易などに携わりたい、パソコンスキルを活かしてプログラミングなどで貢献したいなど、強みを活かして活躍できるというアピールをするのが自己PRです。

ガクチカは主にマッチ度を判断する材料としての人柄や価値観、モチベーションの源泉などを説明する項目です。

志望動機とは簡単に言うと「なぜ他社ではなくうちの会社なのか」を説明する項目です。

他にはない事業モデル、中長期的な経営方針やビジョンに魅力を感じたことや、入社した後にどのように成長したいのかなど、具体的にアピールする項目と言えます。

全ての項目に共通しているのは、入社して貢献できる人材であるのかを見られているということです。

【ガクチカのコツ】ガクチカは企業ごとに使い回しできる?

多くの就活生が気になっているであろう「ガクチカは企業ごとに使い回しできる?」について説明していきます。

結論としては、丸々同じ内容を使いまわすことはできないと言えます。

企業によって求める人材や企業理念も違うため、丸々同じガクチカを書くのは得策とは言えませんが、同じエピソードを使うことは問題ありません。

そのエピソードを違う角度から考えたり書き方を変えることで、受ける企業によってアプローチを変えることは可能です。

ガクチカ作成に必須!「MVV」って何?

ガクチカは使いまわせないことが分かったところで、次はガクチカ作成に必須な「MVV」について説明していきます。

そもそもMVVって聞いたことありますか?

MVVとはMission Vision Valueの頭文字であり、それぞれの企業の存在意義を文字として明文化したものです。

M(Mission)は企業理念であり、企業の使命を指しています。
V(Vision)は経営理念であり、企業の方向性を指しています。
V(Value)は行動指針であり、企業の価値観を指しています。

勘のいいあなたであればお気づきだと思いますが、このMVVとあなたの考え方をマッチさせる必要があると言うことになります。

完全に一致させることはできませんので、その方向性や価値観が大体同じであるとアピールするようにしていきましょう。

基本的にMVVは企業の公式ホームページや採用ページから確認することが可能なので、必ず事前に確認し、その内容を深く理解しておきましょう。

また、企業の説明会などでも説明している場合もありますし、社長が過去に答えているインタビュー記事や取材動画で語られている場合もあります。

そのため、志望度が高い企業を受ける際は、公式ホームページや採用ページだけでなく、企業のSNSアカウントなども確認しておくことをおすすめします。

【ガクチカのコツ】ガクチカのテーマを見直そう

ガクチカを組み立てる際に重要なMVVを確認した後は「ガクチカのテーマを見直そう」

ガクチカでは学生時代に力を入れて取り組んだことなので、部活動やサークル活動、ゼミ活動や研究室での実験などが定番エピソードとして捉えられます。

また、留学や長期インターンシップ、ボランティア活動なども向上心があると考えられるため有効です。

そんな中、少し敬遠されがちなエピソードがアルバイトですが、このアルバイトでの経験は実際に働いているという観点から、大きなアピールに繋がる可能性が高いと言えます。

アルバイトをガクチカとする場合は、自発的に何かをしたエピソードがないとアピール不足になりがちなので、しっかりとエピソードを選ぶようにしましょう。

【ガクチカのコツ】テーマ・エピソード|7つのチェック項目

ガクチカのエピソードを決めるのはとても難しいので、ここの項目では「テーマ・エピソード|7つのチェック項目」として決める基準を考えていきましょう。

ここでは以下の項目を順番に説明していきます。

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1. 結果(成果)<過程
2. 数字や具体的な指標を用いることができるか
3. 志望する業界や分野に活きるものか
4. マイナーすぎないか
5. インパクトはあるか(差別化できるものか)
6. 目的・目標・課題があるか
7. 企業が求める人物像や価値観と一致するか

1. 結果(成果)<過程

テーマ・エピソードを決めるチェック項目1つ目は「結果(成果)<過程」になっているかどうかです。

ガクチカの定義を説明する際も言いましたが、ガクチカに素晴らしい結果は必要ありません。

もちろん必死に努力し成功したエピソードがあれば文句なしですが、多くの就活生は努力をしたけど思うような結果は残せていません。

そのため、結果よりもあなたが目標に向かって努力した過程が大切であり、企業の採用担当者がその過程からあなたの価値観や考え方を汲み取ろうとしています。

優勝したがメンバー外であったエピソードよりも、メンバー入りするために必死に工夫し努力したエピソードを選ぶようにしましょう。

2. 数字や具体的な指標を用いることができるか

テーマ・エピソードを決めるチェック項目2つ目は「数字や具体的な指標を用いることができるか」です。

ガクチカを聞く企業の採用担当者が、全くあなたのガクチカで話す内容の知識がなくても通じるような工夫が必要です。

そのためには数字や具体的な指標を用いる必要があり、これがあるだけで話の信憑性も高くなります。

プレゼン大会で優勝したよりも、30チームが参加した近隣大学混合のプレゼン大会で優勝した方が凄さが伝わりやすく、効果的なアピールができるはずです。

3. 志望する業界や分野に活きるものか

テーマ・エピソードを決めるチェック項目3つ目は「志望する業界や分野に活きるものか」どうかです。

例えば営業職を募集している企業を受ける際にガクチカで、「私は一人で黙々と作業するのが得意」だというエピソードを選んだ場合、評価は予想できますよね。

この場合は「多くの仲間と一緒に何かを成し遂げた」などのエピソードの方が企業の採用担当者からのウケもよく、アピールになるはずです。

そのため、受ける業界・企業研究はもちろんのこと、職種に合わせた内容を選ぶこともとても重要になってきます。

4. マイナーすぎないか

テーマ・エピソードを決めるチェック項目4つ目は「マイナーすぎないか」です。

理系の就活生はガクチカで研究室での実験や研究をエピソードとして選ぶ傾向にあり、その実験内容を具体的に述べるのですが、マイナーすぎて伝わらないことが多々あります。

企業の採用担当者が理系であればギリギリ分かってくれることも期待できますが、文系出身である場合は全く伝わっていない可能性すらあります。

そのため、あなたが行っている実験や研究がマイナーすぎる場合は、事前に分かりやすい説明を用意しておく必要があると言えます。

5. インパクトはあるか(差別化できるものか)

テーマ・エピソードを決めるチェック項目5つ目は「インパクトはあるか(差別化できるものか)」です。

日本労働組合総連合会の調べでは、大学生・大学院生・専門学生・短大生のうち90.7%がアルバイトをしており、単純計算で10人に9人がアルバイトをしています。

そんな状況の中アルバイトをガクチカにすると、その他大勢の就活生に埋もれてしまう可能性が高く、絶対的なインパクトや差別化できるポイントがなければ印象に残れません。

そのため、エピソードに企業の採用担当者の目を引くようなインパクトがなければ、選ぶことはおすすめできません。

6. 目的・目標・課題があるか

テーマ・エピソードを決めるチェック項目6つ目は「目的・目標・課題があるか」どうかです。

今までの項目で何度も説明してきましたが、ガクチカでは結果よりも過程に注目されます。

そのため目的・目標・課題のどれもないエピソードであれば、重要な過程をアピールすることは難しいと言えます。

目的や目標もなく取り組んだことには当然課題もありません。

そうしたエピソードを選んでしまうことで、あなた自身にやる気がないと思われてしまう可能性もあるため、エピソード選びは慎重に行うようにしましょう。

7. 企業が求める人物像や価値観と一致するか

テーマ・エピソードを決めるチェック項目7つ目は「企業が求める人物像や価値観を一致するか」どうかです。

3つ目で説明した「志望する業界や分野に活きるものか」と似た内容と思われるかもしれませんが、大きく違うと考えて下さい。

この項目は能力やスキルではなく、あなたの価値観や考え方が企業とマッチしているかどうかだと考えると分かりやすいかもしれませんね。

ガクチカの大きな役割はあなたと企業のマッチ度を測ることです。

ここが一致していないと、どんなに優秀な就活生でも内定を勝ち取ることは難しいと言えます。

【ガクチカのコツ】ガクチカの書き方と構成|6つの流れ

ガクチカを組み立てる際のポイント7つが分かったところで、次は「ガクチカの書き方と構成|6つの流れ」を説明していきます。

ここでは構成の順番通りに詳しく説明していきます。

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①結論「私のガクチカ=〇〇」
②背景「なぜ力を入れようと思ったのか」
③目的・目標・課題
④達成/解決するための過程
⑤その結果(成果)
⑥学び・入社後への紐付け

①結論「私のガクチカ=〇〇」

ガクチカはまず、結論「私のガクチカ=〇〇」を書いていきます。

結論を最初に持ってくることで、あなたが一番伝えたいことががはっきりと企業の採用担当者に伝わります。

その上、その後の展開を予想することができるため、あなたのガクチカが頭に入ってきやすい状態にすることができます。

この結論を最初に伝えるテクニックは自己PRや志望動機でも使うことができるので、早めに習得しておきましょう。

②背景「なぜ力を入れようと思ったのか」

結論を最初に書いたら次は「なぜ力を入れようと思ったのか」を書きます。

同じアルバイトという内容でも、一人暮らししているので生活費が必要である場合と、留学資金を貯めるためでは背景が全く違います。

この背景の部分はモチベーションの源泉でもあるため、必ず文章に組み込むようにしましょう。

③目的・目標・課題

この「目的・目標・課題」とは努力の過程を説明する箇所であり、先ほどの背景とはっきりとした違いはありません。

背景の部分に目標と課題を盛り込んでもいいですし、背景と目的を同化させても文章は成り立ちます。

そのため、なぜ力を入れようと思ったのかの目的、それによってできた目標、そこで発生した課題と考えるようにするとスムーズに組み立てることができるはずです。

④達成/解決するための過程

先ほどの目的・目標・課題の次は「達成/解決するための過程」を具体的に書いていきましょう。

この部分は簡単に説明すると、先ほどでた課題をどう乗り越えたのか、その過程を具体的に説明するということになります。

この項目は企業の採用担当者が一番注目している部分と言っても過言ではありません。

定量的に具体的にしっかりと書くように心がけましょう。

⑤その結果(成果)

達成/解決するための過程を書いたら、その過程を通して得た「その結果(成果)」を簡潔に書いていきます。

ここで気をつけたいのが、必ずしも成功した結果や成果でなくても大丈夫だということです。

準優勝であっても、予選敗退であっても問題ありません。

嘘をつくといつかバレますので、等身大のあなたの結果を書きましょう。

⑥学び・入社後への紐付け

ガクチカの最後は「学び・入社後への紐付け」を忘れないように書いていきましょう。

あなたの選んだガクチカから得た経験やスキル、能力を入社後のどのように活かすのかを具体的に書くことで、企業の採用担当者に一緒に働くイメージを持たせることができます。

ここの内容は具体的であればある程に有効になるため、事前に具体的な仕事内容を確認しておくことをおすすめします。

PREP法は面接でも有効!

この項目で説明した構成は文章を組み立てる際の構成になっており、面接の場面でそのまま使うのは難しいと言えます。

そのため文章の構成でも活用できる「PREP法は面接でも有効!」だという理由を説明していきます。

PREP法とはPoint(結論)Reason(理由)Example(具体例)Point(結論)の頭文字を取ったもので、相手に伝わりやすい文章を構成する方法の1つです。

最初に結論を伝えることや理由を書いてから具体例を説明する流れは、先ほど説明した構成と似ていますが、最後に再度結論を伝える部分が大きく違います。

最初と最後に結論を述べることで、内容が強調され企業の採用担当者の頭に強く残るという効果があり、面接の際とても有効な方法と言えます。

【ガクチカのコツ】書き方・構成|14個のチェック項目

ガクチカのエピソードの選び方や構成の仕方が分かったところで、次は「書き方・構成|14個のチェック項目」を確認していきましょう。

ここでは14個のチェック項目に分け、あなたのガクチカを確認していきましょう。

エピソードがよくても伝え方にミスがあれば、それは大きなマイナス評価に繋がる可能性に繋がります。

提出する前にしっかりと確認していきましょう。

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1. 最初の文章で「私のガクチカ=〇〇」が分かるか
2. 同じ経験をしていないような他者が見ても想像しやすい内容か
3. 事実を伝えられているか
4. 数字(定量的な指標)が用いられているか
5. 固有名詞やマニアックな語彙を使いすぎていないか
6. 浅い内容になっていないか(差別化できているか)
7. 「力を入れたこと」と目標や結果、学びに一貫性があるか
8. 同じ語尾を使いすぎていないか
9. 1文は長すぎないか
10. 常体/敬体のどちらかで統一されているか
11. 半角/全角のどちらかで統一されているか
12. 文字数制限はクリアしてるか
13. 話し言葉を使用していないか
14. 誤字脱字はないか

1. 最初の文章で「私のガクチカ=〇〇」が分かるか

ガクチカは最初に結論を書いていきますので、「最初の文章で「私のガクチカ=〇〇」がわかるか」どうかを確認しておきましょう。

ここで大切なのは、簡潔に書かれているかどうかと、結論がきちんと伝わっているかどうかです。

しっかりと「私が学生時代に力を入れて取り組んだことは部活動です」など、明確に書くよう心掛けてくださいね。

2. 同じ経験をしていないような他者が見ても想像しやすい内容か

「同じ経験をしていないような他者が見ても想像しやすい内容か」は自分で判断できない可能性もあり注意が必要です。

あなたのガクチカが仮に研究室での実験内容だとします。

この場合、同じ理系ではなく文系の友人に見てもらうことが、この項目を確認する一番の近道だと言えます。

主観のエピソードではなく、客観的にあなたのエピソードを説明するスキルが要求されていると考えるようにしておきましょう。

3. 事実を伝えられているか

就職活動でこの「真実を伝えられているか」どうかはとても大切な要素になります。

嘘をついた内容である場合は、面接などの深掘り質問でバレる可能性が非常に高く、選考には通らないと考えた方が良いでしょう。

しかし、嘘をつくことと話を盛ることはニュアンスが違います。

その違いが気になった場合は、下記のリンクに詳しく説明した記事を載せておくので、確認してみて下さい。

4. 数字(定量的な指標)が用いられているか

あなたのガクチカの信憑性を高くしたい場合は「数字(定量的な指標)が用いられているか」を意識することが必要になってきます。

「とても勉強を頑張った」よりも「勉強を10時間頑張った」の方が努力が目に見えるようになり、あなたの努力が想像しやすくなります。

10チーム中、20校中、30時間など、数字で表せるものはできるだけ数字で表すように心掛けましょう。

5. 固有名詞やマニアックな語彙を使いすぎていないか

この「固有名詞やマニアックな語彙を使いすぎていないか」は、先ほどの「同じ経験をしていないような他者が見ても想像しやすい内容か」に似た内容になります。

学部内や部活内、アルバイト先だけで通じる言葉というものは想像よりも多く、知らない内に多用していることもあります。

自分だけで見直しても気付くことは難しいため、友人や家族に確認してもらうことをおすすめします。

6. 浅い内容になっていないか(差別化できているか)

企業の採用担当者は日々何十通りというガクチカを見ているため、「浅い内容になっていないか(差別化できているか)」は意識しておく必要があります。

インパクトのない内容である場合は、「また同じような内容だな」と思われて終わることになり、印象に残らず選考にも落ちることになります。

自分で読んでもちょっと気になるなと思えるくらいの文章を組み立てる必要があります。

7. 「力を入れたこと」と目標や結果、学びに一貫性があるか

ガクチカでは「力を入れたこと」と目標や結果、学びに一貫性があるかどうかはとても大切なポイントになります。

このガクチカでは、相手に伝える力を見られているため、話に一貫性を持たせることができない人材はコミュニケーション能力に欠けると判断されかねません。

必ず話に一貫性があるかどうかは提出する前に確認しておきましょう。

8. 同じ語尾を使いすぎていないか

ガクチカだけではありませんが、文章を組み立てる際は「同じ語尾を使いすぎていないか」を事前に確認しておきましょう。

です・ます調、だ・である調に揃えることは必要ですが、

「〇〇です。
〇〇です。
〇〇です。」

と同じ語尾が連続するとリズム感がなくなってしまい、読む気が失せます。

また

「〇〇だと思いました。」

が連続するのも、話の輪郭がぼやけてしまうためやめた方がいいと言えます。

9. 1文は長すぎないか

こちらもガクチカだけではありませんが、「一文は長すぎないか」を確認することもとても大切なポイントになります。

企業の採用担当者は日に何十通りのガクチカを見るため、長い文章を読むことに疲れている可能性が高く、一文が長いだけで拒絶反応が出ているかもしれません。

そのため、ガクチカの一文は40〜60文字以内を目安に組み立てることで、読みやすく伝わりやすい文章にすることができます。

10. 常体/敬体のどちらかで統一されているか

文章の基本ですが「常体/敬体のどちらかで統一されているか」は事前に確認しておきましょう。

常体とはだ・である調であり、敬体とはです・ます調のことを指します。

これらが入り組んだ文章だと、読んでいるうちにむず痒くなること間違いなしで、内容に集中することができません。

あなたのガクチカを最後まで読んでもらうためにも、どちらかに統一することは必須項目になります。

11. 半角/全角のどちらかで統一されているか

多くの就活生が見落としがちなのが「半角/全角のどちらかで統一されているか」です。

同じ1でも1と1では見え方が違いますし、統一されていない場合は、文章自体に違和感が残ってしまい、内容よりもその違和感の印象しか残らないことになってしまいます。

そのため、数字を書く場合は半角に統一することをおすすめします。

12. 文字数制限はクリアしてるか

企業によってはエントリーシートの各項目に文字数制限を掛けている場合もあり、「文字数制限はクリアしてるか」どうかを確認しておきましょう。

この文字数制限は時間を守ることと同じような意味があると考えるようにしておくと、自然と意識できるようになります。

制限がない場合は300〜400字程度を目安に組み立てるようにしておきましょう。

文字数がどうしてもコントロールできなくて困っている場合は、下記に参考になりそうなリンクを貼っておきますので参考にしてみて下さい。

13. 話し言葉を使用していないか

多くの就活生が躓くポイントがこの「話し言葉を使用していないか」どうかです。

あなたがもしガクチカの文章を、敬体に統一している場合は特に注意が必要です。

特に注意したいのが副詞の書き方であり、「やっぱり→やはり」「たぶん→おそらく」「絶対に→必ず」など知らずのうちに話し言葉になっている場合が多くあります。

14. 誤字脱字はないか

最終チェックのポイントがこの「誤字脱字はないか」どうかです。

自分で確認するにはもちろんのこと、できれば友人や家族、キャリアセンターの方などの第三者に見てもらうことをおすすめします。

自分だけでは発見できない文章の歪みや誤字脱字に気づいてくれるはずです。

文章完成後と提出前の最低でも2回は行うようにしましょう。

【ガクチカのコツ】最強例文3つと解説

自分のガクチカのイメージがだんだんできるようになってきた頃ではないでしょうか?

しかし、ゼロからガクチカを組み立てるのは想像以上に難しく、なかなか進まないと思います。

そこでこの項目では「最強例文3つと解説」をしていきます。

例文は「営業の長期インターン」「居酒屋でのアルバイト」「児童英語支援ボランティア」の3つを用意しましたので、是非参考にしてみて下さい。

例文① 営業の長期インターン

例文1

私が学生時代に力を入れて取り組んだことは、大学3年生の夏休みを利用して行った営業の長期インターンです。
私は社交性やコミュニケーション能力に自信を持っていましたが、主観的な自信ではなく経験や実績を通して本当の自信をつけたいと思い参加しました。
インターンで目標に掲げたことは、他の全インターン生の中で一番の実績を取ることと、社員の方々に信頼してもらえることでした。
それを叶えるために、まずは具体的な実績目標を設定し、そこから逆算してPDCAを誰よりも早く回すことを意識しました。
それに加え、時間外に先輩社員に質問したり、ロープレをお願いすることで密な関係を築き、その上で教えてもらったことを忠実に実行することで信頼してもらうことに成功しました。
その結果、社員を含めた全50人の営業メンバーの中で3ヶ月連続で成績1位を撮り続けることができました。
私はこの経験から、目標達成のためには現状分析し逆算することで細かいKPIを立てる習慣の力を学びました。(421文字)

「長期インターンでの営業経験」はアルバイトの経験よりも高度な業務経験であるため、よりアピールがしやすいエピソードになっています。

また、50人の営業メンバーの中で3ヶ月連続成績1位のように、具体的な数字を用いて成果を説明しているため、企業の採用担当者もイメージしやすいと言えます。

最後の「学び・入社後への紐つけ」の部分に関しては今回のように学びの部分だけでも問題ありません。

文字数が少し足りない場合は、入社後への紐つけを入れるようにしましょう。

例文② 居酒屋でのアルバイト

例文2

私が学生時代に力を入れて取り組んだことは居酒屋でのアルバイトです。
私のアルバイト先はコロナ禍による業績低下を理由に、新規のアルバイト募集を停止していました。
そのため、アルバイトリーダーである私がお店を存続させるためにも、人件費削減に取り組もうと決意しました。
私は問題点が円滑に業務が回っていないことではないかと仮定し、その解決のために2つの案を店長に提案しました。
1つ目は新人とベテランの業務スピードが違いすぎ、新人が役に立っていないため、新人とベテランがペアになって作業をすること、2つ目は締め作業のリストを作成し、労働生産性を上げることです。
2つ目のリスト作成に関しては一旦棄却されたため、人一倍働くようにして、店長からの信頼を得ることに注力した結果、なんとか意見を取り入れてくれることになりました。
その結果、人件費を10%削減することができ、アルバイトの新規募集も再開することができました。
この経験から、課題解決のためには分析とチームワークが大切であることを学び、提案が棄却された場合でも信頼関係を得ることで、次に繋がることが分かりました。(473文字)

居酒屋でのアルバイト経験がある就活生は多いものの、人件費削減に取り組んだエピソードはなかなかないため、差別化ができているエピソードと言えます。

課題に対する取り組み方や乗り越え方が具体的に書かれているので、イメージがしやすく伝わりやすい文章になっています。

コロナ禍という大きな壁に直面しても、それを工夫して乗り越えようとする向上心が垣間見えることで、大きなプラス評価に繋がる可能性のあるガクチカになっています。

例文③ 児童英語支援ボランティア

例文3

私が学生時代に力を入れて取り組んだことは、児童英語支援のボランティアサークルです。
私は大学一年生の時から今も所属している子ども教育支援を目的としたボランティアサークルに所属しています。
その活動の中で小学校で英語を教えたりして、国際交流を促進する企画やイベントの運営に参加し教育支援のお手伝いをしています。
また、その経験から私自身も責任感を持ち、課題解決の思考を養うことに繋がっています。
そのような活動をしている中で、私が企画したイベントの集客が思うように行かず悩んでいる時期がありました。
そこで、私はボランティアサークルのメンバー全員で原因の分析や改善策を検討するためのミーティングを開き、集約媒体の変更や企画内容を見直すことにしました。
その結果、次に開催したイベントでは前回の倍以上の来場者を集めることができ、集めたアンケートでは満足度100%を達成することができました。
私はこの経験から、責任感を持って課題に取り組み、それを解決するための思考力を鍛えることができました。(437文字)

ボランティアサークルでの「企画立案」という実践的な経験は他の就活生にはないエピソードであり、大きなプラス評価に繋がる可能性が高いです。

また、エピソード自体もボランティア活動と少しマイナーなサークル活動であるため、かぶる可能性が低く、差別化できているエピソードだと言えます。

【ガクチカのコツ】行き詰まってしまったあなたへ!

具体的な例文と解説を紹介していきましたが、それでも「生き詰まってしまったあなたへ!」

ガクチカを組み立てる際に意識して欲しいポイントを2つ説明していきます。

ここでは特に実践して欲しい「自己分析が不十分な可能性「大」」と「業界分析や企業理解も不十分な可能性「大」」の2つに絞って説明していきます。

自己分析が不十分な可能性「大」

ここまで説明を聞いてもガクチカのエピソードが組み立てられない場合、自己分析が不十分な可能性「大」と言えます。

自分の強みやモチベーションの源泉、どんなことを大切にしているのかや自分の価値観が十分に把握できていないと、ガクチカだけでなく他の項目もなかなか書けません。

そのため、自分史やモチベーショングラフなどの方法で、再度自己分析をしてみることをオススメします。

自分の今までの経験を振り返ることでしか見えないこともあるため、じっくりと時間をかけて自己分析に取り組んでみましょう。

業界分析や企業理解も不十分な可能性「大」

ガクチカが書けない理由の一つとして、業界分析や企業理解も不十分な可能性「大」とも考える必要があります。

この記事では業界・企業研究のために必要なことはMVVであると説明しましたが、実際はそれだけでは足りず、先輩社員の働きぶりや社風の確認も必要です。

企業のホームページや採用ページだけでは分からない部分も多いため、企業の説明会に行ったり、OB・OG訪問なども活用して企業への理解を深めていきましょう。

【ガクチカのコツ】就活エージェントなども利用して納得内定を勝ち取ろう!

ガクチカは就職活動で避けては通れない項目であり、多くの就活生がその内容に頭を抱えている項目でもあります。

そのため、自分ひとりではなかなか考えることが難しく、そんな時におすすめなのが就活エージェントの存在です。

就活エージェントとは言わば就活のプロであり、あなたの就職活動をトータルサポートしてくれます。

ガクチカや自己PR、志望動機などのエントリーシートはもちろん、その後の面接対策や受ける企業の選定、自己分析までサポートしてくれます。

就職活動は1人だけで結果を出すのがとても難しいので、隣で伴走してくれる人がいるだけで心強いはず。

無料で利用できますので、気になった方は是非調べてみて下さいね。

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