HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
就活に提出する履歴書のほとんどには、資格を記載する欄が設けられています。
設けられているということは必ず何か一つでも資格をもっていないと就職に不利になることはあるのでしょうか。
しかし実際のところ、資格を必須としている企業はわずか1割にすぎません。
多くの企業では、入社してから研修などを通して学習していくことで資格取得を目指しているケースが多いです。
つまり内定に資格の有無が影響するということはほとんどないと言えるでしょう。
また資格がない場合は、「特になし」と素直に伝え、嘘の記述をしないようにしましょう。
業務に役立つ資格の取得に向けて勉強中であれば、その旨を記入欄に記載しておくのもアピールにつながります。
【就活に資格は必要ない?】はじめに
就活で提出する履歴書には資格を記載する欄が設けられていることが多々あります。
しかも1項目だけではなく、いくつも欄が設けられているので、ひょっとしたら資格をたくさんもっている人物の方が有利なのかと考えたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、就活の選考の際に資格の有無が影響するのかどうか、複数の資格をもっていた方が有利なのかについてご紹介していきましょう。
【就活に資格は必要ない?】就活で資格は必要?
就活の選考の第一段階とも言えるのが書類選考です。
いくつか項目が設けられている中で資格の有無について記載する欄があります。
設けてあるということは資格をもっておくべきなのではないかと焦る方もいらっしゃる可能性がありますが、実際はどうなのでしょうか。
資格の中でも珍しい資格があると面接官の目にも止まり、興味を引くことはできますが、それが応募企業で活かせるかどうかというとそれは資格にもよるものです。
それが即戦力になるかどうかによっても変わってくるでしょう。
資格がなくても「不利」にはならない
つまり実際のところでは、資格を特に取得していなくても不利になることはまずありません。
志望企業から内定をいただいた学生が全員何か資格をもっていたかというと特別有利となるような資格をもっていないケースが多いためです。
資格よりも重視されるのはむしろ、応募者一人ひとりの人柄や仕事に対する熱意などといった部分が重要視されているので資格があるかないかについては特に問われることはないのです。
資格をたくさんもっているから有利ということもなく、努力すれば誰でも取得できるような難易度の低い資格だっていくつもあります。
そのような資格をいくつもっていたからと言って特段優位になるということもないのです。
あえて就活のためだけに資格を取得する必要はありません。
資格を必須にする企業はわずか1割
転職であれば即戦力が求められるので前職などの経歴を基に評価できますが、新卒となると職歴がないので戦力として見るポイントがありません。
資格がなくても本当に問題ないのでしょうか。
実際資格を一定条件に含めて選考している企業はほとんどなく、1割程度と言われています。
資格がないと業務がこなせない仕事も中にはありますが、資格は入社してから研修に参加したり、入社後にアシストしながら経験を重ねた上で資格取得を目指すことができるケースがほとんどです。
選考の条件に必要な資格が記載されていなければ特に資格をもっている必要がないのです。
専門的な資格は独学では学習が難しいものですし、取得にも時間がかかることでしょう。
もし業務で必要となってくれば業務をある程度理解した上で取得した方が、効率的とも言えます。
【就活に資格は必要ない?】履歴書にはどう書く?
普通自動車第一種運転免許であれば、学生の間に取得されている学生も多いかもしれませんが都心部など公共交通機関が充実しているエリアに住んでいる学生にとっては取得していないケースもあるでしょう。
その場合、何も資格を取得していないという方もいらっしゃるはずです。
この場合、履歴書にはどのように記載したらいいのでしょうか。
せっかく履歴書に資格記載欄があるので、そのまま空欄で出してしまうのも抵抗があることでしょう。
ではどのように記載したらいいのでしょうか。
素直に「特になし」で大丈夫
もちろん、この時にうその資格を書くのは問題外です。
たとえば簿記の資格をいまだ取得もしていないのに記載するのはNGです。
資格を記載したからといってその証拠を提示することはありませんが、ふとした瞬間に嘘が気づかれることだってあります。
たとえば簿記と記載したところで、かつて経理担当をしていた採用担当者から何か簿記についての質問を万が一受けた場合に応えられないようでは信用を失います。
そのため、嘘の記載は絶対にしてはなりません。
もし記載する場合は、正直に「特になし」と記載して問題ありません。
特にないからと言って空欄にするのも、望ましくはありません。
項目に空欄があるとそれは書き忘れかミスと疑われる可能性もあります。
そのため履歴書を含めた書類は必ず文字を書いて空欄を埋めるようにしましょう。
勉強中のものは勉強中と書こう
また、応募の段階で資格取得に向けて勉強中というケースもあります。
この場合は、あえてアピールするという形で、勉強中だという旨を記載しておくといいでしょう。
特に通称MOSと言われるMicrosoft Office Specialistの資格であれば、営業職であっても事務職であっても大変役に立つ資格になります。
もし勉強中なのであれば、「MOS Excel365&2019資格取得に向けて勉強中」というふうに記載しておくと、資格を取得していなくてもテキストでエクセルについて学習中であるということが分かります。
エクセルは企業では営業会議などにも使用されるような月次資料作成などにも役立つため、重宝される資格ですので積極的に書きましょう。
TOEICも大変役立つ資格ですので、記載しておくといいです。
また試験日が決まっており合格にある程度自信があるという方は「〇月に取得予定」という記載法でもいいでしょう。
業務内容と関係のないところの場合、書かない方がいいことも
ただし、資格は何でも記載していいと言わけではありません。
たとえば業務に役立つような資格をもっておらず、応募企業に対して関連のない資格が記載されていると採用担当者にとっては、その資格を書いて一体この応募者は何をアピールしたいのか分からないと疑問を抱かれてしまいます。
ただひたすら取得している資格を羅列したところで近年よく見られるただの資格マニアではないかとさえ疑われてしまいます。
そのため、戦力とならない業務内容に関係のない資格についてはあえて記載しない方がいいのです。
むしろ、関連のない資格を書いているのであれば、他の職種で応募したらいいのに、他の業種の方が向いているのではないかと判断される可能性もあるでしょう。
【就活に資格は必要ない?】まとめ
履歴書には資格を記載する欄があるとは言っても、必ずしも資格を取得していなければならない、ということはありません。
短い期間で取得できるような資格も少ないですし、焦って取得しようとしても時間の無駄です。
もし業務に必要となる資格であれば、入社後にいくらでも研修などを通して資格取得について目指すことができます。
また、何か業務内容に役立つような資格を勉強中、もしくは受験予定なのであれば、アピールの意味を込めて勉強中である旨を伝えるといいでしょう。