HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
材料力学の研究をテーマにして自己PRを作成するには、どうすれば良いのでしょうか。
企業に採用したいと思わせる自己PRを作成するためには、PREP法に基づく構成を踏まえること、材料力学の研究で強調できる特徴をアピールすることが大切です。
そのうえで、自己PR作成の注意点を踏まえ、専門用語をできるだけ使わない、エピソードを紹介する、どのように貢献するかを述べることが重要です。
具体的な作成の流れやポイントをご紹介します。
自己PRの作り方
自己PRを作る際にはアピールするポイントなどの内容だけでなく、どういう流れで構成するかも重要なカギを握ります。
同じ内容を話すにしても、流れで伝わり方が異なり、自己PRが伝わるかに大きな差が出るので注意しましょう。
内定獲得につながる自己PRの構成法は、 PREP法がおすすめです。
PREP法とは、Point(結論)→Reason(理由)→Example(具体例・具体的なエピソード)→Point(まとめの結論)という流れで自己PRを構成していく方法です。
まずは自己PRしたいポイントを述べます。
次に、なぜそれがアピールポイントなのかの理由を述べます。
それを根拠づけるエピソードを述べ、志望企業へのアピールでまとめるという流れです。
材料力学の研究で強調できる特徴
では、材料力学を研究してきた方が自己PRでアピールできる材料には、どのようなものがあるでしょうか。
もちろん、自己PRは独自性が大切ですし、それぞれ強調したいことは異なると思います。
もっとも、自己PRポイントで悩んだときや落ちない自己PRをしたいときには、次のような特徴を選びましょう。
チャレンジ精神がある
材料力学の研究で強調できる特徴としておすすめのポイントの一つが、チャレンジ精神です。
試行錯誤をすることやさまざまなことに挑戦するチャレンジ精神があることは材料力学を応用した仕事をしたい方に必要不可欠な条件となっています。
材料力学は、機械要素の設計における基礎となる学問です。
機械要素の設計で必要な課題を解決するためにも、単に知識や技術があるだけでなく、 チャレンジ精神があることが強みになります。
すべてのものに必要とされる力学の計算ができる
材料力学はあらゆる機械要素の設計における基礎となる学問であり、材料力学を学んできた方は、どれくらいの力が物質にかかっているかの計算がスムーズにできます。
すべてのものに必要とされる力学の計算ができることは、 幅広い分野で大きな強みになります。
機械の強度設計に必要な材料の変形特性の評価や応力解析、機械要素の設計で最も重要な曲げを受けるはりのたわみと応力解析、回転を伝える軸やコイルばねの設計で必要なねじりなど幅広く計算できるのを強みとしてアピールしましょう。
知的好奇心がある
材料力学に興味を持って専攻した方は、もともと知的好奇心が旺盛です。
材料力学はあらゆるものが動くことや変形するのは なぜかを探求する学問です。
なぜ動くのか、なぜ回転するのか、なぜねじれるのか、なぜひずむのか、変形するのかを知りたいと思い、細かく追及していくことができるので、知的好奇心がないと研究できる分野ではありません。
新しいことを取り入れたりする知的好奇心があることを、存分にアピール材料にしてみましょう。
自己PR作成の注意点
自己PR作成するうえでは、 注意したい点もあります。
NGな点を使ってしまった場合や逆に盛り込みたい点を抜かしてしまうと、内定に結び付く自己PRが作成できないので注意しましょう。
専門用語は使わない
自己PRをするうえで大切なことは、専門用語をなるべく使わないようにすることです。
材料力学はもともと、物の動きや変形などの原理を学ぶ学問であるため、ねじりやひずみなど、比較的一般的に理解しやすい言葉が出てきます。
とはいえ、専門的に学んでいないと知らない原理名や単位などが出てくると、話が伝わりにくくなるので注意が必要です。
企業担当者も専門家のはずといった思い込みは捨て、 誰にでもわかる言葉に言い換えて伝えられるようにしましょう。
エピソードを述べる
「私は材料力学を学んだので計算ができます。
知的好奇心があります。
チャレンジ精神があります。
」とアピールしても、本当にそうであるのかは、初めてあなたのことを知る企業の選考者には伝わりません。
そこでアピールしたいポイントが自分に備わっていることを示す、 エピソードを添えることが大切です。
あなたが持っている能力を発揮できた具体的なエピソードを紹介することで、「なるほど、あなたにはそんな能力があるんですね。
」と理解され、説得力が増すのです。
どのように貢献するかを述べる
自分の強みを紹介し、それを説得するためのエピソードを紹介して満足してはいけません。
あくまでも就活の場であり、内定を獲得するために自分を売り込まなくてはいけません。
そのためには、志望している企業で その能力を実際にどう活かせるかをアピールすることが大切です。
計算が得意な人、チャレンジ精神や知的好奇心がある人はほかにもたくさんいますので、その能力を志望する企業でどう活かして、貢献できるのか、具体的な仕事内容などに当てはめてアピールしましょう。
自己PR例文
自己PRはPREP法に基づき、材料力学の研究で強調できる特徴をベースにして、自己PR作成上の注意点に気を付けて作成することが大切です。
実際にどのように書けば良いのか、 3つの例文をご紹介しますので、参考にしてください。
チャレンジ精神があるの例文
私のアピールポイントはチャレンジ精神が旺盛なことです。
研究室の教授のつながりで、海外の大学の研究機関で3ヶ月にわたって研究に携われる機会があったのですが、専門性の高い分野で英語でしかコミュニケーションが撮れない環境に手を挙げる人がいませんでした。
私は日常会話程度しかできませんでしたが、研究テーマに興味があったため、またとないチャンスだと思い、1人で研究留学をする機会を得たのです。
日本語が通じない中、専門用語を駆使してのコミュニケーションは困難を極めました。
ですが、図解して説明するなど工夫を凝らしました。
その結果、私の図解は何よりもわかりやすいと評価を得て、研究発表時の資料作成を16名の研究員を代表して任せていただけたのです。
チャレンジがキッカケで困難も乗り越え、かけがえのない経験を得ることができました。
就職後もチャンスを逃さず、チャレンジし、企業業績にもつながる機会をもたらせる貢献をしていきたいです。
すべてのものに必要とされる力学の計算ができるの例文
私の強みはすべてのものに必要とされる力学の計算が得意なことです。
研究室で、初めて乳幼児向けの製品製造に取り組む企業から強度計算のオファーが入りました。
実際に販売をする製品、しかも、乳幼児向け製品の計算は初めてで戸惑いもありましたが、企業担当者からニーズについてしっかりとヒアリングを行い、どのような方法が最適か導くことができました。
強度設計で重要となる材料の強度特性を定める破損の法則と組合せ応力、複雑な荷重が組み合わさって作用する場合の応力解析の方法を用いて計算した結果を、わかりやすくまとめて報告書を作り上げることができたのです。
この経験から、製品として求められる強度を正確かつ速やかに計算できる能力の重要性に改めて気づきました。
就職後も得意とする計算能力をいかんなく発揮し、製品の品質向上に貢献していきたいです。
知的好奇心があるの例文
私のアピールポイントは知的好奇心の強さです。
高齢になった祖父が車いすを利用し始めたのをキッカケに、損失が少なく滑らかな回転運動を実現するための車いすの軸と軸受の設計について自主研究を行いました。
車いすの簡易模型を作り、軸の寸法や材質を変えての実験を行ったのです。
走行実験中、路面の段差による強い曲げ荷重がかかり、軸が歪曲して破損するという致命的なミスをおかしました。
人を安全に支える役割を果たす車いすとしてあってはならないことで、軸を設計する際には強度以外にも留意すべき点があることに気づくことができました。
軸の直径と長さに加えて、軸の加工精度と表面粗さ、硬度など細かく配慮して設計したところ、滑らかな回転運動を行い、損傷しない模型車いすの開発に成功したのです。
この経験を活かし、知的好奇心に加えて正確性やものづくりへの使命感と責任感を持って製品開発や改良に取り組みたいです。
まとめ
材料力学の研究をテーマにして、内定を得るための自己PRを作成するには、自己PRはPREP法に基づくこと、材料力学の研究で強調できる特徴をアピールポイントに採用すること、自己PR作成上の注意点に気を付けて作成することが大切です。
3つの例文を参考にしてイメージを膨らませ、 志望する企業から内定が得られるための自己PR作成にチャレンジしましょう。