【例文あり】商社に内定する志望動機の書き方を解説!

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要約

例年人気が高い商社への就職を希望する就活生のために、どのように志望動機を作成すれば採用担当者に響くかを説明しています。

商社業界は年収も高く、応募者数の多い業界のため、ライバルを勝ち抜くためには情報が必要です。

とくに近年商社に内定する就活生の志望動機には、一定の共通する傾向がありますので、どのような志望動機が内定につながるのか、その理由も分析しながら考察します。

商社にもさまざまな種類がありますが、各分野の仕事の理解を深めることで、内定確率の高いポイントを掴むことが可能です。

ここでは、コアとなる部分に焦点を当て、就活生一人ひとりが自分を表現できる志望動機を作り上げるための情報を提供しています。

はじめに

商社は、就活生から大変人気の高い業界です。

理由は、給与がよい、海外でグローバルに活躍できるといったことなどですが、イメージばかりが先行すると、ライバルを勝ち抜ける志望動機を作成することはできません。

ありきたりな内容や精神論を掲げても、商社の採用担当者はそうした志望動機は見飽きていますので、目を留めることはほぼないでしょう。

新卒採用では社会人としての実績はゼロなのは当然ですので、商社側は学業成績などより、自社に通じる親和性や業務に通じるポテンシャルを見出そうとしています。

そうした点を踏まえ、商社への志望動機はどのように組み立てればよいか、ここでは商社側の目線も交え解説します。

【商社の志望動機】そもそも商社とは?

商社の志望動機を作成するには、まず商社について深く理解しておかなければなりません。

就職を希望していながら、実はあまりよく商社を理解できていないという就活生も少なくありませんが、あらためてまとめておきましょう。

商社のビジネスモデルは仲介であり、売り手と買い手の間に立って取引を成立させるのが仕事です。

そう考えれば実にシンプルですし、難しく考える必要はないでしょう。

ただし取り扱う商材が実に幅広いため、ビジネスの形としてはシンプルでも、業務としては複雑になる場合も多く、市場も世界中に広がるのが特徴です。

商社についての詳しい解説は、こちらの記事をお読みください。

【商社の志望動機】商社に求められている人物像とは?

商社側は、新卒採用にどんな人物を求めているのでしょうか。

もちろん求める人物像は商社ごとに異なりますし、近年では新卒採用専門サイトで、どのような人物に来てほしいかが明示されることも増えました。

自分が目指す企業がすでに決まっているなら、まずは公式サイトをチェックして、どんな人物が内定に近いかを把握してください。

ここでは、企業と企業をつなぐ役割を担っている商社に共通する、「求められる人物像」についてまとめます。

コミュニケーション能力

商社に勤めるなら、コミュニケーション能力は必要不可欠であり、基本的に世界各国、どこに行っても自分の仕事がスムーズに遂行できるスキルが必要です。

商社にもさまざまな種類があり、専門商社であれば、ある程度決まった範囲の商材を取り扱うことになります。

ただ総合商社になると、まさに取引に関することなら何でもできるマルチな交渉能力が必要となりますので、コミュニケーションはどうしても欠かせない武器です。

よくラーメンからロケットまで何でも売るといいますが、近年ではITや事業投資、サービスなど、無形商材も取り扱うところがほとんどです。

交渉だけで何十億というお金を動かせる立場にもなるわけですから、当然のことながら、真の意味でのコミュニケーション能力は必須だといえるでしょう。

新しいビジネスを作っていける能力

商社の使命には、新規開拓という概念が常にあります。

新しい市場、新しい顧客、新しいサービスを考え提案し、売りたい側と買いたい側を引き合わせて取引を成立させるのが仕事ですので、新しいビジネスそのものを作っていける能力が求められます。

商社は一般的な営業ではなく、目の前にあるものをそのまま売るのが仕事ではありません。

商社の仕事は買いたいというニーズと売りたいというニーズが双方そろえば成立するものであり、ニーズそのものを新しく生み出せば、新しい市場自体を生み出すことが可能です。

商社はこうした柔軟な発想と対応力、実行力をもつ人材を常に求めていますので、今ある市場ではなく、自分が新しく市場を生み出すという意識をもてる人であれば、適性があるでしょう。

【商社の志望動機】志望動機を書く時のポイント

志望動機を書く時は、まずセオリーとなるビジネス文書の構成を理解してからはじめましょう。

ビジネス文書の書き方には一定のフレームワークがありますので、ここでマスターしておくと、社会人になってからも役に立ちます。

その構成を踏まえた上で、なぜ商社を志望するのか、理由を盛り込んでいけば完成します。

考え方の流れとしては、まず大枠からまとめ、そこから自分自身のことへ掘り下げていくイメージです。

志望動機の書き方については、こちらの記事でご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

なぜ商社業界を志望しているのか

なぜ商社という業界を志望しているかをまとめます。

人生において仕事選びは非常に重要ですが、社会を構成する数ある業界の中で、なぜ商社を選び出したのか、自分で理解している必要があります。

少し前は資源価格が高騰し、商社業界は飛躍的に成長していました。

ただしそれも世界金融危機のため、各国の経済が悪化すると停滞し、現在では非資源分野へのシフトが止まらない状況です。

各社とも統合や吸収合併が進められ、飽和状態を脱却するためのM&Aも急増しているのが事実です。

そうした中にあり、なぜこの業界に興味をもったのか、何に魅力を感じたのかは、自分で理解していないと第三者へ説明することはできません。

なぜ該当企業なのか

なぜ商社業界かが自分で理解できたら、次はなぜその企業を選んだかが重要なポイントになります。

業界内にはさまざまな企業がありますが、その中からここで働きたいと感じたのには理由があるはずです。

もちろん一番待遇がよい、名前が売れているといった理由が本音にはあるかもしれません。

ただ事業内容や歴史、社風、将来のビジョンなど、金銭面以外に何かしら心に響くものがなければ、最終的にそこを志望先に定めることはないはずです。

自分がその企業の何に惹かれているのか、どんなことに興味をもっているのか、自己分析と企業研究を照らし合わせながら考えてみてください。

商社の業界・企業研究については、こちらの記事でご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

自分が企業で提供できる価値を示す

最後のステップとして、自分がその企業に対して、何を提供できるかを考えてみてください。

就職は企業と個人の1:1の契約であり、双方にメリットがなければ成立しません。

企業が就活生を、就活生が企業を一方的に選ぶものではありませんので、入社によって自分が企業から得られるものを考えるのと同時に、自分が企業へどんな価値を与えられるかをしっかり見出すことが重要です。

この点が明確にわかっている就活生は、総じて内定につながりやすいです。

社会に出て企業に所属し、そこで働くということをきちんと理解できているというだけで、そうではないライバルとは大きく差をつけられることを意識しましょう。

【商社の志望動機】商社の志望動機の例文を紹介!

それでは、商社の志望動機の例文を紹介します。

ここに挙げるのはあくまで例ですので、これを参考に、自分自身の言葉で志望動機を組み立ててください。

自己分析ができていれば、作成はそう難しくはないでしょう。

例文①

私は自分のアイディアで世界を豊かにしたいと考え、貴社を志望いたしました。

バックパック旅行が趣味で、大学の4年間、東南アジアを中心に、数多くの国を回ってきました。

そうした旅から日本に帰国するたび必ず痛感するのが、日本の生活の豊かさです。

衣食住も社会インフラも整い、誰もが豊かに生活を送れる基盤がある、それを支えているのが総合商社であることを考えれば、総合商社こそ、自分が働くべきフィールドだと強く感じました。

貴社は海外市場においてインフラ基盤を整える事業に注力されており、国内でも高いシェア率でインフラを支えていらっしゃいます。

私は旅の間、「ここにこんなものがあればもっと生活が豊かになる」「こんなシステムがあれば人も物ももっと流通する」と何度も考えてきました。

貴社に入社し、そうしたさまざまなアイディアを一つでも形にすることで、日本が世界を豊かに成長させることができたら素晴らしいと考え、貴社への志望を決定いたしました。

例文②

私が貴社を志望したのは、日本と世界をもっと医療面でつなげたいと強く考えたためです。

ちょうど就職活動をスタートさせた頃に世界がコロナ禍に見舞われ、それまでほとんど考えたことのなかった医療サービスに強い関心をもちました。

それまでの私は、日本には質の高い医療サービスがあり、常に世界に先駆けていると一方的に決めつけた見方をしていました。

ところがいざ禍中になると、日本には足りない部分も多いことにショックを受け、世界にも評価すべき医療サービスがあることを知りました。

同時に、やはり貧しい発展途上国には、医療課題が多いことも事実です。

物を売るだけでなく、コトやサービスを提供する時代において、すでに今必要なのは、医薬品や医療機器だけでなく、医療のノウハウやシステムの世界的な流通なのだと気づきました。

貴社はすでにこのことを事業化し、多角的に医療資源を輸出入されています。

私も貴社に入社し、全世界を医療資源でつなげる使命を果たしたいと考えております。

例文③

私が貴社を志望したのは、日本の国際的地位を高めたいと考えたからです。

これから社会に出る私が、国際的に先行きが悲観されている日本の現状に、見て見ないふりをするようではいけないと強く感じています。

大学2年の夏から1年間フランス留学を経験しましたが、現地では日本の製品が他国よりも優れていると評価され、高い信頼を得ていることに大きな喜びを感じました。

帰国後には治安のよさ、あらゆる業種での行き届いたサービス、整ったインフラなどをあらためて実感し、その喜びは確固たる誇りに変わりました。

それにも関わらず、現在の日本の国際的地位は決して高いとはいえず、成長も期待されていません。

過去には栄華を極めた時代もあったといわれますが、現状を変えるためには国内産業をバックアップし、日本が誇る品質そのものを世界へ発信する働きが必要だと考えております。

貴社は国内のコト・モノ・サービスを幅広く海外へ輸出し、現地での事業投資なども積極的に行い、日本企業の地位を高めていらっしゃいます。

私も貴社の一員として、事業をよりいっそう展開するために働きたいと考えます。

まとめ

商社は就活生から人気が高く、競争率も高い業界です。

志望動機は採用担当者がとくに注目する項目ですので、そこで自分の考えやポテンシャル、方向性の合致をアピールできなければ、内定獲得は難しいでしょう。

ただし商社への志望動機は、各商社のビジネスモデルを研究し、そこに自分のビジョンややりがいの共感を盛り込むことで魅力的な構成にすることが可能です。

自己分析を行い、相手企業のビジョンと通じるものを見つけ出し、経験を交えて説得力を増すことで志望度の高さを伝えられるでしょう。

ぜひ、採用担当者の目と心に留まる志望動機を作成してください。

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