HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
要約
カゴメがなぜ理系に人気なのかといえば、「ネームバリューがあるから」、「会社全体の一体感」があるからです。
カゴメは理系だけでなく、文系にも人気があり、少人数しか採用しないこともあって、カゴメの就活競争倍率は平均では150倍にものぼります。
カゴメで理系が活躍している職種としては、「商品開発部門」、「生産管理」、「加工技術開発」が代表的です。
カゴメではトマトだけではなく、野菜系メーカーとして、加工飲料や加工食品だけでなく、生の野菜にもチャレンジしたり、家庭用や業務用中心から海外も含めた新たな市場の開拓を目指したりしており、各分野で、社会貢献や世界貢献ができる商品開発や生産管理、技術開発などが求められます。
こうした試みに共感し、ともに挑戦してくれる人材が求められており、積極的にチャレンジして、失敗しても踏ん張って立ち向かえる人が、10年後のカゴメをいっしょに作る人材として歓迎されるのです。
【理系人気企業!】はじめに
カゴメは、理系人気企業のひとつです。
トマトケチャップやトマトジュースの製造メーカーとして、老若男女問わず、企業名やブランド名が知られている日本を代表する食品メーカーです。
子どもの頃から製品に馴染みもあり、理系、文系問わず、就活生に人気の志望企業となっています。
中でもカゴメはなぜ理系に人気が高いのか、理系はどの様に活躍できるのかをご紹介していきます。
【理系人気企業!】なぜ理系にカゴメは人気なの?
なぜ理系にカゴメは人気なのでしょうか。
カゴメは、トマトケチャップやトマトジュースの加工販売だけでなく、トマトの生産から手がけている企業です。
そのため、理系の中でも、農学部をはじめ、化学やバイオ、テクノロジー系の学部生に人気が高いほか、幅広い理系生から注目されています。
その理由として代表的なのは、「ネームバリューがあるから」、「会社全体の一体感」が高いからです。
理系にカゴメが人気の理由を詳しく見ていきましょう。
ネームバリューがあるから
なぜ理系にカゴメは人気なのかの一番の理由は、やはり、ネームバリューがあるからです。
就職してプライドをもって働くうえで、勤務先を尋ねられた際に、「カゴメ」と答えて、すぐに理解してもらえたり、「すごい!」と言ってもらえたりするのと、知名度が低く、「何の会社?」と聞かれるのでは、大きく差が出ます。
大学で頑張って勉強をしてきて、就活にも力を入れる以上、誰もが知っていて評価してもらえるような企業に就職したいのは、多くの学生の希望です。
中でもカゴメは、小さな子どもから祖父母などの高齢者に至るまで、知られている会社です。
カゴメといえば、トマトの会社、トマトケチャップの会社、トマトジュースの会社など、それぞれイメージは違えど、知らない人はほぼいません。
会社全体の一体感
ネームバリューが高い企業ならほかにもありますが、なぜ理系にカゴメは人気なのかといえば、会社全体の一体感があるからです。
カゴメというブランドのもとで、同じ方向を向いて目標を掲げて取り組めることは、やりがいや達成感が得やすく、自分もメンバーの一員として貢献したいというモチベーションが高まるのが、働くうえでの魅力です。
新卒の募集要項にも「10年後のカゴメをいっしょに作ろう。
」という言葉があり、会社全体においてカゴメブランドに対する愛着が伺えます。
カゴメの企業理念は「感謝」・「自然」・「開かれた企業」で、1人1人個性が光る「チームカゴメ」であることが目指されています。
なんでもチャレンジしたい、自分なりに貢献したいと考えている人が求められています。
【理系人気企業!】カゴメの倍率は?
理系人気企業となると、「就活は競争倍率も高く大変そう」「かなり対策をしないと内定が得られない」と不安になる方もいるでしょう。
カゴメの倍率は、どのくらいなのでしょうか。
カゴメは理系だけでなく、文系にも人気の企業です。
トマトケチャップやトマトジュースなど、子どもの頃からの愛着がある製品を作っている企業に入りたいという方、野菜ジュースなどコンビニなど身近なところで買える製品を開発してみたいという方に人気です。
平均では150倍にも
さすが人気企業と思われるかもしれませんが、人気があるだけでなく、毎年、少人数しか採用していないので、倍率はいっそう高まります。
さらに理系と文系の採用人数は同じくらいで、理系が優先的に採用されるわけでもありません。
なお、理系は専門性が高く、文系よりも応募の割合も少ないことを踏まえると、およそ100倍~150倍であると考えられます。
つまり、100人から150人に1人しか受からない高倍率です。
たとえは悪いですが、トマトの栽培技術や品種改良の研究をしてきたゼミのメンバー3人が応募したとしても、1人も受からない可能性があるほど競争は激しいです。
【理系人気企業!】カゴメで理系はどの様に活躍できる?
就活生に人気のカゴメの採用割合は、理系と文系はおよそ半々といわれているため、文系出身者が活躍する分野も大きいわけですが、専門性の高い理系出身者は、どのような分野でどのような活躍ができるのでしょうか。
さまざまな部門や職種がありますが、代表的なものとして、「商品開発部門」、「生産管理」、「加工技術開発」が挙げられます。
それぞれ、どのような仕事で、どんな活躍ができるのか、見ていきましょう。
商品開発部門
理系が活躍できる職種のひとつに、商品開発部門があります。
もっとも、消費者ニーズや市場動向などのマーケティングは文系出身者が行い、それに基づき、こんな商品を開発したいというニーズに応えていくことも多いです。
たとえば、消費者の健康志向の高まりを受け、リコピン含有量の高いトマトやトマトジュースの開発といった形です。
カゴメはトマトケチャップなど、加工食品の会社のイメージを脱却し、消費者の健康志向の多様化を受け、野菜を用いた多彩な商品の提案を通じて、健康寿命の延伸に貢献しようとしています。
トマトだけでなく、「カゴメは野菜を提供してくれる会社」と認識されることを目標に、野菜がおいしく賢くとれる商品開発が求められています。
生産管理
生産管理の仕事とは、工場や本部などで製造工程や生産物の管理を担い、工場の衛生と安全を確保し、製品の品質を維持して過不足なく供給していく、重要な役割です。
近年、食品メーカーでは大手であっても、製造過程における異物混入事故が増えており、製品の自主回収事例が増えています。
製品が消費者のもとにわたって健康被害などが起これば、企業として損害賠償責任も発生し、信頼も損なわれます。
製品回収による売上損失に加えて、大量の食品廃棄が生じるのも問題です。
カゴメは加工食品だけでなく、生鮮食品のトマトもスーパーなどに供給しており、災害などのトラブルで、日々の食卓で求められるトマトが供給できなくなる事態も避けなくてはなりません。
そのため、本部では、生産ハウスの地域分散を図ったり、各栽培工場では温度や水の管理などを徹底したりするなど、生産管理の仕事は企業活動の中枢を担います。
加工技術開発
カゴメで理系が活躍できる職種として、加工技術開発も人気です。
工場での生産における技術の開発などを担う職種です。
カゴメでは「未来技術」・「未来商品」の研究開発により、技術的成長エネルギーの供給を、カゴメ研究開発部門のミッションに掲げています。
将来活用できる技術の開発を通じて、エネルギーを全社に送り続ける使命感が、カゴメの加工技術開発部門の根幹にあるのです。
カゴメの研究開発の基本思想として、「よい原料」と「よい技術」を最適な方法で組み合わせることで、自然の恵みを最大限に活かした価値ある商品を作り出すことが掲げられています。
この理念に向かい、地球温暖化や食品ロス、健康寿命の増進など、世界的な問題の解決や希望に貢献できる技術の開発が求められています。
【理系人気企業!】カゴメの今後は?
就職するかを検討するうえでは、今がよければいいというだけでなく、将来性があるかも重要な問題です。
カゴメの今後は、どうなるのでしょうか。
カゴメでは、「食を通じて社会課題の解決に取り組み、持続的に成長できる強い企業」を2025年のありたい姿に掲げています。
トマト栽培などの農業から生産・加工・販売と一貫したバリューチェーンをもつ食品メーカーは、世界でもそう多くはありません。
独自性のある企業として、今後は農業振興や地方創生、健康寿命の延伸、世界の食糧不足の問題解決にも取り組みたいとしており、社会からも期待されての持続的な成長が期待できます。
トマトだけではなく、野菜系メーカーとして
カゴメでは「トマトの会社から、野菜の会社に」というビジョンを掲げており、実際にトマトだけではなく、野菜を扱うメーカーとしての強さが着実に実績を上げてきました。
トマトジュースのみならず、「野菜生活」など「野菜ジュースもカゴメ」のイメージが消費者に浸透し、売上も着実に向上しています。
ジャガイモやカボチャ、サツマイモや人参、玉ねぎ、ホウレン草など、さまざまな野菜を用いた栄養価が高く、野菜がたっぷりとれるスープの通販専売など、商品の多様化や流通ルートの多様化も図られています。
加工食品のみならず、スーパーのトマト売り場には、カゴメの多彩な品種やサイズのトマトが並ぶようになりました。
カゴメブランドの高品質トマトして人気を博しており、健康長寿や美容志向の高まりとともに、今後も安定成長が続くと見られます。
【理系人気企業!】まとめ
なぜ理系にカゴメは人気かといえば、「ネームバリューがあるから」、「会社全体の一体感」があるからで、カゴメの競争倍率は、平均では150倍にものぼります。
理系が活躍している部門としては、「商品開発部門」、「生産管理」、「加工技術開発」があり、今後はトマトだけではなく、野菜系メーカーとして、持続的な成長を図ることが目標に掲げられています。
実際にもトマトケチャップやトマトジュースだけでなく、野菜ジュースやトマトの売上も伸びており、将来性も期待できる食品メーカーです。