理系が実践した方がいい文章力を向上させる6つの書き方|書く上での基本構成

理系が実践した方がいい文章力を向上させる6つの書き方|書く上での基本構成

記事をお気に入り登録する

記事のお気に入りに登録

「記事のお気に入りに登録」のご利用にはログインが必要です。

会員登録がお済みでない方

無料会員登録
伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

「文章がうまく書けないのは理系のせいなのだろうか」
「学生時代から国語や作文の授業が嫌いで、レポートや書類を作るのは苦痛だなあ」
そんな風に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

本記事では文章が苦手だと感じている理系の方向けに、文章をうまく書けない理由や良い文章構成とは何か、また文章力を向上させる書き方のコツをお教えします。あわせて、理系の方が文章を上手に書けないと発生するリスクも紹介します。

この記事を読むことで文章作成への苦手意識がなくなり、ビジネス文書でも自分の意図を正しく伝えられるようになります。作文が苦手な理系の方や、読み手に伝わる文章力が欲しい方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。

理系が文章の書き方が下手な理由3つ

理系文系を問わず、大学などでの研究成果は論文にしてまとめることが多いです。また、メールやSNSのコミュニケーションが一般的になり、文章を書く機会は誰にでも日常的に発生しています。

では、なぜ理系は文章の書き方が下手で分かりにくいと言われるのでしょうか。主な原因を3つ紹介します。

  • 文章にまとめられない
  • 要点を掴んでいない
  • 読み手のことを考えていない

1:文章にまとめられない

文系と比べると、理系は頭の中に絵を浮かべ、ロジカルにものを考える力にすぐれていると言われています。

しかし、その思い描いた絵や情報を整理して適切な言葉に置き換えられていなかったり、要点は網羅していても内容の重複やわかりにくい言い回しを使いがちだったりすると、わかりやすい文章にはなりません。

文章の書き方が下手だと言われる理系は、情報収集は得意なのに、その情報をまとめるのが苦手な傾向があると言えるでしょう。

2:要点を掴んでいない

自分自身が要点を明確にできていない状態で作文を始めると、だらだらとした要領を得ない文章になりがちです。

要点があいまいな文章にはメリハリがなく、読み手を疲れさせてしまいます。要点を掴んでいないと、何が言いたいのかわからない文章になってしまうでしょう。

3:読み手のことを考えていない

読み手が誰であるかを意識せずに書いた文章は、相手の知りたいこととギャップが生まれがちです。その結果、読み手はわかりにくいと感じ、読むのを途中でやめてしまう場合があります。

理系が書く文章には専門用語や、独特の言い回しが多くなる傾向があります。読み手がそれを理解できないと、せっかく書いた文章も伝わらないという結果になってしまうのです。

文章を書く上での基本構成とは?

文章には種類によっていくつかの基本構成が存在します。なかでも「序論・本論・結び」の三段構成は、自分の意見や提案を論理的に説明するのに向いています。

序論で問題を提起し、本論で調査・原因と解決策を追究します。そして結びで結論と今後の提案を記載して、文章を組み立てます。

理系が実践した方がいい文章力を向上させる書き方6つ

わかりやすく、読み手に伝わる文章を書くためにはどのようなことを意識すればよいのでしょうか。ここからは、理系が身につけておくと役に立つ、文章力を向上させる書き方を6つ紹介します。

1:書くべき事項を整理して要点をおさえる

読んでもらえる文章を作成するためには、集めた情報を整理する力が必要です。まずは誰に、何を伝えるための文章なのかを明確にすることが大切です。そして、情報の中から伝えたいことは何かをおさえ、必要なことが簡潔にまとまっているかをチェックしましょう。

2:リード文は短めに書く

リード文とは、文章の冒頭部分に記載するもので、「導入文」とも呼ばれます。文章全体の要約が書かれていることが多く、リード文の内容で文章全体の良し悪しがわかるとも言われています。

リード文は、文全体の概要を読み手に知らせるためのものです。あまりに長いリード文は読み手の興味が離れてしまう場合もあるため、一般的には1~3文で300文字程度が適量だとされています。簡潔に書くことを心がけ、長くても400文字以内に収めましょう。

3:主語と述語をはっきりさせる

主語のない文章は、述語が何を指しているのかがはっきりしないため、わかりにくい印象を与えます。また、主語と述語は存在していても、文章の意図があいまいになっているものもあります。

一見問題なさそうに見える文章も、修飾語を取り払っていくと主語と述語が正しく対応できていない場合があります。

まずは主語と述語だけの文章を作り、そこに必要な修飾語を追加していくと、わかりやすい文章になるでしょう。また、主語と述語の場所が離れすぎないように意識することも大切です。

4:結論から書く意識をもつ

前置きの長い文章は、忙しいビジネスパーソンには敬遠される傾向にあります。始めに結論を示し、つづけて根拠や理由を示すと、言いたいことが読み手に伝わりやすくなります。

文章を作成する時、最初から順番に書く必要はありません。自分の意見がブレていないかを確認するためにも、まずは結論を書き、その理由や具体例を書くことをおすすめします。

5:接続詞を効果的に使う

文と文をつなぐ接続詞は、文章を書く上で便利なものですが、多用すると一文が長くなり、だらだらとした印象を読み手に与えてしまいます。逆に省略しすぎても、前の文とのつながりがわかりにくくなって読みにくくなります。

接続詞は「順接」「逆接」「補足」「例示」「話題の転換」など、それぞれに役割をもっています。強調したい部分に効果的に使うことで要点が明確になり、メリハリのある読みやすい文章になるでしょう。

6:書き終わった後は読み直しや修飾語の確認をする

要点をまとめ、構成に沿って書き終わったら、読み直しを行いましょう。注意深く書いたつもりでも、誤字脱字や不要な言い回し、文脈の矛盾が見つかるものです。特にパソコンを使って書いた文章は、同音異義語の変換ミスが発生しやすいので、注意して見直すことを心がけましょう。

また、読み直しは書き終わってから時間をあけて行うことをおすすめします。直後には気づかない誤りも、読み手の立場になって読み返すことで、さらにすっきりとした文章に書き直すことができるでしょう。

理系が文章の書き方を下手なままにしておくリスク

研究職につくことが多い理系は、事実を正確に伝えることに重点を置いた文章を作成しがちです。ところが、世の中では「正確な文章」よりも「わかりやすく読みやすい文章」が重宝される傾向があるのです。

理系は決して文章を書くのが下手ではありません。しかし、専門的な事柄を正確に書く癖がついているため、読み手から「理解できない=文章が下手」と評価されることも少なくありません。

今では必須ツールとなったビジネスメールも、文章作成能力を必要とします。文章を書くのが下手だと大切なことが伝わらず、仕事がうまく進まない可能性があります。

文章作成能力を上達させよう

理系は文章が下手だと言われる理由と、文章力を向上させるための6つの手法を紹介しました。
事実に基づき、専門用語を使って正確な文章を書けるのが理系の特徴です。加えて、読み手の目線に立ったわかりやすい文章の書き方が身につけば、より自分の意見を伝えやすくなります。

ビジネス文書だけでなく日常生活においてもよりよいコミュニケーションが取れるよう、簡潔でわかりやすい文章を書く力をつけていきましょう。

この記事を友達におしえる!

LINEで送る ツイートする シェアする URLをコピーする

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます