理系大学生の就活はいつから?大学3年までにしておくことや企業選びのポイントなどを徹底解説

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はじめに

「理系大学生は文系大学生より就職に有利?」
「理系大学生の就活はいつから始めればいい?」

就活する際にさまざまな疑問を持つ理系大学生もいるでしょう。いつからどんな準備を始めればいいか、大学院に進学するか否か、悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。

本記事では、大学卒業後もしくは大学院卒業後に就職をするメリット、それぞれいつから就活準備や本格的な就活を始めればいいか、就活準備の時期にしておくこと、などを解説します。

併せて、理系大学生の企業選びのポイントなども紹介するため、就活の際にやるべきことや注意すべきポイントなどもわかるでしょう。

本記事を参考にして、理系大学生の就活に関する悩みを解決し、後悔のない就活を進めましょう。

理系は文系より就活に有利なの?

大学生の就活において、理系の方が文系よりも有利だと言われることがあります。

厚生労働省が実施した「大学等卒業者の就職状況調査」によると、令和3年3月の大学等卒業者の就職率は、文系出身者が96.0%、理系出身者が95.9%であり、就職率を見ると両者の差はほとんどありません。

一方、研究開発など一部の職種では、理系学部出身であることが必須条件になる場合があります。また、推薦応募などで一般応募より就職が早く決まる学生がいることも、理系大学生が有利と言われる理由と考えられるでしょう。

出典:大学、短期大学及び高等専門学校卒業者の4月1日現在の就職状況調査の推移|厚生労働省
参照:https://www.mhlw.go.jp/content/11804000/000794560.pdf

就活に強い理系学部とは

大学で学んだ内容が仕事につながる学部は、就活に強いと言えるでしょう。

その傾向が強い理系学部としては、医学部や歯学部、薬学部などが代表的です。医師や歯科医、薬剤師などは資格の取得が必須であるため、国家試験に合格することが前提ではあるものの、比較的職場を見つけやすいと言えます。

続いて、理学部や工学部についても、自分が学んできた専門性や知識を活かせる企業は豊富に存在します。優秀な理工系の学生を求めているメーカーなどでは、製品開発などに携わることも多いでしょう。

理系大学生が進路に悩む理由とは?

理系大学生が進路について悩む大きな理由の一つに、卒業して就職するか、大学院へ進学するかという選択の問題があります。

大学卒業後の明確なビジョンを持っている場合は迷うことなく進路を選べますが、漠然としている場合はすぐに決めることは難しいでしょう。その場合は、まず就活に取り組んでみることをおすすめします。

条件が良く自分の希望に合う企業から内定を得られればその企業に進むことができ、自分の希望の基準に満たない企業であれば内定を断ることもできます。内定を辞退した場合でも、大学院に進学後、再び就活する際の参考になるでしょう。

大学卒業後に就職をするメリット

大学卒業後、修士課程に進まず就職するメリットの一つは、社会人としてのキャリアを早くスタートできることでしょう。少しでも若いうちに社会人としての知識やスキル、実績を身につけることで、二年後に入社してきた同年のメンバーに差をつけることができます。

また、大学院での専門的な知識よりも、自社の業種や職種に合った専門性を磨き、自社の風土に即した人材を育てたいと考える企業にとっては、理系大学生の新卒者は貴重な存在です。

さらに、経済的な面で言えば、大学院に進むための学費は不要となり、毎月の給与や賞与などの定期的な収入が見込めるというメリットもあります。

大学院卒業後に就職をするメリット

大学院卒業後に就職する大きなメリットは、自分の学んでいる分野の専門性や研究者としてのスキルが磨かれるということです。

修士課程の間に、仮説から実験、検証という思考プロセス、プレゼン能力、他の研究者との人脈なども培えるでしょう。

また、そのようなスキルが備わっていると企業側にも評価されやすいため、就活の際に自分の研究分野に関する推薦応募を利用しやすくなります。

さらに、修士卒は学士卒よりも給与が高い傾向にあります。

理系学部が就活する際の応募方法

理系学生の就活においては、推薦応募と自由応募という二つの応募方法があります。

両者を併願できることも多いですが、大学に確認が必要です。また、併願する場合はどちらかに注力するのではなく、バランスを図りながら進めていく必要があるでしょう。

推薦応募と自由応募、それぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。

推薦応募を利用する

推薦応募(学校推薦応募)とは、自分が所属する大学や学科、専攻、研究科に対して、企業から寄せられる学校推薦枠の求人に応募することです。

推薦応募のメリットは、エントリーシート審査や一次選考の筆記試験を行うことなく、優先的に面接や二次選考に進める場合が多いことです。これにより、内定までの時間や労力を省くことができます。

ただし、推薦応募は内定が保証されているわけではないことは、頭にいれておきましょう。

推薦応募のデメリットは、内定をもらったら容易に辞退できないことです。大学や学科、専攻との信頼関係の下で推薦枠を設けているため、辞退すれば翌年以降の選考に悪影響を及ぼす可能性があります。

そのため、2社以上の学校推薦を同時にもらうことはできないと言われています。

学校推薦については、こちらの記事でご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

自由応募を利用する

自由応募は、学生自身で応募したい企業を選び、エントリーする応募手法です。いわゆる「就職活動」というと、自由応募を指すことが多いでしょう。

企業の採用サイトや求人情報で企業を探し、会社説明会やインターンシップへの参加、選考試験や面接などを経て、採用を目指します。

自由応募のメリットは、推薦応募に比べて幅広い選択肢があることです。推薦応募とは異なり、複数の企業にエントリーすることもできます。

一方で、推薦応募に比べて競争率が高く、厳しい就活になることもあり、選考にかける時間と労力が大きくなるでしょう。

いつから就活の準備を始めればいいか

いつから就活を始めればいいかという疑問は、多くの学生が抱くのではないでしょうか。

就活スケジュールは、「準備期間」と「本格的な就活期間」に分けられます。

理系学生の一般的な就活準備は、大学生で3年生の5・6月頃から、修士課程で1年生の5・6月頃から始めるとされています。

この時期までに就活のことをまったく何も考えていないと、他の就活生に大きな差をつけられ焦ってしまうことになりかねません。理系大学生は時間に追われる生活になりがちな場合もありますが、意識的に自分の将来や進路を考える時間を設けましょう。

就活準備の時期にしておくこと

理系大学生については3年生の5月頃から翌年の2月頃までに、理系大学院生については1年生の5月頃から翌年の2月頃までに、就活の準備を行ないます。大学院生の場合は、進学する前から就活に関する意識を高めておくと良いでしょう。

ここからは理系大学生や理系大学院生が、就活準備の時期にしておくことを解説します。

企業や業界について調べる

就活生にとって、自分が目指す業界や企業について調べることは大事な就活の準備です。また、自己分析も忘れないようにしましょう。

企業への理解を深め、自分の志向と目指す企業がマッチするかどうかを見極めるために、企業研究および自己分析を行ないます。これらは、後悔しない就活をするために重要な工程と言えるでしょう。

自己分析をする

前述したとおり、企業研究と同時に大切なのが、自己分析です。自分がこれまでしてきた選択の中で、自分の価値観や思考、こだわりを挙げてみましょう。

それを自分なりの仕事選びや企業選びの「軸」とします。この軸は面接でも尋ねられることがあり、就活においてぶれない軸は重要になります。

インターンに参加する

企業は志望している学生を対象に、その企業で学生が実際に働くインターンシップを実施することがあります。

サマーインターンは主に6月頃に募集があり、7~8月頃に開催するとされています。また、9月以降であれば秋冬のインターンに参加することができるでしょう。

インターンに参加すると、企業の雰囲気や業務内容を体感でき、その職場に加わった自分を明確にイメージできるメリットがあるため、積極的に参加しましょう。

いつから就活を始めればいいか

理系学生の内定取得時期は、比較的早いと言われています。その理由は、企業が理系の専門職種の採用活動を早めに始める傾向にあることや、文系学生より推薦応募を利用するケースが多いことなどが考えられます。

理系学生の一般的な就活開始時期は、大学生で3年生の3月頃、修士課程で1年生の3月頃と言われています。理系学生は講義や研究、課題提出と並行して就活を進めることが多いため、前もっていつから何を始めるのか、スケジュールを立てておきましょう。

就活開始時期にしておくこと

理系大学生の3年生および理系大学院生の1年生は、3月頃から本格的に就活を始めるのが一般的とされています。開始時期には、企業説明会に出席したり、エントリーシートや履歴書を作成してエントリーしたり、面接対策を練ったりします。

ここからは理系大学生や理系大学院生が、就活開始時期にしておくべきことを解説します。

企業にエントリーをする

就活準備期間を経て、本格的な就活の開始時期に入ると、企業にエントリーを始めます。大学生の3年生と修士課程の1年生は、3月から企業エントリーや、合同企業説明会および個別説明会への予約が解禁されます。

また、少し前の2月頃から、選考や説明会に関する資料を企業からもらうためのプレエントリーが可能になるケースもあるため、いつから開始できるか事前に確認が必要でしょう。

ただし、経団連に所属していない企業(主に外資系企業やベンチャー企業など)は、それよりも前に選考が始まる場合も多いため、注意しましょう。

履歴書を記載する

企業への応募の際必要となるのが、履歴書とエントリーシートです。プレエントリーの後、本選考へ進みたい意思がある企業には、3月~4月にエントリーシートと履歴書を提出します。

書類選考では、理系学生の履歴書は研究テーマが重要視されます。また、研究概要書の提出を求められる場合も多いでしょう。自分のこれまでの研究が、なるべく入社後の業務につながるように考えながら文章を作成するのがポイントです。

企業側は、研究概要書を書かせることで、論理的思考力や文章力、研究推進力をチェックすることができます。研究概要書は、ある程度他の企業に使いまわしができるでしょう。

面接の対策をする

書類選考で勝ち残れると、5~6月頃から適性検査や面接などが始まるでしょう。理系の面接は、集団面接が多い文系と異なり、一人ずつの個別面接が多い傾向にあります。

この技術面接では、採用担当者や募集部署の責任者(専門職)などに対して、自分の研究報告を発表します。その中で、技術力や専門性、課題解決力、プレゼン力、コミュニケーション力などを判断されるでしょう。

自分の言葉で論理的に、かつ具体的なエピソードを交えてわかりやすく伝える、研究で得たスキルを仕事に役立てるようイメージする、逆質問をするなど、自分なりの対策を立てておきましょう。

理系大学生の企業選びのポイント

理系大学生および大学院生の主な就職先は、メーカーや製造業、IT系企業、医療系企業、建築・建設系企業などです。大学や大学院で研究してきた専門的な知識やスキルを活かせる企業を選ぶ方が多いでしょう。

理系大学生が企業を選ぶ際のポイントを見ていきましょう。

  • エントリー数を絞り過ぎない
  • 文系職種も視野にいれてみる
  • 自分のスキルを必要としている企業を探してみる
  • インターンに参加しておく

1:エントリー数を絞り過ぎない

就活をする際に大切なことはエントリー数を絞り過ぎないことです。

理系大学生は、研究や講義に忙しく、就活に割ける時間が少ないことや、研究分野を意識しすぎるなどの理由で、応募数が少ない傾向にあります。

しかし、応募数が少なすぎると、就活が順調に進まなかったときに取り返すことができなくなります。初めからエントリー数を絞り過ぎることなく、少しでも興味がある企業や業種、職種には積極的にエントリーしましょう。

2:文系職種も視野にいれてみる

広い視野を持つことも就活の大事なポイントの一つです。

前述したとおり、理系学生の中には自分の研究分野を意識しすぎるあまり、自分の研究分野に携わる企業の選考ばかりに目がいってしまう人もいます。しかし、専門外の業種・職種に視野を広げるだけでなく、文系の職種も対象に加えてみるのも大切です。

文系の職種も多種多様で、統計や確率などの数学的要素が必要な職種もあるなど、自分の研究が活かせることもあるでしょう。

3:自分のスキルを必要としている企業を探してみる

自己分析によって出てきた自分のスキルや強みから企業選びをすると、ミスマッチが起きにくくなります。

「自分が持っている強みは何か」「その企業が自分を採用するメリットは何か」を考えながら、企業探しや履歴書の作成、面接対策に取り組むと、就活の成功につながる可能性が高くなるでしょう。

4:インターンに参加しておく

インターンに参加すると、その企業に就職した自分のイメージがより明確になります。特に、理系学生の場合は、研究体験や工場見学といったより実務に近い体験ができる傾向があるため、有意義な経験になります。

また、その企業の実態が垣間見え、ネット情報や企業説明会だけでは得られないリアルな情報を得ることができるでしょう。

また、インターンの参加は、面接のアピール材料になったり採用に直結したりするなど、就活に有利に働く場合もあります。興味のある企業のインターンは積極的に参加しましょう。

理系大学生の就活はいつから始めればいいか知り対策をしよう

文系・理系に関わらず、就活の準備をいつから始めるか考え、早めに情報収集をするなどの対策は必要になるでしょう。

その中でも、理系学生は学業が忙しいことや学校推薦枠がある場合も多いことから、なるべく早く就活について考える時間をとることが重要です。

理系大学生の就活をいつから始めればいいかを知り、しっかりと対策をしましょう。

理系就活の全体像を把握したい方は、こちらの記事もぜひチェックしてみてください。

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