HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
就活のために重要なのは自己分析です。
しかし、自己分析がうまくいかない方も少なくありません。
あらためて自分の強みとは何か知っておくことは、志望している企業にしっかりと自分の存在をアピールすることにつながるでしょう。
自己分析をするために自己分析ツールを探している方や、自己分析ツールがネットでできるのかよくわからない方も多いかもしれません。
この記事ではそんな就活生に向けて、ストレングスファインダーという存在をくわしく説明していきます。
【ストレングスファインダーとは】ストレングスファインダーとは
ストレングスファインダーとは、自分の強みをどうやって見つければ良いのかわからない方に向けた、自分の才能や強みを見つけるためのツールとして、世界的に有名な才能診断ツールになります。
このオンラインツールはウェブ上で177個の質問に答えることで、自分の才能や強みを発見できるものです。
ストレングスファインダーでは無意識に繰り返しあらわれる思考や感情、行動のパターンは才能と定義されています。
多くの質問に答えることによって、回答者の無意識な思考などを探し出し、そこから才能や強みを引き出すのです。
ストレングスファインダーにおける才能は34の資質に分かれており、それらのうちもっとも近い5つが診断結果としてあらわれます。
【ストレングスファインダーとは】ストレングスファインダーを使うとわかること
分けられた才能である34の資質のうち、上から5から10番目くらいまでの資質を「上位資質」と呼び、これらはその人の強みのもとになると考えられます。
上位資質は傾向性という自分に固有の思考・感情・行動の反応パターンであって、強みそのものではありません。
資質は意識して利用しなければ、あなたのくせでしかないのです。
しかし資質を意識して効果的・生産的に使うことで、誰にも真似できない素晴らしいあなたの強みになっていきます。
つまり、ストレングスファインダーで、自分の強みに変わる資質を知り、それに合うスキルや知識を合わせることであなたの強みにつなげられるのです。
自分の強みや資質を知るのは、一種の自己分析でしかありませんが、この分析を徹底することによって取るべき戦略が明確化され、より豊かな人生につながるヒントとなります。
活用方法
自分の資質がわかったのであれば、それを活用していきましょう。
また、自分の資質により明らかになった弱みを克服しようとするよりも、強みを高めることのほうが大切です。
強みが明確になったら、日々の生活を振り返り自分の生活の中で、どのような場面で強みが活かされているかを明らかにしましょう。
自分の資質はいくつかあるため、ただやみくもに強みを伸ばすのではなく、自分の目標に活かせるものを選択し、成長させることも重要になります。
常に自分の資質との関わり方を意識しておくことは、強みを発揮することの習慣化につながるでしょう。
自分の強みをどう磨くのか、活かし方を考えるときに資質を知っていることで何も知らない人より選択肢が絞られ、より効果的に成長でき、人生で有利になれるのです。
【ストレングスファインダーとは】ストレングスファインダーを使うメリット
ストレングスファインダーを利用することによってどんなメリットがあるのでしょうか。
自分の資質がわかると、どのようなメリットにつながるのか考えてみましょう。
たとえば、自分の大切にしている価値観がわかったり、自分に向いている働き方がわかったりと、ストレングスファインダーを利用するとさまざまなメリットがあるのです。
使用するメリットがわかったところで、自分の人生でどのように役立てるのかもくわしく考えていきましょう。
自分が大切にしている価値観が分かる
自分のやりたいと思っていたことが目の前にあるのに「なぜかテンションが上がらない」などの体験がある人も多いのではないのでしょうか。
たとえばイラストを描く仕事に就きたいと思って、いざ始めてみると「なんだかつらく感じる」と、自分にとって大切な価値観が大まかにしか捉えられておらず、ミスマッチにつながるといったことです。
自分が無意識でしている考え方などを明確に知ることは、案外難しくもあります。
そこでストレングスファインダーで資質がわかると、自分の大切な価値観が明確になり、同じイラストを描くという行為でも、どこで自分のやる気が出るのかわかるようになるのです。
実際に「人物を描くときは楽しいけど、建物を描くときはつらい」「自分は共感性が高いから、感情をイメージできることが自分にとって大事なのだ」と、自己発見をするのにつながった人もいます。
自分に向いている働き方が分かる
ストレングスファインダーの結果を理解することで、あなたの資質を活かした企業や職場をイメージすることにつながります。
これにより、あなたに合った業界・企業・職種を把握し、ミスマッチを防ぐことにつながるため、とても大切です。
また、未来に対するものだけではなく、現在あなたの置かれている環境が適切なのかも再確認するきっかけとなります。
これまでのキャリアについて棚卸しをした際に薄ぼんやりと見えていたキャリア軸が、あなたの資質と価値観をきちんと理解することでより明確となり、本来目指すべきキャリアプランを策定することにも大変役立つでしょう。
自分にとって苦手な環境に置かれていたとしても上位資質がわかれば、それにより対処していくことはいくらでもできます。
しかし、自分の才能と得意が活かせる環境で働けたほうが、やりがいと充実感を得やすいのはたしかです。
したがって、自分にとって向いている働き方を知ることは大切なのです。
【ストレングスファインダーとは】ストレングスファインダーの受験方法
ここまで記事を読んで実際にストレングスファインダーで診断を受けて、自分の資質や知り強みを活かしていきたい方や、目指す仕事を決めるうえで自分の価値観を明確に知りたい方もいるかもしれません。
ストレングスファインダーの診断を行う方法はいくつかあるため、自分に合った方法を選びましょう。
ここでは、その代表的な方法のうち、アクセスコードを購入する方法と、関連する書籍を購入する方法について紹介していきましょう。
アクセスコードを購入する
はじめに紹介するのは、米国ギャラップ社のストレングスファインダー公式サイトから、直接アクセスコードを購入して診断を受ける方法です。
購入製品は、3つの中からいずれかを選択することになります。
TOP5のみを知りたい方は2,340円、すでにTOP5の結果を持っていて、6位から34位の順位を知りたい方は4,680円です。
また、新規でテストを受けて34資質すべての順位を知りたい方は5,850円の製品となります。
自分がどこまで知りたいのかで、どの商品を購入すれば良いのか変わるため、間違えないようにしましょう。
書籍より少しお高めにはなりますが「実物の書籍がなくても良いから今すぐに受けたい」という方におすすめです。
手元に書籍は届きませんが、電子書籍版のデータはダウンロードできるため、場所を取りたくない方はこちらのほうが良いかもしれません。
関連する書籍を購入する
次に紹介する方法は、アクセスコード付きの書籍を購入して診断を受ける方法です。
該当書籍巻末の表紙の裏に綴じ込みがあり、それを開くとアクセスコードが記載してあります。
トム・ラス「さあ、才能に目覚めよう 新版(日本経済新聞出版)」やトム・ラスほか「ストレングス・リーダーシップ(日本経済新聞出版)」といった書籍にアクセスコードが記載してあります。
大型書店では大抵取り扱いがあり、Amazonでも購入できるため気軽に購入できるでしょう。
しかし、書籍を購入する場合は、気をつけるべき点が2つあります。
1つ目は、2017年4月にストレングスファインダーはバージョンアップしており、日本でも2.0が発刊されているため、必ず2.0のバージョンが記載されているものを選びましょう。
2つ目は、アクセスコードは1回きりしか使えないため、値段が安いからといって中古本を購入するのではなく、必ず新品の本を購入してください。
【ストレングスファインダーとは】オススメの無料自己分析ツールを紹介!
ここまでストレングスファインダーについて説明してきました。
いざ、診断してみようと思っても「有料のものに手を出すのはちょっと」と尻込みしてしまう方もいるでしょう。
また「最終的にストレングスファインダーを使用したいが、まずお試しでどのようなものか似たようなツールで使用してみたい」という方もいるのではないでしょうか。
そんな方々にも、非常に多くの就活生が活用し、人気の無料でできる自己分析ツールを紹介していきます。
有料でも無料でも自己分析ツールを1度使用するのと使用したことがないのでは、のちのち就職活動の手応えに大きく影響するため、ぜひ一度試してみましょう。
キミスカ適性検査
最初に紹介するのは、逆求人型の就活サイトであるキミスカが誇る自己分析ツール、適性検査です。
適性検査は150問の質問に答えることで、9つの客観的データを得られるツールになります。
キミスカの適性検査は一般的な無料診断に比べて、多くの質問が用意されているため、細かい部分まで診断できます。
これにより性格の傾向やストレス耐性、職務適性などたくさんの客観データを入手できるのです。
ほかの自己分析ツールとの違いは、戦闘力という項目があり、これは社会人としての適性をあらわす、値で慣れない環境への適応能力をはかる1つの指標になります。
そのほかにも虚偽回答の傾向といった項目もあり、独特の評価項目を楽しめるでしょう。
また、多くの質問が用意されているとはいっても、回答に要する時間は10分ほどであるため、隙間時間に受検できます。
リクナビ診断
「リクナビ診断」とは、就職情報サイトであるリクナビで利用できる自己分析ツールになります。
就活をするうえでリクナビの名前を聞いたことがない人はいないでしょう。
こちらのリクナビ診断では、日常の行動や考えに関する約100問の質問に答えることで、自分の価値観の傾向や向いている職業を診断できるのです。
質問に対して「あてはまる」か「あてはまらない」のどちらに近いかを回答していくだけなので、所要時間はたったの5分と、どの無料診断よりも手軽に受検できることがポイントです。
大手の有名なサイトで利用できるリクナビ診断は、あまり時間もかからないため、はじめて自己分析ツールを使ってみたいという方はこちらから使ってみるのも良いでしょう。
適性診断MATCH plus
「適性診断MATCHplus」も、有名な就職情報サイト・マイナビで利用できる自己分析ツールです。
162問の質問に答えることで、パーソナリティの特徴や社会人基礎力、向いている業界・職業を診断できます。
適職診断MATCH plusは、300万人以上の先輩が受けた無料診断である適職診断MATCHの進化版にあたり、就活前の低学年から使えるのも魅力の1つです。
1984年にイギリスで導入された世界初の診断テストという、30年以上にわたって蓄積され続けている豊富なデータベースをもとに作られ、信頼性の高い診断結果を得られます。
所要時間は30分と、ほかの自己分析ツールに比べると長くかかりますが、自分で自己分析するよりも早く正確にわかるうえ、しっかりと自分を見つめ直すと考えれば長くないかもしれません。
16Personalities(MBTI診断)
「MBTI(Myers-Briggs Type Indicator、マイヤーズ=ブリッグス・タイプ指標)」とは、ユング心理学とMBTI性格検査の2つの心理学をもとに作られています。
また、個人がどう世界を認識し、物事への決定を下すかについて、心理学的な選好を示すための内観的な自己申告型診断テストと言えます。
診断すると16のパーソナリティに分類され、自分がどの性格に該当するのかを確かめられます。
自分の性格が判明したら、タイプごとの相性や適職についてチェックしてみましょう。
回答時間は5分ほどとなっており、気軽に楽しめるのもポイントでしょう。
もし、すでに就きたい職業が決まっている方などで、MBTI診断によって異なる診断結果が出てしまったとしても、自分のやりたいことを優先するのがおすすめです。
自分の進みたい進路が決まっている方は、参考程度に気軽な気持ちで利用すると良いでしょう。
おわりに
この記事では有料で利用できるストレングスファインダーをはじめ、無料の診断ツールまで幅広い自己分析ツールを紹介してきました。
自己分析というのは1人で行うには、非常に難しい場合があります。
そのようなとき、1人で悩まずに自分に合った自己分析ツールを利用し、自分の資質を知ることが大切です。
ただ、自己分析ツールはあくまであなたが入力した情報から診断した結果に過ぎません。
もしも、あなたが思う自分像とかけ離れていたり、自分の志す職業とかけ離れた職業がおすすめされたりした場合は参考程度に留め、就活やこれからの人生で使えそうなポイントだけを把握するだけでも良いでしょう。