
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
大学生になると、バイトを始める方も多いでしょう。
学費や日頃使えるお小遣いを稼ぐため、社会経験をしてみたいからなど、バイトの目的も人それぞれです。
しかし、学生であるという前提をしっかりともったうえで、バイトに取り組まなければなりません。
そこで今回は、バイトをするか迷っている理系大学生に向けて、理系学生のバイト事情やおすすめのバイト先をご紹介します。
理系の学生だからこそ向いているバイト先もあるため、ぜひ参考にしてみてください。
【理系大学生のバイト】理系大学生は忙しいの?
バイトをするにあたって考えなければならないのが、大学の忙しさです。
大学が忙しいのにバイトをしていては、単位取得にも響いてきます。
そして、理系大学生は大学生の中でも、比較的忙しい部類とされています。
理系の授業は実験や演習などを行い、その結果をまとめるレポートや論文を提出しなければならないケースが多いです。
こうした課題はプライベートの時間を使って行わなければならないため、理系大学生は文系と比べても忙しくなります。
【理系大学生のバイト】バイトしていない大学生はいるの?
大学生はバイトをしているものというイメージをもつ方もいるかもしれませんが、実際はバイトをしていない大学生も多いです。
大学生全体の約4割は、バイトをしていないとされています。
もちろん本分は学業であるため、バイトをしていない人がいるのも当然です。
バイトをする目的が見つからない人は、無理にバイトをしなくてもよいのです。
「周りがみんなバイトをしているから、自分も何か探さなくてはいけない」と焦ってしまう必要は決してないことを覚えておきましょう。
【理系大学生のバイト】学業とバイトの両立はできるのか
大学生がバイトをする場合、学業と両立できるかがポイントとなってきます。
バイトばかりで学業が疎かになってしまうのは、元も子もありません。
理系大学生は比較的学業が忙しいですが、両立自体は可能です。
授業が少ない日にバイトのシフトを入れる、休日のプライベートな時間をバイトにあてるなどすれば、学業にも大きく影響はしません。
授業やレポート作成の時間を削ってまでバイトに行かなければならないような、無理なシフトは組まないように注意しておきましょう。
【理系大学生のバイト】バイト選びで失敗しないためのポイント
理系大学生は実験や研究、レポート作成などで時間の拘束が大きく、アルバイトとの両立が難しいことが少なくありません。
学業を優先しつつ収入も得たいという状況の中で、どのような基準でバイトを選ぶかはとても重要です。
ここでは、理系大学生がバイトを選ぶ際に失敗しないためのポイントを詳しく解説していきます。
研究やレポートとの両立を最優先に考える
理系大学生の生活は、文系に比べて授業や実験の拘束時間が長く、突発的な予定変更が起こりやすいのが特徴です。
特に実験は予定通りに進まないことが多く、数時間延長して作業を続ける必要が出てくることもあります。
また、研究発表やレポート提出の締め切りが重なる時期には、アルバイトに割ける時間が限られてしまいます。
そのため、シフトの融通が利くアルバイトや、週ごとに予定を調整できる仕事が理想です。
単発で入れるイベントスタッフや、リモートでできる採点やデータ入力の仕事は柔軟に働けるため学業との両立に向いています。
無理に長時間シフトを組むと学業に支障が出てしまう可能性があるので、学業を優先できる環境を選ぶことが失敗を防ぐ第一歩です。
効率よく稼げるか
理系大学生は研究や課題に多くの時間を割かれるため、アルバイトに費やせる時間はどうしても限られてしまいます。
そのため、短い時間でも効率的に稼げるバイトを選ぶことが大切です。
飲食店やコンビニなどはシフトが柔軟ですが時給が低めの傾向があり、長時間働かないと十分な収入を得にくい場合があります。
一方で、家庭教師や個別指導の塾講師などは比較的高い時給が期待でき、限られた時間でしっかり収入を確保できます。
また、大学や研究室の事務補助やティーチングアシスタントといった仕事は、時給が高めで学業とも関連性があり、効率的に働ける環境です。
時間が限られている理系学生だからこそ、効率的に稼げる選択肢を意識することで学業と生活の両立がしやすくなります。
将来のキャリアに役立つか
アルバイトは単なる収入源として考えるだけでなく、将来のキャリア形成にもつながる経験を積む場と考えることができます。
特に理系学生にとっては、専門知識やスキルを活かせるアルバイトを選ぶことで、就職活動の際にアピールできる強みを作ることが可能です。
例えば、研究補助や実験サポートのアルバイトは、実際の研究現場での経験を積むチャンスになります。
また、プログラミングやデータ解析を扱うアルバイトであれば、将来のエンジニアや研究職にも直結するスキルを身につけられます。
さらに、教育系のバイトはプレゼン力やコミュニケーション力を鍛えることにつながり、研究発表や面接にも役立ちます。
どうせ働くなら将来に活かせる経験を得られる場を選ぶことが、長期的に見ても大きなメリットとなります。
【理系大学生のバイト】理系大学生におすすめのバイトを紹介
理系大学生がバイトをする場合におすすめの仕事をいくつかご紹介します。
バイトは給料をもらえることはもちろんですが、場所によっては接客やマナーを身につけるのに効果的なところもあります。
そういった部分の知識や能力も習得したい方は、バイト先を慎重に選んでみましょう。
現場作業員
いわゆる土方と呼ばれる仕事で、建築などの作業現場で重いものを運搬したり、高所で作業を行ったりするなど、重労働がイメージ的に強い仕事です。
しかし、現場作業員のバイトは大学生にもおすすめとされています。
それは、ひと現場あたり日給換算で7000円~8000円ほどもらえるところが多く、給料が高いのが理由です。
必ずしも8時間ほど働くわけではなく、作業時間は少ないところで2時間~3時間です。
1日に2現場参加できた場合は、1万円以上を効率よく稼ぐこともできます。
重いものの運搬などで体力を使う場面も多々ありますが、集中的に働いてお金を稼ぎたい場合にはおすすめのバイトといえます。
力に自信がある人なら、積極的に応募してみるとよいでしょう。
ユニクロ
衣料品販売店でバイトをする場合は、大手ショップであるユニクロがおすすめです。
店内ではお客さまの相手から品出し、レジといった接客全般を学ぶこともでき、採寸などの衣服に関するスキルも身につけられます。
また、大学生のバイトであっても社員と同様に昇給制度があるため、働くことのモチベーションを高く維持できるのも魅力の一つです。
ユニクロ水準の高い接客力も身につけられるため、社会に出てからもここで学んだことは大いに役立つことでしょう。
就活においても、ユニクロでバイトをして学んだことを伝えられれば、面接において好印象を与えられる確率は高いです。
アパレルに興味があるだけでなく、接客面のマナーなども学びたい方におすすめのバイトです。
塾講師・家庭教師
理系大学生であれば、塾講師や家庭教師といった学生に勉強を教える仕事もおすすめします。
塾に通ったり家庭教師をお願いしたりする場合、理数系の科目を学ぶ傾向が多いです。
そのため同じ大学生でも、理系の方が塾講師や家庭教師に適しているといえます。
学生に勉強を教えて、ときにはプライベートで楽しく話も交えながらコミュニケーションを図る仕事のため、人に勉強を教えたり話したりすることが好きな人には向いているでしょう。
また、人に勉強を教えることは自分にとってもよい復習となるため、勉強しながらお金を稼げるというお得なバイトともいえます。
自分の得意な勉強分野を何かに活かしてみたいと考える方には、塾や家庭教師のバイトがおすすめです。
コンビニ(深夜帯)
理系大学生はレポートや実験などで日中は忙しいことが多いため、夜勤のバイトを選ぶ人も多いです。
夜勤のバイトをするのであれば、コンビニをおすすめします。
深夜であれば時給が上がるうえに、場所にもよりますが来店する客も少ない傾向にあります。
接客する機会もそこまでなく、楽な作業となる場合もあるでしょう。
コンビニは接客をはじめ、品出しや軽食の調理などの作業も行うため、多くの仕事を経験できるよい場所です。
コンビニであれば求人募集も多いため、近所で求人を見かけたら応募してみるとよいでしょう。
ただし、夜勤バイトは生活リズムを崩しやすいというデメリットもあります。
学業と両立するためにも、生活リズムに大きな支障が出ない程度に、シフトを入れるようにしておきましょう。
スーパー(品出し)
スーパーでバイトをしたい場合は、品出し部門でのバイトをおすすめします。
スーパーの品出しは、店舗に届いた商品を店内所定の場所に陳列する仕事です。
基本的にスーパーの仕事における接客は、レジやサービスカウンターに入る人たちが行います。
品出しのバイトであれば、商品の場所を尋ねられる程度で接客の機会も少ないです。
そのため、人と接することが苦手であったり人見知りだったりする人でも働きやすい、穴場的な仕事といえるでしょう。
作業自体も単純作業であるため、要領を覚えられれば比較的楽な作業になります。
朝早くや夜勤といったケースもありますが、働く時間についても店に商品が届く夕方からであることも多いため、学校終わりに働きやすいのも特徴です。
ニトリ
家具やインテリアの販売店であるニトリも、バイト先としてはおすすめです。
仕事内容は商品の品出しやレジ、店舗での接客などで、これといって特徴的な業務もありません。
要領のよい人であれば、問題なくこなせる作業となっています。
そうした仕事内容に対して、時給が比較的高いのがおすすめの理由です。
1000円~1500円の時給でバイトを募集している店舗が多く、十分にシフトに入れれば、効率よくお金を稼げるでしょう。
忙しい理系大学生も、学校終わりのちょっとした空き時間を使ってシフトに入るだけで、お小遣い稼ぎには十分です。
店舗裏では商品の組み立てや大型家具の搬入などの仕事もあるため、力仕事に自信がある人はその部門を狙って応募してみるとよいでしょう。
有給インターン
インターンという形で、実際の企業で一定の期間において働かせてもらうのも、大学生にはおすすめのバイトです。
無給のインターンも存在しますが、バイトとして入るのであれば、有給インターンという形で実際に給料をもらえる職場を狙ってみましょう。
インターンは他の店舗バイトと比べて、実際に社員の一員のように働かせてもらえるため、社会経験を積むには絶好の働き方になります。
エンジニア志望の大学生であれば、実際の開発プロジェクトに参画して業務を経験させてもらえるなど、よい機会を与えられます。
このようなインターンへの参加は、就活時の面接においても効果的なアピールポイントになるでしょう。
求人が多いわけではないので、求人を見かけた場合は早めに応募してみることをおすすめします。
ティーチングアシスタント(TA)
ティーチングアシスタント(TA)は、理系大学生にとって非常に理想的なアルバイトの一つです。
研究室や授業の補助を行うことで、教授や大学院生の近くで学びながら実務的なスキルを磨くことができます。
授業運営のサポートや学生への指導を通じて、自分の専門知識を深めるだけでなく、コミュニケーション力やプレゼン力も身につきます。
また、大学内での仕事のため移動時間がほとんどかからず、授業や研究との両立がしやすいのも大きなメリットです。
さらに、給与水準が比較的高めに設定されている場合もあり、効率よく稼ぎながら学びを得られる点も魅力です。
将来、研究者や教育職を目指す学生にとっては実務経験にも直結し、就職活動の際の大きなアピールポイントとなるでしょう。
Web/IT系のエンジニア・プログラマ
WebやIT系のエンジニアやプログラマーのアルバイトは、プログラミングスキルを持つ理系大学生に非常に向いています。
情報系の学生だけでなく、物理や化学、工学などを専攻していてもプログラミングができる人なら活躍できる分野です。
案件によっては在宅勤務が可能であり、時間や場所にとらわれずに働けるため、勉強と両立もできます。
また、IT系のバイトは時給が高く、短時間でも効率的に収入を得られるのが大きなメリットです。
実際の開発現場に関わることで、チームでの開発経験や問題解決能力も磨かれ、将来の就職活動に直結するスキルを身につけられます。
理系の強みを活かして高収入と実務経験を同時に得たい学生にとって、非常におすすめのアルバイトです。
【理系大学生のバイト】バイトの探し方と面接対策
理系大学生にとって、アルバイト選びは学業との両立が大きな課題になります。
特に実験や研究は予定外に時間がかかることも多く、授業やレポートと重なるとスケジュール管理が難しくなりがちです。
そのため、求人の探し方や面接での受け答えには工夫が必要です。
ここでは、理系大学生が効率よくアルバイトを見つける方法と、面接での対策について解説していきます。
バイトの探し方
理系大学生がバイトを探す際は、まず自分の生活リズムや研究スケジュールを考慮することが大切です。
求人サイトを利用する場合は、大学生向けや専門スキルを活かせる案件など、条件を絞って検索することで効率よく探せます。
また、大学のキャリアセンターや掲示板には、学内でしか得られない求人情報が掲載されていることも多く、研究室の助手やティーチングアシスタントなど、理系ならではの仕事に出会える可能性があります。
さらに、先輩や教授、友人からの紹介を通じてバイトを見つけるのも有効です。
こうした方法を組み合わせれば、自分の学業スタイルに合った無理のないアルバイトを見つけやすくなります。
面接で学業との両立をアピールする方法
面接でよく聞かれる質問の一つが、学業との両立が可能かどうかです。
その際に「忙しいのでシフトに入れません」と答えてしまうと、採用担当者に不安を与えてしまいます。
そこで大切なのは、時間管理や計画性を強調することです。
たとえば「実験やレポートのスケジュールを把握し、事前に勤務可能日を伝えるようにしています」など、具体的な工夫を話すと信頼感が増します。
また、責任感を持って働く姿勢を示すことで、学業を優先しながらも仕事に誠実に取り組む学生として評価されやすくなります。
このように、両立の工夫を前向きに伝えることが合格への大きなポイントとなります。
どうしてもバイトに受かりたい場合
アルバイトにどうしても受かりたいと思う場合、学業との両立が難しいことを正直に伝えすぎるのは避けた方が良いでしょう。
ただし、嘘をついて無理にシフトに入ると後々大きな負担になり、両立が難しくなる恐れがあります。
そのため、「授業や実験の予定を調整しながら可能な限りシフトに入ります」といった前向きな表現に言い換えるのが効果的です。
また、繁忙期や休日に積極的に働ける意欲を見せることで、採用されやすくなるケースもあります。
どうしても受かりたい場合でも、自分の学業を犠牲にしない範囲で調整する姿勢を示すことが重要です。
結果的に、その誠実さが評価につながり、長く続けやすいバイト先に出会うきっかけとなります。
【理系大学生のバイト】バイトをしないという選択はアリ?
おすすめのバイト先を紹介してきましたが、理系大学生は必ずしもバイトをする必要はありません。
バイトをしないという選択をとっている学生も、実際には大勢います。
ただしこれについては、学業に専念するためやほかにやりたいことがあるといった理由で、バイトをしない選択をしている人がほとんどです。
とくにやることもなく、学業もそこそこで時間を持て余している方であれば、学生時代の時間を少しでも有意義に使えるよう、社会経験を積めるバイトは行っておくべきでしょう。
理系大学生は比較的忙しいといわれていますが、社会人になってからと比べると、それでもかなり時間には融通が利く方です。
時間的余裕が少しでもあるのなら、自分の経験値を増やすためにも何かバイトを始めてみるとよいでしょう。
まとめ
理系大学生のバイト事情と、おすすめのバイト先についてご紹介しました。
理系大学生は比較的忙しい人も多いため、必ずしもバイトに取り組まなくてもよいといえます。
しかし、時間的余裕が少しでもある場合は、お小遣い稼ぎや経験のためにバイトをしてみることをおすすめします。
バイトも業界や店舗によって作業内容は大きく異なるため、自分にできそうな仕事は何かを事前に考え、インターネットなどで詳しく調べてから応募に踏み切るとよいでしょう。