就活の第一歩! 企業研究入門講座

就活の第一歩! 企業研究入門講座

記事をお気に入り登録する

記事のお気に入りに登録

「記事のお気に入りに登録」のご利用にはログインが必要です。

会員登録がお済みでない方

無料会員登録
伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

【企業研究入門】そもそも企業研究とは?

就活を始めるにあたってよく耳にする言葉の中に「企業研究」というものがあると思います。

企業研究とは文字通り企業の様々な要素を多角的に研究することで就活に生かすことです。

一見、とても高度なことを行っている様に見えてしまいます。

しかし、調べる情報の内容と入手方法さえ把握してしまえば恐れるに足りません!

この記事ではそんな就活の基礎である企業研究について解説していこうと思います。

企業研究の目的と理由

企業研究を始める前になぜ企業研究が必要なのか、企業研究の目的と理由を把握しておきましょう。

企業研究の目的は自分の志望にあった企業を見つけることです。

社会には数多くの企業が存在しています。

しかし、その中で自分が入社するのはたったの1社です。

企業が何をしているのか、企業が何をしたいのかを把握するために必要なのです。

また、企業を理解することによって自分がなぜその企業を志望するのかを明確にすることできます。

この企業への理解が面接やESといった採用への対策に繋がり、ひいては就職後にギャップを感じて早期退職するといった失敗を未然に防ぐことが出来るのです。

企業研究とは企業を理解し、自分の志望と照らし合わせることで就活での失敗を未然に防ぐための手段なのです。

5

【企業研究入門】何を調べるべきか

企業研究の必要性についてご理解いただけましたでしょうか。

では、実際企業研究を行おうと思うのですが、何を調べればよいのでしょうか。

具体的にどのような要素に注目していけばいいのでしょうか。

こちらをご覧ください。

・基本情報
・事業内容
・福利厚生
・将来の展望

ここでは主にこの4要素についてみていきたいと思います。

基本情報

企業を調べる際に必要な最低限度の情報です。

具体的には企業名・設立年・資本金・拠点等があります。

企業名に関しては屋号や称号と会社名が異なったり、スペルが特殊であったりしますので一度確認してみましょう。

また、企業理念や目標といった点は企業が実現したい社会であり、実際に入社した際に自身もその目標に向かって動くことになるため必ず把握しておきましょう。

これらは就活関連のサイトや企業のホームページから確認することが出来ます。

事業内容

自分が志望する企業がどのような事業を行っているのか理解しなければいけません。

そんなこといちいち調べなくても分かってるよ!という人もいるかもしれません。

しかし、本当にそうでしょうか?

事業が一つしかないということはほとんどありません。

多くの企業が複数の事業を行っています。

あなたが志望する企業の中でも自分が今まで知らなかった事業があるかもしれません。

また、事業の複数展開によって競合他社との差別化をはかっているかもしれません。

一度調べてみましょう!

競合との比較

競合とは自分の志望する企業と同じ事業を行っている企業のこと、いわばライバルです。

自分の志望する企業と競合を比較し業界全体で志望企業がどのポジションに位置しているのかを相対的に位置づけする必要があります。

また、志望する企業の順位を時間経過とともに確認することによってその企業の業界内での位置づけの変遷を確認することが出来ます。

これにより企業の成長を業界全体と照らし合わせ相対的に把握することができます。

福利厚生

福利厚生とは従業員が得ることが出来る企業からの給料以外の報酬のことです。

福利厚生には住宅、育児、健康、生活保護といった項目がいくつか用意されています。

企業ごとに用意されている福利厚生は異なり、なかには特殊なものもあります。

自分が報酬以外の待遇でどのようなものが有ってほしいのか、自分の志望している企業ではどのようなことが福利厚生として保障されているのかを確認しましょう。

将来の展望

企業にはそれぞれ将来的な目標や実現したい社会があります。

目標がどのようなものでその実現に向けてどのようなことを行っているのかを把握することも企業理解の一歩です。

また、実現したい社会といった大きな目標に加えて、新たに始めたい事業分野や次に行いたいプロジェクトといった小さな目標にも目を向けましょう。

将来の展望について調べる時にはどのような経緯でそのような社会を実現したいのか、目標を達成するための手段としてどのような事業を行っているのかを関連付けて行きましょう。

【企業研究入門】企業研究の情報入手方法

調べる、という作業には情報源が不可欠です。

ただ、就活に絶対的な教科書はございません。

では、どのようなものから情報を入手していけばよいのでしょうか。

いくつか具体例を挙げてみます。

就活系のサイト

日本には就活支援に関する数多くのアプリケーションやサイトがあります。

認知度の高い就活サイトとリクナビ、マイナビ等があります。

このようなサイトは大手企業からベンチャーまで幅広い企業を知ることができます。

数多くの企業を知るという意味合いではとてもおすすめです。

また、キャリアチケットやキャリアスタートといったベンチャー・中小企業を探すことに向いているサイトもあります。

サイトの特徴によってどの業界・市場規模の就活に向いているのかということには差があります。

その差を理解して活用していきましょう。

説明会

説明会とはその企業に務めていらっしゃる方が実際に企業について説明してくださるイベントのことです。

一口に説明会といっても合同企業説明会(合説)単独企業説明会2種類があります。

合説とは複数の企業が一つに会場に集まって行われる説明会で、一度で数多くの企業を知ることができます。

単独企業説明会とは一つの企業によって行われる説明会で一つの企業についてより深く知ることが出来ます。

自分の就活の進度や志望がまだあいまいな状態であるならば多くの企業を知ることが出来る合同企業説明会、ある程度自分の中で志望が決まってきたのであれば単独企業説明会がおすすめです。

インターンシップ

インターンシップとは企業に勤める方々と実際に働いてみることによってその企業の雰囲気や職場の実情を理解する職業体験のことです。

主に1dayインターン短期インターン長期インターン3種類に分類することが出来ます。

この3種類の違いの一番大きなものはインターンの活動の長さですが、長期インターンにおいては有償のものもあり、企業でスキルを身に着けながら報酬を得ることも可能です。

また、大学もインターンシップを推奨しており、参加することで単位を付与する大学もあります。

社員座談会

座談会とは説明会の後に行われることが多い実際に働いている社員と学生が交流することが出来る場です。

説明会で聞くことが出来なかったことや自分が抱えている不安を社員の方に比較的フランクに聞いてみることが出来ます。

このように座談会は学生が社員に質問する場でありますが、企業が学生のパーソナリティを見極める場でもあります。

学生が質問をするという場面であるため、その質問の内容や周囲との協調性等をはかられることもあります。

気軽に交流できる場ではありますが、気軽に交流できるからこそ注意もしていきましょう。

OB・OG訪問

OB・OG訪問とは企業に務めていらっしゃる方にお時間をいただき仕事の内容ややりがいを直接聞くことで企業のイメージを持ってもらう場のことです。

自分の知り合いの方にお話を聞いてみたり、大学のキャリアセンター等を訪ねてみたりすると卒業生の方のお話を聞くことが出来るかと思います。

また、アプリケーションでOBやOGの方とつながることが出来るものもあるのでご利用してみてはいかがでしょうか。

企業に関する雑誌や書籍

自分の志望する企業の関係者や代表が作った書籍を読んでみることも企業の情報を得る手段の一つです。

企業関係者が作成した書籍にはその企業の理念や信条・考え方が色濃く反映されています。

これまでの企業の歴史やターニングポイントも理解することは企業をより身近に感じることができます。

また、雑誌などに取り上げられているインタビュー記事も同じ理由で読んでみることをお勧めします。

給料や事業内容だけでなく、どのような目的や意志をもって会社を運営しているのかといったビジョンも大切にしたいのであれば確認してみてください。

【企業研究入門】情報取得の後に必要なこと

企業研究では多くの企業の情報を目にします。

すると、情報を集めただけで満足してしまい研究し終わったと勘違いしてしまう人たちが多くいます。

企業研究の本番は情報を集めることではありません。

むしろ情報を集めた後のほうが大切なのです。

ここでは、取得した情報をどのように扱えばよいのかを考えていきます。

企業の特徴の把握(情報整理)

情報は一度獲得した後に何度でも確認できるようにしておく必要があります。

そのため、集めた情報を自分の中で蓄える癖をつけましょう。

簡単に言えば、聞いたことはメモをして情報を整理していきましょう、ということです。

企業の方からお話を聞いていると初めて聞く情報や自分にとって大切と思う情報に出会うことが多くあります。

その際に簡単にメモをしておきましょう。

そしてお話が終った後に時間を作ってその企業に関してパソコンやノートを使ってまとめてみましょう。

まとめる情報としては会社の基本情報や事業内容はもちろんのこと、ホームページに載っておらずお話を聞いた中で自分が大事と思った情報や話を聞いた時の自分の企業に対する印象や率直な感想もまとめてみましょう。

企業比較

企業と企業を比較してどのような点が志望企業の特徴なのかを把握しておきましょう。

たとえ同じ事業を行っているとしても、その市場でのポジションや多角化している分野の比較によってその企業の特徴を発見することができます。

そして、競合との比較ができていると志望する企業の強みや弱みを把握することができます。

企業の良い点や好きな部分、強みばかりに目を向けていては十分な分析ではありません。

どのような企業であったとしても弱点や課題は存在しています。

それらを発見し解決していくことが企業の成長につながるのです。

企業が求める人材とは自分の会社を盲目的に好きでいてくれる人ではなく、客観的に分析し、的確に考察できる人なのです。

そしてその分析が、なぜその企業を志望するのかといった自分の志望理由を明確にすることにつながるのです。

【企業研究入門】おすすめの情報の整理方法

企業研究において情報の整理がとても重要であること、ご理解いただけましたでしょうか。

といっても、実際どんなふうに整理していけばいいの?

と、不安な方もいるかと思います。

そんな方向けに、おすすめの情報整理方法を3ステップで解説していきたいと思います。

ステップ1.事前の情報はオンラインで

説明会などのリアルのイベントに参加する際には、まずインターネット上で情報を確認し、興味のある企業に関しては十分に情報を整理しておきましょう。

整理するときはインターネットを多用するのでパソコンやタブレットを使うのがおすすめです。

特にパソコンは社会人になっても使うので今のうちからタイピングなどには慣れておきましょう。

就活サイトに記載されている情報や公式のホームページを訪れ、後から自分でも確認することが出来るように要点をまとめましょう

また、ウェブサイトに関してはURLを添付しておくとより簡単に情報にアクセスすることができ、最新情報が更新された際にも確認することが出来るので便利です。

ステップ2.説明会などの対面の場面は手書きで

実際に説明会などでメモを取りたいというときはパソコンやタブレットに直接打ち込むのではなく、メモ帳とペンを持参して聞き取るようにしましょう。

パソコンやタブレットでメモを取ってしまうと企業からのよくない印象を持たれてしまいますので注意してください。

また、メモを取っていいのは企業の方から「メモをとってもいいですよ」と許可が下りたときのみです。

許可が下りていないがもしどうしてもメモを取りたい、というときはお話をしている方に確認をとるようにしましょう。

そして、メモを取ることに意識を取られすぎないように注意しましょう。

メモは全てを書くのではなく、要点を箇条書きで書いていくようにしましょう。

最低限のことだけ書くスピード感が大切です!

ステップ3.説明会終了後にオンライン上で補足

説明会が終了した後にあらかじめ作成しておいた企業のノートに説明会の内容を補足していきましょう。

お話を聞いたうえで知ったことを書くのはもちろんですが、疑問に思ったことや不安に感じたこともノートに残しておきましょう。

また、話を聞いたときに自分がどう思ったのか、どう感じたのかといった素直な感想もまとめておくと企業に対する印象をより細かく分析することができます。

情報の内容を簡単に追加したり修正したりすることが出来るのも就活のノートをパソコン上で作成することをお勧めする理由です!

4

【企業研究入門】企業研究の注意点

ここまで、企業研究の調べる内容や情報源、具体的な手順についてご説明させていただきました。

企業を調べる作業に多くの時間を費やす企業研究ですが、時間をかける必要があるからこそ注意すべきこともあります。

ここでは実際に企業研究を行う際に注意しておかなければいけないことをいくつかご紹介させていただきます。

目的意識を持つ

企業研究の中で多くの企業と触れ合うと様々なお誘いを受けることがあります。

そうしているとだんだんと自分がどの業界に進み、どの企業で働きたいのかが分からなくなってくることがあります。

自分の目指す仕事、やりたいことは何なのかを忘れないようにしなければなりません。

企業分析の目的は自分の志望にあった企業・自分が働きたい企業を見つけることです。

あくまでも自分が企業を知るための手段であり、企業分析そのものは目的ではありません。

何のために企業分析を行うのかを見失わないようにしましょう。

自己分析と併せて行う

就活を行うにあたって企業分析と同様に大切な要素として自己分析があります。

自己分析とは自分の志向を分析し、自分が将来的に何をしたいのか、どうなりたいのかを考える行為のことです。

たとえ企業のことを十二分に理解したとしても自分がどんなことをしたいのか、どのように働きたいのか、どんな社会人になりたいのかというイメージがつかめていなければ志望する企業を絞ることができません。

また、自分の興味関心がどこにあり何をしたいのかがわからなければ数多くある企業から業界を絞ることすらできず、企業研究を進めることが出来なくなってしまいます。

こういった理由から自己分析は就活において必ず行わなければいけない項目なのです。

情報は信用できる情報源から

現代では数多くの情報がインターネット上に存在しています。

ただ、そのすべての情報が正しいというわけではありません

誤った情報や根拠のないうわさも存在しています。

就活に限ったことではありませんが、情報は信頼することのできるサイトから入手しましょう。

誤った情報を鵜呑みにしてしまうと余計な不安に駆られたり、企業に対して失礼なことをしてしまう可能性もあります。

このような危険性を避けるためにも一度得た情報は全てをうのみにするのではなく、その情報が本当に正しいのかを精査したうえで判断することが必要です。

【企業研究入門】終わりに

企業研究は就活の第一歩です。

しかし、それと同時に就活最大の山場でもあります。

ここでの研究が不十分になってしまうと面接で面接官とうまく話すことが出来なかったり、エントリーシートの提出の時点で落とされたりしてしまいます。

時間をかけて十分に調べることによって自分に合った企業を見つけ、後悔のない就活ができるようにしていきましょう!

この記事を友達におしえる!

LINEで送る ツイートする シェアする URLをコピーする

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます