【例文あり】化学メーカーの志望動機を徹底解説!内定を勝ち取る志望動機の書き方を紹介!

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

就活で避けては通れない関門がこの「志望動機」です。

しかもあなたが応募しようとしている「化学メーカー」は非常に倍率も高く、「志望動機」の質が求められる企業です。

やりたいことが見つからず「一旦応募してみようか」なんて軽い気持ちで応募しても、お祈りメールが届くだけで、選考に進むことが難しいでしょう。

そんなあなたのためにこの記事では「化学メーカーは人気!?」「化学メーカーの概要」「化学メーカーの主要企業」「志望動機の評価基準」「志望動機を考える3step」「志望動機の構成」「志望動機のポイント」を順番に説明していきます。

最後には例文も用意しておりますので是非あなたの「志望動機」の参考にして下さい。

目次目次を全て表示する

【化学メーカーの志望動機】化学メーカーは人気!?

結論として、化学メーカーは人気です。

「化学メーカー」は毎年多くの学生が応募する人気企業です。

理由としては「ホワイト企業が多い」「比較的給与が高い」の2点が主な意見です。

その上、世間に名の通った大手企業も多く、学生からの「認知度が高い」ことも要因として考えられます。

これらの理由は本当に「化学メーカー」に就職したいと願う学生と同じくらいに、いわゆるミーハー就活生からの応募も増えます。

以下の記事も参考にしてみてください。

その結果「化学メーカー」の倍率は高くなり、入社するハードルはどんどん高くなっている現状です。

【化学メーカーの志望動機】化学メーカーの概要

そもそも化学メーカーとはどのような仕事をしているのかご存じでしょうか?

化学メーカーと一言に行っても種類があり、様々な職種があります。

ここでは「化学メーカーはどんな仕事をしている?」「化学メーカーの種類」「化学メーカーの職種」について詳しく見ていきましょう。

化学メーカーはどんな仕事をしている?

化学メーカーって確かによく聞く言葉ですが、何をしている会社なのかを具体的に説明するのは意外と難しいです。

化学メーカーとは化学物質や化学製品の開発、生産、販売を行うメーカーです。

化学の基礎知識と技術を活用し、さまざまな製品や産業分野に置いて役に立つ化学物質を日々生み出している企業です。

つまりは多くの人が「あったら便利だな」と思う製品を化学の力を応用し、作り出しそれを大量生産して、法人や個人などのお客さんに販売するメーカーということです。

この技術は日々進歩しており、技術革新が多く起こる業界でもあります。

以下の記事も参考にしてみてください。

化学メーカーの種類

化学の力で世の中に貢献する化学メーカーには大きく分けて3つの種類があります。

化学メーカーの種類

・総合化学メーカー

・誘導品メーカー

・電子材料メーカー

それぞれの特徴を説明していきますね。

総合化学メーカー

「総合化学メーカー」とは文字通り原材料から中間材料、最終製品までを総合的に一貫して生産できるメーカーのことを指します。

「総合化学メーカー」が取り扱う商品は非常に幅広く「樹脂」「合成繊維」「農薬」「医療品」や「化粧品」までカバーしています。

「総合化学メーカー」は言い換えれば「化学品はなんでも作って売っている会社」ということになります。

これだけ取り扱う商品が多いことは入社後にできることが非常に幅広いことでもあり、多くのチャレンジができる環境が整っていることに繋がります。

誘導品メーカー

「誘導品メーカー」は「総合化学メーカー」と違い原材料から最終製品までを一貫して取り扱ってはいません。

主に中間材と言われる、原材料を元にして最終製品に必要な部品を製造するメーカーです。

石油を原材料として製造するプラスチックや合成ゴムなどの「石油化学製品」や溶剤や染料、添加物などの「化学製品」など特定の分野に特化した企業がこの「誘導品メーカー」には多い特徴があります。

この中間材は商品を製造する上で必要不可欠であり、最終製品の製造のために重要な役割を果たしています。

電子材料メーカー

「電子材料メーカー」は原材料や誘導品を取り扱うメーカーから購入し、電子部品、半導体、ディスプレイ材料やソーラーパネル材料などの開発や製造を行うメーカーです。

これらの「電子材料メーカー」が製造した電子材料を各メーカーに販売し、お客さんが実際手に取る商品となる最終製品へ加工されます。

そのため最終製品を製造する上で「誘導品メーカー」と同じくなくてはならない存在であり、必要不可欠なメーカーです。

化学メーカーの職種

化学メーカーの3つの種類が理解できたところで、より深い「化学メーカーの職種」について説明していきます。

ここでは「研究開発職」「製造・生産技術開発職」「営業職」の3つを説明していきます。

研究開発職

「研究開発職」とは文字通り研究と開発を行う職種です。

技術革新が多く起こる化学メーカーでは日々、新技術や新製品の研究・開発・既存の製品の改善のための応用研究などを行う必要があります。

そのためこの「研究開発職」は化学に対する専門的な知識やスキルを必要とする場合が多く、理系の学生が文系の学生よりも「専門的な知識があること」「大学で研究をしていた経験があること」などの理由から選考時に有利になる場合があります。

製造・生産技術開発職

立派な製造工場を立ち上げたのはいいものの、以前の工場よりも製造コストがかかり製品の原価が上がってしまった。

なんて話をたまに聞きますが、そんな問題を予防、解決するのが「製造・生産技術開発職」の役割です。

この「製造・生産技術開発職」の主な業務は設備の改善や低コスト化を目指して製品の製造における技術や生産方法について研究を行い、正しい生産体制を構築することです。

つまりは製品の製造には必ずコストがかかってきますが、それらを最小限に抑えながらも効率よく生産ができるように考える職種ということになります。

営業職

「研究開発職」や「製造・生産技術開発職」の方々が作り上げた製品を法人や個人などのお客さんに販売をするのが「営業職」の主な業務内容になります。

そのため製品に対する専門的な知識はもちろん、実際に製品を使用する現場のこともきちんと把握しておく必要があります。

また、製品を販売する際にお客さんからのニーズや改善点などを拾い上げ「研究開発職」にフィードバックする役目も担っています。

よりより製品を次々と開発するためにはこのフィードバックは非常に重要で、「営業職」とは物を売るだけでなく、研究開発のための情報収集も大切な業務になっています。

事務職

事務職は、企業の運営を支える非常に重要な役割を果たしている重要な職種です。

具体的には、経理、人事、総務、営業、貿易など、さまざまな分野の事務業務が存在します。これらの事務職は、企業の日常業務を円滑に進めるための基盤となり、特に化学メーカーのような複雑な業務プロセスを持つ企業においては、組織全体の効率性とビジネスの成功に不可欠な役割を担っています。

化学メーカーは理系が有利??

化学メーカーに就職する際、理系の学生が有利とされる理由は、製品開発や製造、品質管理などの職種において、化学や工学の専門知識が直接業務に活かされるからです。

これらの職種では、化学反応や材料の特性についての深い理解や、技術的な課題を解決するための科学的なアプローチが求められます。

理系の学生は、大学での実験や研究活動を通じてこれらのスキルを培っており、技術的な理解力や問題解決能力を持っているため、こうした分野で強みを発揮しやすいです。

一方で、文系の学生にも化学メーカーで活躍できる分野は多く存在します。

例えば、営業職では、化学製品の市場開拓や顧客との関係構築においてコミュニケーション能力が求められます。

また、貿易事務では、国際取引や物流の管理、異文化理解が求められ、文系学生の強みが発揮される場面も多いです。

つまり、化学メーカーにおいて理系の学生は特定の技術職で有利になることが多いですが、文系の学生も営業や管理部門で十分に活躍できるチャンスがあります。

【化学メーカーの志望動機】化学メーカーの主要企業

ここの項目では「化学メーカーの主要企業」を紹介していきます。

「富士フイルムHD」「旭化成」「三菱ケミカルグループ」「住友化学」の大手4社をそれぞれの特徴を交えながら説明していきます。

富士フイルムHD

富士フイルムHDは富士フイルム株式会社と富士フイルムビジネスイノベーション株式会社を傘下に持つ持株会社です。

写真フィルムの国産化を実現するために現在の株式会社ダイセルの写真事業の分社化しできた会社です。

ルーツであるフィルム製造で培われた技術力を用いて化粧品やヘルスケアなどに事業を展開し、幅広く化学製品を製造販売しています。

富士フイルムによると平均給与は820万円と非常に高い水準であり、志望する学生も非常に多く就活で人気企業の一つです。

旭化成

旭化成株式会社はリチウムイオン電池関係の高機能品に強い特徴があります。

また繊維や電子部品、医療・医療機器・住宅・建築資材など川上から川下まで幅広く事業展開しています。

消費者向けの商品も数多く取り扱いしており、その中でも有名なのが「サランラップ」と「ジップロック」ではないでしょうか。

今やなくてはならない化学製品となって「サランラップ」と「ジップロック」はテレビCMも多く放映され「旭化成」の名前をより大きなものにしています。

また住宅分野をカバーしている「ヘーベルハウス」も消費者向けのサービスになっており、知名度も抜群です。

平均年収は712万円とこちらも日本の平均443万円より非常に高い水準で、就活での人気の一つの要因となっています。

三菱ケミカルグループ

三菱ケミカルグループは「三菱ケミカル」「日本酸素ホールディングス」「田辺三菱製薬」の3社を集約する企業です。

この3社の中でも特に「三菱ケミカル」はアクリルガラス関連と産業ガスに強みを持つ企業です。

特にアクリルガラスの材料となるメタクリル酸メチルの業界シェアは世界中で40%以上を誇っています。

また、環境問題が今ほど取り上げられるずっと以前から赤字になってでも生分解性プラスチック」の研究開発を続けていながら、ESG経営宣言をする人口光合成を研究するなど環境意識が非常に高いことも学生からの注目を集める要因の一つになっています。

openworkによると三菱ケミカルの平均年収は684万円とこちらも日本の平均年収の443万円を大きく超えています。

住友化学

住友化学株式会社には「石油化学」「精密化学」「情報電子化学」「医薬農薬」の4部門があり、それぞれの部門の比率のバランスがよく、安定していることが特徴です。

その中でも特に農薬と電子材料に強みを持っており、液晶ディスプレイ関連を中心に高機能品を揃えている。

挑戦的な社風で、今の常識を打ち破るような研究開発を推奨しており、その姿勢は売上の大半を海外への輸出が占めていることにも繋がっているようです。

子会社には医薬品メーカー大手の大日本住友製薬があります。

住友化学も平均年収は687万円と日本の平均443万円を大きく上回っています。

【化学メーカーの志望動機】志望動機の評価基準

主要企業も分かったところで肝心の「志望動機」について見ていきましょう。

まずは「志望動機の評価基準」について説明していきます。

ここでは特によく見られる「志望度の高さ」「価値観」「企業適性」の3つを深掘りして説明していきます。

評価基準

志望度の高さ

価値観

企業適性

志望度の高さ

企業の採用担当者は当然ですが「この学生は本気でうちの会社に入りたい気持ちがあるのか」をとても重視しています。

そのため志望動機から「志望度の高さ」を汲み取りその高さを評価します。

志望度の高さは化学メーカーを目指すきっかけのエピソードや、企業研究をどのくらい行っているかで判断されます。

そのためより具体的なエピソードと、その企業でないといけない理由を明確に記載する必要があります。

価値観

会社とは多くの人から形成された一つの社会のようなものです。

そこには企業理念に賛同し集まった人がほとんどで、同じような「価値観」を共有し日々の業務にあたっています。

つまりその「価値観」に当てはまり、一緒に働きたいと思える考え方を持った人材であるかどうかを志望動機からも判断されます。

「志望度の高さは凄く伝わるけどこの学生の価値観はうちの会社には合っていない」と採用担当者に思われると選考を通過するのは難しくなります。

企業の公式HPや就活マイページなどで「企業理念」「先輩社員の雰囲気」「この会社に決めたきっかけ」などを確認しておくと良いでしょう。

企業適性

「企業適性」と書くと難しく感じますが、受ける会社との相性がいいかを見ているということです。

入社後に「思っていた学生ではなかった」「もっと仕事ができると思っていた」「社風とあまりにも合わない」などのミスマッチが起こり、苦労して採用したにも関わらず冬季退職してしまう学生がごく稀にいます。

この早期退職とは企業側も学生側も一番避けたいことで、志望動機からこのミスマッチが起こらないために会社と学生の相性を見ています。

そのため志望動機から学生の人柄や企業理念との相性、学生の価値観や社風とのマッチ度を測っています。

【化学メーカーの志望動機】志望動機を作成する前の準備事項

化学メーカーへの就職を目指す際、志望動機を作成する前にしっかりと準備を行うことが成功の鍵となります。

以下では、志望動機を作成する前に取り組むべき準備事項について詳しく解説します。

業界研究をする

志望動機を作成する前に、まず業界研究を行うことが不可欠です。

化学メーカーの現状や将来性、そしてどのような製品や技術が注目されているのかを理解することは、自分がその業界でどのように貢献できるかを考えるための基盤となります。

また、化学業界が直面している課題や、今後の市場動向についても把握しておくことで、志望動機に説得力を持たせることができます。

企業研究をする

次に行うべきは、志望する企業についての詳細な企業研究です。

企業研究では、企業の理念やビジョン、具体的な事業内容、そして業界内での強みや差別化ポイントを徹底的に調べましょう。

他の企業と比較し、なぜその企業を選んだのか、他ではなくその企業でなければならない理由を説明できるように準備します。

例えば、特定の製品に関する技術力や市場でのシェア、企業の成長戦略などを理解し、それが自分のキャリアプランとどのように一致するのかを考えることが大切です。

以下の記事を参考に見てみてください。

自己分析をする

最後に、自分自身の強みや適性を理解するための自己分析を行いましょう。

自己分析を通じて、自分が化学メーカーでどのように貢献できるかを明確にすることが重要です。

例えば、理系であれば技術的なスキルや研究開発における経験を、文系であればコミュニケーション能力やマネジメントスキルを強みとして捉えることができます。

自己分析の結果、自分の強みや特性が化学メーカーの業務や文化にどう適しているかを考え、それを志望動機に反映させることがポイントです。

就活の軸を考えよう

就活の軸とは、就職活動において自分が何を大切にし、どのような価値観で仕事を選ぶかの指針となるものです。

就活の軸が定まることで、「なぜこの会社を選んだのか」という質問に対して明確かつ一貫性のある回答ができるようになります。

企業側も応募者の軸がしっかりしていることで、企業文化との相性や入社後の意欲を理解しやすくなります。

就活の軸を明確にすることは、就職活動の成功や入社後の満足度にもつながる大切な準備といえます。

【化学メーカーの志望動機】志望動機を考える3step

「志望動機の評価基準」を確認できたら、いよいよあなたの「志望動機」を考えていきましょう。

以下のStepを踏んで、志望動機を考えていきましょう。

Step1:どんなことを成し遂げたいか
Step2:どうして成し遂げたいかを考える
Step3:企業を選んだ妥当性を見つける

step1:どんなことを成し遂げたいかイメージする

まず考える必要があるのが、どんなことを成し遂げたいかイメージすることです。

ここで考える「成し遂げたいこと」はできるだけ大きな目標を書くことをおすすめします。

「どんなことを成し遂げたいか」については未来の話で、あなたが仕事をする上での目標になります。

その目標があまりに現実的な目標だと、採用担当者からは「向上心が足りないな」「もっと夢を持って欲しいな」とちょっと物足りない印象になる可能性があります。

「化学の力で世の中を変えたい!」くらいがやる気も伝わりちょうどいいです。

step2:どうして成し遂げたいかを考える

step1で考えた「どんなことを成し遂げたいか」という目標を今度は「どうして成し遂げたいかを考える」ことに移りましょう。

この「どうして成し遂げたいかを考える」stepは非常に大事で、他の学生と差をつけるならここです。

ここはできるだけあなたの実体験を元に書くようにして下さい。

そうすることでよりエピソードに深みがでますし、説得力が増します。

抽象的なエピソードはどこか薄い内容で伝わってしまいますし、実体験でない場合は面接などで深掘りされた時に答えられずに苦しい思いをする可能性が高いです。

step3:企業を選んだ妥当性を見つける

最後のstep3は「企業を選んだ妥当性を見つける」です。

この妥当性とは簡単にいうと「あなたの会社でないとダメです」ということです。

この妥当性が曖昧であると採用担当者から「それはうちの会社でなくても成し遂げられるよ」「他の同業他社でも同じ仕事できるよ」と言われてしまいます。

それに加え「他の会社でも使いまわしてるでしょ」とマイナスなイメージを抱かれることにも繋がります。

ここは企業研究を深くして「同業他社ではなく御社だからこそ目標にチャレンジできる!」と強くアピールするようにして下さい。

【化学メーカーの志望動機】志望動機の構成

志望動機には書き方のコツがあります。

その答えは「志望動機の構成」をしっかり理解して書くことです。

その構成とは「結論」「根拠」「展望」の順番に志望動機を組み立てていくことです。

ここではこの書き方について詳しく説明していきます。

結論

志望動機は周りくどく書くよりも「結論」を最初に伝える書き方にしましょう。

この「結論」は就活でいう「あなたの軸」を書くことで、後の文章が作りやすくなります。

また「結論」から採用担当者に伝えることで後の展開を予想しやすくなり、話が頭に入ってきやすくなる効果もあります。

またこの「結論」から書く方法は自己PRや他の項目などでも使えるテクニックです。

この志望動機を組み立てる時だけでなく他でも活用できるので、是非覚えておいて下さい。

根拠

「結論」を設定した後は「根拠」を考えていきましょう。

この「根拠」とは就活における「あなたの軸」を形成した要素になります。

そのため企業の採用担当者はこの「根拠」を非常に重視しています。

「根拠」が重要視されているということは、他の学生と差をつけることができる項目とも言えます。

より具体的なあなたの実体験を元にこの「根拠」を組み立てていきましょう。

この具体的なエピソードは最低でも3つ程用意できれば理想的です。

面接などを想定すると、深掘りされた時の対策や、選考を重ねる時に同じ1つのエピソードだけで乗り切るのは非常に難しいためです。

展望

「結論」「根拠」を設定した後、最後にやるべきことは「展望」を考えることです。

この「展望」とは「私が御社に入社した際は、目標とする成し遂げたいことにこのようにアプローチし、御社に貢献できます」といった内容です。

この「展望」が弱い学生が多く、その原因は企業研究が深くできていないことで、実際に働くイメージが明確に分かっていないからです。

その上、同業他社でもできるようなありふれた内容を伝えてもアピールにはなりません。

「御社の強みである〇〇の分野に特化した特性を活かして、私の目標である〇〇を達成し、御社に貢献できるように頑張ります!」など、受ける会社の「強み」と「熱意」を組み合わせて「展望」を作ることが必要になってきます。

【化学メーカーの志望動機】志望動機のポイント

ここまでは「志望動機の構成」を説明してきましたが、ここからは「志望動機のポイント」を説明していきます。

ここでは特に重要な「『なぜ』をベースに考える」と「企業の独自性に言及する」の2つのポイントについて詳しく見ていきましょう。

「なぜ」をベースに考える

「志望動機」を書いているとどうしても「ビジネスモデル」や「企業の将来性」「提供するサービスや価値」について書いてしまいがちです。

大学生が企業研究をする際に公式ホームページや採用マイページ、SNSなどで情報収集するようになると自然とそのような「志望動機」になってしまいます。

しかし、それでは他の学生と同じような薄い「志望動機」になってしまいます。

そこで「志望動機」では「なぜ」に注目してみましょう。

「なぜこのサービスに興味を持ったのか」「なぜこの価値が自分の目標や成し遂げたいことに繋がるのか」などを深掘りすることで、充実した内容の「志望動機」が完成します。

企業の独自性に言及する

同じようなサービスや価値を提供している化学メーカーA社とB社があったとします。

A社、B社を比べた際、提供しているサービスや価値は同じように見えても、両社で「強みにしている分野」や「販売戦略」は全く違います。

このように同じ業界、同じ化学メーカーでも中身は全く違います。

そのため、「御社を志望する理由」を構成する際に、その「独自性」のある中身をしっかり企業研究し理解した上でしっかりと伝えることが大切になります。

この企業の強みを見つける際はopenworkの「強み・弱み・展望」を活用すると、あなたの志望動機も書きやすくなりますので、是非参考にしてみて下さい。

自身の原体験を含める

志望動機に自身の原体験を含めることで、他の応募者との差別化が図れます。

特に化学メーカーを志望する場合、科学や化学に対する関心が芽生えた経験やきっかけがあると、説得力が増し企業に伝わりやすくなります。

例えば、学生時代の実験で感じた達成感や、身近な製品がどのように作られているかへの興味など、具体的なエピソードを通じて自分の興味が深まった理由を説明することが効果的です。

自身の熱意や理解度を強調できれば、面接官にも印象深く受け止めてもらえます。

【化学メーカーの志望動機】志望動機の例文

ここでは、メーカー別志望動機の例文を紹介します。

それぞれの企業に対して抱く思いや自分の強みを異なる言い回しでアピールしています。

各例文とも、志望動機を具体的なエピソードや経験を交えて語り、企業とのマッチングを意識した構成になっているので参考にしてください。

総合化学メーカー

私は、多岐にわたる分野で社会貢献できる貴社の総合力に強く惹かれています。

大学で化学を専攻し、特に環境に配慮した製品の可能性に魅力を感じました。

ある授業で環境負荷の少ないプラスチックについて学び、それを実現できるのは化学の力だと確信しました。

貴社は、化学を通じて持続可能な社会を目指していることを知り、自分の研究テーマと共通する理念を感じました。

入社後は、貴社の広範な事業領域を活かし、環境に優しい製品開発に取り組むことで、社会に役立つ製品の普及に貢献したいと考えています。

また、化学技術の発展が社会の生活水準向上にどのように関わるかについても探求し、新たな製品開発に挑戦していきたいです。

誘導品メーカー

私が貴社を志望する理由は、素材から製品への変換技術に高い専門性を持ち、多様な産業に製品を供給している点に魅力を感じたからです。

大学での研究活動を通じて、材料を加工し新しい特性を持たせる技術に興味を抱きました。

特に実験で使用した特殊なポリマー素材の加工方法に触れ、複雑な技術を駆使して顧客のニーズに応える製品を生み出す貴社の技術力に共感しました。

貴社でなら、自分の知識と技術を生かし、製造工程の改善や新製品の開発に挑戦できると考えています。

入社後は、より顧客の要望に応える誘導品の提供を通じ、産業界でリーダーシップを発揮し貢献していきたいです。

電子材料メーカー

私が貴社を志望したのは、アルバイトで培った経験から、社会のインフラを支える電子材料の重要性を強く実感したからです。

学生時代、家電量販店で電子機器の販売を行い、日々多くの顧客と接する中で、製品に使われる素材が性能や耐久性、エネルギー効率にどれほど影響を与えるかを痛感しました。

さらに、常に最新の技術情報を追いながらお客様に製品を提案することで、電子材料の進化が未来のテクノロジーを支えていることを改めて実感しました。

貴社であれば、日々の暮らしや産業を支える先端技術に携わることができ、世の中に役立つ製品の開発に直接関わることができると確信しています。

入社後は、より高性能な材料の開発に関わり、社会の基盤を支える一員として成長していきたいと考えています。

【化学メーカーの志望動機】職種別!志望動機の例文

ここからは、職種別志望動機の例文を紹介します。

化学メーカーにおける研究開発職、生産技術開発職、営業職それぞれに適した志望動機を挙げ、各職種への適応力と意欲が伝わるように記述されています。

研究開発職

化学メーカーである御社の研究開発職を志望する理由は、未来に貢献できる革新的な製品を生み出すことができるからです。

私は大学時代、化学実験の授業で新しい分子構造の開発に取り組む経験をし、自分のアイデアが形になることに大きなやりがいを感じました。

特に、チームでの試行錯誤を通じて生まれた成果が社会に役立つと考えると、さらなる挑戦心が湧きました。

御社が取り組む持続可能な製品開発に深い共感を覚え、社会や環境に配慮した材料の開発に積極的に関与していきたいと考えています。

入社後は、基礎研究にとどまらず応用分野まで広げて知見を深め、御社の研究開発部門に貢献してまいります。

生産技術開発職

御社の生産技術開発職に応募したのは、製造プロセスを効率化し、品質を高めることが可能な職種に強い関心があるからです。

大学の工学系サークルで製品の量産化に関するプロジェクトを進める中、いかにして安定した品質と効率を両立させるかについて多くの工夫を凝らしました。

その経験から、生産技術の重要性を肌で感じ、今後はプロフェッショナルとして技術向上に努めたいと考えています。

御社は最新の生産設備を備え、効率的な製造体制を築いていると伺っており、私の知識やアイデアを活かしつつ、さらなる生産性向上に貢献できる場だと確信しました。

将来的には、生産ライン全体を改善するプロジェクトリーダーとしての成長を目指します。

営業職

御社で営業職を志望するのは、お客様のニーズに応じた最適なソリューションを提供し、信頼関係を築く仕事に魅力を感じているからです。

大学時代に参加したマーケティングゼミで、ニーズ分析から商品の提案までをチームで行い、その成果が評価された経験があります。

この経験を通じて、顧客の要望を正確に掴む力と、それに応じた製品やサービスを提案する喜びを感じました。

御社の営業職として、化学製品を通じたお客様の課題解決に積極的に取り組み、御社の信頼を拡大していきたいです。

入社後は、現場から学びを深め、長期的な関係を築ける営業担当者として貢献したいと考えています。

【化学メーカーの志望動機】志望動機が書けたら...

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おわりに

化学メーカーは非常に人気の企業で、名の通った大手企業も多く選考の倍率は非常に高いです。

そんな難関企業の選考を通過するためには志望動機の完成度の高さは非常に重要です。

「結論」「根拠」「展望」の書き方の構成はもちろん、「なぜ」をベースに考えること、企業の独自性に言及することなども意識して志望動機を組み立てるようにして下さい。

もし自分の志望動機の内容に不安がある、誰かに添削して欲しいなどがあればおすすめするのは「就活エージェント」です。

長く険しい就活を1人で進めるのは非常に難しく不安です。

そんな時に相談できる相手がいることは安心にも繋がりますので、是非検討してみて下さいね。

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