HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
企業によっては「150文字で志望動機を作成してください。」という課題を課してくるところもあります。
文字数が少ないので、一般的な志望動機の常識が通用しないところもあり、しっかりとした対策が求められていると言えるでしょう。
そこで、今回は150文字で魅力的な志望動機を書く方法やポイント、業界別の例文について詳しく紹介していきます。
目次[目次を全て表示する]
【150字の志望動機】本選考の志望動機の評価ポイント
まずは企業の選考において、どのような点を志望動機の評価点としているのかについて詳しく紹介していきます。
下記の4つの点を意識した上で作成することで、採用担当者の目に留まる志望動機を作成できるでしょう。
志望度の高さ
多くの企業は、志望度の高さを重視して志望動機について確認していきます。
企業はすぐに辞めてしまう人材ではなく、長く在籍し、貢献してくれる人材を採用したいと考えています。
そこで、「どれだけうちの会社に入りたいのか」という志望度の高さを評価しているのです。
志望動機が高ければ高いほど魅力が伝わりやすいので、可能な限りあなたの志望動機が分かりやすく書き、魅力的なものとなるように工夫していくことが重要と言えます。
ビジョンが一致しているか
どのような企業であったとしても、可能な限り自社のビジョンと一致している考えを持っている人材を採用したいと考えています。
企業は就活生が何かを成し遂げるための最適な環境でありたいと思っており、就活生は企業に貢献する人材です。
このように考えている企業は多く、このことを踏まえると、企業が目指す目標と就活生が描くビジョンが一致しているかが非常に重要になってきます。
ビジョンが一致している場合、長く働き、貢献してくれる人材である可能性も高いと考えられます。
人柄・価値観
志望動機を確認する上で、企業は人柄や価値観を重視しているというのも忘れてはいけません。
「人柄採用」という言葉があるように、現在の学歴や能力だけを重視している企業だけではありません。
人柄を重視して採用する企業もあるのです。
このことを踏まえると、企業が目指す目標と就活生が描くビジョンが一致しているかが非常に重要になってきます。
今後自分がどのようになりたいのか、どのような能力を活かして企業に貢献していきたいと考えているのかについてしっかりと説明することができれば、現段階で他の就活生よりも学歴や能力が劣っているとしても採用してもらえる可能性があります。
インターンの志望動機との違い
インターンと本最後の志望動機の違いについてもしっかりと確認し、作成する必要があります。
インターンの段階では就活生の志望はまだ定まっていないということも企業側は認識しています。
よって、志望度の高さやビジョンよりも人柄や価値観、そしてインターンに参加する目的を重視しています。
一方で、本選考の場合はインターンと同じ内容にしない方が良いでしょう。
その企業でなぜ働きたいのか説明していく必要があると言えるのです。
【150字の志望動機】本選考の志望動機の作り方
続いて志望動機の作り方について詳しく紹介していきます。
志望動機を作る上で重視しなければならないポイントは大きく分けて4つあります。
どんなことを成し遂げたいか
志望動機を作成する上で、仕事を通してどのようなことを自分が成し遂げたいと考えているのかについて分析することができれば、よりわかりやすいものを作成できます。
「仕事を通してどのようなことを成し遂げたいのか」ここが自分のビジョンというものに当てはまります。
成し遂げたいことについて考える際には、成し遂げた前後で何が変わるのかまで突き詰められると良いでしょう。
これによりビジョンが明確になり、あなたが本当にどのようなことを成し遂げたいと考えているのかについて詳しく説明もできるようになるはずです。
成し遂げたいことが見つからない場合は?
仕事を通して何かを成し遂げたいと考えられない人も少なくないでしょう。
「自分にやりたいことはないけれど、この企業には入りたい」と考えている方も多いはずです。
そんな場合は企業の中期経営計画などについてしっかりと確認してみると良いでしょう。
中期経営計画にはその企業の将来のビジョンなどが書かれています。
それを参考にして、「成し遂げたいこと」に設定することで、自然とビジョンが一致するようになるでしょう。
つまり、企業について分析した後に、自分がやりたいことについて考えるということです。
なぜ成し遂げたいのか
自分がその目標をなぜ成し遂げたいかについても、しっかりと確認していく必要があります。
自分がどのような理由でその企業に勤め、そこで何を成し遂げたいのかについて分かりやすく説明していけるようにしましょう。
この部分は「根拠」となるため、過去の原体験や価値観に基づいている必要があると言えます。
これまでの経験の中であなたがどのようなことを成し遂げてきたのか、どのようなことにやりがいを感じてきたのかについて詳しく分析することができれば、あなたが企業でどのようなことを成し遂げたいかについてわかりやすく説明できることでしょう。
なぜその企業が最適なのか
「なぜ自分にとってその企業が目的を成し遂げるにあたって最適なのか」について深く考えることも、志望動機を作成する上では非常に重要になってきます。
あなたに初めて会う、企業の採用担当者でも理解できるよう、客観的に言語化することが重要なのです。
自分が目的を成し遂げるにあたって、なぜその企業が最適な環境と言えるのかという視点で考えてみると良いでしょう。
これにより、自分のことを分析することにもなります。
また、ここは志望度に直結する部分なので、一番時間をかけて考えるべき部分でもあります。
【150字の志望動機】本選考の志望動機の構成
続いては志望動機の構成方法についても詳しく紹介していきます。
この構成はどの企業を受けるにあたっても活用できるので、ぜひこの記事でマスターしてしまいましょう。
結論
まずは一言、結論を述べます。
はじめに、どうしてその企業に入りたいと思ったのかを説明しましょう。
結論ファーストだと、何を伝えたいのか、企業の採用担当者が念頭において話を聞くことができるようになるからです。
また、この際には成し遂げたいことをセットで説明するのが良いでしょう。
「私は〇〇を成し遂げたいため、貴社を志望しました」とわかりやすく説明することが重要です。
根拠
続いて、志望動機の根拠について詳しく説明していきます。
ここでは原体験や価値観について書いていくのですが、結論と論理的に一致している必要があります。
そこで、考えに至った理由や思考を順序立てて説明する必要があります。
とはいえ150文字という少ない文字数の中で表現するのは難しいかもしれないので、この部分は一言で説明しても、今回の場合は問題ありません。
企業を選んだ理由
最後に、その企業を選んだ理由についてわかりやすく説明していきましょう。
その企業はなぜ自分にとって合っているのか、なぜ目標を成し遂げるために最高の環境であるのかについてわかりやすく説明していく必要があります。
ここをどれだけ分かりやすく説明できるかによって、あなたがどれほど企業について強い志望を持っているのかについて説明できます。
ただし、今回の場合は文字数の指定が少ないので、可能な限り端的で分かりやすく表現をすることが重要になってきます。
【150字の志望動機】インターンの志望動機の構成
続いてインターンの志望動機の構成についても詳しく説明していきます。
本選考の志望動機の作成方法とはやや異なるので、しっかりと違いについて把握した上で作成していきましょう。
インターンに参加する目的
まずは、なぜインターンに参加しようと思ったのか分かりやすく一言で説明する必要があります。
本選考の志望動機と同様に、一言でまず結論を述べることで、その後の展開について予想でき、相手もスムーズに内容を理解できるでしょう。
参加しようと思った動機
続いて、インターンになぜ参加しようと思ったのかを説明していきましょう。
「どうしてその業界に興味を持ったのか」という動機の部分について説明することで、相手に納得してもらえます。
特に、業種と大学での学びが一見して関連していない場合は、わかりやすく説明することが大切です。
簡単な書き方としては、就活の軸を書くと良いです。
どのような企業を重視して選んでいるのかについて説明していきましょう。
その企業のインターンを選んだ理由
最後に、その企業のインターンを選んだ理由についてわかりやすく説明していきましょう。
書き方としては2種類あり、「インターンのプログラムそのものに興味を持った」もしくは「その企業に興味を持った」という書き方があります。
どちらでも問題はありませんが、いずれにせよインターンのプログラム、またはその企業独自の魅力を理解していることを伝えやすい文章を作成していくことが重要になってきます。
【150字の志望動機】志望動機を150字で書くときのポイント
150字という少ない文字数指定の中で、質の高い志望動機を作成するにはどのようなことを心掛ければ良いのでしょうか。
大きく分けて2つのポイントがあるので、それぞれ一緒に確認していきましょう。
300字程度で一度書いてみる
一言で言ってしまうならば、150文字で志望動機の作成を課してくる企業はあまり多くありません。
非常に珍しいケースなので、なかなか対策が難しいのは間違いないでしょう。
そこで、300文字程度で一度書いてしまうのも選択肢の一つです。
これにより、他の企業を受ける際の志望動機の下書きを作ることもできますし、その300文字の志望動機を半分に削るだけで志望動機を完成させることができます。
内容の密度を高め、論理の飛躍を防ぐなどの効果もあるでしょう。
面接で聞きたくなる文章を心がける
150文字だけであなたの魅力を完璧に伝えられるわけではありません。
そこで、面接で深掘りしたくなるような文章を作成するようにしましょう。
このように短い文字数の志望動機では、「面接でさらに掘り下げたい」と思うような興味を持たせる文章を作成することが重要です。
【150字の志望動機】志望動機の注意点
続いて、150文字で志望動機を作成するにあたっての注意点について詳しく紹介していきます。
下記の5点を守れていない場合、マイナスなイメージを与えてしまう可能性も高いので、しっかりと念頭に置いておいて作成するようにしましょう。
9割以上は必ず埋める
150文字と少ない文字数なので、あまり文字数を埋められないということはないかもしれませんが、必ず9割以上は埋めるようにしましょう。
文字数指定がある場合は、9割以上から11割未満が目安とされています。
150文字の場合は135字以上165字以下であり、条件に満たない場合は足切りされてしまうこともあるため、注意するようにしましょう。
業界・企業を選んだ理由は具体的に
業界や企業を選んだ理由を具体的にするのも、志望動機を作成する上で非常に重要なポイントと言えるでしょう。
業界や企業を選んだ理由が曖昧すぎると、「競合他社でもいいのでは?」と企業の採用担当者に思わせてしまう可能性があります。
そこで、その企業の特色や制度、ビジョンを基にすることで差別化でき、納得感を生むことができます。
伝えたい内容を明確にする
伝えたい内容を明確にするというのも150文字で志望動機を作成する上で非常に重要なポイントであると言えるでしょう。
本選考の志望動機を作成している途中、何を伝えたい文章なのかわからなくなってしまうことも多いからです。
よって、本選考の志望動機で伝えるべきことは、「結論で書いた部分」と「どうしてその企業に入社したいか」の2つであるということを忘れないようにすることが大切です。
この2点から外れなければ、よほどマイナスのイメージを与える文章にはならないでしょう。
一文を短くする
150文字という少ない文字数の中で、あなたがどうしてその企業に入りたいのか、あなたの魅力についてしっかりアピールするためには一文を短くすることが非常に重要です。
採用担当は1日に何本もESを読むため、読みやすさで合否がつけられてしまうこともあります。
一文が長くなってしまうと文章が横に伸びるイメージを与えてしまい、構成が理解しにくいので、自分を50文字から70文字に収めて区切ることで縦に落ちるイメージを作り、読みやすくなることでしょう。
改行・1マスはどちらでもいい
改行・1マスはいずれでも良いという意識で作成しましょう。
文章が読みやすくなるため、文字数に余裕がある時は改行か文頭の1マス分けをしても良いとされています。
ただし、これは絶対に行わなければならないことではないので、文字数に余裕がない場合はする必要はありません。
【150字の志望動機】文字数を減らす方法
150文字という志望動機を作成するにあたって文字数がオーバーしてしまう人も多いでしょう。
そこで、ここからは文字数を減らす方法について詳しく紹介していきます。
カタカナは漢字で言い換える
あなたの志望動機の中で、文字数をカタカナが圧迫している部分はないでしょうか。
もしあるならば、可能な限り漢字や別の言い回しを用いることで文字数を削減することを心がけてみましょう。
例えば「コミュニケーション→会話」のように言い換えてみることで、一気に文字数を減らすことができます。
だ・である調を使う
これは少し抵抗があるという方も多いかもしれませんが、「だ・である」調を使うのも選択肢の一つでしょう。
ESは必ずしも「です・ます」調を使う必要はありません。
150文字という比較的制限の強い中では「だ・である」調を使うことで文字数を削ることも必要になってきます。
もちろん他の志望動機においては、「です・ます」調を使っても問題ありませんが、文字数自体が少ない時はこうした工夫も必要になってくるのです。
【150字の志望動機】本選考の志望動機の例文
続いて150文字で志望動機を作成する際の例文について詳しく紹介していきます。
下記の4つはそれぞれ業界別に作成された150文字の志望動機なので、あなたが志望する業界があるならばそれを中心にぜひ参考にしてみてください。
リース業界の志望動機の例文
私が貴社を志望する理由は、企業の海外進出を手助けしたいからです。
大学時代に留学した際、海外で日本の製品が活躍していることに感動を覚え、一端を担いたいと考えました。
そこで、海外との関係が強い貴社ならば、企業の海外進出を最大限に支援するという夢を叶えられると考え、志望しました。
自動車メーカーの志望動機
私が貴社を志望する理由は、車を利用した自由な移動を通して人々に喜びを提供したいからです。
交通網が発達していない田舎に住んでいた私は、自動車の恩恵や可能性を感じて生活してきました。
そこで、世界シェアNo1であり、海外との繋がりも強い貴社で働くことを通して、多くの地域に自動車を提供したいと考え、志望しました。
IT企業の志望動機の例文
私が貴社を志望する理由は、ITの力でさまざまな効率化を図りたいからです。
学生生活を通して、私は電子決済など生活の中でITによる便利さを実感してきました。
そこで、独自の事業を展開し、新たな価値の提供を社風に掲げている貴社であれば、ITの力でさまざまな物事を効率化できると考えました。
交通インフラの志望動機
私が貴社を志望する理由は、地方の埋もれた魅力に光を当てたいからです。
大学時代、地方に初めて移住したとき、魅力がないのではなく、注目されていないだけということに気がつきました。
そこで、全ての土地に路線を有する貴社で働けば、多くの地方の魅力発掘に貢献できると考え、志望しました。
【150字の志望動機】インターンの志望動機の例文
私が貴社のインターンを志望する理由は、ITによる課題解決のイメージを持ちたいからです。
将来は多くの人に貢献できるものを作りたく、インフラ関連の課題解決に興味を持っています。
貴社のインターンでは実案件が基になっているため、より実践に近い環境で取り組め、課題解決の経験を積めると考え、志望しました。
まとめ
今回は志望動機を150文字で作成する場合のポイント、注意点などについて詳しく紹介してきました。
150文字という少ない文字数であなたの魅力を最大限アピールするのは難しいかもしれませんが、工夫を凝らせば十分にあなたの魅力を伝えられる可能性もあるので、ぜひ本記事を参考に質の高い志望動機を作成してください。