HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
就職活動でエントリーシートや面接で必ず聞かれるのが「ガクチカ」です。
このガクチカに最適なエピソードを持っている就活生は意外と少なく、多くの就活生が「どんなことを書こうか」「自分にはいいエピソードがないな」と悩むポイントです。
そんな中、「少し嘘をついてもバレない」と考えてはいないでしょうか?
この記事では「ガクチカに嘘を書いてもいいのか」の結論を最初に伝えてから、具体的な「企業が見ているポイント」「絶対についてはいけない嘘」「嘘と盛るの違い」などを説明していきます。
最後に「嘘を入れずに魅力的なガクチカを作るためには」を説明していますので、是非参考に素敵なガクチカを作っていきましょう。
目次[目次を全て表示する]
【ガクチカに嘘】ガクチカに嘘を書いていいのか
まずは結論である「ガクチカに嘘を書いていいのか」から説明していきます。
自分の経験やエピソードに自信がないと、どうしても嘘を書いて誇張したくなるものです。
しかし、ここでは「ガクチカの嘘はばれてしまうためNG」「ガクチカの嘘はミスマッチに繋がるためNG」という2つの理由から嘘はつかない方が良いと結論付けます。
それぞれの理由を詳しく深掘りして見ていきましょう。
ここの理由が明確に分かっていないと、魅力的なガクチカを作ることはできないと断言できますので、しっかり確認するようにして下さい。
ガクチカの嘘は内定取り消しにもつながる?!
ガクチカで嘘をついてしまうと内定取り消しになる可能性もあるということは忘れずにいましょう。
ガクチカの嘘は、就活生が嘘をついて入社を目指さないよう、対策のために調べられる可能性もあります。
学生時代には取り組んだことについてアピールすることが何もなく、適当に述べてその場を乗り切ろうと思う人も多いかもしれませんが、必ず本当のことを話す必要があります。
例えば「部活において、大会で表彰された」と説明したとしても、その大会がそもそも存在しているのかなどについて簡単に調べられる可能性があります。
その際に嘘をついていることが伝わってしまった場合、内定取り消しに繋がってしまうこともあるのです。
ガクチカの嘘はばれてしまうためNG
結論ですが「ガクチカの嘘はばれてしまうためNG」です。
そもそもエントリーシートや面接の時に嘘をつくことがNGですので、当然ですがガクチカで嘘をついてはダメです。
その理由は単純で、嘘をつくと必ずばれます。
エントリーシートを運よく通過したとしても、面接の時に深掘り質問され、上手く答えられなければ「この学生嘘をついているな」と企業の採用担当者に見透かされます。
また、ガクチカでの嘘がばれてしまうと、他の自己PRや志望動機なども嘘が混じっているのではないかと、あなたのエントリーシートの全てが嘘であると疑われる可能性が高く、危険なリスクしかありません。
それに加え、嘘をつく学生と思われた段階で、「入社してからも嘘つきそうだな」とネガティブな印象を持たれ、結果的に採用を見送られることになります。
ガクチカの嘘はミスマッチに繋がるためNG
NGな理由の2つ目は「ガクチカの嘘はミスマッチに繋がるためNG」です。
これはどういうことかと言いますと、受かるために嘘をついたのに、その嘘のせいで自分の首を締めてしまい、結果早期退職に繋がってしまうということです。
例えば「私は大学で英語の勉強を頑張って、大学3年生の時にTOEICで800点取りました」という嘘をついたとします。
本当は500点なのに日常会話をこなせると嘘をつき、入社してから貿易関係の部署に配属され、英語で商品説明や商談を行う必要があり、それについていけずに辞めてしまった。
これでは嘘をつかない方がよかったと必ずなりますし、あなたにも企業にもメリットがありません。
できないことをできると伝えることは、非常にリスクの高い嘘であり、つくのは辞めましょう。
【ガクチカに嘘】なぜ嘘をつきたくなるのか
そもそもガクチカで嘘をつきたくなってしまう理由について考えてみたことはあるでしょうか。
結論から言うと嘘をつきたくなる要因は、自分が理想とする姿と現実に大きなズレがあるからです。
以下、項目ごとにもう少し細かく解説していきます。
自信がないから
自分に自信がないことが、ガクチカで嘘をつきたくなる理由の一つです。
これは完璧主義的な性格が原因で、自己評価を過度に低く設定してしまうことや、他人と自分を比較して自身を劣っていると見なしてしまうことがよくある原因です。
しかし、このような不安は自分の長所や成果を正確に評価できないことから生じることが多いのです。
自分の経験や学びに改めて焦点を当て、自己の成長を認識することで、自信を持って真実を語ることが可能になります。
自信を育むためには、自分が達成したことを小さなことからでも認めながら、自己評価を現実的な視点で行うことが大切です。
理想像を話したいから
ガクチカで嘘をつきたくなる理由の一つに、「理想像を話したい」という理由もあります。
自分をできるだけ魅力的に見せたい、自分の実際の経験や成果が自分の理想や企業からの期待と離れていると感じてしまうと背伸びして嘘を言ってしまうことがあるのです。
短期的には自分をよく見せることができるかもしれませんが、長期的には信頼性を損ねる原因となり得ますし、入社してからのミスマッチにも繋がります。
それよりも重要なのは、自分自身の本当のストーリーや実績に価値を見出し、それを効果的に伝える能力を養うことだと意識しましょう。
他の就活生に負けたくないから
就職活動では、特に競争が激しい企業を目指す場合、多様な経歴を持つ就活生との競争に直面します。
このような環境では、「他の就活生に負けたくない」というプレッシャーが強く作用し、自分の経験や能力を他者より優れて見せたいという動機から、事実を embellish したり、嘘をついたりすることが起こりがちです。
しかし、この行動は短期的な利益をもたらす可能性があっても、長期的には自己の信頼性やキャリアに悪影響を及ぼす恐れがあります。
重要なのは、他者との比較ではなく、自分のユニークな経験や強みを深く掘り下げ、それを正直かつ効果的に伝えることです。
自己の真実の価値を理解し、自信を持って伝えることで、他者とは異なる独自の魅力をアピールすることが可能です。
結局のところ、企業は真実性と誠実さを備えた候補者を求めており、それが長期的な成功につながります。
【ガクチカに嘘】ガクチカにおいて重要なこと
ここからはガクチカを作成する上で意識しておくべき重要なポイントについて解説していきます。
これらを抑えておくだけで、ガクチカのクオリティもかなり違ってきますし、企業からの見え方もよくなるので是非チェックしておきましょう。
インパクトは関係ない
ガクチカにおいて、多くの就活生は華やかでインパクトのある実績を重視しがちですが、重要なのはその経験から何を学び、どのように成長したかです。
実際、採用担当者は単に目立つ経験そのものよりも、その経験を通じて培われたスキル、価値観、問題解決能力などに興味を持っています。
たとえば、目立たないかもしれない活動や挑戦でも、そこから得た教訓を反映し、自身の強みや将来にどのように活かせるかを語ることができれば、それは大きな魅力となり得ます。
したがって、自分自身の経験を誠実に振り返り、それが自分にとってどのような意味を持ち、どのように価値あるものとなっているかを伝えることが重要です。
考えや価値感が分かるように書く
そもそもガクチカは、自分の実績や経験を紹介するだけでなく、自身の考え方や価値観を伝える重要な手段です。
企業は、単にスキルが高い人材を求めているわけではなく、その企業の文化や価値観に合った人物、チームに馴染み協力して働ける人材を探しています。
そのため、ガクチカにおいては、具体的な活動や成果を通じて、どのような考えを持ち、どのような価値観を大切にしているのかを示すことが大切というわけです。
この観点が組み込まれていると、企業はあなたの人となりや企業風土への適合性を判断する材料を得ることができるというわけです。
具体性のあるエピソードを書く
ガクチカでの具体性のあるエピソードは、自分自身のユニークな経験を際立たせ、考え方や価値観、人柄を伝えるには最適な手段です。
具体的な体験や事例を挙げることで、単なる一般論や抽象的な内容ではなくなり、自分の個性や特性を鮮明に伝えることが可能になります。
企業からみても、あなたがどのような状況下でどのように行動し、どのような考えを持って問題を解決したのかが具体的にイメージできるようになります。
よって、、ガクチカの準備をする際には、自分の経験の中から特に印象的なエピソードをより具体的に示すよう意識しましょう。
【ガクチカに嘘】企業が見ているポイント
ガクチカで嘘をつくことは辞めた方が良いと分かったところで、次はガクチカで「企業が見ているポイント」を説明していきます。
ここでは特に重要とされている「自社に合う人材か」「物事への取り組み方」「課題解決力があるか」「コミュニケーション能力」「学びを入社後どのように活かしたいのか」の5つのポイントを順番に説明していきます。
このポイントがしっかり理解できていると、あなたがガクチカで書くべき内容が明確になりますので、しっかり押さえるようにして下さい。
自社に合う人材か
まず企業の採用担当者はガクチカを見て「自社に合う人材か」どうかを判断しています。
企業の採用担当者が就職活動で一番重要視しているのも、この自社に合う人材かどうかです。
経験やスキルなどの能力がどんなに高くても、今働いている社員の方々との相性が悪ければ「この学生はうちの会社では活躍できないだろうな」となり、採用を見送ります。
この企業と学生の相性が悪いことをミスマッチと呼び、これがひどくなってしまうと早期退職に繋がってしまい、この流れが一番のリスクであると採用担当者は考えます。
そのため、ガクチカや自己PRで就活生の特徴を把握し、自社に合う人材かどうかを判断しています。
物事への取り組み方
あなたが学生の時に力を入れて取り組んだエピソードから、あなたの「物事への取り組み方」を見られています。
例えばあなたが「学生時代は研究室の実験に力を入れ取り組みました」であれば、企業の採用担当者は「この学生は仕事にも真面目に、力を入れて取り組んでくれそう」という印象を受けます。
また、「私は学生時代に野球をやっており、小学生から大学生まで続けることができました」であれば「この学生には継続して物事をする力がありそうだな」とポジティブな印象を受けるに違いありません。
このように、あなたが何かに打ち込んでいる姿は、入社後のあなたの姿と重ねることができ、エピソードによっては大きな加点に繋がる可能性があります。
課題解決力があるか
学生の時に力を入れて取り組んだエピソードには、課題に直面することもあり、その課題を乗り越える「課題解決力があるか」もガクチカの重要なポイントになります。
この課題解決能力の有無は、入社後に困難に直面しても、それを自分の力で乗り越えることができるのか、どのようにして解決へと導くのかを判断する基準になります。
ここでいう課題解決力とは決して1人で解決したエピソードで無くても問題ありません。
あなた自身の課題やチームの課題、組織の課題と乗り越えるべき壁は人によって違いますので、チームで話し合いをしたことや、組織に問題解決のために提案したことでも、問題解決力があると判断できるためです。
重要なのは、課題に対してしっかり目を背けずに立ち向かい、アクションを起こすことができたのかなので、自信を持って伝えるようにしましょう。
コミュニケーション能力
どの業界でもこの「コミュニケーション能力」は重視される傾向にあるため、ガクチカで発揮できているエピソードがあれば、大きなアピールポイントになります。
例えば、「私は大学2年生の時、学祭の実行委員をやっており、多くの人と成功に向かって一致団結して色々な作業に取り組みました」など、多くの人と関わった経験は、大きな加点ポイントです。
その理由は、入社し仕事をするようになると社内外の多くの人と関わるようになり、その中で円滑に動くために、コミュニケーション能力は必須の能力になるためです。
多くの人と接し、同じ目標に向かって努力する姿は、入社してから企業を引っ張っていく姿にも映りますので、このようなエピソードがあればアピールするようにしましょう。
学びを入社後どのように活かしたいのか
ガクチカの最後にはこの「学びを入社後どのように活かしたいのか」を必ず組み込むようにしましょう。
これを組み込むことで、企業の採用担当者に入社後にどのように活躍してくれるのか、どのように貢献してくれるのかを具体的にイメージさせることができ効果的です。
例えば「学生時代に部活動でサッカーをしており、誰よりも早く練習場につき、誰よりも遅くまで自主練をしていました」というエピソードをアピールしたとします。
この場合は「入社後も誰よりも努力することで、誰よりも早く成長して成果をあげたいと考えています」と自分のアピールポイントを入社後に活かし活躍できることを伝えましょう。
この一文が抜けてしまうと、ただただ学生時代のあなたを語って終わりになってしまうので注意して下さいね。
【ガクチカに嘘】絶対についてはいけない嘘
ガクチカで企業が見ているポイントが理解できたところで、次は「絶対についてはいけない嘘」について詳しく説明していきます。
後ほど説明しますが、ガクチカのエピソードで少し話を盛ることは問題ないのですが、この項目で説明する「資格の取得や実績」「学校関連やアルバイトの経歴」などの嘘は絶対についてはいけません。
その理由は実にシンプルで、絶対にばれるからです。
それぞれどのようなリスクがあるのか、詳しく見ていきましょう。
資格の取得や実績
まずは「資格の取得や実績」に関して説明していきます。
この資格というものは、あなたのスキルや経験を分かりやすく伝えてくれる便利なものですが、それは実際に取得している場合に限ります。
分かりやすい例としてはTOEICやTOEFL、英検などの語学系の資格や、MOSなどのパソコンスキル系の資格、自動車の運転免許証に関しても同様に資格という扱いです。
これらを取得していないのに、その能力やそれを取得した過程などのエピソードをアピールしてしまうと、その免状などの提示を求められることになり、嘘がばれます。
この資格の取得や実績の嘘は思っているよりもばれた時のダメージが大きく、「この資格を取得していたからこの部署に配属しようと思っていたのに」など入社後の業務にも大きく影響してしまいます。
学校関連やアルバイトの経歴
この「学校関連やアルバイトの経歴」に関してもばれやすく、嘘をつくことはおすすめできません。
特に学校関連に関しては、卒業証明書というものがあるため、成績や出席日数で嘘をついていた場合、後々ばれますので最初から本当のことを書くようにしましょう。
「私は成績優秀で特待生扱いでした」とアピールしていて、実はギリギリ卒業できたくらいの成績であれば、それはもはや他人のエピソードになります。
それがばれた時、企業の採用担当者は間違いなくマイナスの感情を抱きますし、最悪の場合内定取り消しになっても不思議な話ではありません。
また、アルバイトの経歴に関しても、お店に確認の電話や問い合わせをされる可能性もありますので、嘘をついていると当然ばれます。
実際に調べることができることに関して、嘘をつくとばれますので、自信が無くてもありのままの内容で伝えるように心がけましょう。
【ガクチカに嘘】嘘と盛るの違い
ガクチカで嘘をつくことは絶対にダメだと十分理解できたと思いますが、先ほど軽く触れましたが、盛ることは大丈夫です。
では「嘘と盛るの違い」は何か気になりますよね。
この記事では「性格や強みについて」と「数値について」の2つの視点から盛ることが問題ないと説明していきます。
もっとこの盛ることについて詳しく知りたい方は、下記のリンクからより詳しく説明している記事に飛べますので、参考にしてみて下さい。
https://digmee.jp/article/310702
性格や強みについて
この「性格や強みについて」は多少盛った表現をしても問題ありません。
例えば、「私は物事を続けて行うことができます」よりも「私は何事も途中で諦めることなく、継続的に行うことができます」の方がアピールになります。
この性格や強みに関しては多少盛った表現をしても、その後に続くエピソードが具体的で、そのエピソードとの関連性が十分であれば大丈夫です。
しかし注意が必要なのは、やりすぎることです。
性格や強みは盛っても大丈夫と先ほどの文章を「私は何事も途中で諦めることなく、投げ出さず最後までやり切るための強い精神力があり、リーダーシップも兼ね備えています」とした場合、後のエピソードの内容が薄いと嘘であることがばれます。
何事も適度を意識し、多少盛る程度を心がけましょう。
数値について
盛る内容は人それぞれですが、先ほどの性格や強みとは別に「数値について」盛る場合もあります。
例えば、「サッカーの大会で20チーム参加した大会で優勝しました」のエピソードを「30チーム参加した大会で優勝しました」と参加チーム数を盛るようなことです。
また、「アルバイトで努力し、売上を180%に上げることができ表彰してもらいました」のエピソードを「売上200%を達成し表彰してもらいました」など繰り上げるような盛り方もあります。
この程度であれば盛った表現で通用しますが、例えば「サッカーの大会で3位だった」を「サッカーの大会で優勝した」や「売上105%」を「売上200%で表彰された」までいくと嘘になります。
また、エピソードの種類によっては「1」違うだけで大違いな場合もあるため、数値を盛る時は嘘になっていないかを確認するようにしておきましょう。
細かい嘘
就活において、絶対に嘘をついてはいけないというわけではありません。
資格取得やアルバイト、経歴や実績などにおいても、日数や人数を多少多く言う場合は嘘がバレにくいです。
ただし、バレないからといって、好き放題嘘をついても良いというわけではありません。
多少の脚色ぐらいは問題ないでしょうが、嘘に頼らないことは前提条件です。
嘘というよりも「話の構成をスムーズにするための着色」ぐらいに留めておくことが重要であると言えるでしょう。
【ガクチカに嘘】嘘を入れずに魅力的なガクチカを作るためには
ここまでガクチカでは嘘をついてはいけないこと、企業が見ているポイントや盛ることなどの説明をしてきました。
最後は「嘘を入れずに魅力的なガクチカを作るためには」どうすれば良いのかを「企業が求める人物像を知る」「自己理解を深める」「ガクチカを深掘りする」「新しいガクチカを作る」の4つに絞って順番に詳しく説明していきます。
ガクチカを組み立てる上で嘘をつく必要はなく、ガクチカを組み立てる材料を見つけることが何よりも大切です。
そのためにやるべきことをしっかり認識し、行動するようにしましょう。
企業が求める人物像を知る
まずは「企業が求める人物像を知る」ことから始めていきましょう。
就職活動とは、あなたと企業のマッチ具合を把握するためのものです。
つまり企業が求める人物像とあなたを重ねて考える必要があり、そのためにはあなたが受ける企業の求める人物像を事前に把握しておくことが重要です。
この求める人物像は企業の公式ホームページや採用ページ、就活サイトに記載されている場合が多いので、必ずチェックしておきましょう。
この求める人物像に自分が近いのかをまず確認し、あまりにも当てはまらない場合、無理して入社してもミスマッチが起こり、早期退職に繋がる可能性が高いため、受ける必要はありません。
もし、求める人物像にあなたと重なる部分が多くあり、受けてみようと決心がついた場合は、その重なる部分を重点的にアピールしていきましょう。
そうなると当然ですが、その企業ごとにあったエピソードを選んで考える必要があり、時間と労力はかかりますが、選考は比較的上手くいくことが多いです。
自己理解を深める
ガクチカで書くことがなく、嘘を書いてしまおうかと悩んでいる就活生の多くが、この「自己理解を深める」ことが十分ではなく、もっと自分に向き合う時間を作るべきです。
この自己理解を深める方法として有効なのは自己分析と他己分析です。
自分史やモチベーショングラフなどを作って自分の人生を振り返ることで、自己理解を深めることができ、ガクチカだけでなく自己PRや志望動機の作成にも役立つ、仕事の軸や大切にしている価値観なども見つけることができます。
特にモチベーショングラフを作成することで、「この時の自分は頑張って取り組んでいた」「この時が一番モチベーション高く行動できていた」などが分かり、その時取り組んでいたことをガクチカとして考えると組み立てやすいはずです。
また並行して家族や友人などの近しい人から自分のことを分析してもらうことで、多角的に自分を見つめ直すことができ、ガクチカのエピソードが見つかる可能性が高まります。
ガクチカを深堀りする
ガクチカが上手く組み立てられない場合、他のエピソードを探したり嘘を書きたくなるものですが、今書いている「ガクチカを深掘りする」ことも有効な手段です。
あなたからすれば当たり前と思ってスルーしている部分も、周りの人からすれば当たり前ではないかもしれません。
例えば「私は映画部に所属しており、毎日2時間半かけて通学しているので、毎日2本映画を見ながら通学していました」というエピソードがあったとします。
お気づきだと思いますが、2時間半かけて通学することだけでもガクチカになりそうですし、毎日2本映画を見ることも凄いエピソードですよね。
しかし、本人からすると「それが普通」になっているのでアピールポイントとは思っていません。
このように、深掘りして考えると「これもガクチカだったのか!」と新しい発見に繋がりますし、面接で深掘り質問されても上手く回答できるので、一石二鳥です。
ガクチカを深掘りすることで、他にはない印象的でオリジナリティ溢れるガクチカを組み立てることができるため、嘘をつく必要すらなくなるはずです。
新しくガクチカを作る
最後に説明するのは「新しくガクチカを作る」という方法です。
自己分析や他己分析、今のガクチカを深掘りしても自分の納得いくガクチカが組み立てられそうにない場合、思い切って自分が納得できるエピソードを作ってしまいましょう。
このエピソードを作ってしまうということは、嘘をついてしまうことのように聞こえるかもしれません。
実際、自分の納得できるエピソードを作るだけではその通りになってしまいますが、エピソードを作ってそれを実際に実行してしまえば、それはもうあなたのガクチカです。
新しいことにチャレンジしてみることや、今やっていることに対して課題意識、目的意識を高めて行動することで、理想としているあなたのガクチカを作ることができます。
このチャレンジすること、目標を高めてトライすること、理想とする自分を思い描くことは思い立てばすぐにできることです。
それを具体的にガクチカとして組み立てることで、より明確に目標を設定できますので、あとはそれに向かって努力できるかどうかです。
一歩踏み出す勇気さえあれば、何事も上手くいきます。
勇気をもって自分の納得のいくガクチカを組み立てるために、まずは行動を起こしていきましょう!
【ガクチカに嘘】ガクチカの例文
ここからは今回紹介した内容を踏まえた上で、ガクチカの例文について3つ紹介していきます。
あなたがアピールしたいガクチカに最も近いものを中心に、ぜひ参考にしてみてください。
資格取得の例文
学生時代に特に力を入れたことは、資格の取得に向けた勉強です。
学校がある日でも毎日最低3時間、休日には8時間以上を勉強に費やし、3ヶ月間で資格を手にすることができました。
この過程で学んだ最も重要な教訓は、どんなに困難な課題であっても計画的かつ継続的な努力を続けることで達成できるということです。
初めは遠く感じた目標も、一歩一歩確実に近づいていく達成感は、何物にも代えがたいものでした。
これらの経験は、将来的に貴社で直面するであろうさまざまな課題に対しても、同じように計画的かつ持続的な努力で取り組み、成果を出すための基盤となると信じています。
貴社においても、この学んだ粘り強さと目標達成に向けた姿勢を活かして、日々成長し続ける姿をお見せしたいと思います。
サークル経験の例文
学生時代、私が最も力を入れたのはサークル活動です。
サークルの経理としての役割を担う中で、多くのことを学び、成長することができました。
経理担当としての私の主な任務は、サークル費の徴収や文化祭などのイベントからの収益管理でした。
この役割を通じて、私は周囲のメンバーと密接に協力し、互いに支え合いながらタスクを遂行しました。
その結果、私たちはミスを犯すことなく、スムーズに財務を管理し続けることができました。
この経験を通して、経理のスキルを深めることに加え、資格取得にも成功しました。
貴社においても、この経験を活かし、経理の知識だけでなく、チームワークや責任感を持って業務に取り組む姿勢を発揮できると自負しています。
アルバイト経験の例文
学生時代、私が特に力を入れたことは飲食店でのアルバイト経験です。
高校1年生から始めたアルバイトでは、主にホールでの接客業務を担当してきました。
さまざまなお客様に対応するための臨機応変な対応力が求められ、最初のうちは接客の質に自信を持てませんでした。
しかし、日々の経験を積むことで徐々に仕事に慣れ、接客のコツを掴むことができました。
特に記憶に残っているのは、忙しい時間帯にお客様から特別な要望が出された時、それに迅速かつ柔軟に対応し、お客様から感謝の言葉をいただいたことです。
このような経験を重ねることで、私はどんな状況でも冷静に対応し、問題解決に導く力を身につけることができました。
また、このアルバイトを通じて、チームワークの重要性も学びました。
貴社においても、飲食店でのアルバイト経験を通じて培った臨機応変な対応力、問題解決能力、そしてチームワークを活かし、どんな状況でも最適な解決策を見出し、業務に貢献したいと考えています。
【ガクチカに嘘】就活エージェントに相談する
就活エージェントに相談するというのも、ガクチカを作成する上で非常に有効な選択肢の一つでしょう。
ガクチカが思い浮かばない人は、第三者を通じてガクチカを作成するにあたってのポイントを確認してみることも重要です。
就活エージェントなら、ガクチカや自己PR、志望動機などのES作成だけでなく、面接練習や企業紹介なども行ってくれます。
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ぜひ気になる方は利用してみてください。
まとめ
結論、ガクチカでは嘘をつかないようにしましょう。
嘘というのはいつかばれますし、採用担当者は面接などで見抜きます。
特に資格や実績、学校関連やアルバイトの経歴などは調べればすぐにばれますし、嘘をつくこと自体が大きなリスクになり危険です。
ありのままのあなたのエピソードを少し盛ったくらいで組み立て、それでも足りないと感じる場合は自己分析をしてみたり、エピソードを深掘りしたりしてみましょう。
それでも足りない場合は理想とするエピソードを作って、後から自力で追いつけるように走り出しましょう。