
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
エントリーシートで「あなたのキャリアプランを教えてください」と問われたとき、何を書けばいいのか迷う就活生は多いでしょう。
キャリアプランは、単なる将来の夢ではなく、自分の価値観・強み・目指す方向性を明確に伝えるための設問です。
企業はこの回答から、入社後の成長意欲や組織との相性を見極めています。
そのため、「何になりたいか」だけでなく、「なぜそう思うのか」「どう実現するのか」を筋道立てて説明することが重要です。
本記事では、キャリアプランの意味や考え方、例文を通して、ESで評価される書き方を詳しく解説します。
目次[目次を全て表示する]
【ES】キャリアプランとは
キャリアプランとは具体的にどのようなことを指すのでしょうか?
まずはここをしっかりと理解していなければ、キャリアプランを作成することはできないため、意味を押さえておくことが大切です。
キャリアプランとは、仕事や働き方の将来像を実現するために作成する具体的な行動計画のことをいいます。
例えば、自身の5年後はどのような職種についていたいか、スキルや実績、どのような資格を持っていたいかなどを述べる場です。
先のことで難しいと感じるかもしれませんが、これがしっかりと見えていなければ、将来を考えない計画性のない就活生と思われる可能性もあります。
このため、きちんと考えて、明確に詳しく書くことが重要です。
【ES】企業がESでキャリアプランを聞く理由
企業はどのような目的で、就活生のキャリアプランを聞くのでしょうか?
ここもしっかりと押さえておかなければ、企業が臨むESを作成することは難しいでしょう。
まずは、企業がキャリアプランを聞く理由を理解しておく必要があります。
今回は「入社後のミスマッチを防ぐため」、「自己分析の深さを確認するため」、「長期的な成長と貢献の可能性を見極めるため」の3つを紹介していきます。
入社後のミスマッチを防ぐため
1つ目の理由は、入社後のミスマッチを防ぐためです。
キャリアプランを確認することで、就活生の描いている将来が自社で達成できるものであるかを測ることができます。
これが合わなければ、仮に企業に就職したとしても、考えていたことと違うと感じてすぐに辞めてしまう可能性があります。
これでは、お互いが不利益になってしまうため、極力このようなことを防ぎたいと考え、事前にキャリアプランを確認してミスマッチを防ごうとしています。
自己分析の深さを確認するため
2つ目の理由は、応募者の自己分析の深さを確認するためです。
キャリアプランを明確に記述するためには、自分の強みや価値観を理解し、将来的にどのような成長を遂げたいのかを考える必要があります。
自己分析が不足している場合、キャリアプランが抽象的になったり、具体性に欠ける内容になったりすることが多いため、企業はこの質問を通して応募者の思考の深さを測っています。
また、自己分析がしっかりとできている応募者は、自分の適性や目標に基づいて論理的にキャリアプランを説明できる傾向があります。
「なぜその目標を設定したのか」「どのようなスキルを身につけ、どのように成長していきたいのか」を一貫性を持って答えられるかどうかが重要なポイントとなります。
目標設定能力と自己理解の確認
3つ目の理由は目標設定能力と自己理解の確認です。
企業がエントリーシートでキャリアプランを聞く理由の一つは、学生がどれほど自分の将来について真剣に考えているかを確認するためです。
キャリアプランを明確に描けている人は、目標に向かって行動できる力や自己理解の深さがあると判断されやすくなります。
また、企業が求める人物像と応募者の方向性にズレがないかを見極める意図もあります。
「なぜこの会社を選び、将来どうなりたいのか」というビジョンがはっきりしている人は、入社後の定着や成長も期待できると考えられるからです。
さらに、自分自身の強みや価値観を踏まえてプランを語れる人は、周囲を巻き込みながら働く力も備えていると評価されやすくなります。
単なる夢や理想ではなく、実現可能なステップとしてキャリアプランを提示することが、企業からの信頼につながります。
長期的な成長と貢献の可能性を見極めるため
4つ目の理由は、長期的に成長し、組織に貢献できる人材かどうかを判断するためです。
企業は新卒採用において、短期的な成果だけでなく、長期的に成長し、組織に貢献できる人材を求めています。
そのため、キャリアプランを通じて応募者がどのような目標を持ち、どのように成長しようとしているのかを確認します。
目標が明確であれば、入社後も主体的にスキルを磨き、組織に貢献してくれることが期待されますが、一方で目標が曖昧な場合は、受身的な姿勢になり、成長機会を活かせない可能性があります。
企業はこうした視点から、応募者が自社でどのように成長し、将来的にどのような役割を担っていくのかを見極め、長期的に活躍できるかを判断しています。
【ES】エントリーシートにおけるキャリアプランの考え方
エントリーシートでキャリアプランを問われた際、多くの就活生が「将来像を具体的に描けない」と悩みます。
しかし、キャリアプランとは単なる夢や理想を書くものではなく、自分の経験や価値観に基づいた「現実的で実現可能な成長の道筋」を示すことが重要です。
そのためには、まず自己分析を通じて自分を深く理解し、どんな環境で力を発揮できるかを明確にする必要があります。
次に、なりたい自分を描き、その姿に近づくための手段を考えることで、論理的かつ一貫性のあるキャリアプランが完成します。
自己分析を行う
キャリアプランを立てる第一歩は、自己分析によって自分の強み・弱み・価値観を把握することです。
自分がどのような状況でモチベーションを感じるのか、逆に苦手な環境はどんなものかを振り返ることで、将来の方向性を見つけやすくなります。
過去の経験を時系列で整理し、印象に残った出来事や頑張ったことを掘り下げると、行動の傾向や大切にしている考え方が見えてきます。
こうした分析によって、企業選びや職種選択に一貫性が生まれ、ESに説得力が増します。
また、自己分析を丁寧に行うことで、入社後にミスマッチを防ぎ、長期的に成長できるキャリアを描く土台が整います。
自己分析で洗い出したことや就活軸を整理する
自己分析で得られた情報を活かすためには、洗い出した内容を整理し、自分の「就活軸」を明確にすることが大切です。
就活軸とは、仕事を選ぶ上で「自分が譲れない価値観」や「重視する条件」を指します。
例えば、「チームで成果を出すこと」「社会に貢献できること」「専門スキルを高められる環境」など、自分に合った軸を具体化することで方向性が定まります。
軸が明確になると、キャリアプランの中でも一貫したメッセージが伝わりやすくなり、企業に対しても熱意や適性をアピールしやすくなります。
自己分析の結果を整理し、自分の言葉で語れるようにしておくことが、ES作成の大きな武器になります。
なりたい自分を描く
キャリアプランでは、将来的に「どんな社会人になりたいのか」を具体的に描くことが重要です。
理想像を明確にすることで、そこに向かう行動計画を立てやすくなります。
例えば、「周囲から信頼されるリーダーになりたい」「専門知識を活かして課題解決に貢献したい」など、自分の強みを活かした将来像を考えましょう。
また、漠然とした夢ではなく、5年後・10年後といった時間軸を設定することで、より現実的なキャリアビジョンになります。
企業は、あなたの理想像を通じて「成長意欲」や「方向性の明確さ」を見ています。
自分がどう成長し、どのように社会に貢献していきたいのかを具体的に描きましょう。
達成するための手段を考える
キャリアプランを完成させるためには、理想の実現に向けた「具体的な行動ステップ」を考えることが欠かせません。
入社後の短期・中期・長期の目標を設定し、それぞれの段階で身につけたいスキルや経験を整理しましょう。
例えば、「入社1年目は基礎業務を習得」「3年目にはプロジェクトを主導」「10年後にはチームを牽引」といった形で段階的に示すと、説得力が高まります。
また、具体的な手段を考えることで、自分の努力意欲や計画性も伝わります。
重要なのは、理想に対して現実的な道筋を描くことです。
無理のないステップを設定することで、企業から「長期的に活躍できる人材」と評価されやすくなります。
【ES】キャリアプランを書く際のポイント
しっかりと相手に伝わるキャリアプランを書くためには、いくつかのポイントがあります。
このポイントをきちんと意識して書くことで、分かりやすく、伝わりやすいキャリアプランを作成できますので、次にあげる点を確認しておきましょう。
目標までの道のりを明確に示す
1つ目のポイントは、目標までの明確な道のりを示すことです。
ここをしっかりと示すことで、将来の目標をしっかりと捉えているといった評価がされます。
逆に具体的な道のりがなく、あいまいだとマイナスな印象を与える結果になります。
単に「営業の職につきたい」や「企画の仕事がしたい」などのような書き方では、具体性に乏しく評価を受けることはできません。
具体的にどのような道のりでキャリアを積んでいきたいのかを示すことが重要です。
入社して何年以内にはこのような資格を取得しておきたいといったことや、経験としてこのような職を経験し、最終的にはどのようになりたいといったことまでを明確に書くことで、評価を得ることができるでしょう。
どんな人になりたいかを明確にする
次のポイントはどんな人になっていたいかを明確にすることです。
キャリアプランを問われているために、どんな職につきたいかばかりに注目しがちですが、将来的に自身がどのような人物になっていたいかを示すことも重要です。
ここは単純に、偉くなりたいとか、高給取りになりたいなどの表現では良くありません。
将来的に、自身が成長した姿を想像できるように伝えることが大切です。
例えば、周囲から頼られる人物であったり、何らかのことを成し遂げられる人物であったりと、成長が伝わるような内容にすることが良いでしょう。
そのためにも、キャリアの積み重ねをしっかりと考え、最終的な着地点の目標を明確に考えておくことが重要です。
現在の自分と比較する
最後のポイントは、現在の自分と比較することです。
現在の自分と比較して、足りていないものや、今後伸ばしていきたい能力は何かを明確にするとより良いキャリアプランを書くことができます。
このためには、現在の自分を理解する必要があります。
ここがしっかりと分かっていなければ、将来のなりたい姿とのギャップも明らかにすることができないため、正確なキャリアプランを作成できません。
そのため、まずは自己分析をしっかりと行うことが重要です。
自分自身を客観的に捉え、持っているものと持っていないものを仕分けする必要があります。
その上で、今後のなりたい姿を検討し、最終地点を明確にして、どのような自分になりたいかを考え、現状と比較しましょう。
柔軟性を持つこと
キャリアプランを立てる上で大切なのは、計画通りに進まないことを前提に柔軟な姿勢を持つことです。
社会人としてのキャリアは、自分の意志だけで決まるものではなく、環境や状況、人間関係、タイミングによって左右されることも多くあります。
そのため、当初の計画に固執しすぎるのではなく、途中で興味や価値観が変わったり、想定外の出来事が起きたりした際には、自分の考えや行動を柔軟に見直すことが重要です。
また、予定外の仕事や新しいプロジェクトに挑戦することで、自分でも気づかなかった適性が発見されることもあります。
視野を広く持ち、状況に応じて方向転換する力が、長期的なキャリア形成には欠かせません。
柔軟性は、新たな成長のチャンスをつかむための大切な鍵です。
変化を恐れず、前向きに受け入れていく姿勢を持ちましょう。
【ES】キャリアプランを書く際の注意点
キャリアプランを書く際のポイントについてを紹介してきましたが、いくつかの注意点も知っておく必要があります。
これらの注意点に意識を払うことで、作成する上でのミスを減らすことができます。
次の点に注意をして、作成を進めましょう。
具体性に欠けてはいけない
1つ目の注意点としては、具体性に欠けないことです。
これは、前述でも説明していますが、達成までの道のりが具体的に示されていないキャリアプランでは意味がありません。
何をしたいのかが明確でなければ、作成したキャリアプランに説得力や信ぴょう性はありません。
そのため、キャリアプランを作成するうえでは、今後のキャリアの積み重ねや、自身のなりたい姿を具体的に示すことが重要です。
あいまいさや、抽象的な表現は避けて、具体的で分かりやすく作成しましょう。
プライベートを重視し過ぎない
2つ目の注意点は、プライベートを重視しすぎないことです。
キャリアプランは、今後のキャリアの積み重ねや、スキルアップしたい内容などを述べる場です。
基本的には、仕事の内容で将来を示すものであるため、必要以上にプライベートを重視した内容は避けるべきです。
例えば、何歳で結婚をしたいといった内容や、子供が欲しいといった内容は、仕事へのモチベーションにはなるかもしれませんが、直接は仕事に関係のない内容です。
このようなプライベートなものは、回答としてはあまり良くないため、避けたほうが良いでしょう。
大きすぎる目標や理想は設定しない
3つ目の注意点は、大きすぎる目標や理想は設定しないことです。
キャリアプランは将来像やその計画を述べる場ですが、あまりに壮大過ぎて現実性のない目標は書くのを避けた方が良いでしょう。
また、あきらかに自分には向いていないと思われる内容も避けた方が良いです。
自分ができる範囲で、想像できるキャリアプランを設定しましょう。
夢や大きな目標ももちろん大事ですが、実現性を備えていなければ意味がありません。
現実的な内容で作成することを意識してください。
その企業では実現できないキャリアプランは言わない
最後の注意点は、その企業では実現できないキャリアプランは言わないことです。
キャリアプランを記述する際には、その企業の事業内容やキャリアパスと合致した目標を設定することが重要です。
例えば、メーカーの技術職を志望しているにもかかわらず、「将来的にはマーケティング業務を担当したい」といった目標を掲げると、企業側は「当社では実現できないのでは?」と感じ、志望度の低さを疑われる可能性があります。
また、企業によって昇進の仕組みやキャリアの進め方には違いがあり、それに合わないプランを提示すると、企業の研究不足が露呈してしまいます。
このようなズレは、企業に対する理解が浅いという印象を与え、評価を下げる要因になるため注意が必要です。
キャリアプランを記述する際は、事前に企業の公式サイトや採用情報を調べ、どのようなキャリアステップが用意されているのかを確認しましょう。
自己PRとの一貫性を持たせる
キャリアプランをエントリーシートで伝える際には、自己PRとの一貫性を意識することが非常に重要です。
自己PRでアピールした自分の強みや価値観、経験がキャリアプランとつながっていなければ、読み手に違和感を与えてしまいます。
たとえば、「チームをまとめる力」が強みとしながら、キャリアプランでは個人で黙々と進める職種を志望していると、説得力に欠けてしまいます。
そのため、これまでに培ったスキルや経験が、将来的にどのように活かされていくのかを丁寧に示すことが大切です。
自己PRで「課題解決力」をアピールした場合には、「入社後は課題発見と改善提案に取り組み、やがてはプロジェクト全体の改善に関わる立場を目指したい」といったキャリアプランにすると、一貫性が生まれます。
【ESで問われるキャリアプラン】キャリアプランの構成
エントリーシート(ES)でキャリアプランを問われた際には、明確な構成に沿って記述することが重要です。
論理的に整理されたキャリアプランは、企業側にとって読みやすく、応募者の考えの深さを的確に伝えることができます。
以下では、それぞれの要素について詳しく解説していきます。
結論
キャリアプランを記述する際には、まず最初に「最終的な目標(ゴール)」を明確に伝えることが重要です。
結論を先に述べることで、読み手が要点を素早く理解しやすくなり、論理的で分かりやすい文章になります。
例えば、「将来的には◯◯分野の専門家として活躍し、企業の成長に貢献したい」や「◯年後には管理職としてチームを率いる存在になりたい」といった形で具体的な目標を提示すると良いでしょう。
キャリアプランが企業の方向性と合っているかを判断するためにも、最初に明確な結論を示すことが大切です。
動機・背景
キャリアプランを立てた理由や背景を説明することで、なぜその目標を設定したのかが伝わりやすくなります。
過去の経験や価値観と結びつけることで、キャリアプランに一貫性を持たせることが重要です。
例えば、「学生時代に◯◯の経験をしたことで、この分野に興味を持った」「アルバイトやインターンで◯◯のやりがいを感じた」といった具体的なエピソードを交えると説得力が増します。
動機や背景を明確にすることで、企業側も「なぜこの応募者はこのキャリアプランを描いているのか」を理解しやすくなります。
入社後の具体的な成長プラン
キャリアプランの実現に向けて、入社後どのようなステップを踏んで成長していくのかを示すことが重要です。
短期・中期・長期に分けて説明すると、より具体的で現実的なプランとなります。
また、どのようなスキルを身につけるのか、どのように企業に貢献できるのかを具体的に述べることで、企業とのマッチ度を高めることができます。
成長プランを明確にすることで、自分の目標に向かって主体的に取り組む姿勢をアピールでき、企業側に「長期的に活躍できる人材である」と評価される可能性が高まります。
その企業である理由
キャリアプランを実現するためになぜその企業を選んだのかを明確にすることも重要です。
単に「成長できる環境があるから」といった漠然とした理由ではなく、企業の強みや制度と自分のキャリアプランを結びつけることで、説得力が増します。
例えば、「◯◯業界の中でも特に◯◯分野に強みを持つ貴社であれば、私の目指すキャリアプランを実現できると考えています」といった形で、企業の特性と自分の成長プランを関連付けるとよいでしょう。
また、社風や教育制度、研修制度などを具体的に挙げることで、企業研究をしっかり行っていることを伝えることができます。
締めの文章
キャリアプランの最後には、簡潔に意気込みを述べることで、前向きな印象を与えることができます。
「このようなキャリアを目指しながら、貴社の成長にも貢献できるよう努力していきたい」といった形で締めると、企業側に対してポジティブな印象を残すことができます。
また、入社後の成長意欲や挑戦する姿勢を示すことで、企業が求める「主体的にキャリアを築く人材」であることをアピールできます。
キャリアプランの締めくくりはシンプルかつ前向きな表現を心がけ、面接官に良い印象を残すようにしましょう。
【ES】キャリアプラン参考例文
ここからは、実際に企業がESで出題した設問をもとにしたキャリアプランの例文をご紹介します。
企業名ごとに「問われた内容」を明示し、その問いに即した形でキャリアビジョンを語る構成としています。
各例文では、自身の経験・強みをベースに「5年後・10年後の自分」「その企業で挑戦したいこと」「実現手段」を具体的に描くことを意識しています。
これらをそのまま丸写しせず、自分のバックボーンと照らし合わせて応用してください。
①ソニーグループ
私は、ソニーの多角的な事業領域と技術革新力を活かし、映像と音響を融合した新たなエンタテインメント体験を世界に広めるプロジェクトに挑戦したいと考えています。
学生時代、映像編集サークルで学園祭の映像演出を担当した際、音と映像の同期や演出タイミングに試行錯誤を重ね、観客から「感動した」と言われた経験があります。
この体験から、「伝える力」「技術を使って感情を動かす力」に興味を持ち、音響・映像の両方を扱えるエンジニアとして成長したいという思いが芽生えました。
入社後はまず、映像・音響事業の現場で技術担当として実務を経験し、ノウハウを蓄積します。
3〜5年後にはソフトウェア開発やUX設計にも関わりながら、異なる事業部門をまたぐプロジェクトの中心メンバーとして活動したいと考えています。
10年後には、ソニー内で映像×音響の統合体験を提供できる新規サービス立ち上げに携わり、国内外で高評価を得るプロダクトを創出したいです。
このようなビジョンを描けるのは、ソニーが技術とクリエイティブを融合させて新領域に挑戦し続ける企業だからこそです。
私の経験と情熱を活かし、ソニーでしかできない感動体験の創造に貢献したいと考えています。
②富士通
私が富士通で実現したいのは、社会インフラのDX推進を支えるITソリューションを通じて、地域と企業の持続可能性に貢献することです。
大学時代、地域の公共施設向けに、地元自治体と共同で予約システム改善を支援するITプロジェクトに参加しました。
現場の声を聞きながらシステムを設計・実装し、利便性向上に貢献した経験から、ITの力を社会課題解決につなげたいという思いを強く持つようになりました。
入社直後はインフラ系システムの構築・運用に携わり、富士通のDX事業の基盤を理解します。
5年後には業務要件の設計から提案まで関われるITアーキテクトとして活躍したいです。
さらに10年後には、社会インフラ分野を中心としたDX戦略を描くプロジェクトリーダーとして、自治体・企業と連携しながら持続可能な社会を支えるソリューションを創出したいと考えています。
富士通は社会インフラ領域で長年技術基盤を持ち、DX領域への展開にも注力している点に強く惹かれています。
私の地域貢献への思いと技術力を掛け合わせ、富士通でしか描けない未来を実現したいと考えています。
③味の素
私が味の素で目指したいのは、グローバルな食品の健康価値創出に携わり、持続可能な栄養ソリューションを先導することです。
大学で栄養学と食品科学を学ぶ中で、発展途上国の栄養不均衡問題に関心を持ち、インターンではアフリカ現地の給食支援プロジェクトに参加しました。
限られた資源で高栄養価を実現する工夫を重ねた体験から、食を通じた社会貢献を強く志すようになりました。
入社後5年目には国内での食品開発部門で経験を積み、原料選定・製法改善・品質管理を担当する実務力を磨きます。
10年後にはグローバル展開部門に異動し、アジアやアフリカ市場に適した栄養強化製品開発をリードしたいと考えています。
そして、味の素の強みである素材研究力と流通網を活かし、世界の栄養課題解決に寄与できる事業を立ち上げたいです。
このようなビジョンを描けるのは、味の素の「食と健康の融合」「素材技術力」に共感し、それをグローバルに展開する力を持っているからです。
私は味の素でこそ、食を通じた社会的価値を大きく創造できると信じています。
④花王
私が花王で成し遂げたい夢は、「生活者目線で環境配慮と付加価値を両立させたパーソナルケア商品の開発で、人々の日常を豊かにすること」です。
大学では化学と環境科学を専攻し、学生研究で生分解性素材を使った洗剤を開発した経験があります。
その過程で、環境に配慮しつつも性能を犠牲にしない設計の難しさを痛感し、「より良いモノづくり」の必要性を強く認識しました。
入社後は製品開発部門に配属され、原料選定・配合設計・実証評価に携わります。
5年後には消費者の声を反映させた改善提案ができる開発者へ成長したいです。
10年後にはブランドマネジメントや商品戦略に関わり、世界市場でも通用するサステナブルなパーソナルケアブランドを立ち上げたいと考えています。
花王は「生活者視点」「環境配慮」「研究開発力」に強みを持っており、私の志向性と強みとが合致していると感じています。
私は花王で、人々の毎日に笑顔と安心を届けられる製品を創ることを志します。
⑤野村証券
私の強みは「分析力」と「人を巻き込む力」です。
この強みを活かして、野村証券では資本市場を介した広範な社会課題の解決を志向するキャリアを歩みたいと考えています。
大学で金融経済学を学び、証券分析サークルで企業価値分析を担当しました。
チームで議論を重ね、レポート提出前日まで仮説検証を繰り返した経験から、物事を深く考える姿勢と柔軟調整力が培われました。
入社後はアナリスト部門で企業分析・市場予測を担当し、5年後には企業の中長期戦略提案を行えるストラテジック・アドバイザーになりたいです。
10年後には資本政策・M&Aを含めた総合的なソリューションを提供できるプロとして、国内外企業と連携しながら野村証券の存在感を高める役割を担いたいと考えています。
野村証券は国内外ネットワークと資本市場での存在感が強く、私の分析志向と社会的視座を実現できる舞台だと確信しています。
⑥東京海上日動火災保険
私は10年後、リスク分析と保険設計を融合させ、顧客企業の気候変動リスク・災害リスクに対応できるプロフェッショナルとして活動したいと考えています。
大学では統計学と環境リスクを学び、災害リスク推計モデルを学生研究で構築した経験があります。
地方都市の洪水リスクデータを解析し、被害軽減策を提案した際には自治体の防災担当と議論を重ね、提案が採用された実績もあります。
入社後はリスクアンダーライティングや数理モデルの設計に携わり、5年後には気候変動リスク評価チームの中核メンバーになりたいです。
10年後には企業リスクコンサルティング部門で、クライアント企業と共に最適な保険設計やリスク軽減策を構築するプロフェッショナルとして活躍したいと志しています。
東京海上日動火災保険は保険業界での実績とネットワークを持っており、社会課題対応型保険への展開も進めている点に魅力を感じています。
私が培ったリスク分析力と提案力で、保険を通じて社会の安心を支えたいです。
⑦三菱商事
私は三菱商事で、再生可能エネルギー事業を通じて、持続可能な社会インフラを構築するプロジェクトを推進したいと考えています。
大学で国際開発を専攻し、再エネ普及プロジェクトに参加した経験があります。
途上国の太陽光発電導入支援では、現地住民とのコミュニケーションを通じて、設置後の運用面まで踏まえた改善案を提案しました。
この経験を通して、「プロジェクトの推進力」と「現地視点の理解力」が自分の強みと実感しています。
入社後はエネルギー部門で事業案件実務に携わり、国内外の再エネプロジェクトに参画したいです。
5年後には案件の提案・交渉を主導できるポジションを目指し、10年後には統括マネジメントとして、複数国・複数技術を統合した再エネネットワークを構築する役割を担いたいです。
三菱商事はグローバルなネットワークと幅広い事業領域を持ち、再エネ推進にも注力しており、私の志向性と合致しています。
私は三菱商事で、エネルギーインフラの未来を変える仕事に挑みたいです
⑧伊藤忠商事
5年後には、複数産業をまたぐ貿易・事業開発の交差点で価値を創出できる商社パーソン、10年後には世界規模で事業を提案・実行できるリーダーになりたいと考えています。
大学では国際経営を専攻し、アジア各国の輸出入統計分析に取り組みました。
また、ゼミのプロジェクトで中国企業と販路構築を行った経験では、文化理解と交渉力の重要性を痛感しました。
この経験で培った視座と実行力を商社ビジネスで活かしたいです。
入社後3〜5年で商材取引・輸出業務を担当し、顧客やサプライヤーとの調整力を磨きます。
5年後には新規事業開発に関わるポジションを狙い、国内外での商流拡大を実践したいです。
10年後には事業戦略立案とプロジェクト統括を任され、新領域ビジネスを生み出せる商社リーダーになりたいです。<
伊藤忠商事は幅広い商材と強いグローバルプレゼンスを持っており、私の志向性と強みを最大限活かせるフィールドだと確信しています
⑨アクセンチュア
アクセンチュアでは、変革型ITコンサルティングを通じて企業のDXを加速させ、社会のインフラと産業構造を進化させる一翼を担いたいと考えています。
大学時代、ITベンチャーでのインターン経験にて、業務改善ツールを設計・導入した経験があります。
現場ヒアリングから要件を整理し、プロトタイプを作成・修正を経て導入した結果、業務時間を15 %削減できました。
この経験で、課題解決型のIT設計と現場適用力が自分の強みだと感じました。
入社後はコンサルタントとして、企業の業務改革プロジェクトに参画し、業務分析〜設計〜導入支援を経験します。
5年後にはリードコンサルタントとして、大規模プロジェクトを牽引できる存在になります。
10年後には、業界領域を統括するパートナーとして、DX戦略策定と技術推進を融合させた案件を牽引したいです。
アクセンチュアは技術力とコンサルティング力を兼ね備えており、社会変革を起こすプロジェクトに携われる環境があります。
私はこれまでの経験と学びを活かし、アクセンチュアで変革の担い手として成長したいと考えています。
⑩野村総合研究所
私の強みは「分析力」と「戦略思考力」です。
これらを活かし、NRIでは政策×企業戦略の両面から社会課題を解決できる戦略コンサルタントを目指したいと考えています。
大学で公共政策を専攻し、地方自治体の財政分析をテーマにした卒業研究を行いました。
複数の政策シミュレーションを実施し、最適な施策予算配分を提案する中で、理論と現場をつなぐ思考力を養いました。
入社後は、公共部門および企業部門の調査分析業務に従事し、5年後にはプロジェクトリーダーとして提案先と折衝を重ねながら実行支援まで関わる存在になりたいです。
10年後には、国内外の政策や産業構造変革を見据えたグランドデザインを描けるコンサルタントとして、NRIの信頼を支える存在になりたいと志しています。
NRIは政策・金融・産業分野まで幅広くアプローチできるフィールドを持ち、私の志向性と強みを存分に活かせる場だと確信しています。
【ES】キャリアプランが思いつかない時の対処法
就活でキャリアプランを問われても、「やりたいことが明確にない」「将来像が描けない」と悩む学生は少なくありません。
しかし、キャリアプランは完璧な答えを出すことが目的ではなく、あなたが「どう考えて行動しようとしているか」を伝える場です。
大切なのは、自分なりの軸を持ち、筋の通った考え方を示すこと。
ここでは、考えがまとまらないときに役立つ3つの整理方法を紹介します。
「will・can・must」で思考を構造化し、企業の未来やロールモデルから逆算することで、納得感のあるキャリアプランが見えてくるでしょう。
will/can/mustのフレームワークで思考を整理する
キャリアプランが思いつかないときは、「will・can・must」の3軸で整理するのが有効です。
「will」は自分が将来やりたいこと、「can」は自分にできることや得意分野、「must」は社会や企業から求められていることを指します。
この3つを重ね合わせることで、あなたの「実現可能で説得力のあるキャリアプラン」が浮かび上がります。
たとえば、will=課題解決、can=論理的思考力、must=社会のDX推進であれば、「ITを活用して課題解決に貢献したい」という方向性が導けます。
「やりたいこと」から出発するのではなく、3つの要素を掛け合わせて考えることで、現実的かつ自分らしいプランを描けるようになります。
企業の「未来」から逆算して自分の役割を見つける
キャリアプランを考える際は、「企業が目指す未来」から逆算して自分の役割を考えることが効果的です。
多くの就活生は「自分が何をしたいか」だけに焦点を当てがちですが、企業が描くビジョンと重ねることで、より具体的で実現性のあるプランになります。
たとえば、企業が「海外展開」「新技術開発」「環境課題への貢献」などを掲げている場合、自分のスキルや関心がどの部分で貢献できるのかを考えてみましょう。
「この分野でこう成長し、将来的にはこう支えたい」と説明できれば、企業理解の深さと意欲を同時に示せます。
キャリアプランは「企業の未来の一部を担う自分像」を描くことで、説得力が格段に高まります。
身近な「ロールモデル」からキャリアを具体化する
キャリアプランが思いつかないときは、身近な人をロールモデルとして参考にするのも有効な方法です。
ゼミの先輩、インターンで出会った社会人、または家族など、尊敬できる人の働き方を思い浮かべてみましょう。
その人がどのような努力や判断を経て今のキャリアに至ったのかを観察すると、自分の理想の方向性が見えてきます。
「自分もこんな働き方をしたい」「この姿勢を大切にしたい」といった共感をベースに、少しずつ自分なりのビジョンへ言語化していくことが大切です。
最初は他人のモデルからでも構いません。模倣を通じて具体像を描くことで、やがて自分らしいキャリアプランに発展させることができます。
まとめ
キャリアプランは、未来を完璧に予測するためのものではありません。
自分なりの考えを整理し、現時点での方向性を明確に示すことが何より大切です。
自己分析や企業研究を重ねて描いたキャリアプランには、一貫性と説得力が生まれます。
迷ったときは、will・can・mustなどのフレームワークを使い、自分の想いと社会のつながりを言語化してみましょう。
キャリアを考えることは、あなたの成長をデザインする第一歩です。焦らず丁寧に、自分だけのビジョンを形にしていきましょう。