【例文5選】ESで自分の経験から得た教訓を聞かれた時の書き方やポイントを徹底解説

【例文5選】ESで自分の経験から得た教訓を聞かれた時の書き方やポイントを徹底解説

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

就活のエントリーシートや面接で、自分の経験から得た教訓を企業の採用担当者から問われることは多くあります。

教訓とは、ガクチカや経験からの学びなどとはニュアンスが少し違うので、意味をしっかりと理解して対策をしておかないと的外れな受け答えとなってしまいます。

この記事では「経験から得た教訓」について就活で示す際のポイントを徹底解説します。

【経験から得た教訓】教訓と学んだことの違い

「教訓」と「学び(学んだこと)」は似ているようで異なる意味を持ち、企業からはそれぞれ異なる目的で尋ねられることが多いです。

以下に、それぞれの違いを解説します。

教訓

「教訓」とは、自分が過去に体験した出来事や経験をもとに得た「考え方」のことを指します。

教訓は成功体験よりも、基本的に失敗や困難な経験から戒めの意味でも得られることが多いです。

例えば、「プロジェクトが失敗したことで、計画段階でのリスク管理の重要性を教訓として学んだ」といった様なイメージです。

教訓は一般的な「考え方」として、似たような状況に直面した時に同じ過ちを繰り返さないために活用できます。

学んだこと

「学んだこと」は、自身の経験や出来事から得た「知識やスキル」等のことを指します。

教訓とは違って成功体験から得たポジティブな意味合いのものが多く「新しい情報」「技術」「スキル」などが含まれます。

例えば、「新しいソフトウェアを使うことで、効率的なデータ分析方法を学んだ」といった具合です。

学んだことは実際の業務や生活にすぐに適用できる内容が多く、自分の成長や企業に貢献できることにつながります。

【経験から得た教訓】企業の意図

自分の経験から得た教訓を振り返ることは、自分自身の成長にとって非常に重要です。

企業側は応募者が自らの体験をしっかりと振り返って反省し、その教訓を得ているかどうかを評価したいと考えています。

以下、さらに具体的に企業の意図を解説します。

企業の意図

成長し続ける力

問題解決能力

人柄・価値観

成長し続ける力

まず、「成長し続ける力」を見極めようとしています。

これは、自分の経験から得た教訓を活かし、自己認識力や反省力を高めていく能力です。

例えば、プロジェクトの失敗から何が原因で上手くいかなかったのかを振り返り、次回に向けてどのようなスキルを身につけるべきかを具体的に反省し、自分の成長を促進します。

このような態度は、企業においても価値が高く、企業の持続的な成長を支えることに役立ちます。

問題解決能力

また、困難な状況や失敗から得た教訓を通じて、「問題解決能力」が評価されます。

特に、どのように問題に対処し、どのような解決策を見つけ出したかが重要です。

例えば、プロジェクト中に発生したトラブルに対して冷静に対応し、チームメンバーと協力して最適な解決策を見つけ出すことで、その場を乗り越えた経験は大きな教訓となります。

このような経験を通じて、柔軟な思考や迅速な対応力を培うことができ、企業においても価値あるスキルとして認められます。

人柄・価値観

教訓を得る過程での行動や思考から、「人間性や価値観」を評価することもできます。

これは、企業の文化やチームに適応できるか、共感できる価値観を持っているかを判断するために重要です。

例えば、他者とのコミュニケーションを通じて学んだ教訓や、チームの成功のためにどのように貢献したかで、その人の協調性や責任感が明らかになります。

これにより、企業はその人が組織の一員として適切かどうかを見極めることができます。

【経験から得た教訓】ポイント

面接やエントリーシートで「自分の経験から得た教訓」を回答する際には、いくつかのポイントに注意することが重要です。

これにより、回答の信憑性や共感を得やすくし、企業に自分の魅力を効果的に伝えることができます。

  • 挫折経験・失敗談を入れる
  • 仕事に応用できる教訓にする

挫折経験・失敗談を入れる

「学んだこと」ではなく「教訓」は、ネガティブな経験から得られることが多いです。

自分自身で経験した挫折や失敗から得た教訓は、他者から言われたことや見たことよりも強く記憶に残り、信憑性が高まります

面接時に深掘りされても、自分の経験として詳細に、具体的に話すことができるため、より説得力があります。

また、位の高い社員でも失敗経験や挫折経験はあるため、共感を得やすくなります。

仕事に応用できる教訓にする

得た教訓が職場で活かせるものであれば、お互いにとってwin-winの状況となります。

その教訓が入社後に必要とされるスキルや姿勢であれば、即戦力として評価される可能性が高まります。

また、自分の経験を通じて得た思考やビジョンが志望企業の価値観や目標と一致していれば、入社後のミスマッチを避けることができるため、人事担当者も安心します。

これにより、企業は長期的に貢献できる人材と見なしてくれ、採用意欲も高まります。

【経験から得た教訓】注意点とNG

「経験から得た教訓」を回答する際には、いくつか注意点を守ることで、より効果的に自身の価値をアピールすることができます。

以下のポイントに注意し、NG例を避けることで、企業に好印象を与えることができるので意識してください。

NGポイント
  • 抽象的な表現
  • ネガティブな終わり方
  • 志望企業に関連性がない

抽象的な表現

抽象的な表現は避け、具体的なエピソードを交えて回答することが重要です。

NG例とOK例

NG例
「コミュニケーションが大事だと学んだ」

OK例
「メンバー間の意見交換を積極的に行ったことで、意見のすり合わせがスムーズに進み、プロジェクトの成功に繋がった」

例えば、「コミュニケーションが大事だと学んだ」といった表現では曖昧すぎて伝わりにくいでしょう。

代わりに、「メンバー間の意見交換を積極的に行ったことで、意見のすり合わせがスムーズに進み、プロジェクトの成功に繋がった」と具体的な状況を示すと説得力が増します。

具体性があることで、人事もあなたの行動力や問題解決能力を理解しやすくなります。

ネガティブな終わり方

ネガティブな経験から得た教訓を述べる際には、その終わり方に注意が必要です。

NG例とOK例

NG例
「失敗して自信を失った」

OK例
「失敗を通じて改善点を見つけ、自信を持って次のプロジェクトに取り組んだ」

例えば、「失敗して自信を失った」といった結論では、成長や改善が見えにくくなります

代わりに、「失敗を通じて改善点を見つけ、自信を持って次のプロジェクトに取り組んだ」とポジティブな結論に繋げることで、前向きな姿勢や成長意欲をアピールできます。

これにより、逆境から立ち直り、次の挑戦に活かせる人材であることを示すことができます。

志望企業に関連性がない

経験から得た教訓が志望企業や業務に関連性がない場合、アピール効果が薄れてしまいます。

NG例とOK例

NG例
「スポーツでチームワークの大切さを学びました」

OK例
「アルバイトでの接客業務を通じて、お客様のニーズに迅速に対応する重要性を学んだ」

例えば、「スポーツでチームワークの大切さを学びました」といった表現は、応募する企業や業務との関連性が薄くなります。

代わりに、「アルバイトでの接客業務を通じて、お客様のニーズに迅速に対応する重要性を学んだ」と具体的に示すと志望企業においてもそのスキルが活用できる期待感を与えられます。

【経験から得た教訓】文章構成

「経験から得た教訓」を回答する際には、構成が非常に重要です。

結論から始め、具体的な背景や失敗談、改善行動、そして結果を示すことで、あなたの経験とそこから得た教訓がどれだけ魅力的であるかを効果的に伝えることができます。

  • 1

    結論
    「自分の経験から得た教訓は何か」
  • 2

    背景(失敗談)
    「どんな困難があったのか」
  • 3

    改善行動
    「どのように乗り越えたか」
  • 4

    結果
    「行動の結果はどうなったか」

結論

まず、「自分の経験から得られた教訓」を結論ファーストで伝えることが重要です。

例文
「大学の学園祭での実行委員の経験から、失敗を学びの機会とし、迅速に改善策を講じることが重要だという教訓を得た」

例えば、「大学の学園祭での実行委員の経験から、失敗を学びの機会とし、迅速に改善策を講じることが重要だという教訓を得た」のように、明確に述べることが求められます。

この結論部分を明確にすることで、企業はあなたがどのような教訓を得たのかをすぐに理解でき、文章も読みやすく感じるはずです。

背景(失敗談)

教訓に至った具体的な状況や出来事を説明する部分では、失敗談や困難な状況を具体的に描写することが大切です。

例文
「大学の学園祭で実行委員を務めていたとき、私たちのブースは初日の売上が予想を大きく下回りました。」
「これは、準備不足や宣伝の不足が原因で、多くの来場者にブースの存在を知られていなかったためです。」

例えば「大学の学園祭で実行委員を務めていたとき、私たちのブースは初日の売上が予想を大きく下回りました」といった失敗を明確に書きます。

そして「これは、準備不足や宣伝の不足が原因で、多くの来場者にブースの存在を知られていなかったためです。」のように要因も説明します。

これにより、企業はあなたがどのような問題に直面していたのか把握することができます。

改善行動

失敗を受けてどのような行動を取ったのか、具体的に説明することも忘れてはいけません。

失敗に対する反省点や問題点を認識し、それに対してどのように対応したか、具体的な改善策や行動を述べることが重要です。

例文
「この失敗を踏まえ、まずは宣伝方法を見直しました。」
「SNSを活用し、イベント当日にもリアルタイムで情報を発信しました。」

例えば、「この失敗を踏まえ、まずは宣伝方法を見直しました。SNSを活用し、イベント当日にもリアルタイムで情報を発信しました」というように、具体的な行動を詳細に書きます。

こうすることで、あなたの改善意識や行動力が伝わります。

結果

改善行動の結果、どのような成果が得られたかを説明する部分では、行動の結果として得られた成功や改善点、学んだことを具体的に述べましょう。

教訓が単なる学びではなく、ビジネスマンとして人として活かせるものであることを伝えることが大切です。

例文
「この経験を通じて、失敗を学びの機会とし、迅速に改善策を講じることの重要性を実感しました。」

例えば、「この経験を通じて、失敗を学びの機会とし、迅速に改善策を講じることの重要性を実感しました」というように、具体的な教訓を言語化してください。

これにより、入社後もこの教訓を活かしてくれそうという期待を得ることができます。

【経験から得た教訓】回答例文

ここからは教訓を魅力的に伝えることが出来ている例文をいくつか紹介します。

具体的な教訓に分けて紹介しているので、自分の経験と紐づきそうな教訓があれば是非参考んしてみてくださいね。

教訓1. 自責で捉える

私は、サークル活動の経験から、人を変えるのではなく状況を改善することが迅速かつ確実に成長するという教訓を得ました。

大学のサークルで文化祭の出し物を企画・運営していたとき、メンバー間のコミュニケーション不足から準備が遅れ、初日の出し物は失敗に終わりました。

この失敗を受け、まず全員でミーティングを開き、問題点を洗い出しました。

また、メンバー間の意見交換を積極的に行い、進捗状況を共有することで、コミュニケーションの改善を図りました。

この経験を通じて、問題は人ではなく状況にある場合が多いことを学び、状況を改善することで全体のパフォーマンスを向上させる重要性を実感しました。

教訓2. 失敗は成長の母

私は、大学のゼミ研究を通じ、失敗は成長の母であるという教訓を得ました。

大学のゼミで行った研究プロジェクトで、新しいアプローチを試みた結果、データ収集に失敗し、期待した結果が得られませんでした。

この失敗を受けて、まずはチームメンバーと再度議論を重ね、サンプルサイズを増やし、より適切な分析方法を選定しました。

これにより、データの精度を高め、プロジェクトの再構築を行い、結果として、プロジェクトは成功を収め、学会での発表も評価されました。

この経験を通じて、失敗は学びの機会であり、リスクを恐れずに挑戦することが、自己成長と成果につながることを学びました。

教訓3. 常にポジティブ思考

私はアルバイト経験から、ポジティブ思考が物事をやり抜く力になるという教訓を得ました。

大学時代、私はアルバイト先で接客業務が得意ではなく、毎日のようにミスをしてしまい、自信を失っていました。

しかしこのままではいけないと、得意なプロジェクトを楽しむことや、同僚とのランチタイムを大切にすることで、前向きな気持ちを保つように努めました。

その結果、次第に自信がつき、業務をスムーズにこなせるようになりました。

最終的には、店長からも接客スキルの向上を評価され、責任あるポジションを任されるようになりました。

この経験を通じて、ポジティブな思考が困難を乗り越える原動力になることを実感しました。

教訓4. 最後まで投げ出さない

私は、「なせばなんとかなる」という教訓を大学時代のサークルで学びました。

大学時代、サークルのイベントで初めてリーダーを任されましたが、準備が遅れ、当初はメンバーのモチベーションも低く、成功の見込みがありませんでした。

この状況に焦りを感じながらも、途中で投げ出さずに向き合うことを決意しました。

具体的には、メンバーとのコミュニケーションを強化し、各自の役割を明確にすることで、少しずつ進展させました。

結果として、当初の不安を乗り越え、イベントは無事に成功を収め、多くの参加者からも好評を得ました。

この経験を通じて、どんなに困難な状況でも、諦めずに愚直に取り組むことで、必ず道は開けることを実感しました。

教訓5. やらない後悔よりもやる後悔

私は「やらない後悔よりもやる後悔」という教訓を大学時代の部活で実感しました。

大学2年生の時、ラグビー部の主将としてチームを率いることになりましたが、自分のスキルやリーダーシップに自信が持てず、一時は辞退しようと考えましたが、迷った末に挑戦することを決意しました。

このままではいけないと思い、個々のメンバーとの対話を増やし、練習メニューを見直すなど改善を図りました。

その結果、次第にチームの士気が高まり、試合でも勝利を収めることが増えました。

この経験を通じて、挑戦しなければ成長もなく、やることで得られるものが多いことを実感しました。

自分の経験から得た教訓で自分をアピールしよう

「教訓」と「学んだこと」は非常に意味が似ていて社会人でも正しく使い分けられない人もいるので、知らなくても落ち込む必要はありません。

自分の過去の失敗経験や挫折経験をどんな小さいことでもいいので振り返ってみて、そこから得た「今後はこうすればいいんだ」という考え方を捻り出してみましょう。

それが「教訓」であり、特に自分が志望する企業の業務で活かせそうなものであれば尚良いので、じっくり考えて準備しておいてください。

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