【例文6選】面接で転勤について聞かれたらなんと答える?転勤したくない場合の答え方も解説

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに

「面接で転勤について聞かれたら、どう答えよう…」

「本当は転勤したくないけど、正直に言って不利にならないかな…」

新卒採用の面接を控えた皆さん、転勤の可能性は気になるポイントですよね。

内定を獲得したい気持ちと、ライフプランへの影響を考えると、どう答えるべきか悩んでしまうのも無理はありません。

この記事では、企業が面接で転勤について質問する意図から、具体的な回答例文、そして「転勤したくない」場合の賢い伝え方まで、あなたの不安に寄り添いながら徹底解説します。

面接で「転勤について」聞く意図

まず、なぜ企業は面接で「転勤は可能ですか?」といった質問をするのでしょうか。

その背景には、いくつかの意図があります。

これらの意図を理解することで、より的確で、企業にも好印象を与える回答を準備することができます。

単に「はい」か「いいえ」で答えるだけでなく、企業の視点を知ることが大切です。

志望理由が勤務地になっていないかを確認するため

企業は、あなたが「特定の場所に住みたいから」という理由だけで自社を志望していないかを確認したいと考えています。

もちろん、勤務地に魅力を感じることは自然なことですが、それが志望理由の大部分を占めていると、「他の地域への配属になったらモチベーションが下がるのでは?」「企業全体の事業展開に貢献する意識が低いのでは?」と懸念される可能性があります。

企業は、事業内容や企業理念に共感し、全国どこでも活躍してくれる人材を求めていることが多いのです。

転勤に抵抗があるかを確認するため

多くの企業、特に全国展開していたり、海外に拠点を持っていたりする企業にとって、社員の転勤は事業運営上、必要な人事戦略の一つです。

そのため、入社後に転勤の辞令が出た際に、社員がどの程度柔軟に対応できるのかを事前に把握しておきたいと考えています。

強い抵抗感を示す学生よりも、新しい環境への適応力や、変化に対する前向きな姿勢を持つ学生の方が、企業としては様々な可能性を期待しやすいのです。

もちろん、家庭の事情などでやむを得ない場合があることも企業は理解していますが、まずは基本的なスタンスを確認する意図があります。

次期の配置換えの準備のため

新卒採用の場合、入社後の初期配属や、その後のキャリア形成を見据えたジョブローテーションを検討する上で、本人の転勤に対する考え方は重要な参考情報となります。

面接での回答をもとに、企業は個々の学生の希望や適性、そして企業の育成方針を総合的に考慮し、最適な配属先を決定しようとします。

そのため、正直な気持ちを伝えつつも、企業の方針を理解しようとする姿勢を示すことが大切です。

必ずしも希望通りになるとは限りませんが、入社後のミスマッチを防ぐためにも、企業はあなたの意向を把握しておきたいのです。

キャリアプランや成長意欲を確認するため

転勤は、新しい環境での業務経験や、多様な価値観に触れる機会となり、個人の成長に繋がることも少なくありません。

企業は、あなたが転勤をキャリアアップの機会と捉え、新しい環境でスキルを磨き、成長していきたいという意欲を持っているかどうかも見ています。

例えば、「様々な地域で経験を積むことで、将来的に貴社で〇〇のような貢献がしたい」といった前向きな姿勢は、成長意欲の高さとして評価される可能性があります。

自身のキャリアプランと転勤をどのように結びつけて考えているのか、その視点も確認したい意図があるのです。

面接で「転勤について」と聞かれたらどう答えるべき?

企業が転勤について質問する意図を理解したところで、次に実際にどのように答えるべきか、その基本的なスタンスについて考えていきましょう。

正直に答えることが基本ですが、伝え方には工夫が必要です。

あなたの考えを的確に伝え、かつ企業にも良い印象を与えるためのポイントを押さえましょう。

基本的には正直に答える

最も大切なのは、嘘をつかずに正直に自分の状況や考えを伝えることです。

例えば、本当は転勤が難しいのに「転勤可能です」と答えてしまうと、入社後に実際に転勤の辞令が出た際に、あなた自身も企業も困ってしまう可能性があります。

そのようなミスマッチは、お互いにとって不幸な結果を招きかねません。

もちろん、「転勤したくない」という気持ちをストレートに伝えすぎるとマイナスな印象を与えるのでは、と不安になるかもしれません。

しかし、伝え方を工夫すれば、正直な気持ちと企業への配慮を両立させることは可能です。

覚悟の上で明確な回答をする

企業は、あなたが自社の事業展開や方針を理解した上で、転勤についてどう考えているのかを知りたいと思っています。

そのため、「どちらでもいいです」「よく分かりません」といった曖昧な回答は避けるべきです。

自分の考えをはっきりと伝えることで、主体性があり、自分のキャリアについて真剣に考えているという印象を与えることができます。

もし転勤に抵抗がある場合でも、その理由を明確に伝え、理解を求める姿勢が大切です。

覚悟を持って、自分の言葉でしっかりと回答しましょう。

面接で「転勤について」に回答するポイント

基本的なスタンスを理解したら、次は具体的な回答を組み立てる上でのポイントを見ていきましょう。

これらのポイントを押さえることで、あなたの考えがより明確に、そして効果的に面接官に伝わります。

結論を先に述べ、理由を添え、必要であれば希望も伝える、という流れを意識しましょう。

結論ファーストを意識

面接での回答は、まず結論から述べる「結論ファースト」を心がけましょう。

転勤について聞かれたら、最初に「はい、転勤は可能です」あるいは「現時点では、〇〇という理由から転勤は難しいと考えております」といったように、あなたの基本的なスタンスを明確に伝えます。

これにより、面接官はあなたの考えをすぐに理解でき、その後の話もスムーズに進みます。

回りくどい言い方や、結論がなかなか見えない話し方は、コミュニケーション能力を疑われてしまう可能性もあるため注意が必要です。

明確な理由をつける

結論を述べた後は、その理由を具体的に説明しましょう。

「転勤可能」と答える場合は、なぜそう思うのか、例えば「新しい環境で挑戦したい」「様々な地域で経験を積みたい」といった前向きな理由を添えることで、あなたの成長意欲や貢献意欲をアピールできます。

逆に「転勤が難しい」と答える場合は、その理由を正直かつ具体的に伝えることが大切です。

ただし、単に「地元を離れたくない」といった個人的な感情だけでなく、家庭の事情など、やむを得ない理由があるのであれば、それを誠実に説明しましょう。

希望条件を伝える

もし転勤に対して、何らかの条件や希望がある場合は、正直に伝えることも検討しましょう。

ただし、新卒の段階であまりに多くの条件を提示するのは、企業によってはマイナスな印象を与える可能性もあるため、慎重な伝え方が求められます。

例えば、「将来的には転勤も可能ですが、入社後数年間は〇〇の地域で専門性を高めたいと考えております」といった伝え方や、「家族の状況が落ち着けば、転勤も前向きに検討できます」といったように、将来的な可能性を示唆する言い方も一つの方法です。

企業側も、あなたの状況を理解した上で検討してくれる可能性があります。

面接で「転勤について」聞かれた時の回答例

ここからは、実際に面接で転勤について聞かれた際の回答例を具体的に見ていきましょう。

「転勤に問題がない場合」と「転勤に問題がある場合」のそれぞれについて、あなたの状況や考えを効果的に伝えるための例文を6つご紹介します。

これらの例文を参考に、あなた自身の言葉でオリジナルの回答を作成してみてください。

転勤に問題がない場合

転勤に対して前向きな姿勢を示すことは、多くの場合、企業に好印象を与えます。

成長意欲や貢献意欲、環境への適応力をアピールするチャンスと捉えましょう。

部活やサークルに関するエピソード

「はい、転勤は可能です。学生時代は〇〇部に所属し、全国大会出場を目指して活動しておりました。遠征で様々な地域を訪れ、異なる環境でプレーすることに慣れております。新しい土地や文化に触れることは、自身の視野を広げ、成長に繋がる貴重な機会だと考えております。貴社においても、どのような勤務地であっても、これまでの経験で培った適応力と協調性を活かし、チームに貢献していきたいと考えております。」

アルバイトに関するエピソード

「はい、転勤につきましては問題ございません。大学時代には、複数の飲食店でアルバイトを経験いたしました。店舗ごとに客層や働き方が異なり、それぞれの環境に合わせたコミュニケーションや対応が求められましたが、その都度工夫し、お客様やスタッフと良好な関係を築くことができました。この経験から、新しい環境に飛び込み、そこで成果を出すことにやりがいを感じております。貴社でも、配属された場所でいち早く貢献できるよう努めてまいります。」

理念への共感に関するエピソード

「はい、転勤の可能性については理解しており、問題ございません。貴社の『〇〇(企業理念)』という理念に深く共感しており、その実現に貢献できるのであれば、勤務地は問わず全力を尽くしたいと考えております。様々な地域で事業を展開されている貴社だからこそ、多様な価値観に触れながら幅広い経験を積むことができると期待しております。どのような環境でも、貴社の一員として理念の実現に向けて貢献できるよう精進いたします。」

ゼミに関するエピソード

「はい、転勤は可能でございます。大学では〇〇学を専攻し、ゼミ活動では△△というテーマで研究を行ってまいりました。研究を進める中で、未知の分野を探求することの面白さや、新しい知識を吸収することの喜びを実感いたしました。転勤を通じて、これまで知らなかった地域や文化、そして新しい業務に触れることは、私自身の知的好奇心を満たし、さらなる成長の機会を与えてくれるものと前向きに捉えております。貴社に貢献できる人材となるため、様々な経験を積みたいです。」

ボランティア活動に関するエピソード

「はい、転勤について問題ございません。学生時代には、国内外でボランティア活動に参加し、多様なバックグラウンドを持つ方々と協力して目標を達成する経験をいたしました。言葉や文化が異なる環境でも、積極的にコミュニケーションを取り、現地の方々のために何ができるかを考えて行動することの重要性を学びました。貴社に入社後も、どのような地域であっても、これまでの経験で培った行動力と共感力を活かし、地域社会にも貢献できる人材になりたいと考えております。」

転勤に問題がある場合

転勤が難しい場合は、その理由を正直に、かつ誠実に伝えることが大切です。

企業への貢献意欲も併せて示すことで、理解を得やすくなるでしょう。

家族に関するエピソード

「率直に申し上げますと、現時点では転勤に対して慎重に考えざるを得ない状況がございます。現在、家族の介護をしており、私が主なサポート役を担っております。そのため、転勤は難しいのが実情です。しかしながら、貴社で〇〇の業務に携わりたいという気持ちは非常に強くございます。将来的には状況が変化する可能性もございますので、その際には改めてご相談させていただければと存じます。まずは、現在居住しております地域で、貴社に貢献できるよう全力を尽くしたいと考えております。」

面接で「転勤について」聞かれた時の注意点

最後に、面接で転勤について聞かれた際に注意すべき点をいくつかお伝えします。

これらの点に気をつけることで、よりスムーズで建設的なコミュニケーションが可能になり、あなたの誠実さや企業への配慮を示すことができます。

曖昧な回答は避ける

「どちらでも構いません」「状況によります」といった曖昧な回答は、主体性がない、あるいは自分のキャリアについて真剣に考えていないという印象を与えかねません。

企業は、あなたの明確な意思や考えを知りたいと思っています。

たとえ結論を出すのが難しい状況であっても、なぜそうなのか、どのような条件であれば可能なのかなど、できる限り具体的な情報を伝えるように心がけましょう。

自分の言葉で、責任を持った回答をすることが大切です。

ネガティブなエピソードをしない

転勤に抵抗がある場合でも、その理由を伝える際にはネガティブな表現や、単に個人的な感情を前面に出すような話し方は避けましょう。

例えば、「知らない土地は不安だから」「友達と離れたくないから」といった理由は、自己中心的で、企業への貢献意欲が低いと捉えられてしまう可能性があります。

やむを得ない理由があるのであれば、それを誠実に伝え、理解を求める姿勢が重要です。

あくまでも、企業への貢献意欲を示しつつ、現状を伝えるというスタンスを忘れないようにしましょう。

転勤の辞令を断ることはできるのか?

一般的に、企業の就業規則には業務上の都合による転勤命令に従う義務が定められていることが多く、正当な理由がない限り、社員が転勤の辞令を拒否することは難しいとされています。

正当な理由とは、例えば育児や介護といった家庭の深刻な事情や、本人の健康上の問題などが挙げられます。

新卒採用の段階で「転勤は絶対にできません」と断言してしまうと、企業によっては採用を見送らざるを得ない場合もあります。

入社前に、企業の転勤に関する方針や制度についてしっかりと確認し、納得した上で入社を決めることが大切です。

おわりに

面接での「転勤」に関する質問は、多くの就活生にとって不安を感じるものかもしれません。

しかし、企業が質問する意図を理解し、自分の状況や考えを誠実に、そして賢く伝えることができれば、決して怖いものではありません。

大切なのは、正直であること、そして企業への貢献意欲を示すことです。

「転勤したくない」という気持ちがあっても、伝え方次第でマイナスな印象を避けることは可能です。

この記事でご紹介したポイントや例文を参考に、あなた自身の言葉で、自信を持って面接に臨んでください。

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