HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
総合商社は「グローバルな仕事ができる」「給料が良い」などのイメージが強く、就活生からの人気度が高い就職先。
今回は商社に就職を希望する人におすすめしたいインターンについて、また本選考に合格するためのポイントについて解説します。
商社のインターン選考を突破するポイント
就活生にとって花形ポジションにある総合商社。
「商社」という言葉は何となく分かるけど、実際はどんな仕事をしてるんだろう…。
そんな疑問を持つ就活生は少なくないのではないでしょうか。
インターンシップでは企業の内部を深く理解することができるため、本選考時に有利になり得る志望動機や将来のビジョンなどの明確化に繋がります。
商社への就職を希望する人は、本選考突破の糸口にも繋がるインターンシップに参加しましょう。
商社とは?インターンシップに参加する前に確認しておこう
商社とは、国内外で物資やサービスの販売業を中心に商業を行っている企業のことを指します。
商社の主な事業内容として「トレーディング事業」「事業投資」があります。
「トレーディング事業」では需要者と供給者の間に立ってビジネスを成立させます。
「事業投資」は資金を要する企業に対して融資や出資を行い、資金や人材、経営ノウハウ、情報などの経営資源を投入して投資先の企業の事業経営をサポート・成長につなげることで、商社の収益を向上させ、ビジネスを成立させます。
商社には大きく分けて「総合商社」と「専門商社」の2種類があります。
・総合商社 総合商社はその名の通り取扱商品やサービスを幅広く取り扱っている企業。
事業投資をメイン事業とする傾向にあります。
総合商社と呼ばれるのは、三菱商事や三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅、双日、豊田通商。
総称して「七大商社」と呼ばれています。
・専門商社 専門商社は取り扱う商品やサービスの売り上げ比率の50%が特定のものであり、特定の分野に特化しているのが特徴です。
専門商社のメイン事業はトレーディング事業であるのが一般的で、専門商社ならではの独自ルートやパイプを使って主な収益を得ています。
また専門ノウハウを活かしてコンサルティング事業やファイナンス事業などを行う企業もあります。
商社のインターンシップに参加するメリット
インターンシップに参加する最大のメリットは、業界や職種関係なく「その仕事が自分に合っているのか」を肌で感じて見極められることにあります。
例えば「新卒から高収入が得られそう」「華やかなイメージ」などのように、外部からのイメージや先入観だけで就職先を決めてしまうと、イメージと実際の仕事内容にギャップが生じることが考えられます。
インターンシップでは興味のある業界や職種を肌で感じることができるほか、インターンシップ先の企業内部や仕事内容など、企業研究だけでは知ることができない部分を詳しく知ることができるでしょう。
また、企業によってはインターンからの早期特別選考ルートを設けている場合があるのもメリットの一つ。
厳しい選考を突破する大きなチャンスにもなるため、見逃すことはできないですよね。
この他にもOB・OG訪問を斡旋してもらえる可能性もあるので、インターンシップに参加して損はないといえるでしょう。
七大商社のインターンシップの内容
商社のインターンシップの内容について、七大商社を例に用いて簡単にご紹介します。
なお、インターン期間や内容は時期や年次によって異なる場合があります。
商社のインターンシップで得られるスキル
商社での仕事は人とのコミュニケーションが重要となります。
「人見知りでコミュニケーションを取るのが苦手」という人は、インターンを経験することでコミュニケーションスキルを向上させることができるでしょう。
また海外展開をしている企業の場合、ビジネス英語や海外における事業展開のノウハウも学ぶことができます。
英語を活かした仕事をしたい人は、輸出入にも関わっている商社のインターンシップを受けてみるのも良いかもしれません。
前述の通り商社は投資事業やトレーディング事業を行っている企業であり、経営管理のプロフェッショナルでもあります。
そのため商社で働く上で大切になるのが 「マネジメントスキル」です。
企業によってインターンの内容は異なりますが、課題解決に向けたディスカッションやプレゼンを行う場合、チーム全員で協調性を持ちながら議論の方向性をマネジメントしていく必要があります。
この力を磨くことによって、商社だけでなく様々な業種の仕事でも役立つマネジメントスキルを身につけることができるでしょう。
また、 PCスキルの向上を図ることができるのもポイントの一つ。
企画提案や内部情報の可視化などを行う際にはWordやExcel、PowerPointなどのツールを使用するのが一般的です。
これらのツールはどのような企業においても必ずといっていいほど使用されるものであるため、PCスキルも自然と身につけることができるでしょう。
商社でのインターンシップが就活でどう活かせるのか
前述の通り、インターンシップではその企業で働いている社員との座談会を通して「働く中で大変に思うこと」や「やりがい」など、企業研究だけでは見えてこない部分を詳しく知ることができます。
また、実際に行われている仕事を体験することで「就職後のビジョン」がよりクリアになるでしょう。
そのためインターンシップに参加していない人よりも応募先の企業について理解が深められ、志望動機に説得力が増したり就職後のビジョンややりたいことなどを明確にすることができます。
面接では将来のビジョンややりたいこと、志望動機が重要視される傾向にあります。
インターンシップで経験したことや得たもの、難しかったこと、次はどのようなことに挑戦したいかを面接で話せるように インターン参加後の振り返りを欠かさないようにしましょう。
商社のインターンシップの選考内容
インターン先の企業によって異なりますが、一般的に商社のインターンシップの選考は以下のような手順で進められます。
動画選考は、自己PRを撮影したものを企業に提出する新しい選考方法の一種です。
近年はこの動画選考を導入する企業が増加しており、ES提出に加えて動画選考を組み込んでいる企業もあります。
商社のインターンシップ選考に合格するための対策
商社のインターンシップは本選考と同等、またはそれ以上に倍率が高いともいわれています。
そのため、あらかじめ対策をしておくことで合格への道のりがぐっと近くなるでしょう。
・企業研究をする まずはじめに行うべきことは、企業・業界研究です。
企業のホームページやパンフレットOB・OG訪問などを参考に深く研究することでインターン先の企業や業界への理解が深まるほか、就活にも役に立つ情報を得ることができます。
・志望理由を明確にしておく 「なぜこの企業のインターンシップに応募したのか」という点が重要となります。
企業研究で得た理念やビジョン、インターン内容を参考に「その企業でないといけない理由」を明確化しておきましょう。
・グループディスカッションの対策 グループディスカッションは就活でも行われることが多い課題でもあります。
セミナーや本などを参考したり、OB・OG訪問の際にグループティスカッションのコツを教わることで対策できるでしょう。
商社のインターンに参加して、選考を有利に進めよう
就活生の中でも人気の職種で華やかなイメージのある商社は、本選考だけでなくインターンの人気も非常に高いのが特徴です。
インターンシップに参加したからといって必ず本選考で有利になるというわけではありませんが、業界・企業理解を深める絶好の機会です。
商社の本選考に備えるためにも、インターンシップを積極的に参加してみてください。
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