【業界研究】その他コンサル・シンクタンクを徹底解説

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コンサルティング業界は戦略コンサル、総合コンサルだけではなくある特定の分野に特化したコンサルティングファームも存在します。

またコンサルとよく似た業界とされているのがシンクタンク。

就活生でもコンサルとシンクタンクの違いを明確に答えられる人は少ないのではないでしょうか? 今回は、戦略・総合とは違ったコンサルティングファームとシンクタンクについて解説していきます。

その他コンサル・シンクタンクの特徴と早見表

コンサルティング業界と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、マッキンゼーなどの戦略コンサルとBIG4を代表とする総合コンサルではないでしょうか? しかし、昨今テクノロジーの進歩によるビジネス課題の複雑化や働く環境の改善など経営課題も様々になってきており、従来のようにものを売るだけでは会社として成功しない時代になってきました。

その結果、ある特定の業界や業務に特化した経営課題を解決するコンサルティング会社が誕生していきました。

よく知られたところでいうと、企業で働いている人にフォーカスしたコンサルティングで、 ・従業員のモチベーションをどのように保って生き生きと働いてもらうかを提案する ・そもそもの人事制度を構築する ・企業の買収や合併などの時にアドバイザリーとして活躍する金融業界に特化する ・株式会社の大部分を占める中小・中堅企業の事業再生などの支援をする といった特徴が見られます。

一方、コンサルと違いがわかりにくいのがシンクタンクです。

シンクタンクとは さまざまな領域の専門家を集めた研究機関。

社会開発や政策決定などの問題や経営戦略などについて、調査・分析を行い、問題解決や将来予測などの提言をする。

(参照:Weblio辞書)

これだけみても難しいですね、下記にて詳しくシンクタンクについて解説します。

組織人事コンサル

組織人事コンサルは、企業の中でも特に人材に関わる経営課題のコンサルティングしています。

代表的な企業としては、「マーサージャパン」「タワーズワトソン」「リンクアンドモチベーション」が挙げられます。

詳しく見ていきましょう。

【マーサージャパン】 マーサージャパンは、ニューヨークに本社を構え、組織・人事、福利厚生、年金、資産運用分野におけるサービスを提供するマーサーグループの一員です。

マーサーグループは、世界44ヶ国、約180拠点を構え、23,000名のスタッフが在籍しているグローバルファームです。

特徴としては、組織・人事変革コンサルティングから、年金コンサルティング、資産運用コンサルティング、グローバルM&Aコンサルティングなど人材系コンサルティングだけでなく、幅広い専門性を持ったコンサルティングを行なっていることが挙げられます。

また、外資系の会社でありながら、up or out(昇格か退社か)の風潮はあまり感じられず、長く働けることも特徴です。

近年、政府が働き方改革を進めていることも追い風となって企業が従業員の仕事の生産性やモチベーションを気にしており、全世界に拠点を持ち、さまざまなノウハウを持っていることが強みのマーサージャパンは今後も業績を伸ばしていくと考えられます。

【タワーズワトソン】 タワーズワトソンは、正式名称をウイリス・タワーズワトソンといい、世界140以上の国と地域に40,000人以上の社員を抱える世界有数のグローバルカンパニーです。

市場分析や行動観察などの手法を駆使し、福利厚生や人材育成などのさまざまな分野において、企業の課題に必要なソリューションを考案・提供しています。

もともとのビジネスとして、年金の評価・分析やプランの策定などのアクチュアリーからスタートし、企業の人材のお金である給与や退職金に派生した結果、現在の組織・人事コンサルコンサルティングが生まれました。

また、その他のコアなコンサルティング分野としては、年金資産運用(インベストメント)コンサルティング、年金・退職金(戦略的ベネフィット)コンサルティング、保険コンサルティングが挙げられます。

外資系ということもあり、実力主義な風土ではあります。

裏を返すと男性だろうが女性だろうが実績を出していれば誰にでも昇進の可能性があるということでもあるでしょう。

【リンクアンドモチベーション】 名前の通り、従業員のモチベーションに特化したしたコンサルティングを行うのがリンクアンドモチベーションです。

「社員のモチベーションを成長エンジンとする経営が時代を制する」とし、心理学・行動心理学・社会システム論などの学術的観点を取り入れた基幹技術「モチベーションエンジニアリング」を用いて、再現性と実効性を意識した企業変革を行なってきました。

モチベーションエンジニアリングとは、人間観と組織観の2つが背景にあり、企業は多様化しているモチベーションを束ね、個人に選ばれ続ける企業として、個人は自分のモチベーションの源泉を理解し、企業から選ばれ続ける個人となることを目的として作られています。

わかりやすいもので言えば、給与や待遇、仕事の成長性や業界の成長度合いなどを項目別ではかり、今従業員が何に満足・満足していないのかを把握し、人事制度の見直しなどを提言するといった形のコンサルティングを提供しています。

近いところでいうと、2018年に転職用口コミサイト「Vorkers」と資本業務提携したことで有名です。

企業の評判というものをさまざまな指標で可視化するVorkersと従業員のモチベーションを管理するリンクアンドモチベーションは親和性が高かったことからこの資本提携が実現したものと考えられます。

中堅・中小企業向けコンサル

およそ400万社あると言われている株式会社の中で、大企業は1%にも満たないと言われています。

私たちが普段よく目にする企業はうまく業績を伸ばしている大企業です。

残りの99%向けにコンサルティングを実施しているのが、この中堅・中小企業向けコンサルです。

【山田ビジネスコンサルティング】 会計士・税理事務所を起源に持ち、財務や会計を基盤とする独立系・国内最大級の総合コンサルティングファームです。

日本企業の大半を中堅・中小企業が占める中で、単に机上の課題解決を提案するだけでなく、中堅・中小企業の経営者に向き会い、より良い経営をともに実現させています。

大企業向けのコンサルティングではどうしても現場から遠くなってしまい、机上の空論となってしまうこともありますが、山田ビジネスコンサルティングは現場感を大事にしており、クライアントの中堅・中小企業に実際に足を運び経営層から現場社員までさまざまな人とともに企業変革を行なっています。

提供サービスとしては、事業再生コンサルティングからM&Aコンサルティング、後継者への事業継承コンサルティングなど中堅・中小企業が経営課題として抱えるものに特化したコンサルティングサービスを提供しています。

実行支援まで現場とともに行なっていきたい人にはぴったりです。

【船井総研HD】 船井総研ホールディングスは、中小企業の経営者にとって、"なくてはならない”総合経営コンサルティンググループを目指し、各種コンサルティングサービスを提供しています。

特に中小企業へのコンサルティングサービスを行なっているのは、船井総合研究所です。

全従業員数は2017年12月時点で627名となっています。

メインクライアントは中小企業の社長で、会社の立ち上げから株式上場までの支援をしたりすることもあれば、最悪の場合倒産させてしまう恐れもあるという責任が大きい仕事でもあります。

離職率が低いことも特徴です。

厚生労働省が発表している全産業の離職率は15.0%、コンサルティングも属しているサービス業では19.1%となっていますが、船井総研の離職率は8.7%となっています。

シンクタンク

コンサルティング業界とよく似たシンクタンクですが、一体何が違いなのでしょうか? 結論から言うと、官公庁向けの調査・分析・研究を行なっているのがシンクタンクということになります。

受注した案件をレポートにまとめ、提出、それに対して契約金をもらうという形になります。

ただ、シンクタンクも民間企業へのコンサルティング業務が大半となってきているのが現状です。

政府系のレポートの受注というものは全体の案件から比べると少なくなってきています。

つまり、シンクタンクとコンサルティング業界でやっていることとしてはあまり変わらないということが言えそうです。

ここでは代表的なシンクタンクを2社紹介します。

【野村総合研究所(NRI)】 就職先として毎年就活生に人気となっているのが野村総合研究所です。

転職者用口コミサイトVorkersでも総合評価が4ポイントを超えている優良企業です。

NRIが行なっている事業内容は以下のようになります。

特に金融系のシステム導入に関しては業界1,2を争う位置におり、安定した収益源となっています。

シンクタンク業界の中で最大手のネームバリューを活かして大企業向けのコンサルティングサービスを展開している。

また、野村総合研究所は裁量労働制を取り入れています。

裁量労働制とは何時間働いたかで評価されるのではなく、どれだけ質の高いアウトプットを出せたかという軸で評価するものです。

入社当初から適用されるものではなく、入社後徐々に裁量労働制となり、きちんと求められるアウトプットさえ出しておけば自由に働ける環境となっています。

【三菱総合研究所】 三菱総合研究所は政府系の案件が7割近く、シンクタンクらしいシンクタンクとなっています。

政策決定などに関わるリサーチ業務をしていることから、研究に特化した人材が多く、その道の分野にとても詳しい研究者がゴロゴロいるのも特徴です。

近年では、外国政府へのコンサルティング案件も多くなってきており、また他にも外交問題の深刻化から国防に関する案件も増えてきているとのことです。

この企業の特徴としては、プロフェッショナル・信頼がキーワードとなるでしょう。

政府系の案件が多いことから専門性の高さが求められるため、プロフェッショナルを目指す人にとっては良い環境だといえます。

また、プロフェッショナルとも関わってきますが、サービス業ということもあり顧客からの信頼が重要です。

難易度の高い案件を専門性の高い人たちと取り組める環境であるといえます。

まとめ

いかがでしたか?盲目的に戦略コンサルと総合コンサルだけでなく、様々なコンサルティングサービスがあることを理解して、納得のいく就職先を決めましょう。

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