エントリーシート
2021/1/15
【例文あり】自己PRとガクチカの違いとは?自分の強みのアピール方法
2021/1/15
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2021/1/15
ガクチカと自己PRは就活で必ず聞かれる質問です。
両者の違いは分かりにくいですが、ガクチカは経験に基づく価値観や成長の過程、自己PRはあなたの強みを知るための質問と理解すると分かりやすいでしょう。
このような質問で企業は自社が求める人材とマッチしているかを確認しているので、具体的なエピソードを盛り込んでアピールするようにしましょう。
また、内容だけでなく書き方も重要です。
ガクチカの場合はSTAR法、自己PRの場合はPREP法を用いると魅力的な文章が書けるでしょう。
エントリーシートでよく質問されるテーマに「ガクチカ」と「自己PR」があります。
よく質問されるということは、この二つの質問は選考において重要なポイントであると企業側は考えているということであり、しっかりとアピールしなければなりません。
しかし、実際にガクチカと自己PRを書いてみると、どちらも同じような内容になってしまうと悩んでいる学生も多いようです。
ここではガクチカと自己PRの違いや、効果的なガクチカと自己PRの書き方について紹介します。
就職活動を経験した学生以外には「ガクチカ」という言葉はあまり馴染みがないかもしれませんが、これは「学生時代に力を入れて頑張ったこと」という言葉を短くまとめた略称でです。
「学生時代になにか熱中したことはありますか?」「学生時代にこれだけは頑張ったと胸を張って言えることはありますか?」といった聞かれ方をするので、このような質問を受けたら「ガクチカについて聞かれているんだな」と思って答えるようにしましょう。
自己PRは自分の良いところや、他人とは異なる自分ならではの強みといったことを企業にアピールするためのものです。
自分の長所や強みが仕事上でも生かせることを積極的に伝えるようにしましょう。
たとえば、自分は長所が我慢強さであるならば、「私の長所はどんなに難しい課題に直面したときも諦めずに最後までやり遂げるところです」というようにすると、担当者は学生の入社後の姿をイメージすることができるので良い評価につなげることができるでしょう。
ガクチカと自己PRはエピソードが被りがちですが、極力別のエピソードを用いたほうが良いでしょう。
同じエピソードを用いてしまうと、「この学生は物事への取り組みが消極的なのではないか」と思われてしまうことがあります。
そもそも、一枚のエントリーシートの中でガクチカと自己PRを同時に聞いてくるということは別々の内容を答えることを期待しているのであり、さまざまな角度からアプローチを行って被りのない内容にしたほうが無難です。
企業がエントリーシートでガクチカについて質問するのは、「学生時代にどのような経験をしているのか知りたい」からです。
経験したいと思ったきっかけや実績などを聞くことで、その学生の価値観や物事への取り組み方といったことが分かります。
もう一つの理由は「その経験の中からどのようなことを学んだのか知りたい」からです。
レベルの高い経験であればあるほど大きな問題に直面することも多く、その問題をどう解決したのかを知ることは仕事で課題に直面したときにも生かせるからです。
では、企業が学生の自己PRを聞くのはどうしてでしょうか。
それは、「学生の人柄を知りたい」というのが主な理由です。
そして、「長所や強みが自社の求めている人物像にマッチしているか」を確かめるためでもあります。
企業が学生に何を求めているのかと言えば、最終的には業績に貢献してくれること、そして企業を発展させてくれることです。
そのためには学生の長所や強みが仕事上で十分に発揮されなければなりません。
企業側は自己PRを聞くことでそれを判断しているのです。
ガクチカと自己PRは混同されやすく質問に対する回答の内容が似通ったものになりがちですが、実際には求められている内容がまったく違うということはここまで見てきて分かっていただけたと思います。
求められているものが違えばアピールする内容も違うわけで、当然ながら書き方も違ってきます。
ここでは自己PRを作成するにあたって注意すべきことや、より魅力的な自己PR文を考えるポイントについて詳しく紹介しましょう。
自己PRを作成する時は内容が一番重要であることは言うまでもありませんが、文章構成に注意することでもアピール度をアップさせることができます。
そこでぜひ覚えてほしいのが「PREP法」と呼ばれる文章構成です。
PREP法ではまず冒頭に結論(Point)を持ってきて、最も伝えたい内容を簡潔にアピールします。
2番目には、そのような結論に至った理由(Reason)を書いて根拠を示しましょう。
3番目には、長所を発揮したエピソードを具体例(Example)として伝えます。
そして、最後にもう一度結論(Point)を繰り返すことで、自分のアピールポイントをより印象的なものとします。
PREP法は企画書の作成など入社してからも使えるテクニックなので、ぜひこの機会にマスターしておきましょう。
自分の長所や強みを探す方法として最も基本的な方法は自己分析です。
「これまでに経験したことの中で、どんなことに一番興味を持って取り組んできたのか」、「ピンチになった時にどのように考えて、どのような行動を起こしたのか」といったとを掘り起こしてみると、自分という人間の特徴が明らかになってきます。
それでもなかなか見つからないという場合は、自分をよく知る第三者から意見を聞いてみるのも良いでしょう。
家族や親友などの意見を聞くうちに、自分では気付かなかった特徴が明らかになってくることもあります。
このような第三者の客観的な意見を自己PRに取り入れることはエントリーシートの内容に説得力をも持たせる効果もあります。
「あなたの長所はどんなところですか?」という質問に対して「私の長所は◯◯なところです」と事実だけを伝えても何のアピールにもなりません。
たとえば、「私の強みはいつでも冷静に決断を下すことができるところです」と答えたとしても、それが本当なのか、それとも自分を少しでもよく見せるための噓の内容なのかを判断する材料がまったくないからです。
自己PRとした書いた内容に説得力を持たせるためには、具体的なエピソードを入れて信憑性をもたせる必要があります。
「どのような経験を通じてその長所を獲得することができたのか」「その長所をどのような場面で生かすことができたのか」ということまで具体的に伝えるようにしましょう。
自己PR聞かれた時には、自分の特徴や長所が志望する会社において仕事をするうえで生かせることをアピールしなければなりません。
たとえば、応募した企業が海外進出に積極的な企業でフロンティア・スピリットを持つ人材を求めているにもかかわらず、自己PRとして「私の長所は堅実なところです」と答えたら採用担当者はどう思うでしょうか。
「うちの会社は積極的な海外進出を考えているから、堅実な人間は必要ない」と思われてしまうでしょう。
先程も説明したように、自己PRを通じて企業は「自社が求めている人物像に合致しているのか」を見ています。
ですから、自己PRを作成する場合は、仕事で求められる人物であることをアピールすることが重要です。
私の長所は「リーダーシップを発揮して周りの人たちをまとめ、目標に向かって頑張る集団を作り上げること」です。
私は小学生の時はソフトボール部、中学から大学までは一貫して硬式野球部に所属していました。
私自身はそれほど野球がうまかったわけではありませんが、中学3年生の時に顧問の先生から「お前は人をまとめる力があるから」と言われてキャプテンを任されることになりました。
私はキャプテンを任されたからには一生懸命役割を果たしてチームを強くしようと考えて独自の練習メニューを考えて監督に採用してもらい、低学年のメンバーとコミュニケーションを積極的に図ることでチームワークの向上にも務めました。
その結果、市の大会で優勝することができたのです。
この経験を通して、成功のためにはチームワークが必要であることを学び、高校でも大学でもキャプテンとして頑張ってきました。
貴社は仕事をするうえでチームワークを大切に考えているということを知り、私の長所であるリーダーシップを存分に発揮できるのではないかと思い、今回志望いたしました。
ガクチカは就活において書類選考の材料となるだけでなく、面接に進んだ場合は質問のネタとして使われることもある、非常に重要なものです。
できれば複数のガクチカを用意しておくと応募する企業に応じて効果的にアピールすることができるでしょう。
また、ガクチカを質問された時は基本的には大学生での経験を伝えるべきで、大学受験など大学入学以前のことは避けるべきでしょう。
ここではガクチカを作成するにあたって押さえておきたいポイントをいくつか紹介していきます。
自己PRでは「PREP法」について説明しましたが、ガクチカの場合は「STAR法」を用いると魅力的な文章を作成することができます。
STAR法を用いる場合、最初にガクチカについての概要(Situation)を書いて、その時の状況や背景について簡単に説明します。
次に、その中で感じた課題(Target)などを明らかにし、課題を克服するためにどのような目標(Task)を掲げたのかを具体的にみてみましょう。
この際、日数的なことや予算的なことなど定量的な条件を使うと、相手に具体的なイメージを与えることができます。
その次に、目標を達成するために起こした行動(Action)を書きます。
プロセスを具体的に説明しましょう。
そして、最後が行動の結果(Result)です。
これも数字など定量的な尺度があると読み手への説得力がアップします。
ガクチカを作成する際は自己PR同様、企業がどのような人物を求めているのかを理解して、その人物像に沿った形でアピールする必要があります。
ここの「ガクチカを聞く意図」のところでも説明したように、ガクチカは「学生時代にどのような経験をして、その経験の中で何を学んだか」という内容を書くわけですが、その内容が仕事に役立たないのであれば意味がありません。
大切なことは「経験の中で学んだことが仕事上でどのように役立つのか」、そして、「その結果として企業にどれだけの貢献ができるのか」ということです。
企業が成長力のある人材を求めているならば成長力があることを、即戦力を求めているなら十分な知識やスキルがあることをガクチカを使ってアピールするようにしましょう。
ガクチカを作成する時に、「他の就活生に差をつけるためには大きな成功経験を書かなければならないのではないか」と考える学生も多いですが、そのような必要はありません。
ガクチカで重要なのは成果ではなく、「経験を通じて何を学んだのか」、「その教訓が社会人になってからどう生かせるのか」ということを説明することです。
ですから、エピソード自体は平凡なものでも構わないのですし、失敗体験でも問題ありません。
それよりも大切なことはエピソードをできるだけ具体的に説明することです。
熱中することになったきっかけや、直面した問題、その問題を解決するために起こした行動などを書くと、ガクチカの内容に説得力が生まれてアピール度も高くなるでしょう。
私は学生時代、家庭教師のアルバイトをしていました。
両親が教師だったため、人に勉強を教えることに興味を持っていかたらです。
生徒は中学校3年生になったばかりでしたが、偏差値は40前後で学力的にかなり問題がありました。
親御さんからは「できれば偏差値60以上の高校へ進学させたい」という希望を聞いていたので、高校入試までの一年弱で偏差値60までに成績アップさせることを目標にしました。
実際に勉強を教えてみて分かったのは、生徒が勉強にまったく興味がないのです。
そこで少しでも勉強に興味を持ってもらうために、生徒が興味のある漫画の話題を取り入れるなど、楽しい雰囲気で勉強できる環境を用意しました。
また、授業内容の復習を習慣づけるために前回の授業でやった範囲について次回の授業で小テストを行うといった工夫もしました。
その結果、受験直前の模試では偏差値62を取るまでになったのです。
この経験を通じて、成果を出すためにはやる気を引き出すことが重要であること、また、信頼感が大切であることを学びました。
この教訓を仕事でも生かしたいと思います。
いかがでしたか。
ガクチカと自己PRを混同してしまっている学生も多いですが、企業がそれぞれの質問からどのような回答を引き出そうとしているのかを理解していれば、内容が重複してしまうということはないでしょう。
ガクチカも自己PRも就活ではとても重要な質問なので、しっかりと準備をして魅力的な文章を作成しなければなりません。
ここで紹介したポイントを十分に理解した上で、採用担当者に「この学生が欲しい」と思われるように頑張りましょう。
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